大変お世話になっております。
反逆する武士
uematu tubasaです。
国会への「消費増税の凍結」請願をするため、理論武装する必要があり、購入させていただきました。
ここまでコンパクトに消費増税のデメリットと欺瞞を証明している書籍を私は知りません。
すべてにおいて言及したいのですが、ここでは3点ほど挙げさせていただきます。
1、税の顕著性についてわかりやすく説明している。
2、働き方改革による残業代減少が消費を抑制すると言及している。
3、消費増税は経済学的問題ではないと言及している。
1について説明します。
消費税は5%から8%に税率が引き上げられ、10%へさらに引き上げることが”予定”されています。
3%引き上げ時と2%引き上げ時では3%の方が影響が大きいと普通は思います。
しかしながら、消費税率が10%というのは計算しやすいがため、どれほど増税されたかを認識しやすく、日本人の消費行動に大きなブレーキをかけることになるというのです。
確かに、増税された分がわかりにくい場合よりも増税された分がわかりやすい方が、どれくらい節約すればいいのか簡単に計算できます。
そして、そのちょっとした節約を日本人全員がやり始めたら”合成の誤謬”が発生し、国家経済における消費が大きく減少してしまいます。悪い意味で”塵も積もれば山となる”状態。
これは本当に恐怖ですよ。
2について説明します。
昨今は生産性向上と労働時間の短縮が叫ばれております。
残業代の支給が減少すると、消費が減少してしまうというのです。
これは常識的にご理解いただけることだと思います。
消費とは所得によって決定されます(※かなり大雑把に言えばという留保が付きますが・・・)
したがって、所得が減れば、消費が減ります。
それが、日本人全体の所得の減少だったら、なおさら消費は減少します。
誰かの消費は誰かの所得ですから、消費の減少は所得(民間企業の売り上げと言っても差し支えない)を招くことになります。
そこに消費増税という消費抑制インパクトが加わってしまったら、阿鼻叫喚の地獄絵図となりましょう。
3について説明します。
どう考えても消費増税が日本経済において打撃であり、財政健全化から遠のくということが統計的に証明されているわけです。
けれども、経済学者、エコノミスト、政治家、財務官僚は消費増税を叫び、日本経済における”リストカット”を続けようとしているわけです。
したがって、消費増税と財政悪化は経済学的問題ではないと藤井聡氏は主張しています。
これ以上の言及は”ネタバレ”のため控えますが、あまりにも率直な藤井聡氏の意見を158頁から引用し、レビューを終えたいと思います。
「つまり、我が国政府の財政悪化の根本原因は、政府関係者が無知で愚かであることなのである。」
「10%消費税」が日本経済を破壊する──今こそ真の「税と社会保障の一体改革」を (日本語) 単行本 – 2018/11/6
藤井聡
(著)
-
本の長さ196ページ
-
言語日本語
-
出版社晶文社
-
発売日2018/11/6
-
ISBN-104794970633
-
ISBN-13978-4794970633
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
消費増税を凍結せよ!代替財源はある!減税と積極財政でデフレ脱却。内閣官房参与が描く日本再生のシナリオ。
著者について
1968年、奈良県生まれ。京都大学大学院工学研究科教授(都市社会工学専攻)。京都大学工学部卒、同大学院修了後、同大学助教授、東京工業大学助教授、教授、イエテボリ大学心理学科研究員等を経て、2009年より現職。また、11年より京都大学レジリエンス実践ユニット長、12年より安倍内閣・内閣官房参与(防災減災ニューディール担当)、18年よりカールスタッド大学客員教授、ならびに『表現者クライテリオン』編集長。文部科学大臣表彰、日本学術振興会賞等、受賞多数。専門は、公共政策に関わる実践的人文社会科学。著書に『プラグマティズムの作法』(技術評論社)、『社会的ジレンマの処方箋』(ナカニシヤ出版)、『大衆社会の処方箋』『国土学』(共に北樹出版)、『〈凡庸〉という悪魔』『国民所得を80万円増やす経済政策』(共に晶文社)、『プライマリー・バランス亡国論』(扶桑社)、『経済レジリエンス宣言』(編著、日本評論社)、『グローバリズムが世界を滅ぼす』(共著、文春新書)など多数。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
藤井/聡
1968年、奈良県生まれ。京都大学大学院工学研究科教授(都市社会工学専攻)。京都大学工学部卒、同大学院修了後、同大学助教授、東京工業大学助教授、教授、イエテボリ大学心理学科研究員等を経て、2009年より現職。また、11年より京都大学レジリエンス実践ユニット長、12年より安倍内閣・内閣官房参与(防災減災ニューディール担当)、18年よりカールスタッド大学客員教授、ならびに『表現者クライテリオン』編集長。文部科学大臣表彰、日本学術振興会賞等、受賞多数。専門は、公共政策に関わる実践的人文社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1968年、奈良県生まれ。京都大学大学院工学研究科教授(都市社会工学専攻)。京都大学工学部卒、同大学院修了後、同大学助教授、東京工業大学助教授、教授、イエテボリ大学心理学科研究員等を経て、2009年より現職。また、11年より京都大学レジリエンス実践ユニット長、12年より安倍内閣・内閣官房参与(防災減災ニューディール担当)、18年よりカールスタッド大学客員教授、ならびに『表現者クライテリオン』編集長。文部科学大臣表彰、日本学術振興会賞等、受賞多数。専門は、公共政策に関わる実践的人文社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 晶文社 (2018/11/6)
- 発売日 : 2018/11/6
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 196ページ
- ISBN-10 : 4794970633
- ISBN-13 : 978-4794970633
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Amazon 売れ筋ランキング:
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2018年11月7日に日本でレビュー済み
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2018年11月7日に日本でレビュー済み
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消費税増税がデフレ下で如何に日本経済に打撃を与えるのかをデータを提示して具体的に説明している点で素晴らしい内容である。この様な平易な内容をなぜ現役の官僚や御用学者と揶揄される吉川洋氏が理解できないのかは謎である。
加えて、社会保障についての合理的な財政規律の考え方について述べられているのは素晴らしい。推定される社会保障費の具体的な額への言及があれば、各方面で議論をする際の下敷きとなりえるので、より素晴らしかったといえる。
一方で大変残念な論考もある。それは、医療機関への複数回受診が悪と決めつけている点である(P144)。確かに歯科治療では複数回受診しなければならないことが多い。しかし、これを悪と決めつけるには、一回あたりの受診料が正当なものであるのか、という点を検討する必要がある。が、氏はこの検討を省略している。仮に一回の診察料が不当に安く、複数回診療しなければ赤字になるような価格設定がなされているならば、一回で完結せよ、という方が理屈が通らないことになる。 あまつさえ、“この指摘が本当であったとするならば、中略、金をだまし取っているようなものだ”という下りは、データを提示せずに“この指摘”が正しいものであり、複数回受診を指示する歯科医を貶めるように印象操作をする、本来は氏の嫌うはずの、“デマ”や“プロパガンダ”に該当するため、とても残念である。もちろん、過剰診療を抑制する必要性は論を待たない。スウェーデンの例を引いた、医療費抑制の必要性などはその通りであると感じるだけに、より一層この部分の論考の稚拙さは悔やまれる。
加えて、社会保障についての合理的な財政規律の考え方について述べられているのは素晴らしい。推定される社会保障費の具体的な額への言及があれば、各方面で議論をする際の下敷きとなりえるので、より素晴らしかったといえる。
一方で大変残念な論考もある。それは、医療機関への複数回受診が悪と決めつけている点である(P144)。確かに歯科治療では複数回受診しなければならないことが多い。しかし、これを悪と決めつけるには、一回あたりの受診料が正当なものであるのか、という点を検討する必要がある。が、氏はこの検討を省略している。仮に一回の診察料が不当に安く、複数回診療しなければ赤字になるような価格設定がなされているならば、一回で完結せよ、という方が理屈が通らないことになる。 あまつさえ、“この指摘が本当であったとするならば、中略、金をだまし取っているようなものだ”という下りは、データを提示せずに“この指摘”が正しいものであり、複数回受診を指示する歯科医を貶めるように印象操作をする、本来は氏の嫌うはずの、“デマ”や“プロパガンダ”に該当するため、とても残念である。もちろん、過剰診療を抑制する必要性は論を待たない。スウェーデンの例を引いた、医療費抑制の必要性などはその通りであると感じるだけに、より一層この部分の論考の稚拙さは悔やまれる。
2018年11月9日に日本でレビュー済み
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非常に分かりやすく書かれており、お勧めです。
ま、よくよく考えてみれば、消費税なんてのは「モノやサービスを買って、お金を使えば使うほどたくさん(絞り)取られる税金」なわけですから(まさに著者の藤井氏の仰る通り「消費の罰金」ですな)、
消費税を増税するということは「モノやサービスを買うな、お金を使うな」と言っているに等しい。
「金は天下の回り物」とはよく言ったものだがこれで経済が上向いたら奇跡である。
というか奈落の底へ向かって真っ逆さまに落ちていくのはちょっと考えりゃすぐに分かりそうなものだ。
この程度のことが財務省や政府関係者、エゴノミスト、マスゴミに理解できないとは情けない限りだがこのこと自体が日本の現状と言うか惨状と言うか。
・・・少しでも多くの人に読んでもらうことを期待するとともに周りの人にも可能な限り勧めるとしましょうか。
大したことはできなくても何もしないよりはマシですな。
ま、よくよく考えてみれば、消費税なんてのは「モノやサービスを買って、お金を使えば使うほどたくさん(絞り)取られる税金」なわけですから(まさに著者の藤井氏の仰る通り「消費の罰金」ですな)、
消費税を増税するということは「モノやサービスを買うな、お金を使うな」と言っているに等しい。
「金は天下の回り物」とはよく言ったものだがこれで経済が上向いたら奇跡である。
というか奈落の底へ向かって真っ逆さまに落ちていくのはちょっと考えりゃすぐに分かりそうなものだ。
この程度のことが財務省や政府関係者、エゴノミスト、マスゴミに理解できないとは情けない限りだがこのこと自体が日本の現状と言うか惨状と言うか。
・・・少しでも多くの人に読んでもらうことを期待するとともに周りの人にも可能な限り勧めるとしましょうか。
大したことはできなくても何もしないよりはマシですな。
2018年11月27日に日本でレビュー済み
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この本を読む前に菊池英博先生の『消費税は0%にできる』を読んでいてその予備知識もあり何ら特別のことを述べてることなく、それでも最新のデーターに基づいた説明をされており、且つグローバル化や緊縮財政について疎い一般の人向けの本であると感じました。
菊池先生の本は9年前に執筆され、「失われた10年」から「失われた20年」にしないための警告本であったのに対して、藤井先生の本は「失われた20年」から「失われた30年」にしないためというか、このまま日本が途上国化して日本人が奴隷化しないための警告本だと感じました。
安倍政権の悪夢の6年間で精神的に疲労し、家事や育児や介護やブラック化した労働環境の中でくたくたになっている人にこそこの本を読んで欲しいと思います。
消費増税と法人税・高所得者に対する減税がセットになって、むしろそれが社会保障を削減していることだけは知ってもらいたいです。
菊池先生の本は9年前に執筆され、「失われた10年」から「失われた20年」にしないための警告本であったのに対して、藤井先生の本は「失われた20年」から「失われた30年」にしないためというか、このまま日本が途上国化して日本人が奴隷化しないための警告本だと感じました。
安倍政権の悪夢の6年間で精神的に疲労し、家事や育児や介護やブラック化した労働環境の中でくたくたになっている人にこそこの本を読んで欲しいと思います。
消費増税と法人税・高所得者に対する減税がセットになって、むしろそれが社会保障を削減していることだけは知ってもらいたいです。
2018年11月14日に日本でレビュー済み
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欧州や北欧の国々には20%を超える消費税もあるので、この数字のみで比較すると日本の8%はまだ低いと感じます。しかし個人所得に対する累進課税制度や、社会保障などで企業の従業員に対する負担率の大きなちがいなど、社会の貧富の格差が広がらない工夫が極めて充実しているようです。株式投資での利益に対する税率の大きなちがもあるようです。日本の消費税は単純に一般国民に負担を広くばらまき、一方で会社への法人税を軽減して会社の利益を増やし投資家への利益を増やすのみのようです。何が今の日本をこのような格差社会にしたのか、その要因をしっかり国民が理解して選挙権を自信をもって行使するようにするべきだと思います。
2018年11月21日に日本でレビュー済み
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本書の著者は、国土強靭化を主導した行動する学者である。私は、日本でこれほどの学者を他に知らない。長い間日本を支配してきた東大法学部出身の財務省役人が思考停止にあることは、先般の次官や長官のどたばた辞任を見れば、他に説明はいらない。こうした者達が、激動する時代を見ず、日本の財布を握っている限り、日本は劣化するしかない。過去の失敗に反省できない組織は衰退するしかないはずなのに、何故か見えざる手として大きな力を持ち続けるのが不思議だが、最終的には政治家と、それを選ぶ国民の問題に帰着する。著者である藤井教授は、内閣の参与である。そうした立場で、政府にとっては辛らつな指摘となる内容の書籍を出すのは、そのソフトな語り口とは対照的に、強靭なサムライのメンタリティを持っているからだろう。本書を読めば、10%への消費増税が計り知れないダメージを日本に与えるかが容易に理解できる。一人でも多くこの本を読んで、これ以上の日本の経済破壊をストップさせるアクションを取るべきである。首都直下地震や南海トラフ地震も予測されている中で増税による経済破壊は論外である。
2018年11月27日に日本でレビュー済み
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数値的根拠と事実に基づく記述内容であり、普通の精神構造をお持ちの読者であれば、極めて素直に御理解できるはずです。
今の日本の経済状況を生じさせ、さらに悪化させようとしている日本的空気は、著者が述べられているように、もはや精神病理的なものとして扱われるべき存在となっています。
日本というアイデンティティを持つ一人でもおおくの国民の皆さんに、至急読んでいただきたく思います。
今の日本の経済状況を生じさせ、さらに悪化させようとしている日本的空気は、著者が述べられているように、もはや精神病理的なものとして扱われるべき存在となっています。
日本というアイデンティティを持つ一人でもおおくの国民の皆さんに、至急読んでいただきたく思います。