著者は、一般社団法人コグニティブコーチング協会 副代表をつとめる田島大輔と久野和禎。苫米地英人の全面監修による良書。
まず、本書が非常に読みやすくわかりやすいのは、コーポレートコーチング理論という多くの方があまり馴染みがないであろう理論を架空の企業を舞台にストーリー形式で描いていることだろう。わたし自身、馴染みがない用語や言葉が多く出てきて戸惑ったが、それはまさに本書の主人公そのものだった。主人公の言葉がわたしの声を代弁してくれていた。
苫米地英人が、
「これを知らない組織は生き残れない」
と帯でコメントしているが、まさにその通りではないだろうか。本書の舞台こそ架空の企業だが、ビジネスマンの多くは本書に書かれているような体験を今までしてきたのではないだろうか。わたし自身、何度も主人公たちのような苦い経験をしてきた。
わたし自身の力不足で本書のような改革などはできていないが、それでも本書で学んだことを活かしていきたい。
今、悩んでいるビジネスマンの方々、あるいはこれから壁にぶつかるであろう新入社員の方々にぜひ読んでほしい良書。
物語は一見主人公たちのハッピーエンドで終わったようにみえますが、大変なのはまさにこれからでしょう。回復基調に入ってきた企業が「現状維持モード」に突入すれば途端に改革は逆行していくことになります。
弛まぬ成長なくして組織の生き残りなし!
わたしも、本書を読んで過去の結果としての現在ではなく、未来の原因としての現在を常に意識していこうと思いました。その中で個人としても組織としても最大のパフォーマンスを発揮できるよう今自分のできることをしていくつもりです。
仕事や人生で思い悩んでいる方には、ぜひともお薦めしたい一冊。騙されたと思って一度手にとってみてください。それが、必ずあなたの成長につながるはずだ。
(2018.3.6記)
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