温度低め…ではありますが、ライブに行って聴いているような気分に浸ることができます。今作では1stアルバムの頃の親しみ易いポップ感も少々思い出させつつ、耳に心地よい、どこか軽やかさすら加わった、洗練された音を聞かせてくれます。
これまでの作品にあった閉塞感が減少し、風通しがよく、おだやかな温かさすら感じます。独特の世の中の捉え方のようなものが好きで聴いてきたところもありますが、そういった面よりも純粋に音のよさが際立ったアルバムだと思います。
とはいえ、イメージ豊かな歌詞といい、薄暗いところへ引き込んでいくような雰囲気(?)はひとつの完成された世界を見ているようです。
特に、5曲目から10曲目の流れが気に入ってます。