6才で収容所に送られたフランシーヌの、想像を絶する悲惨さの中でも少女らしい前向きな明るさとユーモアで、この地獄を乗り切っていく様が描かれています。
時には、氷でも身体を洗い清潔を保てという母親に対して「ママはイジワルしてる。大キライ」と子供らしい反抗してみたりしつつ、チフスに罹患した母を手厚く看病して、大人よりも図太く進んでいく。
驚愕したのは、「レナの約束」や「夜と霧」にも描かれているように、ここでは自分の尿で体を洗うこと、一つのお皿でオマルとスープ皿を兼用すること、汚物まみれの家畜輸送列車の中で気が狂ってしまい、わが子を手にかける母親。藁の棚に寝ていた朝には死体となった友をほおばる、などは、普通の光景だったようです。
最後に50年の時を経てベルゲン=ベルゼン収容所を訪れる著者は元ナチに向かって「聞くがいい。私はこうして命という贈り物をつないで今の何人もの子供たち、孫たちに囲まれている」と高らかに勝利を謳います。
少女の見た収容所とそのたくましい生き様に多くの事を考えさせられました。
「私達の生きているどこにでもアウシュビッツはある」と言ったフランクル博士の言葉と共に次のフランシーヌの言葉が心に残りました。
「さあさあ生きてる限り希望はある。我々みんなこうして捕まってしまったのだから、何か良いことを探していこう」
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いのちは贈りもの ホロコーストを生きのびて (海外文学コレクション) 単行本 – 2017/7/21
フランシーヌ・クリストフ
(著),
河野 万里子
(翻訳)
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ホロコーストを生きのびた6歳の少女の祈り
第二次世界大戦中、6歳でナチスのホロコーストを体験したフランス人女性の手記。アンネ・フランクと同じ収容所に移送された少女の見た風景が、人間のあり方を問う話題作。
フランスでホロコーストを生き延びた少女の手記。裕福な家庭で平和に生活していた著者が、ナチスによって徐々に過酷な状況に追い込まれていく様子が、当時(6歳)の子どもの目線で、断片的な独白の形式でつづられている。著者は、フランス国内外ホロコースト体験者として講演活動を続け、テレビ番組のインタビューや、著作の劇化など、さまざまな場所で活躍している。
第二次世界大戦中、6歳でナチスのホロコーストを体験したフランス人女性の手記。アンネ・フランクと同じ収容所に移送された少女の見た風景が、人間のあり方を問う話題作。
フランスでホロコーストを生き延びた少女の手記。裕福な家庭で平和に生活していた著者が、ナチスによって徐々に過酷な状況に追い込まれていく様子が、当時(6歳)の子どもの目線で、断片的な独白の形式でつづられている。著者は、フランス国内外ホロコースト体験者として講演活動を続け、テレビ番組のインタビューや、著作の劇化など、さまざまな場所で活躍している。
- 本の長さ384ページ
- 言語日本語
- 出版社岩崎書店
- 発売日2017/7/21
- 寸法19.4 x 13.5 x 3.2 cm
- ISBN-104265860184
- ISBN-13978-4265860180
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
これほど残酷な中にあっても、気高い精神を持ち続けた少女がいた!時代を超えた、少女の珠玉の証言。
著者について
【フランシーヌ・クリストフ・著】
1933年生まれ。フランスの作家、詩人。ユダヤ人。6歳のときに父が戦争捕虜となり、離ればなれになる。その後、母と共にナチス・ドイツに連行され、各地の強制収容所へ移送される。1945年、ベルゲン=ベルゼンから列車で移送後、トレビッツにて解放を迎える。ホロコースト生存者として、フランス国内外の学校で講演活動を続けるほか、テレビのドキュメンタリー番組にも出演。本書はフランス国内で版を重ね、劇化もされている。フランス、ヴェルサイユ近郊在住。
【河野 万里子・訳】
翻訳家。上智大学外国語学部卒業。主な訳書に、ドナ・ウィリアムズ『自閉症だったわたしへ』、サン=テグジュペリ『星の王子さま』(新潮社)、ルイス・セプルベダ『カモメに飛ぶことを教えた猫』(白水社)、絵本翻訳に『だいすきっていいたくて』(ほるぷ出版)のシリーズなど。
1933年生まれ。フランスの作家、詩人。ユダヤ人。6歳のときに父が戦争捕虜となり、離ればなれになる。その後、母と共にナチス・ドイツに連行され、各地の強制収容所へ移送される。1945年、ベルゲン=ベルゼンから列車で移送後、トレビッツにて解放を迎える。ホロコースト生存者として、フランス国内外の学校で講演活動を続けるほか、テレビのドキュメンタリー番組にも出演。本書はフランス国内で版を重ね、劇化もされている。フランス、ヴェルサイユ近郊在住。
【河野 万里子・訳】
翻訳家。上智大学外国語学部卒業。主な訳書に、ドナ・ウィリアムズ『自閉症だったわたしへ』、サン=テグジュペリ『星の王子さま』(新潮社)、ルイス・セプルベダ『カモメに飛ぶことを教えた猫』(白水社)、絵本翻訳に『だいすきっていいたくて』(ほるぷ出版)のシリーズなど。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
クリストフ,フランシーヌ
1933年生まれ。フランスの作家、詩人。6歳のときに父が戦争捕虜となり、離ればなれになる。その後、母と共にナチス・ドイツに連行され、各地の強制収容所へ移送される。1945年4月、ベルゲン=ベルゼン強制収容所から列車で移送中、トレビッツにて解放。奇跡的に父と再会し、家族全員が生きのびることができた。現在は、フランス国内外でホロコースト生存者として多くの授業、講演を行っている。フランス、ヴェルサイユ近郊在住
河野/万里子
翻訳家。上智大学外国語学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1933年生まれ。フランスの作家、詩人。6歳のときに父が戦争捕虜となり、離ればなれになる。その後、母と共にナチス・ドイツに連行され、各地の強制収容所へ移送される。1945年4月、ベルゲン=ベルゼン強制収容所から列車で移送中、トレビッツにて解放。奇跡的に父と再会し、家族全員が生きのびることができた。現在は、フランス国内外でホロコースト生存者として多くの授業、講演を行っている。フランス、ヴェルサイユ近郊在住
河野/万里子
翻訳家。上智大学外国語学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 岩崎書店 (2017/7/21)
- 発売日 : 2017/7/21
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 384ページ
- ISBN-10 : 4265860184
- ISBN-13 : 978-4265860180
- 寸法 : 19.4 x 13.5 x 3.2 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 633,251位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 1,329位ノンフィクション・伝記 (本)
- - 1,613位フランス文学研究
- - 65,554位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
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2019年7月23日に日本でレビュー済み
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1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年5月30日に日本でレビュー済み
ホロ―コストを生きのびた人の本はいくつか読んでいるが、少々趣きが違っている。一つには著者が母親と一緒だったこと、さらに父親が捕虜となっていたため、強制収容所での待遇が、ほかのユダヤ人と異なっている。
上にも書いたように父親が捕虜になっていたこと、フランスに住んでいたこともあって、ユダヤ人であっても著者はすぐに強制収容所に入れられなかったものの、結局は逃亡しそこなって1942年に逮捕されてしまう。アングレームの刑務所、ポワチエ、ドランシーなどフランスの強制収容所を点々した後、ドイツのベルゲン=ベルゼン強制収容所にまで移送される。その間、母と一緒だったものの、悲惨な食事、過酷な衛生環境における赤痢やチフスが蔓延するなかの生活が綴られる。
時を追って書かれているものの、冒頭に記されたように、「写真をならべたアルバムのような」記述が続く。さらに多い登場人物も含め、人間関係など分かり難い部分も少なくない。ただ、子どもの頃の思いを率直に書いているため、幼さを感じる半面、ストレートな感情が表現されている部分は、それなりに興味深い。
戦争が終結し、ナチスが崩壊した後も反ユダヤ感情が残っていることにも触れられている。ナチスが崩壊しても、民族差別・人種差別がなくなりはしなかったのだ。だからこそ、自身の体験を証言し、講演しているのだろう。
余談だが、54ページに出てくる「モンテカルロ・バレエ団」は、「バレエ・リュス・ド・モンテカルロ」のことで、バレエ・リュスの後を継いだバレエ団。
上にも書いたように父親が捕虜になっていたこと、フランスに住んでいたこともあって、ユダヤ人であっても著者はすぐに強制収容所に入れられなかったものの、結局は逃亡しそこなって1942年に逮捕されてしまう。アングレームの刑務所、ポワチエ、ドランシーなどフランスの強制収容所を点々した後、ドイツのベルゲン=ベルゼン強制収容所にまで移送される。その間、母と一緒だったものの、悲惨な食事、過酷な衛生環境における赤痢やチフスが蔓延するなかの生活が綴られる。
時を追って書かれているものの、冒頭に記されたように、「写真をならべたアルバムのような」記述が続く。さらに多い登場人物も含め、人間関係など分かり難い部分も少なくない。ただ、子どもの頃の思いを率直に書いているため、幼さを感じる半面、ストレートな感情が表現されている部分は、それなりに興味深い。
戦争が終結し、ナチスが崩壊した後も反ユダヤ感情が残っていることにも触れられている。ナチスが崩壊しても、民族差別・人種差別がなくなりはしなかったのだ。だからこそ、自身の体験を証言し、講演しているのだろう。
余談だが、54ページに出てくる「モンテカルロ・バレエ団」は、「バレエ・リュス・ド・モンテカルロ」のことで、バレエ・リュスの後を継いだバレエ団。
2018年2月26日に日本でレビュー済み
1942年フランス。9歳のユダヤ人フランシーヌは母とともに逃亡中逮捕された。幸い、ドイツ軍捕虜となっていた父のお陰でジュネーヴ条約が適用され、捕虜家族として特別待遇を受けるが、それでもフランス各地の刑務所、収容所を転々とした挙句、ドイツのベルゲン=ベルゼン強制収容所に送られることになる。
捕らわれの身ながらもお互いを思いやり励まし合う家族の姿と、辛い境遇の中で出会った人たちの姿を静かな語り口で描くノンフィクション。
著者が戦争を意識した6歳から解放された12歳までと、その50年後を描く。
ホロコーストを描いた作品の中でも目を引くのは、開放が苦しみの終わりではなかったと伝えるところ。解放後も多くの人たちが亡くなったし、心身の健康を損ねたままの人も多かった。逮捕前の財産も失われた。
著者は今でも、すぐに逃げられるように出入り口が2つある建物を好むし、犬も武器も夜も、ドイツ人もドイツ語の響きにも恐れを抱いているという。
生き延びて命をつなぎ、たくさんの孫たちに囲まれた彼女の勝利宣言でこの話は終わる。
幼少期を思い出して書いたもののせいか、文章全体が子どもっぽい。行間が空かないまま唐突に別の話が始まったりするので、理解するために読み返すことも多々ありました。
登場人物が多いのは仕方がないが、誰が誰だかわからなくなって、終いには考えるのをやめて読み飛ばしてしまいました。
せっかく実体験を伝える本なので、ちょっと残念です。
捕らわれの身ながらもお互いを思いやり励まし合う家族の姿と、辛い境遇の中で出会った人たちの姿を静かな語り口で描くノンフィクション。
著者が戦争を意識した6歳から解放された12歳までと、その50年後を描く。
ホロコーストを描いた作品の中でも目を引くのは、開放が苦しみの終わりではなかったと伝えるところ。解放後も多くの人たちが亡くなったし、心身の健康を損ねたままの人も多かった。逮捕前の財産も失われた。
著者は今でも、すぐに逃げられるように出入り口が2つある建物を好むし、犬も武器も夜も、ドイツ人もドイツ語の響きにも恐れを抱いているという。
生き延びて命をつなぎ、たくさんの孫たちに囲まれた彼女の勝利宣言でこの話は終わる。
幼少期を思い出して書いたもののせいか、文章全体が子どもっぽい。行間が空かないまま唐突に別の話が始まったりするので、理解するために読み返すことも多々ありました。
登場人物が多いのは仕方がないが、誰が誰だかわからなくなって、終いには考えるのをやめて読み飛ばしてしまいました。
せっかく実体験を伝える本なので、ちょっと残念です。



