B・・1960年代のビクター女性AB級アイドルパレードだよ。
A・・いろいろ突っ込みどころがありそうですが・・。
B・・ないよ。こんな立派な企画に突っ込みどころなど・・とんでもない。
A・・この前いろいろわめいていたじゃないですか。1960年代なのにアイドルという言葉はおかしいとか、麻里圭子『接吻泥棒』と可奈佐和子『口づけの仲直り』と牧れいの2曲は1970年代の曲だとか、ここで選ばれているのはほとんどがA級一流歌手で、売れなかった歌手は一人もいないとか・・
B・・1964年のシルヴィ・バルタンの大ヒット曲の邦題は『アイドルを探せ』だ。アイドルの何がおかしい。1960年代+αなんだから、1970年代が4曲入っていてもいいさ。ここに収録されている田辺エイ子も、渡辺順子も、クッキーズも完全なB級歌手だ。A級一流歌手は、朱里エイコ、黛ジュン、じゅんとネネという人達でここには出てこない。デビュー当時の今陽子もB級歌手だ。A級アニメソング歌手前川陽子も出てこない。ここに出てくるのは美人B級一人GS歌手前川陽子だ。
A・・はいはい。時間がなくなるから、その辺で。
B・・全20曲。歌手は10人で、1人2曲づつだ。シングルレコードとしては17枚。20曲のうち、A面が10曲、B面が10曲になる。さすがに1960年代となると、大御所鈴木啓之が自らライナーを書いている。といっても、17枚のレコードの年度別では、1964年5枚、1967年3枚、1968年2枚、1969年3枚、1970年2枚、1972年2枚だから、1960年代後半~1970年代初めに著しくかたよっている。
A・・初CD化曲は何曲あるんですか。
B・・わからん。『シュガー・タウンは恋の街』はオムニバスに入っていて、『おじさまとデート』は日吉ミミのベストに入っているが、あとはCDでは見たことがない。初CD化がかなり多そうだが、自信ない。
A・・それでは音楽的検討から。
B・・今回は古レコードとしては超A級、A級が多いから、経済学的検討から行こう。17枚のシングルレコードを、過去10年のヤフオク最高落札価格の高いほうから順に並べてみよう(無知、間違いご容赦)。第1位田辺エイ子(朱里エイコ)『ブルー・ポニー』最高落札83000円(最低落札も同じ)、第2位田辺エイコ『三人二羽』最高60900円(最低も同じ)、第3位前川陽子『暗い夕陽』最高47010円(最低5850円)、第4位前川陽子『恋にめざめて』最高32055円(最低8000円)、第5位麻里圭子『接吻泥棒』最高29800円(最低3430円)、第6位渡辺順子(黛ジュン)『ロリポップ・リップス』最高26500円(最低18000円)、第7位クッキーズ(じゅんとネネ)『可愛い花/雨のドライブ』最高22000円(最低2000円)、第8位今陽子『甘ったれたいの/素敵なあいつ』最高19500円(最低8000円)、第9位槙みちる『シュガー・タウンは恋の街』最高19300円(最低4800円)、第10位牧れい『たそがれに泣く』最高19150円(最低2306円)、第11位牧れい『悲しい女の子』最高12800円ただし、サイン入り最高25000円(最低1611円)第12位槙みちる『恋ってすてきよ』最高12000円(最低5250円)、第13位日吉ミミ『おじさまとデート/恋のギャング・ベイビー』最高9500円(最低4200円)、第14位麻里圭子『恋のヴェンダ』最高8900円(最低1901円)、第15位可奈佐和子『口づけの仲直り』最高6267円(最低4980円)、第16位可奈佐和子『花の恋占い』最高3582円(最低1300円)という結果だよ。なお、外見状態のかなり悪いものは最低価格から除いた。
A・・可愛いかなさわちゃんが最下位独占ですか。
B・・かなさわちゃんの雰囲気は70年代だからね。それでもかなり高い。この前続70年代を調べた時、14枚中第5位の藤川みゆきが最高2800円だった。この表には別の見方もある。最低価格の低い方から並べると、第1位可奈佐和子『花の恋占い』1300円、第位牧れい『悲しい女の子』1611円、第3位麻里圭子『恋のヴェンダ』1901円・・
A・・まあ、その辺で。ところで、レコードは17枚でしょう。第17位が抜けていますよ。
B・・よく気がついたな。渡辺順子(黛ジュン)様の超レア『恋のうらぎり』は、調べた限りでは、ジャケット付のものは過去10年間一度も出品落札されていない。ジャケットなしのものの落札が1件あり、3300円。これは参考価格にしかならない。だからリストから除いた。
A・・全部足すと、いくらぐらいですかね。
B・・最高落札価格の合計は41万2264円。『恋のうらぎり』をαとすると、41万2264円+α。同様に最低落札価格の合計は21万5428円+α。要するに、我々はビクター様のおかげで、古レコード価格21万+α円~41万円+α円のレコードを1枚のCDとして聞かせていただけるわけだ。
A・・ジャケット学的検討は?
B・・1960年代に限ると、第1位槙みちる『シュガー・タウンは恋の街』、第2位麻里圭子『恋のヴェンダ』、第3位前川陽子『暗い夕陽』、次点クッキーズ『可愛い花/雨のドライブ』だな。
A・・時間がないですが・・音楽的検討は・
B・・全曲素晴らしい。これは本当に夢の世界だよ。一つだけ書くと、トップバッターが60年代ビクター最高B級女性アイドル歌手槙みちるというのはいい選択だ。鈴木啓之氏はライナーに『全曲復刻が切に待たれる』と書いた以上、約束は守ってください。
A・・ベスト5は?
B・・大変ランクをつけにくいが、第1位前川陽子『暗い夕陽』、第2位麻里圭子『恋のヴェンダ』、第3位渡辺順子『恋のうらぎり』、第4位槙みちる『恋ってすてきよ』、第5位クッキーズ『雨のドライブ』、次点田辺エイ子『ブルー・ポニー』かな。
A・・私は、第1位黛ジュン『ロリポップ・リップス』、第2位今陽子『甘ったれたいの』、第3位じゅんとネネ『可愛い花』、次点はかなさわちゃんの『花の恋占い』です。
B・・あのねえ・・
A・・おしまい!
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