小池一夫の詩にこんなタイトルがあったような。
宝石集めでも鉱物学でも、渋い水石趣味でもなく、なんとなくいい感じの石ころを拾って歩く。
全国の海岸を行脚して石を探す姿は、昔で言うなら茶人か。物好きというか暇人というか。
私も他人に呆れられるような趣味ならいくつも持っているので、理解できなくもない。
しかし、石ころとはなあ。
子供のころ遠足かなんかで、河原で「美しくカッコいい石」を競って拾い集めた記憶がかすかに残っている。
著者は「老人の行きつく趣味」という意見を紹介しているが、
私はむしろ「幼児性の抜けない人の趣味」という気がする。
アートみたいな縞模様や爆発に似た紋様の石などは、たしかに写真で見ても面白い。
長編小説やしっかりしたノンフィクションを読む合間の息抜きとしては、それなりに良かった。
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