いちばん大事なこと ―養老教授の環境論 (集英社新書) (日本語) 新書 – 2003/11/14
養老 孟司
(著)
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ISBN-104087202194
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ISBN-13978-4087202199
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出版社集英社
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発売日2003/11/14
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言語日本語
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本の長さ200ページ
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
環境問題のむずかしさは、まず何が問題なのか、きちんと説明するのがむずかしいことにある。しかし、その重大性は、戦争、経済などとも比較にならない。百年後まで人類がまともに生き延びられるかどうかは、この問題への取り組みにかかっているとさえいえる。だからこそ、環境問題は最大の政治問題なのである。そもそも「人間社会」対「自然環境」という図式が、問題を見えにくくしてきたし、人間がなんとか自然をコントロールしようとして失敗をくりかえしてきたのが、環境問題の歴史だともいえる。本書は、環境省「二一世紀『環の国』づくり会議」の委員を務め、大の虫好きでもある著者による初めての本格的な環境論であり、自然という複雑なシステムとの上手な付き合い方を縦横に論じていく。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
養老/孟司
1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業、同大学院博士課程修了。95年東京大学医学部教授を退官。北里大学教授。東京大学名誉教授。専門は解剖学。2001年環境省「二一世紀『環の国』づくり会議」委員に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1937年神奈川県鎌倉市生まれ。東京大学医学部卒業、同大学院博士課程修了。95年東京大学医学部教授を退官。北里大学教授。東京大学名誉教授。専門は解剖学。2001年環境省「二一世紀『環の国』づくり会議」委員に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 集英社 (2003/11/14)
- 発売日 : 2003/11/14
- 言語 : 日本語
- 新書 : 200ページ
- ISBN-10 : 4087202194
- ISBN-13 : 978-4087202199
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- - 224位集英社新書
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2007年2月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
虫好きで鳴らす養老孟司教授による環境論、というか、自然に対する教授の考え方を縦横に述べたおした本です。
教授によれば、人体であれ生態系であれ、およそ自然というものは膨大な変数の集積たる複雑なシステムである。「ああすれば、こうなる」とばかり何れかの変数をいじれば、他の変数にも必ず何らかの影響が及ぶので、システム全体としては予想もしなかったような反応が生じることになる。したがって、最初に予期したとおりの効果を得ることは極めて難しい、ということです。
うーん、そうだったのか。文科系ドロドロ人間の小生、現代科学の水準をもってすれば自然界の森羅万象全てが計算可能であり、動植物のことであれ生態系のことであれ、何でも分かった上で病気の治療なり治水・治山なりの取り組みがなされているものと思っていました。そうでないとすると、人間が自然に対して一方的かつ大規模に手を入れるなんてことは、文字通り「神をも恐れぬ仕業」、かなりヤバイのではないかという気がしてきました。人間たるもの、やはり神と自然の前では謙虚でなければならないということでしょうか。
そんなこんなで、とても興味深く読めた一冊ですが、最後の、今後のあるべき自然との付き合い方の部分については、現実味という観点からちょっと如何かなと思いました。
いずれにせよ、自然と人間との関係という問題は、古くて新しく、しかもとても大切な問題です。環境問題や自然の大切さに問題意識を持たれる向きであれば、一読しても損はなかろうかなと思います。
教授によれば、人体であれ生態系であれ、およそ自然というものは膨大な変数の集積たる複雑なシステムである。「ああすれば、こうなる」とばかり何れかの変数をいじれば、他の変数にも必ず何らかの影響が及ぶので、システム全体としては予想もしなかったような反応が生じることになる。したがって、最初に予期したとおりの効果を得ることは極めて難しい、ということです。
うーん、そうだったのか。文科系ドロドロ人間の小生、現代科学の水準をもってすれば自然界の森羅万象全てが計算可能であり、動植物のことであれ生態系のことであれ、何でも分かった上で病気の治療なり治水・治山なりの取り組みがなされているものと思っていました。そうでないとすると、人間が自然に対して一方的かつ大規模に手を入れるなんてことは、文字通り「神をも恐れぬ仕業」、かなりヤバイのではないかという気がしてきました。人間たるもの、やはり神と自然の前では謙虚でなければならないということでしょうか。
そんなこんなで、とても興味深く読めた一冊ですが、最後の、今後のあるべき自然との付き合い方の部分については、現実味という観点からちょっと如何かなと思いました。
いずれにせよ、自然と人間との関係という問題は、古くて新しく、しかもとても大切な問題です。環境問題や自然の大切さに問題意識を持たれる向きであれば、一読しても損はなかろうかなと思います。
2006年5月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
養老先生とは、「新書」の形で出会うといちばんぴったり来る。
「バカの壁」のイメージのせいかもしれない。
単に私の理解力のレベルの問題かもしれない。
でも読書が脳への栄養なら、私にとっていちばん栄養があって
価格が手ごろでおいしいなぁ、と感じる書籍は、
先生の「新書」ということになる。
この本は、「集英社新書」である。
私は「環境」という言葉で議論される場に生じる雰囲気が
あまり好きではなかった。今でもそうである。
先生の本は好きでよく読んでいたけれど、
この本を読もうかな、と思ったのは最近になってから。
「ふーん、先生も"環境"について書くのか…」と思っていた。
そしてしばらく買わなかった。
読んでみたら、これは私がそれまでにイメージしていた
「環境について」の本ではなかったことに気が付いた。
「先生が」環境をテーマにして語った本だった。
私がそこに見つけたのは、やっぱり先生の姿だった。
「どちらかといえば、私は神より虫に選ばれたい。」
こんなことばが、さらっと書いてある。
「バカの壁」のイメージのせいかもしれない。
単に私の理解力のレベルの問題かもしれない。
でも読書が脳への栄養なら、私にとっていちばん栄養があって
価格が手ごろでおいしいなぁ、と感じる書籍は、
先生の「新書」ということになる。
この本は、「集英社新書」である。
私は「環境」という言葉で議論される場に生じる雰囲気が
あまり好きではなかった。今でもそうである。
先生の本は好きでよく読んでいたけれど、
この本を読もうかな、と思ったのは最近になってから。
「ふーん、先生も"環境"について書くのか…」と思っていた。
そしてしばらく買わなかった。
読んでみたら、これは私がそれまでにイメージしていた
「環境について」の本ではなかったことに気が付いた。
「先生が」環境をテーマにして語った本だった。
私がそこに見つけたのは、やっぱり先生の姿だった。
「どちらかといえば、私は神より虫に選ばれたい。」
こんなことばが、さらっと書いてある。
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2005 再掲
是非とも多くの方に読んで貰いたい一冊
環境問題こそ最大の政治問題。人と自然の間に巨大な壁ができてしまった。(帯より)
身体を自然の一部だと認める事。これが難しいと養老先生は言う。
「ああすれば、こうなる」と思考することが脳化社会の基本だと言う。
虫の種類の減少や総数の減少を肌で感じている養老先生の、人類がこれから直面する
危機を日本人は真剣に考えなければいけないと思う。もちろん世界も。
DDTはノーベル賞を取ったが、その後の使用禁止を見ても明らかなように
昆虫を殺したが、人間にも害があることが分かった。
日本住血吸虫の撲滅のため宮入貝を絶滅させるために農業用水路はすべてコンクリート
で固めた。(おいらはその周辺の住民だから良く知っている)そしてメダカは居なくなった。
これらは、ああすれば、こうなる式の結果である。
日本の里山の手入れや、魚付き林の手入れは日本の素晴らしい自然の付き合い方だった。
欧米の単なる森林伐採等とは異なり、自然から恵みを得ながら生活を行ってきた。
コントロールと言うマニュアル化されたものは手入れではない、すなわち自然との関わりを
マニュアル化などできるはずもないのであるから。
努力、根性、辛抱と言う日本人の国民性は自然との関わりの中で手入れ
をして得たものである。
遺伝子組換えや異種移植に関しても養老先生の指摘は及んでいる。是非研究者も読まれる事を期待する。
人間の細胞の一つすら作り出すことが出来ない我々は何処から来たのか?
それは自然であることは明らかではないだろうか。
是非とも多くの方に読んで貰いたい一冊
環境問題こそ最大の政治問題。人と自然の間に巨大な壁ができてしまった。(帯より)
身体を自然の一部だと認める事。これが難しいと養老先生は言う。
「ああすれば、こうなる」と思考することが脳化社会の基本だと言う。
虫の種類の減少や総数の減少を肌で感じている養老先生の、人類がこれから直面する
危機を日本人は真剣に考えなければいけないと思う。もちろん世界も。
DDTはノーベル賞を取ったが、その後の使用禁止を見ても明らかなように
昆虫を殺したが、人間にも害があることが分かった。
日本住血吸虫の撲滅のため宮入貝を絶滅させるために農業用水路はすべてコンクリート
で固めた。(おいらはその周辺の住民だから良く知っている)そしてメダカは居なくなった。
これらは、ああすれば、こうなる式の結果である。
日本の里山の手入れや、魚付き林の手入れは日本の素晴らしい自然の付き合い方だった。
欧米の単なる森林伐採等とは異なり、自然から恵みを得ながら生活を行ってきた。
コントロールと言うマニュアル化されたものは手入れではない、すなわち自然との関わりを
マニュアル化などできるはずもないのであるから。
努力、根性、辛抱と言う日本人の国民性は自然との関わりの中で手入れ
をして得たものである。
遺伝子組換えや異種移植に関しても養老先生の指摘は及んでいる。是非研究者も読まれる事を期待する。
人間の細胞の一つすら作り出すことが出来ない我々は何処から来たのか?
それは自然であることは明らかではないだろうか。
2020年10月25日に日本でレビュー済み
(深謝。畏れながら微細でも役立てば)自然はSuper-engineerだったのです。人間は虫どころか細胞さえ創れ無いのに、それをいとも簡単に生み出す自然システムは、極めて遥かに精密複雑だそうです(これに比べれば人の科学技術なんぞは玩具かも)。生物多様性が大事なのは、壊し滅ぼすのはいとも簡単ですが、再生は不可能で、しかも、どこでどう影響しあっているのかは人知では予測しきれないので謙虚でなくてはならないという事なのです。ゆえに環境問題こそ最大の政治問題といいます。あと、人体も自然である事を忘れているとの事。 私は筋金入りの自由・理想主義者、河合榮治郎先生から最高価値は人格と教わりましたが、自然の摂理も最高価値かもしれないと悩み考え込んでおります…。
ベスト100レビュアー
ゴミや排水がどうなるのか、から親か学校で教えればいいのでは。
きれいな水が無いと生きていけないことも。
この本の内容はすでに養老さんの他著で知ってたので新鮮味は無かったが、
初めて読む人には豪華な環境問題論だと思います。
僕も必死に里山の草刈りや休耕田の管理をしてますよ。
なのに固定資産税を取られるんです。放置している人から取ればいいのに、
日本国はそんな思いやりは無いから、里山や植林は荒れていくばかりです。
シカやサルやイノシシが増えて大変ですよ。囲わないと何も作れません。
ホントに日本はこれでいいのかと思います。
きれいな水が無いと生きていけないことも。
この本の内容はすでに養老さんの他著で知ってたので新鮮味は無かったが、
初めて読む人には豪華な環境問題論だと思います。
僕も必死に里山の草刈りや休耕田の管理をしてますよ。
なのに固定資産税を取られるんです。放置している人から取ればいいのに、
日本国はそんな思いやりは無いから、里山や植林は荒れていくばかりです。
シカやサルやイノシシが増えて大変ですよ。囲わないと何も作れません。
ホントに日本はこれでいいのかと思います。
2017年8月29日に日本でレビュー済み
読了:2017年99冊(8月6冊)★3.2
『いちばん大事なこと―養老教授の環境論 (集英社新書)』2003/11/14、養老 孟司 (著)
養老孟司による環境論。養老氏のぼやき(?)を後述書き起こしで、加筆したもの。全然専門的な半紙ではないのでサクッと読める。心に留まったのは、“生物多様性”の部分。トキが絶滅したって何になる?しかし、時計は分解できても元通りにはできない。それと同じく自然は一旦破壊してしまうと元に戻すことはほぼ不可能だ。トキの場合は他の生態系への影響がない(あるかも?)だけで、それが他の生物すべてに当てはまるとも限らない。蟻の一穴で自然はどうなるか誰も予想できない。
私がいま住んでいる場所には自然が少ない。最近、京都の貴船に行ってきた。電車は二両編成で、途中から線路は一方通行である。自然に溢れかえっていて、非常に気持ちがよかった。電車から自然が見えるだけでも心が落ち着くものだ。そんな自然も都心部では住む近くには全くなくなってきた。これからの子供は養老氏とは違い、虫取りを知らないかも?
『いちばん大事なこと―養老教授の環境論 (集英社新書)』2003/11/14、養老 孟司 (著)
養老孟司による環境論。養老氏のぼやき(?)を後述書き起こしで、加筆したもの。全然専門的な半紙ではないのでサクッと読める。心に留まったのは、“生物多様性”の部分。トキが絶滅したって何になる?しかし、時計は分解できても元通りにはできない。それと同じく自然は一旦破壊してしまうと元に戻すことはほぼ不可能だ。トキの場合は他の生態系への影響がない(あるかも?)だけで、それが他の生物すべてに当てはまるとも限らない。蟻の一穴で自然はどうなるか誰も予想できない。
私がいま住んでいる場所には自然が少ない。最近、京都の貴船に行ってきた。電車は二両編成で、途中から線路は一方通行である。自然に溢れかえっていて、非常に気持ちがよかった。電車から自然が見えるだけでも心が落ち着くものだ。そんな自然も都心部では住む近くには全くなくなってきた。これからの子供は養老氏とは違い、虫取りを知らないかも?