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あきらめない 単行本 – 2003/1

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商品の説明

メディア掲載レビューほか

あきらめない
人口5万5000人の地方都市に24時間対応の訪問看護などの手厚い医療システムを作ってきた著者が、患者や周囲の人に生きる力の源を探した。信頼を失った日本の医療だが、医療従事者にもう少し余裕を与えて病院の連携を高めれば、格段に良くなるという。(聞き手は大屋 奈緒子)

病院が連携し安心与える

──地元密着の病院経営について書いた前作の『がんばらない』は20万部を超えるベストセラーになりました。今回のメッセージは何ですか。

『あきらめない』の冒頭に出てくる男性は、膵臓の悪性腫瘍で余命半年と宣告されました。しかし、仕事中心の生き方を改め、家族との時間を大切にしながら闘病に全力投球したら、発病から8年を超えた今でも元気に飛び回っています。病は気からと昔からよく言いますが、現代の医学でも患者さんが「あきらめない」という気持ちを持つか持たないかで、治療の結果は大きく異なってきます。そうした患者さんに医師としてどう接し、どうアドバイスするか。医療における患者さんとのコミュニケーションの大切さを描きたいと思ったのです。

実は、あきらめない生き方を選んだ人たちは多くのことをあきらめています。例えば会社で出世すること、海外旅行をすること。でも、これだけは絶対にあきらめないという強い気持ち、例えば「子供の卒業式だけは出てやりたい」といった意志が、驚異的な生命力につながるのです。全力で専門医療を施すことは大切ですが、患者さんとのコミュニケーションを密接に取ることも大切です。それが日本では意外に忘れられています。

──その原因はどこにあるのでしょうか。

実は、日本の医療は世界でもトップクラスのコストパフォーマンスの高い医療システムだと、WHO(世界保健機関)の折り紙つきです。でも、日本の人たちは不信や不満だらけですよね。なぜか。病院と病院の連携ができていないからです。それぞれの病院は高度な専門技術を持っています。例えば胃ガンになった時に行く病院が見つからない人はいません。でも、ガンの手術から2週間入院すると退院しろと言われ、患者さんは病院に追い出された印象を受けてしまう。

病院経営を考え、患者さん全体のことを考えれば、在院日数を平均15日程度に縮めるのは大切です。その病院は専門病院として、次の専門医療を受けなければならない患者さんを診察、治療しなければならないからです。治療のメドがついたら、リハビリを専門にする病院に移すとか、在宅医療に切り替えた方が患者さんにとってもメリットがある。しかし、病院のネットワークができていないから、患者さんはほっぽり出されたと思ってしまう。

諏訪中央病院は人口5万5000人の小さな長野県茅野市の病院だけど、そういうシステムを作りました。しかし、決してコストは高くない。平均在院日数は15.8日に抑えているし、無駄な薬や注射をなくした結果、地域全体の医療費を低く抑えることができた。これを日本全体でやれば2兆円は医療費が削減できます。この額は、サラリーマンの負担の拡大などをしなくて済むほどの額ですよ。

──こうしたシステム以外に日本の医療現場で足りないことは何でしょう。

1つは総合医の養成でしょう。日本では専門医は国際的に高いレベルですが、1人の患者を全体的に診られる総合医が少ない。もう1つは医療に携わる人にもう少し余裕を与えることでしょう。100ベッド当たりの医師や看護師の数は、日本は米国の約5分の1です。これでは患者さんの満足度は得られません。確かに医療費を抑えることは大切なのですが、必要なところまで削りすぎるのはよくありません。

( 大屋奈緒子)
(日経ビジネス 2003/02/10 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画

内容紹介

ベストセラーとなった「がんばらない」の著者の第2作。あるがままの生き方とは? 心豊かな死とは? 患者と医師の日々のあたたかいふれあいを通して、真の医療のあり方を考えるノンフィクション。

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登録情報

  • 単行本: 285ページ
  • 出版社: 集英社 (2003/01)
  • 言語: 日本語
  • ISBN-10: 4087812677
  • ISBN-13: 978-4087812671
  • 発売日: 2003/01
  • 商品パッケージの寸法: 19 x 13.2 x 2.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5 13件のカスタマーレビュー
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形式: 単行本
 人を部品としてみる現代医療に対する警鐘ともとれます。ガン患者のことを中心にまとめられた終末期医療に関する本かと思いましたがそうでもなく、著者の身の回りに起きた出来事をまとめたエッセイであることが分かりました。前半部はなかなか泣けてくる構成です。もの悲しいエピソード、人間の強さを感じるエピソード等々大変読みやすく一気に読めますが、多くの内容を盛り込んだために主題が散漫になっている気もします。
 人はいつか少年に戻るために今を生きているかも知れないという結びの言葉に共感を覚えました。この本はエッセイですが理想的な医療を目指すための指標にもなり得ます。より多くの医療関係者に読んでほしい一冊です。
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形式: 単行本
この本を読んで改めて医療もサービス業の一つなんだなぁと認識させられた。
私は仕事柄、医療コンサルも年間数回行う。よくDr.が忘れがちなのが「患者さんとのコミュニケーションの重要性!」患者が診察室に入って来ても挨拶も無しに「で、どうされました?」と目も合わさずに先生はボールペンを持ちながらカルテに何かを書いている・・・。
これでは日本の医療が向上するはずがありません。鎌田先生がおっしゃる様に今まで技術の向上にのみ努力を続けてきた結果だと思います。
これからは著書の本文に出てこられる「正治さん」のよう感性(ホスピタリティー)を磨かなければ「患者に選ばれる病院」にはならないと思います。
ぜひ、多くのDr.や製薬メーカーのMR達に読んで勉強をして頂きたい一冊です。
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形式: 文庫
病気になった時に「生」に対してあきらめない気持ちを持つという意味はもちろん、日常生活でもあきらめないで「生きていく」ことの大切さがうたわれています。この「あきらめない」の中では53歳の看護学生、与志子さんが担当した、22歳のシングルマザーの出産と、生まれた子供にどう愛情を感じさせるかという実習看護体験を通して、人と人の繋がり合いがどんなに生きていく上で大切な事かということを感じさせます。特に後半の「母の最後のおむすび」は当たり前の事が当たり前の事ではなく、何よりも尊いということを教えてくれるはずです。
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形式: 文庫
乳がんで入院した友人を励ましたくて、病院の図書コーナーで偶然 手に取った前著「がんばらない」。
ぜひ その続きが読みたくなり、購入した本著「あきらめない」。
友人も私も励まされ、深く癒され、ツライ手術もその後の放射線治療も乗り越え退院の日を迎えました(^_^)
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形式: 単行本
がんばらない。に引き続き読みました。51歳の看護師のたまごの話に胸を打たれました。何を隠そう、この私も悲しい経験をバネに残りの人生を医療人として捧げたいと決意したから・・・。年齢や家庭、自分の知識や体力の限界など鉄壁だらけの目標に、決心に、心が揺れる日々の中「あきらめるもんか。」って本当に勇気をもらいました。医療人に興味はなくとも、人生についてじっくり考えさせられる一冊です。自分を大切にしたいと思える一冊になりました。
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形式: 単行本
前著、がんばらない、に引き続き一気に読み終えてしまいました。全人的医療と言うことが言われはじめて久しいですが、鎌田先生のように実践されている医療現場が少ないのは残念なことです。病気を診るのではなく、人を診る。考えてみれば当然のことなのですが、現在の医学では医療技術の方に重点が置かれ、患者さんの苦しみや不安を抱きかかえるという基本的で重要なことをないがしろにしている傾向があります。まるごとの自分を受け入れて欲しい、という患さんの言葉が書かれていますが、ほんとうにその通りだと思います。doctor as drugという言葉があるそうですが、医師は薬を投与するだけでなく、自らが薬の役割を果たすことができるように努力していくべきだと感じさせられました。
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形式: 文庫
生死の瀬戸際で人間が見せる力強さ、そして人として死と向き合い、
患者を支える医者・看護婦の姿勢に心打たれる一冊です。

生死に関わる病気に苦しんでいる人だけではなく、死を遠いもの、
自分に関係のないものと感じている人にも一度読んでいただきたいです。

現場の患者とスタッフの苦悩に、重い気持ちになりながらも、
全身全霊で生きようとする患者の力強さと、本人の意思を最大限に
尊重しながら全力で支えるスタッフの努力に心動かされました。

余命三ヶ月と宣告されながらも、子供の卒業、入学を見届けるために
必死で生きて一年八ヶ月を生き抜いた、母親。立ち上がるのも困難なのに
それでも子供に弁当を作って持たせてやる。その底知れぬ力強さに圧倒
されました。
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