上下巻とも共通のことですが、戦後のドイツを舞台にした話という設定のため、色合いがかなり昏い印象を受けました。
特に前後して登場する錬金世界の鮮やかできれいな世界の色と比較すると、一段とくすんで見えます。
映画DVDを見た限りではあまり感じなかった色合いの部分が、カラー本になるとはっきり出ていました。
この本の中で、一番の収穫はエッカルトがドイツ語で唱えていた呪文、これが記載されていたことです。
DVDでは、日本語版の字幕はついていないですし、また英語でもこの部分の字幕訳が出ていなかったため、何をしゃべっているのかがずっと疑問でした。
この本の中で残念なのは、いわゆる効果音を書いた部分が、はっきりとした色を使っているため、かえって映画本編の話の中で浮いてしまったことです。
色合いを少し抑えていれば、もっときれいだったかもしれません。
なお、初回特装版マウスパッドは、厚みのあるタイプのものです。
最近のマウスパッドは薄手のぺらっとした貼り付けるタイプのものが中心ですが、ひっくり返して置けばオフィスでも違和感がありませんし、
コンピュータを使って「お絵かき」をする場合は、あまり滑らないほうがやりやすいこともあるので、使いやすいと思います。
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