最高裁判例により、憲法21条2項前段の「検閲は、これをしてはならない」という規定の趣旨、及び「検閲」の定義については既に明確となっており、これらの趣旨等にあてはめた場合、今回の会期途中での企画展中止、その結果としての展示作品を目にすることはできない事実は「検閲には該当しない」と個人的に認識している。
そのことを踏まえ、上記の事実が「検閲」であるとの編者の一人の主張、表現の自由の独自の解釈が最終的に結論づけられる第2章の記述には、あまり賛同できませんでした。また相手側の主張や弁明が掲載されていないことから双方の主張の比較等ができないことも気になりました。偏向的な印象がどうしても残り、読書が楽しくなかったです。
- 単行本: 254ページ
- 出版社: 岩波書店 (2019/11/28)
- 言語: 日本語
- ISBN-10: 4000613782
- ISBN-13: 978-4000613781
- 発売日: 2019/11/28
- 梱包サイズ: 18.8 x 13 x 2.4 cm
- おすすめ度: 2件のカスタマーレビュー
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