前巻から突然10年経っていたという違和感はともかく…ほのぼのとしていた小学生時代から、急に爽やかさのカケラも無い高校生の恋愛を見せつけられて、正直気持ちが悪かった。
とにかくコウキのキャラに全く好感が持てない。昔は憎めないガキだったのに、急にチャラ男になっちゃって…。
一応りんを大切に考えている描写はあったものの、女慣れしてそうで図々しいキャラ設定は、これまで大吉に感情移入して見ていた読者からすれば、あんな男に娘が言い寄られてるなんて…と考えると不快感が大きいのではないでしょうか。
それとこの巻では大吉の恋愛のほうも描かれるけども、こっちは妙に奥手でスローペース。高校生の恋愛のほうがドロドロしてるってどうなのよ。
どうせなら大人たちが自分の恋愛と家庭との間で葛藤する姿をもっときちんと描いてほしかった。
子どもを引き取ったとは言え、30代〜40代にかけて独身だったら、普通はもっと自分の幸せも考えたくなるもんだと思うんですが。
なんかここまでは大吉の人生は全部後回しにされてしまっていて、あまりにも大吉が不憫に思えてしまった。
ちょっと作者の都合が優先されすぎているような気がして、この巻には私は入り込めなかったです。
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