うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち (日本語) 単行本 – 2017/1/19
田中 圭一
(著)
著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます
この著者の 検索結果 を表示
あなたは著者ですか?
著者セントラルはこちら
|
-
本の長さ176ページ
-
言語日本語
-
出版社KADOKAWA
-
発売日2017/1/19
-
ISBN-104041037085
-
ISBN-13978-4041037089
よく一緒に購入されている商品
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
- ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)文庫
- 自分の「うつ」を治した精神科医の方法 (KAWADE夢新書)単行本(ソフトカバー)
- あなたの大切な人が「うつ」になったら単行本
- 復職後再発率ゼロの心療内科の先生に「薬に頼らず、うつを治す方法」を聞いてみました亀廣 聡単行本(ソフトカバー)
- 医者の私が薬を使わず「うつ」を消し去った20の習慣 (中経の文庫)文庫
- 完全復職率9割の医師が教える うつが治る食べ方、考え方、すごし方単行本(ソフトカバー)
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
Kindle をお持ちでない場合、こちらから購入いただけます。 Kindle 無料アプリのダウンロードはこちら。
商品の説明
メディア掲載レビューほか
ある漫画家がうつ病のトンネルから脱出するまで
『うつヌケ』できた恩返しにこの漫画を描いた
自身もうつ病を患い、快復した経験をもつ田中圭一さんが、同じく経験者たちにインタビューを重ねた漫画『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』(KADOKAWA)が話題を呼んでいる。
「僕が“うつヌケ"できたのは1冊の本がきっかけでした。漫画家であるからには、いま苦しむ人に役立つ漫画を描いて恩返しせねばと思ったんです。そこでツイッターでうつ脱出経験漫画を描きたいと呼びかけたところ、後に担当となる編集者から即座に連絡がきて。その打てば響く反応こそ『この漫画はいけそうだ』という最初の手応えでした」
登場するのは大槻ケンヂ、宮内悠介、内田樹といった有名人から、OL、編集者、教師と多様な顔ぶれだ。
「うつは特別な人だけのものではなく誰だって罹る可能性があるものだと伝えたくて、幅広い方々に語ってもらいました。梅雨時は落ち込んだり、夏には浮き立ったり、そんな気分の上下はみんなありますよね。うつは、その程度が大きくなったようなものです」
うつの身近さを示す表現として作中では“うつ君"というぷにょぷにょした物体の群れが描かれる。うつの度合いで数が増えたり減ったり、色が黒から白に変わったりするうつ君は、病なのにどこか愛嬌がにじむ。フルカラーの電子版では色彩による表現も多用した。
「漫画のもつ抽象化や擬人化の効果を今回は最大限に使いました。うつヌケした時って本当にモノクロの世界がぱーっと色を取り戻すような感覚なんです」
劇的変化は創作にも及ぶ。田中さんといえば手塚治虫筆頭に数々の大御所そっくりの画風を駆使した下ネタギャグが人気の漫画家だ。しかし本作では画風はそのままに真摯な体験談をストレートに描いた。『うつヌケ』と同時期に刊行の『ペンと箸』では有名漫画家の2世に取材。赤塚不二夫や池上遼一らを真似た絵で彼らと子供の食事のエピソードを描き、ホロリとさせる。
「以前は“泣ける"“感動モノ"が嫌いでした。でも、うつの間は脳が寒天に包まれたように何も心に届かなかったのが、抜けた途端にいろんなものに感動するようになった。その喜びに、自分も人を感動させるものを描きたいと素直に思うようになりました。うつヌケして頭がクリアになると、ギャグ漫画で培った笑わせるためのロジックやテクニックは感動を生み出すために応用できることも解りました。根は同じですね」
と取材の最後に田中さんが「よかったらどうぞ」と差し出すのは、裸率高めのギャグ同人誌。ぶれない!
評者:「週刊文春」編集部
(週刊文春 2017.3.9号掲載)トンネル脱出
うつ病に悩む人は多い。ぼくのまわりにも何人かいるし、他人事ではない。
田中圭一の『うつヌケ』は、うつ病を真っ暗なトンネルにたとえ、そこから抜け出した人びとに取材したコミックエッセイである。
はじめに著者自身の体験が紹介される。サラリーマンとマンガ家という二つの仕事で忙しく働いていた著者は、転職をきっかけにうつ病になる。「あなたのうつ病は一生もの」ということばで医者に不信感をいだいて悪化。勝手に服薬をやめたり、医者を転々としたりとますます悪化。
トンネル脱出のきっかけは、コンビニで見つけた文庫本だった。うつ病にかかった精神科医が書いたエッセイである。著者は再発と回復を繰り返しながらも、自分の場合は気温の変化が引き金でうつ病になることに気づく。そして、「うつはそのうち完全に治る」と実感するに至る。
ここまではいわば序章。以下、著者が会って聞いた、さまざまな人の「うつヌケ」体験談が続く。
この人もうつ病に苦しんでいたのか、と驚く。ミュージシャンの大槻ケンヂ、AV監督の代々木忠、小説家の宮内悠介、熊谷達也、そして思想家の内田樹も。彼らに共通するのは、多忙さであり、責任感の強さであり、無意識に設定する目標の高さである。
「うつヌケ」のきっかけとなるのも人それぞれ。大槻ケンヂの場合は森田療法との出会いであり、内田樹は合気道を通じて「脳を休ませて身体の声を聞く」ことに気づく。
マンガという表現がテーマにぴったりだ。軽い気持ちでパラパラめくれるのがいい。なんだか効きそう。
評者:永江朗
(週刊朝日 掲載)著者について
出版社より





登録情報
- 出版社 : KADOKAWA (2017/1/19)
- 発売日 : 2017/1/19
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 176ページ
- ISBN-10 : 4041037085
- ISBN-13 : 978-4041037089
-
Amazon 売れ筋ランキング:
- 14,457位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 1,638位ノンフィクション (本)
- - 2,883位暮らし・健康・子育て (本)
- カスタマーレビュー:
この商品を買った人はこんな商品も買っています
カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
まず良かった点を挙げます。画面がごちゃごちゃしておらず最後まで読みやすいです。
うつの人の心理状態や周囲の対応などに参考になる点があります。
でも読んだ後少し経ってからどんどんモヤモヤしてきました。
作者本人の体験も含め、著名人やある程度仕事で成功を収めた人達のうつ体験ですので、つらいつらいと描いてあっても余裕があるように見えて今ひとつ心に響きません。ほとんどの登場人物が家族など周囲の人間には恵まれ、経済的にも困窮してそうな人は殆どいません。「生活保護を受けざるを得なかった」「差別され、周囲の人間に絶縁された」「どん底まで落ちた」などという展開にはなりません。
頼る人も周りにいない、秀でた能力も持っていない、学歴ない、お金もないという状態でうつになり苦しんでいる本人が読むには酷な本かもしれません。
そして、普段の田中氏の漫画だとさほど気にならなかった「手塚治虫風のタッチ」が妙に鼻につきます。
実際の田中氏は歳相応にキャリアや様々な経験を積まれた中年男性ですが、作中では経歴に見合わない若いイケメンの姿でうつについて色々言い切っているので混乱してきます。ほかの人物も手塚治虫風に描いているのに編集のカネコ氏は藤子F不二雄風に描いているのもよくわかりません。この本に関しては借り物ではないご自身の絵柄で描かれてもよかったのではないでしょうか。
--------
鬱が和らいできたので読んでみました。
私は自己肯定が出来ていなかった為に鬱になったので他にも同じ人がいるんだと気分が晴れ、寛解出来るかもと希望が湧いてきました。
最初の方は。
ただ、読み進めていくと作者が伝えたい事に段々と違和感が出てきて確信に変わります。
私達は元々才能があって優秀だけど、その才能が故に大きな仕事を任され、重圧に耐えきれず鬱になりました。
でも考え方を変えたり、周りに恵まれているから自己肯定が出来るようになって、やっぱり才能があって優秀だから今も成功しています。
結局言いたいのはこういうことなんじゃないかと思うようになってきます。
他にもこれとは違ったエピソードがあったとは思いますが私にはこの印象しか残りませんでした。
特に鬱の人が読むと、こう受け取ってさらに気分が落ち込んでしまう可能性が高いです。
作者の方としては鬱になっても必ず治るし、治ったら明るい未来が待ってるよ、だから希望を捨てないで
という事を伝えたかったのかもしれません。
ただ、各話のうつヌケした人達の紹介の際にほぼ「えっ、あの作品を作ってるあの人が!?」や、一流の大学を出て一流の外資系の企業に入ってバリバリ仕事してました等の描写、説明が入ります。
この段階で鬱で自己肯定感が低くなっている方々には自分とは違う人達なんだと思い、なんやかんやでうつヌケした人達は明るい未来を迎えたけど凡人の自分はそうはなれないと思ってしまうかもしれません。
また、自分と同じ人がいるかもしれない、その人と同じように自分も鬱から抜けられるかもしれないと期待して読んでいると突き放された気分になるかもしれません。
しかもこのようなエピソードが何話も続く為に1、2話ならこんな人でも鬱になるんだで終わるはずが大半がこのようなエピソードなので読み終わった後に上記のような成功者の苦労話のような印象だけが残りました。
鬱でなくてもこの印象を強く受けてしまうのではないかと思ってしまうほどには内容の大半を占めています。
ですので、鬱状態が酷い時に解決策を必死に探しているがために最後まで読んでしまうとより悪化してしまう可能性が高いです。
それに加え絵やセリフが割と軽く、真剣に治したいと思っている鬱の方々程、上記の印象もあり、最後の方には「こっちは真剣に悩んでいるのに軽々しくそんなこと言うな」と思ってしまうだろうなとも感じました。
自分が今良い状態ではないと自覚している方は読まないことをお勧めします。
とりあえず鬱がひどかった時の自分には読ませたくありませんでした。
また、登場人物のほとんどが凡人ではない事を毎回冒頭で説明しているので、凡人はターゲットではないのかなと思ってしまいました。
また、鬱の人を支えたい、治ってほしいと思っている人が読んでも当の本人が凡人、もしくは本人がそう思っている可能性があれば、「あなたもこうなれるよ」とは言いづらく、解決策だけをピックアップして実践する必要があります。
またその解決策も鬱の方々が実践できないであろう内容のものも見受けられます。
救いたい場合は他にその部分に焦点を当てた本が出ていると思いますのでその方々もメインのターゲットではないでしょう。
うつヌケしてテンションが上がり、鬱の人を救いたいと言う大義名分の後押しもあり、鬱の人のことは深く考えず勢いで出来上がった漫画ではないかと想像してしまいました。
私自身これまで真剣に悩んでいましたし、鬱の方々、周りの方々は今も真剣に悩んでいると思いますので、読む本は慎重に選ぶ必要があるなと痛感しました。
うーん、アシスタントが鬱をぶり返した過去を語っている作者に対して
「うつの抜け方を探り当ててみごと脱出を果たしたはずの田中さんがふたたびこの“ていたらく”」
「前回までの話は全てウソだったのですね」
うつは心のガンなんじゃないの?
鬱をよく知らない人の視点だとしても、うつヌケというタイトルにしている以上鬱から抜け出したい人が手に取る可能性が高いので刺激的な表現もあまり印象が良くありません。
最後の方に書かれているうつヌケこぼれ話 その2で作者が仕事ができてすごく頼りになると評している編集者が
「このページ前半はカットしてもつながりますよ」
と言っているが、これは中身の話ではなくて紙のコストの話では?
出版社の社員としては確かに仕事ができるとは思います。
ただ、鬱の方救いたいという意思は感じられませんでした。
見れば見るほど言いたいことは湧いてきますがこの辺りにしておきます。
鬱を抜けて素晴らしい人生を歩んでる人の話。鬱になっても治すことが出来て、やり直すことができる。と言っているような感じか。
感じ、と曖昧に書いたのは、鬱の自分には全部を読むことが出来なかったから。コミカルに描いてあるのが鬱の自分を馬鹿にしているようで見るに耐えない。吐き気がとまらない。自分をキライだとか、スキだとか、そんな事考える余裕なんて無い。死に場所を探せるほど身体は言う事を聞かない。
結局全ては成功した人のエッセイに過ぎない。
うつ病患者は、皆がそれほど恵まれた状況に置かれているわけでもなく、空が晴れわたるように劇的に回復するわけでもない。また、気温との相関、症状のぶり返しなども書かれているが、こういうのは人それぞれで、これを当たり前のように指摘されても困る。
繰り返しになりますが、ここで取り上げられているのは、非常に限定的な、恵まれた人の、かつ、うつ病から回復した人の文字通り「うつヌケ」体験記であり、さらに、かわいい絵柄が目くらましになっており手に取りやすそうな本ですが、一般のうつ病患者に読ませると余計に落ち込ませてしまう危険性を孕んでいる要注意図書だと思います。
一年のうち、人がいなくなると泣いていました。
一年のうち、泣いていない日のほうが少ない毎日でした。
精神科には通っていませんが、日々、鬱々とした状態でした。
うつについてネットサーフィンしていたときに、
非常に評価が高い本書を見つけ、電子版を購入しました。
さっそく本書を真似て、朝起きて一番にすることを変えて一か月。
幼き頃のような希望と期待に満ちた朝を迎えることが出来ました。
「今日何しよう?今日はどんな楽しいことがあるんだろう。
そうだ!やりたいって思っていたチーズケーキ焼いてみよう」
毎日が楽しくなりました。
この本を世に送り出してくださり、本当に本当にありがとうございます。
中で取り上げられている人が結局何らかの成功体験を持った人ばかりで、(いわゆる苦しみをばねにして云々)かえって落胆する結果となりました
ウツヌケの話ではありません
もともと持った才能が違うんだ、とより傷ついただけの漫画でした
現時点ではこのメニューの読み込みに問題があります。