ラヴクラフト作品の新訳、と云うだけにとどまらずクトゥルー神話作家陣の作品の新訳も視野に入れたシリーズの第2弾。
「無名都市」「猟犬」「祝祭」「ダンウィッチの怪異」・・・キ×ガ×アラビア人アルハズレッドの名前と彼の記したネクロノミコンが作中に重要なファクターとして登場する作品群を集めたもので、相変わらず「訳注」が凄く、半ば「訳注」目当てで読んでいると云っても良い感じ。
又、今回の目玉はラヴクラフトが書簡の中で書いていた「往古の民」と「アロンゾ・タイパーの日記」の世に流布しているラヴクラフトの添削版と元原稿版。「アロンゾ・タイパーの日記」はウィリアム・ラムレイのアイデアに基づいたゴースト・ライティングかと想っていたのだが、意外な事に基本はウィリアム・ラムレイの書いた通りだった。こうして比較出来る様な編集も実に嬉しい。
『ネクロノミコン』の物語 新訳クトゥルー神話コレクション2 (星海社FICTIONS) (日本語) 単行本 – 2018/5/31
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本の長さ320ページ
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言語日本語
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出版社星海社
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発売日2018/5/31
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寸法13 x 1.5 x 18.3 cm
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ISBN-104065120047
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ISBN-13978-4065120040
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
怪奇小説作家H・P・ラヴクラフトが創始し、人類史以前より地球へと飛来した邪神たちが齎す神話的な恐怖を描いた架空の神話大系“クトゥルー神話”。その新訳コレクション第2集となる本書では、砂漠に埋もれた廃遺跡に存在した未知の文明と爬虫類型生命体との遭遇を描く「無名都市」をはじめ、陰惨かつ背徳的な画業に身を投じる狂画家の秘密に迫る「ピックマンのモデル」、因習と迷信が蔓延る村に顕れたヨグ=ソトースの片鱗を記した「ダンウィッチの怪異」など、ラヴクラフト自身が手がけた“原神話”から、魔書『ネクロノミコン』にまつわる恐怖を描いた8篇を収録。
著者について
H.P.ラヴクラフト
1890年、アメリカロードアイランド州に生まれる。
宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)を提唱し、怪奇小説専門誌〈ウィアード・テイルズ〉で活躍するも、作家としては不遇のうちに1937年に死没。
彼の作品を母胎とし、架空の固有名詞を共有して紡がれる架空の神話大系・クトゥルー神話は、同時代、そして後世の作家の手で書き繋がれ、現在に至るまでその影響力を拡大し続けている。
中央東口
『鬼哭街』、『沙耶の唄』、『吸血殲鬼ヴェドゴニア』など、Nitroplusの代表的ゲーム作品のキャラクターデザイン・原画を務める。『沙耶の唄』ではクトゥルー神話のエッセンスを湛えた世界観を美麗かつ惨憺たるイラストで彩った。
イラストを担当した小説作品に、『アイゼンフリューゲル』(小学館)、『魔術師スカンクシリーズ』(星海社)などがある。
森瀬 繚
ライター、翻訳家。TVアニメやゲームのシナリオ/小説の執筆の他、各種媒体の作品で神話・歴史考証に携わる。
翻訳者としては、S・T・ヨシ『H・P・ラヴクラフト大事典』(日本語版監修、エンターブレイン)、リン・カーター&R・M・プライス『クトゥルーの子供たち』(立花圭一との共訳、エンターブレイン)、ロジャー・ゼラズニイ『虚ろなる十月の夜に』(竹書房)など。クトゥルー神話研究家として数多くの著書があり、2018年『All Over クトゥルー クトゥルー神話作品大全』(三才ブックス)を刊行している。
1890年、アメリカロードアイランド州に生まれる。
宇宙的恐怖(コズミック・ホラー)を提唱し、怪奇小説専門誌〈ウィアード・テイルズ〉で活躍するも、作家としては不遇のうちに1937年に死没。
彼の作品を母胎とし、架空の固有名詞を共有して紡がれる架空の神話大系・クトゥルー神話は、同時代、そして後世の作家の手で書き繋がれ、現在に至るまでその影響力を拡大し続けている。
中央東口
『鬼哭街』、『沙耶の唄』、『吸血殲鬼ヴェドゴニア』など、Nitroplusの代表的ゲーム作品のキャラクターデザイン・原画を務める。『沙耶の唄』ではクトゥルー神話のエッセンスを湛えた世界観を美麗かつ惨憺たるイラストで彩った。
イラストを担当した小説作品に、『アイゼンフリューゲル』(小学館)、『魔術師スカンクシリーズ』(星海社)などがある。
森瀬 繚
ライター、翻訳家。TVアニメやゲームのシナリオ/小説の執筆の他、各種媒体の作品で神話・歴史考証に携わる。
翻訳者としては、S・T・ヨシ『H・P・ラヴクラフト大事典』(日本語版監修、エンターブレイン)、リン・カーター&R・M・プライス『クトゥルーの子供たち』(立花圭一との共訳、エンターブレイン)、ロジャー・ゼラズニイ『虚ろなる十月の夜に』(竹書房)など。クトゥルー神話研究家として数多くの著書があり、2018年『All Over クトゥルー クトゥルー神話作品大全』(三才ブックス)を刊行している。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ラヴクラフト,H.P.
1890年、アメリカ・ロードアイランド州に生まれる。コズミック・ホラー(宇宙的恐怖)を提唱し、怪奇小説専門誌“ウィアード・テールズ”で活躍するも、作家としては不遇のうちに1937年に死没。彼の作品を母胎とし、架空の固有名詞を共有して紡がれる架空の神話大系・クトゥルー神話は、同時代、そして後世の作家の手で書き繋がれ、現在に至るまでその影響力を拡大し続けている
森瀬/繚
ライター、翻訳家。TVアニメやゲームのシナリオ/小説の執筆の他、各種媒体の作品で神話・歴史考証に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1890年、アメリカ・ロードアイランド州に生まれる。コズミック・ホラー(宇宙的恐怖)を提唱し、怪奇小説専門誌“ウィアード・テールズ”で活躍するも、作家としては不遇のうちに1937年に死没。彼の作品を母胎とし、架空の固有名詞を共有して紡がれる架空の神話大系・クトゥルー神話は、同時代、そして後世の作家の手で書き繋がれ、現在に至るまでその影響力を拡大し続けている
森瀬/繚
ライター、翻訳家。TVアニメやゲームのシナリオ/小説の執筆の他、各種媒体の作品で神話・歴史考証に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 星海社 (2018/5/31)
- 発売日 : 2018/5/31
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 320ページ
- ISBN-10 : 4065120047
- ISBN-13 : 978-4065120040
- 寸法 : 13 x 1.5 x 18.3 cm
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Amazon 売れ筋ランキング:
- 149,202位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 38位星海社FICTIONS (本)
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カスタマーレビュー
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2018年6月8日に日本でレビュー済み
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2018年8月21日に日本でレビュー済み
『ネクロノミコン』はおそらくラヴクラフトの創作物の中で最も普及したものと言えるだろう。ラヴクラフトの名は知らずとも、『ネクロノミコン』の名はどこかで耳にしたことがあるはずだ。その『ネクロノミコン』とその作者がどのように生まれ、発展していったのかが分かる物語群で構成された、森瀬繚氏の手による新訳第2弾。
前作よりも薄いが、「ピックマンのモデル」「ダンウィッチの怪異」など有名な作品を収録しておりコストパフォーマンスは高い。
原文から改行箇所を増やし平易な言葉を選んで高いリーダビリティを維持し、充実した資料や注釈、地図が付属しているのは前作同様。
また、今回はラヴクラフトによる添削・改作とその元になった作品を読み比べられるのが珍しいところ。同様の試みはかつて『定本ラヴクラフト全集』に「銀の秘鑰の門を超えて」の元となったE・ホフマン・プライスによる「幻影の王」が掲載されたくらいしか例がない。ラヴクラフトによる添削・改作は他にもあるので、同様の試みが今後も続くことを期待したい。
前作の増刷分より帯がスマートフォンRPG『Fate/Grand Order』とのコラボ仕様となっているが、描かれているキャラクターを鑑みるに本書につけるのが一番ふさわしいのではないだろうか。
前作よりも薄いが、「ピックマンのモデル」「ダンウィッチの怪異」など有名な作品を収録しておりコストパフォーマンスは高い。
原文から改行箇所を増やし平易な言葉を選んで高いリーダビリティを維持し、充実した資料や注釈、地図が付属しているのは前作同様。
また、今回はラヴクラフトによる添削・改作とその元になった作品を読み比べられるのが珍しいところ。同様の試みはかつて『定本ラヴクラフト全集』に「銀の秘鑰の門を超えて」の元となったE・ホフマン・プライスによる「幻影の王」が掲載されたくらいしか例がない。ラヴクラフトによる添削・改作は他にもあるので、同様の試みが今後も続くことを期待したい。
前作の増刷分より帯がスマートフォンRPG『Fate/Grand Order』とのコラボ仕様となっているが、描かれているキャラクターを鑑みるに本書につけるのが一番ふさわしいのではないだろうか。
2019年2月2日に日本でレビュー済み
H. P. ラヴクラフト新訳シリーズ第二弾。今回はラヴクラフト(以下HPL)作品及びクトゥルー神話大系の中で、最も知名度が高いと言っても過言ではない魔道書『ネクロノミコン』の創生にまつわる作品群となっている。ここで言う“創生”には、〈作家HPLによってこの架空の書物の設定が、どの様に肉付けされていったか〉という意味合いと、〈作中世界で狂えるアラブ人アブドゥル・アルハズレッド(および後続の写本製作者)によって、本書がどの様にしたためられていったか〉という意味合いの、両方が含まれており、要は作品の内外から、余すところなくスポットライトを当てているイメージである。
くだんの狂えるアルハズレッドの名がまさしく作中で初登場となる短編「無名都市」に始まる本アンソロジーは、さらにそのアルハズレッドが『ネクロノミコン』呼ばれる初登場の書物の著者という形で言及される作品「猟犬」へと続き……という具合に、ネクロノミコンまわりの作品を、HPLによる執筆順・作中設定としての成立が早い順に追っていけると同時に、それを補うかのように「『ネクロノミコン』の歴史」という短編に顕著な、この架空の書物の架空世界内での筆写や翻訳、出版、禁書などという背景事情までもが分かりやすく学び取れる仕様となっている。
HPLと同時代を生きた人々でないと馴染みが薄かったり、日本人にはぱっと分かり辛い描写や単語などもそれなりに含まれているのだが、それを補うべく付された訳者による詳細な解説ページはこの巻でも健在であり、いかに難解そうに思える用語も一字一句過たず調べ上げて訳出・解説せんとするその姿勢が、意気込みだけでは終わっていないあたり、これ1冊さえあれば物語の表面のみならず、いっぱしの文学者となったかのように行間の奥底まで潜り込んでいけそうで、もはや〈ラヴクラフト〉という授業科目の教科書と言っても差し支えないのではなかろうか。
HPL単独作の充実はもとより、ウィリアム・ラムレイのための改作「アロンゾ・タイパーの日記」の、ラムレイ「のみ」によるオリジナル版「アロンゾ・タイパーの日記 その謎めいた失踪の後に発見されたもの」が付録的に読めるのも嬉しい。他ではなかなか読む機会もなく、文体の未成熟ぶりと同時にラムレイ固有のアイデアがはっきりとわかる点も読んでいて面白い。さらにHPLによる改作版では取り分け、情景描写に今日のアクションものないしロールプレイング系のコンピュータゲームを彷彿とさせるような展開・ギミックの少なくない点が興味深かった。
くだんの狂えるアルハズレッドの名がまさしく作中で初登場となる短編「無名都市」に始まる本アンソロジーは、さらにそのアルハズレッドが『ネクロノミコン』呼ばれる初登場の書物の著者という形で言及される作品「猟犬」へと続き……という具合に、ネクロノミコンまわりの作品を、HPLによる執筆順・作中設定としての成立が早い順に追っていけると同時に、それを補うかのように「『ネクロノミコン』の歴史」という短編に顕著な、この架空の書物の架空世界内での筆写や翻訳、出版、禁書などという背景事情までもが分かりやすく学び取れる仕様となっている。
HPLと同時代を生きた人々でないと馴染みが薄かったり、日本人にはぱっと分かり辛い描写や単語などもそれなりに含まれているのだが、それを補うべく付された訳者による詳細な解説ページはこの巻でも健在であり、いかに難解そうに思える用語も一字一句過たず調べ上げて訳出・解説せんとするその姿勢が、意気込みだけでは終わっていないあたり、これ1冊さえあれば物語の表面のみならず、いっぱしの文学者となったかのように行間の奥底まで潜り込んでいけそうで、もはや〈ラヴクラフト〉という授業科目の教科書と言っても差し支えないのではなかろうか。
HPL単独作の充実はもとより、ウィリアム・ラムレイのための改作「アロンゾ・タイパーの日記」の、ラムレイ「のみ」によるオリジナル版「アロンゾ・タイパーの日記 その謎めいた失踪の後に発見されたもの」が付録的に読めるのも嬉しい。他ではなかなか読む機会もなく、文体の未成熟ぶりと同時にラムレイ固有のアイデアがはっきりとわかる点も読んでいて面白い。さらにHPLによる改作版では取り分け、情景描写に今日のアクションものないしロールプレイング系のコンピュータゲームを彷彿とさせるような展開・ギミックの少なくない点が興味深かった。
2018年8月12日に日本でレビュー済み
友人たちとの間で話題になった本。個人的には合いませんでした。翻訳者の「俺の考えるクトゥルーってこうだぜ!」というのが強すぎて、ずっと違和感があるというか。たぶん、人を選ぶ商品だと思います。私や友人たちは手放しました。熱心なファンがいるジャンルにしては中古に結構流れている点も気になります。