まず、金運は爆発だ、って岡本太郎氏を馬鹿にしているとしか感じませんでした。売る側からすればそうだろうと思いますが、芸術の大家をネタに使うのはあまりいい気分がしません。
また、お金は使うことでエネルギーが高まり戻ってくるので使うべきみたいなことを言っていますが、普通の人は収入があまり高くないので、そんなことをしていたら永遠に貧乏なままです。お年寄りが貯めてきた預貯金が株式等の投資に回れば日本経済が活発化するといって、一般人の財産を(たぶん勝てない)投資に回させようとする政府の理屈とよく似ています。そして儲かるのは大企業と政府だけという。本書に関して言えばスピリチュアル系ビジネスの方々だけということになります。
さらに、豊かであるという実感が湧けば、引き寄せの法則が働いて豊かになると主張していますが、これもどうだか…見栄を張り過ぎた豊かな暮らしをして借金までして困窮している高所得な「貧乏人」だって存在します。
引き寄せの法則もエンターテイメントとして楽しめる範囲ならいいですが、生活に影響が出るようなところまで持ち込むのはいかがなものかと思います。
お金が欲しいのは分かりますが、金運をあげるみたいな他力本願なものにすがると足をすくわれることが珍しくないので、冷静な判断をするべきだと思いました。
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