このレビューは2016年のものですが、現時点でもこのネットワーク性というのは、ビジネス・科学分野含め、世界のいたる場面でますます重要視されてきています。
特徴として、
- 身の回りにある話題をバリエーション豊かにとにかく載せていて、興味をそそられる
- かつグラフ理論の歴史を包括的に紹介していて、何について議論されてきたのかを俯瞰できる
ことが挙げられます。
一方、数式はほぼ出てきませんので、実際問題この話をどう運用するのかということを学ばれる方は、他の書籍をあたりましょう。
「グラフ理論といっても、中高生のときの数学とはまるで違うしとっつきにくい」と思っている方は、この本でとりあえず、グラフ理論と現実世界がどうリンクしているのかを知るといいのではないでしょうか。
「なぜ山手線ゲームよりも、せんだみつおゲームのほうが緊張感があるのか?」といった一見くだらないような解説に、複雑なグラフ理論の本筋をわかりやすく紹介する、この本の凄味・妙味があります。
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「複雑ネットワーク」とは何か―複雑な関係を読み解く新しいアプローチ (ブルーバックス) 新書 – 2006/2/21
「友だちの元カレは私の元カレだった!」
たった6人をたどるだけで世界中の誰にでも行き着けるスモールワールド
「複雑ネットワーク」は21世紀最大のキーワード。複雑に見える身の回りの現象も「複雑ネットワーク」の考え方を応用すれば単純な関係に置き換えることができる。伝染病やコンピューター・ウイルスの感染経路、ニューロンやタンパク質の情報伝達の方法、会社や社会の中の人間関係に「意外な法則」が見えてくる。
混沌とした社会を生き抜く知恵が満載
●新商品を広めるには噂好きの人に情報を流す
●就職活動や恋愛問題は第三者の意見に耳を傾ける
●異業種交流会は飛躍のチャンス
●瞬時に意思決定できる秘密は脳の連結性にある
●伝染病対策にはスーパースプレッダーを隔離する
たった6人をたどるだけで世界中の誰にでも行き着けるスモールワールド
「複雑ネットワーク」は21世紀最大のキーワード。複雑に見える身の回りの現象も「複雑ネットワーク」の考え方を応用すれば単純な関係に置き換えることができる。伝染病やコンピューター・ウイルスの感染経路、ニューロンやタンパク質の情報伝達の方法、会社や社会の中の人間関係に「意外な法則」が見えてくる。
混沌とした社会を生き抜く知恵が満載
●新商品を広めるには噂好きの人に情報を流す
●就職活動や恋愛問題は第三者の意見に耳を傾ける
●異業種交流会は飛躍のチャンス
●瞬時に意思決定できる秘密は脳の連結性にある
●伝染病対策にはスーパースプレッダーを隔離する
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2006/2/21
- ISBN-104062575116
- ISBN-13978-4062575119
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商品の説明
著者からのコメント
第4章で紹介されている「すごろく」のネットワークについては、
築地双六館「双六ねっと」を、管理者の協力を得て参照させて頂きました。
築地双六館「双六ねっと」を、管理者の協力を得て参照させて頂きました。
内容(「BOOK」データベースより)
複雑に見える身の回りの現象も「複雑ネットワーク」の考え方を応用すれば単純な関係に置き換えることができる。伝染病やコンピューター・ウイルスの感染経路、ニューロンやタンパク質の情報伝達の方法。会社や社会の中の人間関係に「意外な法則」が見えてくる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
増田/直紀
1976年生まれ。1994年に東京都立八王子東高等学校を卒業。1998年に東京大学工学部計数工学科を卒業した後同大学院に進学し、2002年に博士(工学)。現在、理化学研究所脳科学総合研究センター基礎科学特別研究員
今野/紀雄
1957年生まれ。東京大学理学部数学科卒、東京工業大学大学院理工学研究科博士課程単位取得。博士(理学)。室蘭工業大学数理科学共通講座助教授、コーネル大学数理科学研究所客員研究員を経て、横浜国立大学大学院工学研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1976年生まれ。1994年に東京都立八王子東高等学校を卒業。1998年に東京大学工学部計数工学科を卒業した後同大学院に進学し、2002年に博士(工学)。現在、理化学研究所脳科学総合研究センター基礎科学特別研究員
今野/紀雄
1957年生まれ。東京大学理学部数学科卒、東京工業大学大学院理工学研究科博士課程単位取得。博士(理学)。室蘭工業大学数理科学共通講座助教授、コーネル大学数理科学研究所客員研究員を経て、横浜国立大学大学院工学研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 講談社 (2006/2/21)
- 発売日 : 2006/2/21
- 言語 : 日本語
- 新書 : 256ページ
- ISBN-10 : 4062575116
- ISBN-13 : 978-4062575119
- Amazon 売れ筋ランキング: - 262,270位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 809位ブルーバックス
- - 1,160位科学読み物 (本)
- - 27,198位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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著者について
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2016年3月23日に日本でレビュー済み
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3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2012年1月4日に日本でレビュー済み
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数式などを使わずに複雑ネットワークの特徴(メリット・デメリット)を説明しており、
応用されている分野などの例も紹介している。
また複雑ネットワークの学術的な発展の歴史なども説明されている。
前半は複雑ネットワークの基礎知識・概要などを解説し、後半は応用例やネットワークの成長について解説している。
リッチクラブ、ビップクラブ現象などの黒幕の話が興味深かった。
また、最後に実際に複雑ネットワークを体感できるようにフリーの描画ツールを紹介している点もよかった。
応用されている分野などの例も紹介している。
また複雑ネットワークの学術的な発展の歴史なども説明されている。
前半は複雑ネットワークの基礎知識・概要などを解説し、後半は応用例やネットワークの成長について解説している。
リッチクラブ、ビップクラブ現象などの黒幕の話が興味深かった。
また、最後に実際に複雑ネットワークを体感できるようにフリーの描画ツールを紹介している点もよかった。
VINEメンバー
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数学者オイラーの「一筆書きの定理」に始まり、木グラフ、格子からランダム・グラフに
至る、「ネットワーク科学」の背景にあるグラフ理論の学説史をたどりながら、ついには、
現実ネットワークの二つの特質―スモールワールドとスケールフリーの解説にいたる前半部。
そして後半部では感染症の伝播経路、インターネット、神経系ネットワーク、人や企業の
ネットワークなど、実世界に見られる複雑ネットワークの例を概説していく、といった
2部構成と本書はなっている。
なんといっても、本書の中心となっているのはダンカン・ワッツの「スモールワールドネット
ワーク」と、バラバシ・アルバートの「スケールフリーネットワーク」を解説している個所で
あろう。両理論の長所短所を踏まえながら、身近な事例を使って解説しており、初学者に
とっても良い意味で分かり易く好感が持てる。実データから帰納的に理論モデルを構築し、
このモデルを実ネットワークに演繹的に応用し、また不都合な点をフィードバックしていく
といった手法は、分野は違っても通用することが知れて興味深い。
ただ問題なのは、この話題にたどり着くまでの前節である。初学者にとっては半端でない
集中力を要するのに加え、構成上やむを得ないのかもしれないが、図と解説のページが
かなりの割合でずれている。本書の数少ない欠点といえば言えなくもない。
いずれにしろ、比較的新しい分野である「複雑ネットワーク」に関し、その全体像を
つかみたいという私のような初学者にとっては非常に有難い本であった。また、末巻に
示されるネットワーク描画ソフト「Pajek」も面白そうだ。
至る、「ネットワーク科学」の背景にあるグラフ理論の学説史をたどりながら、ついには、
現実ネットワークの二つの特質―スモールワールドとスケールフリーの解説にいたる前半部。
そして後半部では感染症の伝播経路、インターネット、神経系ネットワーク、人や企業の
ネットワークなど、実世界に見られる複雑ネットワークの例を概説していく、といった
2部構成と本書はなっている。
なんといっても、本書の中心となっているのはダンカン・ワッツの「スモールワールドネット
ワーク」と、バラバシ・アルバートの「スケールフリーネットワーク」を解説している個所で
あろう。両理論の長所短所を踏まえながら、身近な事例を使って解説しており、初学者に
とっても良い意味で分かり易く好感が持てる。実データから帰納的に理論モデルを構築し、
このモデルを実ネットワークに演繹的に応用し、また不都合な点をフィードバックしていく
といった手法は、分野は違っても通用することが知れて興味深い。
ただ問題なのは、この話題にたどり着くまでの前節である。初学者にとっては半端でない
集中力を要するのに加え、構成上やむを得ないのかもしれないが、図と解説のページが
かなりの割合でずれている。本書の数少ない欠点といえば言えなくもない。
いずれにしろ、比較的新しい分野である「複雑ネットワーク」に関し、その全体像を
つかみたいという私のような初学者にとっては非常に有難い本であった。また、末巻に
示されるネットワーク描画ソフト「Pajek」も面白そうだ。
2006年4月19日に日本でレビュー済み
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この書は、ネットワーク理論の元となったグラフ理論(エルデシュなど)から書き起こされていてとてもわかりやすい。
インターネット、脳科学、伝染病、mixiといった具体例も適確だし、巻末の社会関係図を書くソフトの紹介も親切だ。
六次元理論の先駆者である小説家・カリンティの紹介がないなど、気になる点もあるが、過去の同種の本でも自然科学にシフトを移している点が特徴だから仕方がない。(ちなみに、ネットワーク理論は、倫理の問題を数値化しているところに重要性があるので、ジャンルとしての人文科学の重要性は指摘しておきたい。)
同著者コンビによる前書が数学書として必携だとするならば、こちらは入門書として最適と言える。
インターネット、脳科学、伝染病、mixiといった具体例も適確だし、巻末の社会関係図を書くソフトの紹介も親切だ。
六次元理論の先駆者である小説家・カリンティの紹介がないなど、気になる点もあるが、過去の同種の本でも自然科学にシフトを移している点が特徴だから仕方がない。(ちなみに、ネットワーク理論は、倫理の問題を数値化しているところに重要性があるので、ジャンルとしての人文科学の重要性は指摘しておきたい。)
同著者コンビによる前書が数学書として必携だとするならば、こちらは入門書として最適と言える。
2012年2月12日に日本でレビュー済み
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複雑ネットワークに関してはダンカン・ワッツやマーク・ブキャナンらによる一般むけの本もあるが,そういう,数学的なあつかいがまったくない本とくらべると,この本は数式はほとんどないものの,もうすこし数学的なあつかいをしていて,知的好奇心をみたしてくれる. 多少の数学的センスがあれば,かんたんに読むことができるだろう. スモールワールド,スケールフリー,伝染病,インターネットなどがとりあげられているのはそれらの本と共通だが,ベーコン数とエルデシュ数などに 1 章がわりあてられている.