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いつも彼らはどこかに 単行本 – 2013/5/31

5つ星のうち 4.4 10件のカスタマーレビュー

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商品の説明

内容紹介

この世界が素晴らしいのは動物たちがいるから――震えるような感動を呼び起こす連作小説。たてがみはたっぷりとして瑞々しく、温かい――ディープインパクトの凱旋門賞への旅に帯同することになる一頭の馬、森の彼方此方に不思議な気配を残すビーバー、村のシンボルの兎、美しいティアーズラインを持つチーター、万華鏡のように発色する蝸牛……。人の孤独を包み込むかのような気高い動物たちの美しさ、優しさを、新鮮な物語に描く小説集。

内容(「BOOK」データベースより)

たてがみはたっぷりとして瑞々しく、温かい―ディープインパクトの凱旋門賞への旅に帯同することになる一頭の馬、森の彼方此方に不思議な気配を残すビーバー、村のシンボルの兎、美しいティアーズラインを持つチーター、万華鏡のように発色する蝸牛…。人の孤独を包み込むかのような気高い動物たちの美しさ、優しさを、新鮮な物語に描く小説集。

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登録情報

  • 単行本: 216ページ
  • 出版社: 新潮社 (2013/5/31)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4104013072
  • ISBN-13: 978-4104013074
  • 発売日: 2013/5/31
  • 商品パッケージの寸法: 19.4 x 13.8 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4 10件のカスタマーレビュー
  • Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 49,100位 (本の売れ筋ランキングを見る)
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カスタマーレビュー

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トップカスタマーレビュー

投稿者 kotetsu 投稿日 2013/6/21
形式: 単行本
自分の仕事にプライドを持つ試食販売人
長年二人で作品を作り上げていた小説家と翻訳家
オリンピックの競技が行われる村でひっそりと開催日までの日めくりカレンダーをめくる食堂を営む男
入館者数が少ない小さな美術館で受付のバイトをしている女性
自分の精神世界に入り込んだ妹を見守る兄
動物園で勤務しチーターの檻を見続ける女
門限の厳しい断食施療院に入所し風車で飼われている蝸牛を愛する年配女性
何かの理由で旅ができない人のため身代わりとなる品、通称身代わりガラスと共にあちこちを旅する女性

彼らは孤独でとても静謐な時間の中でひっそりと暮している。
彼らが思いを馳せるのは遠い異国の地に居る動物たちだ。
動物の存在が時に癒しになり時に現実の残酷さを物語る。
正に「いつも彼らはどこかに」存在するのだ。

本の帯文には震えるような感動を呼び起こすとあるが
私個人が感じたのはとても静かな感動だった。
本を読み終えた後じんわりと感じる寂しさであったり美しさであったりする。
小川洋子の作品ではよく感じるけれど
とても美しい文章で静謐な世界観を充分に満喫できた。
人生に疲れた時、孤独感を味わった時に特にお勧めの小説本です。
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形式: 単行本
動物(人形や模型もある)達との関わりを通じて、痛みを抱えた人間達の心理模様を優しく包み込む様に綴った(モチーフとしての)連作短編集。不思議な静謐感を湛えた作品であり、「いつも手元に」置いておきたいと思わせる出来。

一方、本短編集は作者の特徴が非常に良く出た一種の不条理小説でもある。各編には一応のテーマがあり、(見かけは)そのテーマに沿ってストーリーが進行するのだが、作品としての首尾一貫性や論理性を見出すのは極めて困難である。私は作者の短編「巨人の接待」を読んで、その不条理性に瞠目したものだが、作者の作品を初読の方には本短編集はやや敷居が高い感がある。

童話・寓話と言うには小説として高度に練れており、通常の小説を期待すると"良い意味"で裏切られるというカフカ的味わいのある卓抜な短編集。作者との距離感によって、随分と印象が異なるかも知れないが、手に取る価値が十二分にある秀作だと思った。
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形式: 単行本
小川洋子 初めての方へ
オススメの一冊 著者の持ち味である文章の「静謐さ」が
全編にわたって発揮されている。
この本で文体が気に入れば 彼女の他の作品でもその点は楽しんでいけます。

小川洋子 好きな方へ
小川氏の近著の傾向として 以前のようなサディスティックな男性像や性描写が
すっかり見られなくなった点があり それらは本作でも同様です。
本作では中年女性を主人公に置いた短編が多い。
彼女たちは歳に似合わず とても控え目な性格で 周囲の人々との関わりに消極的です。
一見つまらない女性と見せておいて しかし その心の動きは繊細な筆致で描かれる。
小川氏が こういった女性を描くようになったことに
歳を重ねたことによる作風の変化を感じ
彼女自身の心境を想像すると 興味深いです。
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投稿者 mfhty トップ500レビュアーVINE メンバー 投稿日 2013/7/16
形式: 単行本
 本書は、「新潮」の2012年6月号から2013年1月号に掲載された8篇の短編を収めた作品集です。
 すべて、何かしら動物に関連して書かれた連作の短編。8篇相互にはストーリー上の関連はなく、それぞれが独立した話です。
 しかし、これらの8編には、独特の共通する空気感が存在し、1篇1篇それぞれに味わいがあるうえ、8編全体として独特のテイストを形づくっています。

 小川洋子さんの作品はいつも、洗練され、静かな優しさがあります。読んで、いやな感じが少しもしない物語ばかりです。この作品集もそんな小川さんのテイストに満たされた作品であり、駅で電車を待つ間やコーヒーショップのふっと空いた時間に本を開けても、その静かな世界にすぐに惹き込まれ、心がその世界に満たされていく感じがします。
 この感じは、第2話「ビーバーの小枝」で、著者自身が水を感じ、水に満たされた感じと通じるものがあるかもしれません。

 8編のどの話についても、何か書けば、すべて著者の磨き抜かれた作品の静謐さを乱してしまう感じがして、何も書けません。
 わかりやすい物語が好まれる、やや薄っぺらい時代にあって、「こんなに磨きぬかれた平易な言葉で紡がれた作品なのに、ずっと不思議さが心を満たし続けている」、「その理解できない不思議な部分について、簡単に答え
...続きを読む ›
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