音速ラインのインディーズ2ndミニアルバム。
前作の「青い世界」は荒削りで、そこがまた素晴らしいアルバムだったが、
今作は音速ラインが完全に出来上がっているような状態だ。
曲の完成度に関して言えば前作を上回っている。
まあ、6曲中2曲がベスト盤に収録されていることから、あまり聴いてて新鮮味は無かったが。
それでも良い作品だ。
「スローライフ」は彼らの代名詞ともいえる曲。
この夏っぽさとのんびりとした感じ。休日の夏の夜には欠かせない曲だ。
「冬の空」は、夏っぽい彼らにしては珍しい、冬の曲。
これもまた初期の名曲の一つだろう。歌詞がまた素敵だな。
[恐れないで 君が一人歩き出せる そんな歌を]
切ないが力強い曲だ。
「ひぐらし(アコースティックver.)」は後のレアトラック集「風味絶佳」にも収録されている。
弾き語りも良いが、メジャー1stアルバムの「風景描写」に収録されているバンドver.の「ヒグラシ」は
とてつもない名曲だ。
「声」はこの作品以外どこにも収録されていない。
それでもってめっちゃ良い。純粋にカッコいいし、後半テンポが変わるところなんかは聴き応え十分!
新鮮さもあってかこのアルバムを購入して一番聴いている。
最後の「蒼ボート」も、世界観が彼ららしいし、壮大だ。
ラストにふさわしい曲。
この時点で音速ラインらしさが完成されていて、彼らにとっても重要な作品だったと思う。
個人的には荒削りでまだ未完成な前作「青い世界」も是非聴いて欲しい。
これがまた素晴らしい作品だ。