以前に阿川佐和子さんのエッセーを一文だけ読んだことがあります。それが面白かったので、この本も読んでみようと思いました。まず、書名がいいですねぇ。「いい女、ふだんブッ散らかしており」。
「いい女」などと普通の女性は自分のことを言わないでしょうが、サワコさんのようなチャーミングな人なら許しちゃいますよね。しかも、「いい女」の後に、「ふだんブッ散らかしており」と続いているのですから、持ち上げておいて、ドタンと落とす面白さが堪らないです。
本文を読んでみると、この「いい女、ふだんブッ散らかしており」のセリフは、実は本人が言っているのではなく、人から言われたとのこと。部屋を散らかしていて図星を突かれ、動揺するサワコさんの姿を想像し笑ってしまいました。
上記の書名と同じタイトルの一文の他に、私がいいなぁと思ったのは「闘う女たち」というエッセーです。生活の断面が見事に切り取られて提示されていました。
ほとんどの文章がユーモアに溢れ、同じ経験をしたことあるなぁと思わされ、最後に切れ味鋭いオチがあります。とても楽しめました。リラックスしたい時にお勧めの本です。
いい女、ふだんブッ散らかしており (日本語) 単行本 – 2019/1/9
阿川 佐和子
(著)
著者の作品一覧、著者略歴や口コミなどをご覧いただけます
この著者の 検索結果 を表示
あなたは著者ですか?
著者セントラルはこちら
|
-
本の長さ234ページ
-
言語日本語
-
出版社中央公論新社
-
発売日2019/1/9
-
ISBN-104120051560
-
ISBN-13978-4120051562
よく一緒に購入されている商品
この商品をチェックした人はこんな商品もチェックしています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
Kindle 端末は必要ありません。無料 Kindle アプリのいずれかをダウンロードすると、スマートフォン、タブレットPCで Kindle 本をお読みいただけます。
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
父の葬式、認知症の母の介護、還暦過ぎての結婚…激動の日々はつづく。これが「アガワ流」人生の戦い方。
著者について
阿川佐和子
1953年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部西洋史学科卒。エッセイスト、作家。99年、檀ふみとの往復エッセイ『ああ言えばこう食う』で第15回講談社エッセイ賞、2000年、『ウメ子』で第15回坪田譲治文学賞、08年、『婚約のあとで』で島清恋愛文学賞を受賞。12年、『聞く力――心をひらく35のヒント』が年間ベストセラー第1位、ミリオンセラーとなった。14年、第62回菊池寛賞を受賞。
1953年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部西洋史学科卒。エッセイスト、作家。99年、檀ふみとの往復エッセイ『ああ言えばこう食う』で第15回講談社エッセイ賞、2000年、『ウメ子』で第15回坪田譲治文学賞、08年、『婚約のあとで』で島清恋愛文学賞を受賞。12年、『聞く力――心をひらく35のヒント』が年間ベストセラー第1位、ミリオンセラーとなった。14年、第62回菊池寛賞を受賞。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
阿川/佐和子
1953年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部西洋史学科卒。エッセイスト、作家。99年、檀ふみとの往復エッセイ『ああ言えばこう食う』で講談社エッセイ賞、2000年、『ウメ子』で坪田譲治文学賞、08年、『婚約のあとで』で島清恋愛文学賞を受賞。12年、『聞く力―心をひらく35のヒント』が年間ベストセラー第一位、ミリオンセラーとなった。14年、菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1953年、東京生まれ。慶應義塾大学文学部西洋史学科卒。エッセイスト、作家。99年、檀ふみとの往復エッセイ『ああ言えばこう食う』で講談社エッセイ賞、2000年、『ウメ子』で坪田譲治文学賞、08年、『婚約のあとで』で島清恋愛文学賞を受賞。12年、『聞く力―心をひらく35のヒント』が年間ベストセラー第一位、ミリオンセラーとなった。14年、菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 中央公論新社 (2019/1/9)
- 発売日 : 2019/1/9
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 234ページ
- ISBN-10 : 4120051560
- ISBN-13 : 978-4120051562
-
Amazon 売れ筋ランキング:
- 183,686位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 35,211位文学・評論 (本)
- カスタマーレビュー:
この商品を買った人はこんな商品も買っています
ページ: 1 / 1 最初に戻るページ: 1 / 1
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.2
星5つ中の4.2
25 件のグローバル評価
評価はどのように計算されますか?
全体的な星の評価と星ごとの割合の内訳を計算するために、単純な平均は使用されません。その代わり、レビューの日時がどれだけ新しいかや、レビューアーがAmazonで商品を購入したかどうかなどが考慮されます。また、レビューを分析して信頼性が検証されます。
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
2019年2月22日に日本でレビュー済み
違反を報告
Amazonで購入
10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2020年3月23日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
もうかなりの冊数を読んできたが、共通しているのはユーモアたっぷりの表現力であり、読むことにより明るくなったり、癒されたり、とても楽しい気分にしてくれる。いつもいつも有難うございます。新書を待ち望んでいます。
2020年8月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
参考になりました。
ベスト1000レビュアー
突っ込みは入れたくなるがw
「菌を『拾った』(←ここは『運』だろう)トコじゃなくて、その先の作業を讃えようよ」とか
「最後だったのに…」には、まず「申し訳ない事をした」と思おうよ、とか
「建てた本人が居られない建物」には「ダメじゃないですか建てた人が逃げちゃ」と、持ち前の天真爛漫さを発揮しようよ、とか
ミジンコのそれは「頭が良いとか悪いとかそういう話じゃないんじゃないの?」とか
色々。
おかしいな?阿川氏の本は、能天気なまでの明るさと、善良さに押されて「引っ掛かって」も、鼻に突く事は今までなかったんだが…
今少々ささくれ気味なのかもしれない。自分の為の覚書
「菌を『拾った』(←ここは『運』だろう)トコじゃなくて、その先の作業を讃えようよ」とか
「最後だったのに…」には、まず「申し訳ない事をした」と思おうよ、とか
「建てた本人が居られない建物」には「ダメじゃないですか建てた人が逃げちゃ」と、持ち前の天真爛漫さを発揮しようよ、とか
ミジンコのそれは「頭が良いとか悪いとかそういう話じゃないんじゃないの?」とか
色々。
おかしいな?阿川氏の本は、能天気なまでの明るさと、善良さに押されて「引っ掛かって」も、鼻に突く事は今までなかったんだが…
今少々ささくれ気味なのかもしれない。自分の為の覚書