本書は、似たり寄ったりな商品やサービスが多いなかで、ヒットを生み出すアイデアを見つけようとする内容だ。
ヒットを生み出すアイデアは、これまでとはまったく違う新しい価値であり、顧客の声から見つけることができない。そのため、インサイト(人を動かす隠れた心理)を利用して、人間の「欲しい」を見つけようというのが本書の主張だ。
しかしこれがまったく共感できず、役に立たない。例えばインサイトの事例として、次のことが挙げられている。
Q.若者のクルマ離れを食い止めるには?
A.若者は、クルマは自己主張の塊で関わりたくないと思っている。だから主張を消し、環境や街の風景に溶け込むクルマを作る。
Q.お茶漬けのりをもっと売るには?
A.顆粒のカサッカサッという音が、孤独感や寂しさを感じさせている。だから生タイプにすることで顆粒の音を解消する。
とても的外れだ。
それにキットカットの事例においては、「パキッと折ると受験のストレスから心を解放する」という価値から受験生応援キャンペーンのアイデアがスタートした、と書かれているが、これは間違っている。
キットカットのホームページに書かれているが、九州弁の「きっと勝つとぉ!」という方言に似ていることから、受験生の間で口コミになり、自然に広がったとのことだ。
イノベーション的なアイデアを見つけたいのであれば、本書はオススメできない。ドラッカー著「イノベーションと企業家精神」の方が、何倍も役に立つからだ。
「欲しい」の本質~人を動かす隠れた心理「インサイト」の見つけ方~ Kindle版
大松孝弘
(著)
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言語日本語
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発売日2017/11/29
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ファイルサイズ24121 KB
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商品の説明
出版社からのコメント
マーケティング、商品開発、事業開発などで重要な「インサイト」。
曖昧な認識のままでいると、本当のインサイトを捉えることは難しいです。
本書が、ヒットを生み出す一助になりますと幸いです。
--このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
曖昧な認識のままでいると、本当のインサイトを捉えることは難しいです。
本書が、ヒットを生み出す一助になりますと幸いです。
--このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
あらゆるモノ・サービスに「だいたい、良いんじゃないですか?」と充たされてしまっている消費者。そこには、もはやニーズは存在しない。あるのは、本人すら気づいていない隠れた欲求だけだ。ヒットを生み出したければ、ニーズを追いかけるのではなく、インサイトを見つけよう。その方法が、この1冊には詰まっている。さあ、イノベーションを生み出すアイデア開発の武器を手に入れよう。
--このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
大松/孝弘
株式会社デコム代表取締役。成蹊大学経済学部卒。株式会社朝日広告社を経て、2002年デコムを創業。インサイトやアイデア開発支援に関する著書、講演は、海外も含め多数
波田/浩之
株式会社デコムパートナー(元執行役員)。早稲田大学政治経済学部卒。株式会社朝日広告社を経て、1998年同社を退社しフリーランスとしてマーケティングやプロモーションの企画を中心に活動。2006年より株式会社デコムに参画し、インサイトリサーチの分析・企画・インタビューの実務などを担当する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
株式会社デコム代表取締役。成蹊大学経済学部卒。株式会社朝日広告社を経て、2002年デコムを創業。インサイトやアイデア開発支援に関する著書、講演は、海外も含め多数
波田/浩之
株式会社デコムパートナー(元執行役員)。早稲田大学政治経済学部卒。株式会社朝日広告社を経て、1998年同社を退社しフリーランスとしてマーケティングやプロモーションの企画を中心に活動。2006年より株式会社デコムに参画し、インサイトリサーチの分析・企画・インタビューの実務などを担当する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。
登録情報
- ASIN : B077V785PW
- 発売日 : 2017/11/29
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 24121 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効
- X-Ray : 有効
- Word Wise : 有効にされていません
- 本の長さ : 281ページ
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Amazon 売れ筋ランキング:
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- - 40位マーケティング (Kindleストア)
- - 221位産業研究 (Kindleストア)
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2018年5月25日に日本でレビュー済み
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82人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2018年10月8日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
こういった類いの本は、翻訳本が多く、表現が回りくどく理解しづらい問題があったが、本著は表現がわかりやすくすっと理解できる本。こういった経験から基づく言語化、そして、フレームワーク化は大変助かる。
私はまさに事業の立ち上げをしている立場でタイムリーに、大変勉強になった。実際に私は、すでにユーザーヒヤリングから始まり、インサイトの検証が済み、MVPを20人前後のカスタマー候補に提供し、Problem Solution Fitが済んでいる状況。次のステップとしてCustomer Market Fitに向けて、プロダクトの開発や集客コストの検証を行っていく。アパレル市場、もとい、シンデレラ市場にイノベーションを起こすべく、頑張っていきたい。
私はまさに事業の立ち上げをしている立場でタイムリーに、大変勉強になった。実際に私は、すでにユーザーヒヤリングから始まり、インサイトの検証が済み、MVPを20人前後のカスタマー候補に提供し、Problem Solution Fitが済んでいる状況。次のステップとしてCustomer Market Fitに向けて、プロダクトの開発や集客コストの検証を行っていく。アパレル市場、もとい、シンデレラ市場にイノベーションを起こすべく、頑張っていきたい。
2019年1月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
インサイトリサーチをサービスとしている会社の代表と元執行役員
により、インサイトの見つけ方をこの1冊の本でまとめてくれています。
前半は心構えや考え方、後半は具体的な手法でした。
手法は正直「僕には学ぶには早かったかな?」って感じましたが、
前半の心構えや考え方はとても勉強になりました。
特にインサイトの定義についてです。
インサイトとは、「単なる感情ではなく、客観的な事実に基づく感情で
あること。」と定義されていることです。
例えば、お茶づけ海苔を例に挙げて、
[NG]お茶づけ海苔はなんとなく孤独で寂しい感じがする
[OK]お茶づけ海苔の「カサッカサッ」とした顆粒音を聞くと、孤独で
寂しい感じがしてくる。
といったモノです。
[NG]例と[OK]例で言うと、顧客のインサイトに対する解決方法が
全くちがって来るのが分かりました。
顧客のインサイトを考える上でも、ただ単純に感情をイメージするので
はなく、客観的な事実に基づく感情をイメージし、解決方法を考えて
行きたいと思いました。
インサイトの定義やその見つけ方について、勉強になると思います。
ぜひ一度読んでみてください。
では。インサイトリサーチをサービスとしている会社の代表と元執行役員
により、インサイトの見つけ方をこの1冊の本でまとめてくれています。
前半は心構えや考え方、後半は具体的な手法でした。
手法は正直「僕には学ぶには早かったかな?」って感じましたが、
前半の心構えや考え方はとても勉強になりました。
特にインサイトの定義についてです。
インサイトとは、「単なる感情ではなく、客観的な事実に基づく感情で
あること。」と定義されていることです。
例えば、お茶づけ海苔を例に挙げて、
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はなく、客観的な事実に基づく感情をイメージし、解決方法を考えて
行きたいと思いました。
インサイトの定義やその見つけ方について、勉強になると思います。
ぜひ一度読んでみてください。
では。
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特にインサイトの定義についてです。
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あること。」と定義されていることです。
例えば、お茶づけ海苔を例に挙げて、
[NG]お茶づけ海苔はなんとなく孤独で寂しい感じがする
[OK]お茶づけ海苔の「カサッカサッ」とした顆粒音を聞くと、孤独で
寂しい感じがしてくる。
といったモノです。
[NG]例と[OK]例で言うと、顧客のインサイトに対する解決方法が
全くちがって来るのが分かりました。
顧客のインサイトを考える上でも、ただ単純に感情をイメージするので
はなく、客観的な事実に基づく感情をイメージし、解決方法を考えて
行きたいと思いました。
インサイトの定義やその見つけ方について、勉強になると思います。
ぜひ一度読んでみてください。
では。
2018年1月28日に日本でレビュー済み
インサイトという考え方自体はデザイン思考の普及とともに一般化した。そのインサイトをどのように見つけていくのか?という疑問に答えようとしている本。しかし、事例はどれもインサイトというより顕在化していたニーズだし、国内もの限定で、(自分がターゲットではないからかもしれないが)あまりピンとこない。さらに、一番知りたいのは「自分がインサイトと思ったものがインサイトなのか?どれくらいいけてるのか?」だが本書からは理解できない。読者のインサイトを掴んで本書を構成、執筆して欲しかった。
2018年8月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
人のデビルなインサイトを突いた商品は、どうなると思いますか?
自分のイヤな面を突いてきた商品、イヤな自分を引き出してくれた商品を、人はそれこそ無意識に嫌いになります。
「あなたといるときの自分が好き」という言い方がありますが、その反対で「この商品を買った・使っている自分が嫌い」になるのです。
ちんけなプロモーションならおもしろいね、で済むかもしれませんが、主力ブランドでデビルインサイトを突いたら、けっして長期的には成功しません。下手をすれば、取り返しのつかないダメージを受けます。人にダークサイドがあるのは誰でも知っていますが、それを突くかどうかは別の話です。
数多くの調査を回せばそれでいい、結果責任のない調査会社であっても、このインサイトを突くとこういう結果になる、
という結果ぐらいはきちんと検証してから本を書いてほしいと思います。
自分のイヤな面を突いてきた商品、イヤな自分を引き出してくれた商品を、人はそれこそ無意識に嫌いになります。
「あなたといるときの自分が好き」という言い方がありますが、その反対で「この商品を買った・使っている自分が嫌い」になるのです。
ちんけなプロモーションならおもしろいね、で済むかもしれませんが、主力ブランドでデビルインサイトを突いたら、けっして長期的には成功しません。下手をすれば、取り返しのつかないダメージを受けます。人にダークサイドがあるのは誰でも知っていますが、それを突くかどうかは別の話です。
数多くの調査を回せばそれでいい、結果責任のない調査会社であっても、このインサイトを突くとこういう結果になる、
という結果ぐらいはきちんと検証してから本を書いてほしいと思います。
VINEメンバー
結論的には多分著者に話を直接聞くとすごく面白いと思うけど、本にするとありきたりになり面白くないという例かな。
冒頭で「あらゆるモノ・サービスに『だいたい、良いんじゃないですか?』と充たされている消費者。」と書かれてとり、確かにそうだなと思った。
別に食べログの評価が大きく違っていても、価格とのバランスを考えると、まあ良いんじゃないかという店ばかり。
逆に本当に駄目な店はすぐに潰れてしまう。
モノもamazonのレビュー読めば、まあだいたい良いんじゃないかという商品を適正価格で容易に購入できる時代になった。
そのような時代にヒット商品をつくることは大変です。まあ何時の時代も大変だとも思いますが。
第二章ではインサイトの構造を理解するということで、優れたクリエーターによる事例として紹介しているのが、AKB48、ディズニー、キットカット。
著者らは600以上のプロジェクトに関わったと述べられていますが、なぜAKBやディズニーランドなどのあまりに浮世離れしたプロジェクトを事例にしたのか? まあ明らかに成功してるということでわかりやすけど。
AKB48は「会えないアイドルへの不満」、ディズニーランドは「大人が遊園地では楽しめないという不満」というキーインサイトに対して、会いに行けるアイドルをつくり、大人も夢中になれる場所をつくろうとしたという展開だが、確かにその部分も成功要素の一つではあるが、そのことが成功の十分条件であったとはとても思えない。
何よりも会いに行きたい!と思えるアイドルを集めることが大変なことだと思うし、AKBはあの優れた楽曲の提供があってことその成功だと思う。その面では普通の人では太刀打ちできない。
大人も夢中になれる場所は素晴らしいけど、夢中になるものは残念ながら大人も子どもも飽きてしまう。
ディズニーランドにせよ最近のUSJにせよ、そのあきさせないための話題作りに莫大な投資を毎年行っている。
これも簡単には真似できない。
一瞬はヒットしても、ヒットを継続させることが非常に難しい。ヒット曲を出し続けなければAKBの人気は下がるし、目新しいアトラクションと、新しいイベントのPRなしには遊園地の集客を維持することは難しい。
なので著者が最初から取り組み成功させたプロジェクトを事例にリアリティがある分析が欲しいと思いました。
そしてそれらの分析からインサイトを見つけ出す手法が書かれているけど、結局実例でなく抽象的に書かれており、またある意味ありきたりな話が多く、実戦向きとは思えない。
教養本としては読みづらいし、広告代理店就職志望の学生にはマーケティングの授業の教科書的な本としてはいいかなと思う。
あくまでも主観的な感想ですが、もっと著者の経験を活かした、リアリティのある実践的な著作を期待したい。
冒頭で「あらゆるモノ・サービスに『だいたい、良いんじゃないですか?』と充たされている消費者。」と書かれてとり、確かにそうだなと思った。
別に食べログの評価が大きく違っていても、価格とのバランスを考えると、まあ良いんじゃないかという店ばかり。
逆に本当に駄目な店はすぐに潰れてしまう。
モノもamazonのレビュー読めば、まあだいたい良いんじゃないかという商品を適正価格で容易に購入できる時代になった。
そのような時代にヒット商品をつくることは大変です。まあ何時の時代も大変だとも思いますが。
第二章ではインサイトの構造を理解するということで、優れたクリエーターによる事例として紹介しているのが、AKB48、ディズニー、キットカット。
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AKB48は「会えないアイドルへの不満」、ディズニーランドは「大人が遊園地では楽しめないという不満」というキーインサイトに対して、会いに行けるアイドルをつくり、大人も夢中になれる場所をつくろうとしたという展開だが、確かにその部分も成功要素の一つではあるが、そのことが成功の十分条件であったとはとても思えない。
何よりも会いに行きたい!と思えるアイドルを集めることが大変なことだと思うし、AKBはあの優れた楽曲の提供があってことその成功だと思う。その面では普通の人では太刀打ちできない。
大人も夢中になれる場所は素晴らしいけど、夢中になるものは残念ながら大人も子どもも飽きてしまう。
ディズニーランドにせよ最近のUSJにせよ、そのあきさせないための話題作りに莫大な投資を毎年行っている。
これも簡単には真似できない。
一瞬はヒットしても、ヒットを継続させることが非常に難しい。ヒット曲を出し続けなければAKBの人気は下がるし、目新しいアトラクションと、新しいイベントのPRなしには遊園地の集客を維持することは難しい。
なので著者が最初から取り組み成功させたプロジェクトを事例にリアリティがある分析が欲しいと思いました。
そしてそれらの分析からインサイトを見つけ出す手法が書かれているけど、結局実例でなく抽象的に書かれており、またある意味ありきたりな話が多く、実戦向きとは思えない。
教養本としては読みづらいし、広告代理店就職志望の学生にはマーケティングの授業の教科書的な本としてはいいかなと思う。
あくまでも主観的な感想ですが、もっと著者の経験を活かした、リアリティのある実践的な著作を期待したい。
2018年3月6日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
個人的にはマーケティング初級者ではない方にオススメ。(特にBtoC企業の)
固定概念的なものが壊されます。
インサイトについては前々から聞いてきて、
書籍でも読んだりしていましたが、ここまでロジックがある説明はなかったです。
特に、感情的な面ばかりに目がいきがちですが「客観的な事実が重要」、
ということが心に残りました。
インサイトは感情のことなので、ふわふわとした感じで、
これがインサイトだろうと決めてかかる感じでいましたが、
明確な根拠を得られます。
購入検討者のために、役立ったと思う内容を少し載せますと、
インサイトを構成する四つの要素
・エモーション
・シーン
・ドライバー
・バックグラウンド
インサイトの三つのタイプ
・価値のインサイト
・不満のインサイト
・未充足欲求のインサイト
インサイト起点のプロジェクトの工程
・オポチュニティ発見→インサイトリサーチ→アイデア開発→プロトタイピング→ローンチ→トラッキング
インサイトリサーチの手法
・感情からの心理学系と、事実からの文化人類学系
インサイトからアイデア作成のフレームワーク
・キーインサイト→バリュープロポジション→アイデア
他、インサイトの歴史的背景、必要性、定義もされていて、理解しやすかったです。
事例部分の深堀をもっと欲しかったですが、内容は十分てんこ盛りでした。
具体的な手法もあり、私は理解しやすかったです。
固定概念的なものが壊されます。
インサイトについては前々から聞いてきて、
書籍でも読んだりしていましたが、ここまでロジックがある説明はなかったです。
特に、感情的な面ばかりに目がいきがちですが「客観的な事実が重要」、
ということが心に残りました。
インサイトは感情のことなので、ふわふわとした感じで、
これがインサイトだろうと決めてかかる感じでいましたが、
明確な根拠を得られます。
購入検討者のために、役立ったと思う内容を少し載せますと、
インサイトを構成する四つの要素
・エモーション
・シーン
・ドライバー
・バックグラウンド
インサイトの三つのタイプ
・価値のインサイト
・不満のインサイト
・未充足欲求のインサイト
インサイト起点のプロジェクトの工程
・オポチュニティ発見→インサイトリサーチ→アイデア開発→プロトタイピング→ローンチ→トラッキング
インサイトリサーチの手法
・感情からの心理学系と、事実からの文化人類学系
インサイトからアイデア作成のフレームワーク
・キーインサイト→バリュープロポジション→アイデア
他、インサイトの歴史的背景、必要性、定義もされていて、理解しやすかったです。
事例部分の深堀をもっと欲しかったですが、内容は十分てんこ盛りでした。
具体的な手法もあり、私は理解しやすかったです。