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登録情報
- Is Discontinued By Manufacturer : いいえ
- 言語 : 日本語
- 製品サイズ : 40 x 15 x 30 cm; 440 g
- 監督 : 片渕須直
- メディア形式 : 限定版
- 時間 : 6 時間 33 分
- 発売日 : 2017/9/15
- 出演 : のん, 細谷佳正, 稲葉菜月, 尾身美詞, 小野大輔
- 販売元 : バンダイビジュアル
- ASIN : B0719VNGRF
- ディスク枚数 : 3
- Amazon 売れ筋ランキング: - 20,323位DVD (の売れ筋ランキングを見るDVD)
- カスタマーレビュー:
商品の説明
「この世界の片隅に」Blu-ray&DVDにAmazon.co.jp限定商品が登場!
Amazon.co.jp限定特典として「メイキングDISC」が付きます!
【Amazon.co.jp限定】
メイキングDISC(Blu-ray)
<内容>
『この世界の片隅に』~息を吹き込むアフレコの現場~
アフレコ現場で主演・のんが“すずさん"になっていく過程を追ったアフレコメイキング映像。
収録時間:14分
<出演>
片渕須直(監督)/のん(北條すず役)
日本中の想いが結集!100年先も伝えたい、珠玉のアニメーション
口コミが生んだ奇跡―異例のロングラン上映中の話題作が遂にBlu-ray&DVD発売決定!!
監督・片渕須直×原作・こうの史代×主演・のん×音楽・コトリンゴ
Blu-ray特装限定版はメイキング映像や音楽ライブ、各種イベント映像収録の特典DISC、特製100Pブックレット等豪華特典付き!!
昭和20年、広島・呉。
わたしは ここで 生きている。
◎仕様◎
【特典】
■特製100Pブックレット
■特典DISC
・旅のはじまり ~映画『この世界の片隅に』制作準備の日々~[ロケハン・脚本・絵コンテなど制作過程を追った新規メイキング映像]
・練馬アニメカーニバル2015 映画『この世界の片隅に』公開まであと1年! 記念トークイベント
・呉市立美術館 マンガとアニメで見る こうの史代 この世界の片隅に 展
・アニメーション映画『この世界の片隅に』制作風景 背景篇
・アニメーション映画『この世界の片隅に』制作風景 原画篇
・『この世界の片隅に』ライブ付プレミア試写会
・『この世界の片隅に』公開記念!ネタバレ爆発とことんトーク!
・劇場舞台挨拶集
・アニメーション映画『この世界の片隅に』オリジナルサウンドトラック発売記念 スペシャルライブ
[コトリンゴ・カタスミクインテットによる劇中音楽の貴重なスペシャルライブ映像]
・のん、すずさんになる。[のんによるアフレコ現場・広島キャンペーンなどの映像と共に振り返る新規インタビュー映像]
【映像特典】
・パイロットフィルム
・クラウドファンディング支援者イベント版冒頭エピソード「冬の記憶」(音声無し/字幕)
・特報
・劇場予告編
・TV SPOT集
・すずさんのありがとう
・ノンクレジットエンディング
【音声特典】
本編オーディオコメンタリー
・【解説編】[出演:片渕須直(監督)・氷川竜介(アニメ・特撮研究家)・藤津亮太(アニメ評論家)]
・【キャスト編】[出演:片渕須直(監督)・尾身美詞(黒村径子役)・潘めぐみ(浦野すみ役)・新谷真弓(北條サン役)]
【他、仕様】
・浦谷千恵(監督補・画面構成)描き下ろしイラスト仕様特製収納ケース
・特製インナージャケット
◎内容◎
【収録内容】
1944(昭和19)年2月。18歳のすずは、突然の縁談で軍港の街・呉へとお嫁に行くことになる。
夫・周作のほか、周作の両親と義姉・径子、姪・晴美も新しい家族となった。
配給物資がだんだん減っていく中でも、すずは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、時には好きな絵を描き、
毎日のくらしを積み重ねていく。
1945(昭和20)年3月。呉は、空を埋め尽くすほどの艦載機による空襲にさらされ、すずが大切にしていたものが失われていく。
それでも毎日は続く。
そして、昭和20年の夏がやってくる――。
◎キャスト◎
北條すず:のん/北條周作:細谷佳正/黒村晴美:稲葉菜月/黒村径子:尾身美詞/水原 哲:小野大輔/浦野すみ:潘 めぐみ
白木リン:岩井七世/北條円太郎:牛山 茂/北條サン:新谷真弓/澁谷天外(特別出演)
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.5
星5つ中の4.5
1,925 件のグローバル評価
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年12月5日に日本でレビュー済み
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Amazonで購入
100年愛される名画。
現在にも通ずる戦争と国民の微妙な関係性を描いているとも言えるし、
現在にも通ずる女性の社会・家族関係の中の「居場所」の問題を描いているとも言える、
テーマは重い、大人向け(10歳〜100歳)の名画です。
観終わった後、しばらく動けません。1ヶ月はすずさんのことが頭から離れられなくなります。
そうして、すずさんは一人の実在している女性としてずっと心の中で生き続けます。
他の映画では味わったことのない体験です。
そうして100年、すずさんは愛され生き続けます。
今でも呉に行けば、そこにすずさんが居るような…(現在92歳の可愛いおばあちゃんです)
現在にも通ずる戦争と国民の微妙な関係性を描いているとも言えるし、
現在にも通ずる女性の社会・家族関係の中の「居場所」の問題を描いているとも言える、
テーマは重い、大人向け(10歳〜100歳)の名画です。
観終わった後、しばらく動けません。1ヶ月はすずさんのことが頭から離れられなくなります。
そうして、すずさんは一人の実在している女性としてずっと心の中で生き続けます。
他の映画では味わったことのない体験です。
そうして100年、すずさんは愛され生き続けます。
今でも呉に行けば、そこにすずさんが居るような…(現在92歳の可愛いおばあちゃんです)
660人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2018年8月13日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ドラマが放映されていて、家族が毎週見ています。
ある日、妻がアニメが見たいというので、今回Amazonプレミアで家族と見ました。
私は別室で仕事をするつもりでいたのですが、結局最後まで見てしまいました。
多くの人がレビューしているように、後世に残したい映画だと思います。
戦争で悲惨な話しなのに、希望が残る映画でした。
全てが素晴らしかったのですが、私が一番印象に残ったのは、
原爆投下後の焼け野原になった場所で、母親の遺体に寄り添っていた少女が、、
ネタバレになるので書きませんが、いいシーンでした。
子どもたちに見せることができてよかったと思います。
監督、声優の方々、スタッフの方々、この作品を世に出してくれて本当にありがとうございました。
ある日、妻がアニメが見たいというので、今回Amazonプレミアで家族と見ました。
私は別室で仕事をするつもりでいたのですが、結局最後まで見てしまいました。
多くの人がレビューしているように、後世に残したい映画だと思います。
戦争で悲惨な話しなのに、希望が残る映画でした。
全てが素晴らしかったのですが、私が一番印象に残ったのは、
原爆投下後の焼け野原になった場所で、母親の遺体に寄り添っていた少女が、、
ネタバレになるので書きませんが、いいシーンでした。
子どもたちに見せることができてよかったと思います。
監督、声優の方々、スタッフの方々、この作品を世に出してくれて本当にありがとうございました。
2018年8月25日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
深く悩まず現実を受けとめ、自分自身を愛し、周りの人々も愛して生きること。
のほほんと生きた方が幸せ。
この戦前生まれ世代の女性は「父に従い夫に従い老いては子に従い」
このようなものと強いられて生きていたのだと思うのだけど、はたから見ればすずさんのように
顔も知らない(と、すすさんは思っていたが)男の家に嫁ぐように突然父親から言われ、祝言をあげた日から他人の家に住み込み
初夜明け暗いうちから起床し、嫁として家事を切り盛りし、出戻りの小姑からイジメを受け…
と女性の悲哀オンパレードなのだが、すずさんは悲哀を感じさせることなく小さな幸せを見つけながら、新境地で生活する。女の一生的な必死に壮絶に生きる感はなく、ただのほほんと生きている。
野の花に空の青に夫のやさしさに気づきながらささやかに生きている。
ほんとうにしあわせになりたかったらすずさんのようになることかもしれない。
余談だが、自分がもしこの時代にタイムスリップしたら、すずさんのように家事一つ、火起こしひとつ
なにも出来ないな、と愕然とした。便利な道具をひとつ手に入れるたび、ヒトの本能、生きるすべを
ひとつ失くしていくのだなあ…
原爆のために広島が在ったわけではなく、その日まで、何百年、ふつうにみんな生きていた。
世界中のひとに見てもらいたいと思う。人間であるなら見るべき映画だ。
この映画を見るまで、恥ずかしながら私はあの平和公園がかつて人々が暮らしていた活気ある大きな町であった、
ということを知らなかったのだ。
ラスト、町々に夜、灯がつぎつぎに灯っていった場面で号泣した。
(広島長崎を思うたび、日本はなぜもっと早く降伏しなかったのか、広島に原爆投下されてもなお躊躇。
七月末にポツダム宣言を受諾していれば。と憤る。
なんも知らない戦後生まれが憤ってもしょうがないけど…)
のほほんと生きた方が幸せ。
この戦前生まれ世代の女性は「父に従い夫に従い老いては子に従い」
このようなものと強いられて生きていたのだと思うのだけど、はたから見ればすずさんのように
顔も知らない(と、すすさんは思っていたが)男の家に嫁ぐように突然父親から言われ、祝言をあげた日から他人の家に住み込み
初夜明け暗いうちから起床し、嫁として家事を切り盛りし、出戻りの小姑からイジメを受け…
と女性の悲哀オンパレードなのだが、すずさんは悲哀を感じさせることなく小さな幸せを見つけながら、新境地で生活する。女の一生的な必死に壮絶に生きる感はなく、ただのほほんと生きている。
野の花に空の青に夫のやさしさに気づきながらささやかに生きている。
ほんとうにしあわせになりたかったらすずさんのようになることかもしれない。
余談だが、自分がもしこの時代にタイムスリップしたら、すずさんのように家事一つ、火起こしひとつ
なにも出来ないな、と愕然とした。便利な道具をひとつ手に入れるたび、ヒトの本能、生きるすべを
ひとつ失くしていくのだなあ…
原爆のために広島が在ったわけではなく、その日まで、何百年、ふつうにみんな生きていた。
世界中のひとに見てもらいたいと思う。人間であるなら見るべき映画だ。
この映画を見るまで、恥ずかしながら私はあの平和公園がかつて人々が暮らしていた活気ある大きな町であった、
ということを知らなかったのだ。
ラスト、町々に夜、灯がつぎつぎに灯っていった場面で号泣した。
(広島長崎を思うたび、日本はなぜもっと早く降伏しなかったのか、広島に原爆投下されてもなお躊躇。
七月末にポツダム宣言を受諾していれば。と憤る。
なんも知らない戦後生まれが憤ってもしょうがないけど…)
2018年1月21日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
素晴らしい作品です。
広島市民であるため、みることは勇気が必要で、なかなかみる決意が出来ませんでしたが、心の準備をして、ようやくみることができました。
広島で、育つと、戦争の姿を描写した映画を幼い頃からたくさんみせられますし、原爆や空襲などを描写した映画も教育現場でたくさんみせられます。
幼い心には、忘れることのできないほど印象にも残りますし、戦争に関する映画を自発的にみられないほどのトラウマとなることもあるのです。原爆資料館にも何度も訪れ、実相には、たくさん触れる機会があるのです。
そのような中、こちらの作品は、悲しみや絶望だけでない、人と人との繋がりや、当時の人の暮らしの中の喜びだったりも表現されているところが、素晴らしいと思いました。
その描写の細かさは、他の方々がうまく表現されているので、私のつたない表現であらわすまでもないでしょう。
何が云いたいかと言うと、かねてからの疑問だった、当時の人々は不幸一色だったのかということが、彩りもある日々だったことが体感でき、こころに安心感をもたらしてくれたことです。主人公も主人公の大切な人も不幸ばかりではないことも、心穏やかにみることができました。
さらに、それが、知っている言葉や地名で描写されるので、よりリアルに、関係のない歴史上の話ではないことを強く感じることができるので、抵抗感もなくすーっと入ってきました。
ただ、不幸過激な話だけが続くものよりも、日常的な生活に密着した描き方であることから、よりリアリティーを持って感じ取ることができました。
日本の、戦争の実相を描こうとした、広島の、永遠に残したいすばらし資料です。
原爆のシーンは間接的に描かれているところも、広島に現在住んでいる者としては、ワンクッションあるくらいでようやく直視できる描き方なのも、落ち着いてみることができてよかったです。
このような素晴らしい作品を生み出してくださり、ありがとうございます。後世に残すべき良い作品です。
広島市民であるため、みることは勇気が必要で、なかなかみる決意が出来ませんでしたが、心の準備をして、ようやくみることができました。
広島で、育つと、戦争の姿を描写した映画を幼い頃からたくさんみせられますし、原爆や空襲などを描写した映画も教育現場でたくさんみせられます。
幼い心には、忘れることのできないほど印象にも残りますし、戦争に関する映画を自発的にみられないほどのトラウマとなることもあるのです。原爆資料館にも何度も訪れ、実相には、たくさん触れる機会があるのです。
そのような中、こちらの作品は、悲しみや絶望だけでない、人と人との繋がりや、当時の人の暮らしの中の喜びだったりも表現されているところが、素晴らしいと思いました。
その描写の細かさは、他の方々がうまく表現されているので、私のつたない表現であらわすまでもないでしょう。
何が云いたいかと言うと、かねてからの疑問だった、当時の人々は不幸一色だったのかということが、彩りもある日々だったことが体感でき、こころに安心感をもたらしてくれたことです。主人公も主人公の大切な人も不幸ばかりではないことも、心穏やかにみることができました。
さらに、それが、知っている言葉や地名で描写されるので、よりリアルに、関係のない歴史上の話ではないことを強く感じることができるので、抵抗感もなくすーっと入ってきました。
ただ、不幸過激な話だけが続くものよりも、日常的な生活に密着した描き方であることから、よりリアリティーを持って感じ取ることができました。
日本の、戦争の実相を描こうとした、広島の、永遠に残したいすばらし資料です。
原爆のシーンは間接的に描かれているところも、広島に現在住んでいる者としては、ワンクッションあるくらいでようやく直視できる描き方なのも、落ち着いてみることができてよかったです。
このような素晴らしい作品を生み出してくださり、ありがとうございます。後世に残すべき良い作品です。
2019年3月17日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
ブラックラグーンがあまりにも素晴らしかったので、その監督が自分の資産を取り崩してまで作ったという今作が面白くないはずがない!という先入観をもって見たら、かなり盛大にずっこけさせられた作品でした。
まず一番大きいのが 核爆弾は山一つ向こうで爆発していて、ほぼなんの影響も受けていない ということ。
ふつう広島、原爆、とくれば人は誰しも はだしのゲン的なものを想起してしまうはずですが、原爆に関してはほぼ触れられることもなく、わざわざ戦時中の広島という場所を選択しておいてこんなふうに描く必要があったのか理解に苦しみます。
また戦争描写はあるものの、葛藤が殆ど描かれておらず、空襲のシーン以外はなにやら戦争などどこ吹く風という感じで「倹約生活も割と楽しそうだな」と思ってしまうような描写になっています。(それが悪いかは場合によるかもしれませんが)
これは戦争映画なのでしょうか?冷暖房完備の豪邸で資料だけ積み上げて「せんそうって、こんなかんじなんでしょフンフン」と作られた作品としか思えません。
こんな映画に割ける時間があるならはだしのゲンを見るべきだとしか言えません。
映画自体も、そんな原作を考慮したのかまるで戦前のドキュメンタリーフィルムでも眺めているような、徹底したアウェーな描写が続きます。ほとんどのシーンはまるで舞台を見るかのように全体が入るように映されており、その世界に入り込むことはできません。そこには高畑勲監督作品のような機微は全く存在していません。
監督はこの作品を作るにあたって相当の資料に当たられたそうですが、まるで遠巻きにその資料を眺めさせられているような感じです。
見ていくうち、戦争を書きたいのか戦時中のほのぼの漫画を書きたいのかよくわからない趣に、観客として自分は一体、この映画に何を期待すればいいんだろうと訝しく感じるようになりました。
徹底してこだわったという呉のリアリティ。しかしその世界に入り込むことができないのであれば、それは精密な街のモデルをただ淡々と眺めさせられているだけです。
これがジブリであれば、確実にその時代の息遣いというものが感じられる仕上がりになっていたことでしょう。
私にはこの映画はたんに戦争を知らない世代が見聞きした戦時中時代のネタをメモ帳に書き留め、それを呉の精密な背景とともに垂れ流していっただけの作品にしか見えませんでした。
広島と原爆というキーワードでお客を集めたいのなら、この映画の内容は誠意にかけ無作法であるとしかいえません。
何度でもいいますが、こんな映画を見るのなら、はだしのゲンを読むべきだし、脚色するのならはだしのゲンを映画化するべきだったと思います。そのほうがよほど広島、そして当時の日本人に対して誠実なことだと私は思います。
まず一番大きいのが 核爆弾は山一つ向こうで爆発していて、ほぼなんの影響も受けていない ということ。
ふつう広島、原爆、とくれば人は誰しも はだしのゲン的なものを想起してしまうはずですが、原爆に関してはほぼ触れられることもなく、わざわざ戦時中の広島という場所を選択しておいてこんなふうに描く必要があったのか理解に苦しみます。
また戦争描写はあるものの、葛藤が殆ど描かれておらず、空襲のシーン以外はなにやら戦争などどこ吹く風という感じで「倹約生活も割と楽しそうだな」と思ってしまうような描写になっています。(それが悪いかは場合によるかもしれませんが)
これは戦争映画なのでしょうか?冷暖房完備の豪邸で資料だけ積み上げて「せんそうって、こんなかんじなんでしょフンフン」と作られた作品としか思えません。
こんな映画に割ける時間があるならはだしのゲンを見るべきだとしか言えません。
映画自体も、そんな原作を考慮したのかまるで戦前のドキュメンタリーフィルムでも眺めているような、徹底したアウェーな描写が続きます。ほとんどのシーンはまるで舞台を見るかのように全体が入るように映されており、その世界に入り込むことはできません。そこには高畑勲監督作品のような機微は全く存在していません。
監督はこの作品を作るにあたって相当の資料に当たられたそうですが、まるで遠巻きにその資料を眺めさせられているような感じです。
見ていくうち、戦争を書きたいのか戦時中のほのぼの漫画を書きたいのかよくわからない趣に、観客として自分は一体、この映画に何を期待すればいいんだろうと訝しく感じるようになりました。
徹底してこだわったという呉のリアリティ。しかしその世界に入り込むことができないのであれば、それは精密な街のモデルをただ淡々と眺めさせられているだけです。
これがジブリであれば、確実にその時代の息遣いというものが感じられる仕上がりになっていたことでしょう。
私にはこの映画はたんに戦争を知らない世代が見聞きした戦時中時代のネタをメモ帳に書き留め、それを呉の精密な背景とともに垂れ流していっただけの作品にしか見えませんでした。
広島と原爆というキーワードでお客を集めたいのなら、この映画の内容は誠意にかけ無作法であるとしかいえません。
何度でもいいますが、こんな映画を見るのなら、はだしのゲンを読むべきだし、脚色するのならはだしのゲンを映画化するべきだったと思います。そのほうがよほど広島、そして当時の日本人に対して誠実なことだと私は思います。
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