初代myth&roidのヴォーカリストとして鮮やかなデビューを飾り、その歌唱力を数々の作品で世に知らしめた彼女の、ソロ初のアルバムです。
インタビューなどで語られている通り、ネガティブな感情を包み隠さず、ストレートにぶつけてくる歌詞。
ですが、曲調は必ずしも暗くはなく、爽快に突き抜ける心地良さも感じます。
何よりその情感あふれる歌唱力は圧倒的。02.や07.09.のドラマティックな曲で特に発揮されているし、04.05.そして10.のシンプルなロックンロール調の曲でも、今までの彼女が持っていたイメージががらりと覆る新鮮な驚きがあります。
デビュー曲「YELLOW」は、淡々としたアコースティック・パートから、サビ部分への展開で伸びやかなハイトーンが気持ちよく響きます。彼女のこの歌い方が好きな方は多いのではないでしょうか。
YouTubeに収録曲がいくつかあがっていますので、聞いてみることをおすすめします。
彼女という才能は、日本の音楽界にとって大きなダイヤモンドであると感じます。
その周りを彩る曲・アレンジは変われど、その中心で輝く歌声の力は絶対に揺るがない。
背伸びをせず、卑屈にもならず、その時々の彼女のありのままの輝きを、これからも見つめていたいと思います。