アップデートするたびに増えていく不具合など些細なもの。
プッシュしていたDIYは非常に不便。いかに不便であるかはわざわざここに書かずとも多くの人が言及している。加えてDIYという作業をさせたいがために壊れるようになってしまった道具類。BoTWやFEシリーズでも武器が壊れる。が、そのお陰でいつ武器を破損させるか、破損させないためにどうするか、といった駆け引き、すなわちゲーム性が生まれる。果たして、あつ森の道具が壊れることでどんな駆け引きが生まれているというのだろうか。道具を壊さないよう何かしらの工夫をこらすことが面白さにつながっているだろうか。ただただ余計な作業を強いているだけに過ぎないのではなかろうか。
家具の色は島ごとに固定、別の色を手に入れたければつねきちが販売するのを気長に待つより他ない。古くはゲームボーイの時代から「バージョン商法」なるものは存在していた。某モンスターRPGが大ヒットしたのはそのお陰でもあるのだろう。そのRPGは昨年発売された最新作でもバージョン商法を採っているが、それに関する批判はそれほど見られない。なぜならそのシリーズにとって「バージョン商法」は初代から受け継がれてきたおなじみの要素だからである。さてどうぶつの森シリーズはどうだろうか。初代どうぶつの森から複数の村を行き来しなければすべての色の家具を集めることが出来なかっただろうか。木を揺すって落ちてくる家具は商店で売られているものとは異なる色の場合もあるが、やはりこちらも色固定である。
過去作では住民との会話や交流も楽しかった。今作はどうだ?土日などはまず第一声はHHA。二言目にはプレイヤー監視台詞。3度目には「まだなにか用?」なんて言われる始末。たとえ数時間置いて話しかけても、だ。監視会話の嵐を乗り越えた先に待っているのは嫌味ったらしい言葉やオタク風の台詞。内容はその住人の性格によって数パターン。あくまで性格によるパターンであって、そこに各住人ごとの個性なんぞありはしない。巷ではbotだと揶揄されているが、まさしくそのとおり。彼らは過去作のような、開発の愛によって命を吹き込まれた住民なんかではない。ただそこにいるだけの、見た目だけはバリエーションに富んだ人形なのである。
前作で登場したしずえだが、今作ではしずえそっくりな別の生き物が出てくる。「あつえ」「あやえ」などと言う名前らしい。役場が完成すると毎日島内放送をするようになるが、その内容の大半は「お知らせは特にありません」。それに続けて、昨日見た番組がどうだったの、なくした靴下が見つかっただの、茶柱が立っただの、どうでも良いことばかりをお知らせする。公共の放送で何やってんだお前は。
BGMも軒並みひどい出来。午前3時は必聴。こんなものを聴きながらBOTと化した住人にプレゼントを配って回るのは非常に面白くない。ただただ無心にアイテムを配給すべく、SEだけをONに、BGMやBGSをOFFにしたいところではあるが、そのような機能は備わっていない。音量調節すらできないことに時代に取り残された惨めさを感じる。時々良いなと思うBGMがあるものの、それらは皆過去作からの流用である。
アプデのたびに新たなバグが増えるのは冒頭に記載したとおり。中にはまともにデバッグしていたらすぐ見つかるようなレベルのものも。正直技術力は相当低いと評価せざるを得ない。発売当初から現在までプレイしていて大小問わずバグに遭遇したことのないプレイヤーは存在しないのではないだろうか。
アプデでバグは追加するし、それらのうちプレイヤーが害を被るものはSNS等で大騒ぎにならないと修正しないくせに、ユーザ有利な仕様はどんどん下方修正していくのもプレイヤーを苛つかせるのに一役買っている。マイルチケットで行くことのできる離島については、攻略本にすら載っている一部の島を削除。Ver1.3.1では、売値2500ベル未満のものを住人にプレゼントしても写真がもらえない仕様に。こういった下方修正に関しては一切公表しない。SNSでのバエ「だけ」を意識したものを作ろうとしていたくせに、こっそり下方修正しようものならSNSでの炎上必至という考えに至らなかったのだろうか。
そのSNSすらもついに切り捨てられたのではないかという疑惑も生じている。今夏公開されたCMがその根拠だ。このCM、なんと「家族の絆」をメインに描いているのである。まるでSNSなど気にも留めていないかのよう。一つの島では揃わない色違い家具が並んでいたりどうぶつがまったく出てこなかったりするが、そんなものは些細なことである。前作から8年間、そのすべてをこれに費やしてはいないだろうが、それでも長い期間温めていたであろう「第三世代のどうぶつの森」という方針を発売からわずか4ヶ月で翻したのである。CMだけでは方針転換したと決めつけるのは早計かもしれない。それでも「第3世代」とは程遠いアピールを行っているという事実に変わりはない。ちょいとばかり尻軽すぎやしませんかね?
これらの不満だが、過去作をプレイしていたら気にならない部分だった。ただし街森を除く。街森に関しては今作同様テキストに関する不満が非常に多いからだ。もしもあつ森のためだけにSwitchを狙っている方がたまたまこのレビューに目を通したのであれば、よくよく考えていただきたい。あなたは何のためにどうぶつの森をしたいのか、と。SNS蝿になりたいのなら購入すればいいだろう。恐らくあなたの目的は満たされる。ただ、すでに人が離れつつある以上、あなたのあつ森ライフはきっと短いものになるだろう。SNSなど関係なく住人との交流が目的というのであれば、過去作を遊んだほうがよっぽど楽しい。部屋や景観を作りたいのなら、それこそどうぶつの森シリーズである必要性がない。マインクラフトやドラクエビルダーズ2をおすすめする。
さて、最後になるが、過去作で唯一不満が大きかった街森と今作で共通しているものがある。そう、ディレクターである。「京極あや」。これがすべての元凶の名前である。どうぶつの森シリーズのキャラクターであるラコスケ。彼の台詞にこのようなものがある。
「借りた服ならいくらでも よごせるものである」
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