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「東大に入る」ということ「東大を出る」ということ単行本 – 2003/12

中島敏 (著), 平林慶史 (著), 出雲充 (著)

11件のカスタマーレビュー

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内容紹介

受験者社会とエリート社会のトップを維持し続けてきた「東大」という存在に対し、日本人の意識構造には複雑な羨望と嫉妬が交錯し、酒の肴に「東大」を乗せる社会人は少なくない。東大を「外」から論じた単行本は多数あるが、本書は「内」、すなわち「入って、出た」人間だけが語ることができる「リアルな東大像」が書き下ろされている。学歴、出世、受験と親子関係、冒険と不安・・・・「東大」というファインダーを通して「変革期ニッポン」の緊急課題は何かが描かれている。

内容（「BOOK」データベースより）

東大は「人生の幅」をなぜ狭めるのか!東大法学部初のプロボクサー、たった3ヵ月で電通退社―中島敏、研究職を目指した東大大学院生の「さらば東大」論―平林慶史、「有名進学校→東大→東京三菱銀行」のレールを降りて―出雲充。

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登録情報

単行本: 285ページ
出版社: プレジデント社 (2003/12)
言語: 日本語
ISBN-10: 483349096X
ISBN-13: 978-4833490962
発売日： 2003/12
梱包サイズ: 18.8 x 13 x 2 cm
おすすめ度： 11件のカスタマーレビュー
Amazon 売れ筋ランキング: 本 - 717,456位 (本の売れ筋ランキングを見る)
- 1149位 ─ 本 > 人文・思想 > 教育学 > 高等教育
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ショーンT

東大生じゃない自分が読んでも、共感できる。

2013年3月27日

形式: 単行本Amazonで購入

圧倒的高評価の本書を、レビュワーさん方の熱いレビューに押され本書を購入。結論から言って、本書は☆５つに値するのではないか。そう切に思います。
本書は、一般に「東大」と名前がつけられた本とは一線を画します。自分の印象は、本書は主に、東大生における問題、現代の学歴社会や受験競争激化問題、将来に予想される教育界における問題などを扱い、今から１０年前の本にしては関心するほどに今現実に起こっている問題を予見しています。この本の内容は普遍的なものを扱っているため、本屋に売ることはない。買って真に満足できた、と自分は思います。

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2006年10月1日

形式: 単行本Amazonで購入

３人の東大生による、主に内面を中心とした自伝的なエッセイ集。

東大とは何か？

それが自分たちにとって、親にとって、親戚にとってどんな意味があるのか？というのを書いている。

前半のボクサーの人は強烈過ぎるという印象があるが、ほかの２人は非常に親しみやすく、考えていることや悩みに共感するところがある。

出版されて何年か立っているわけだがこの３人がどのようになっているのか？とゆーうのが気になるわけだが、一番最後の出雲さんは３社くらいの社長さんになっているみたい！！

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カスタマー

とにかく読んで欲しい

2003年12月9日

形式: 単行本

東大生としての重すぎてなかなか捨てられないプライドや期待。
そんなプライドや期待の間で葛藤する3人の文章は、手垢のついて
いないあったかいものでした。
一方でこの本は、「痛さ」を感じる本でした。
3人の著者がそれぞれ自分という人間を曝け出す文章を
追って行くうちに、なんだか自分の奥にしまいこんでいて
見ないようにしていたことが、迫ってきます。
今まで向き合わずに済んだことと向き合わされる。
それには、すごい痛みが伴う。しかし、その痛みの中で
しか「自分」というものを規定できないのではないかと
も思う。
世間に溢れている安っぽい東大批判本では決してないこの本は、
まさに等身大の哲学書だ。

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2003年12月26日

形式: 単行本

この本を読むことで
東大生は「いい子」をやめて自分の本当にやりたいことに向かう勇気が湧く。そしていままで目を向けることの無かった自分の一面に気付くかもしれない。受験生は自分の将来をあらためて考えるいいきっかけができ、教育ママは子供の気持ちに耳を傾ける気になるかもしれない。そしてそれ以外の人は「あの東大生」のイメージがガラッと変わるのではないか。
3人の著者は等身大の言葉で自分の弱さや失敗をさらけだし、他者ではないありのままの東大生像を描いている。3人とも個性があるが、とくに1人目の著者の文章にはクセがあるので、読み始めて自分にはあわないと思っても残りを読んで欲しい。僕は3人の熱い思いに共感した。

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74年生まれ

やがて親となる人たちにとって大事なことが書かれていた

2007年8月2日

形式: 単行本

１人目のボクサーは、「いるいる、こういう自意識過剰な東大卒の人って」という感じです。半分読み飛ばしてしまいました。
しかし、２人目、3人目の手記は考えさせられるものがありました。目の前に便利なレールが敷いてあって、何にも考えずに乗って大人になってしまったという感覚は、東大卒とまではいかなくても、親のお金で大学まで出してもらった若者の多くが漠然と抱いているものではないでしょうか。でもまともに就職して結婚して生活できればそれでいいやと、流されてしまう。そんな自分自身にあらためて気付かされる本でした。

気になったのは、３人とも母親の影響を強く受けているが、父親の存在が全くといいほど感じられないこと。最初、母子家庭かと思ってしまいましたが、よく読むと両親とも揃っているようです。日本の教育問題は、受験戦争とか学歴社会なんかより「父性の欠如」が最も深刻な問題点なんじゃないのかと考えてしまいました。

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カスタマー

東大はあくまで経過点にすぎない。

2003年12月9日

形式: 単行本

この本のリアリティさに、震えた。
「東大」を経験した著者3名が
東大にかかわり、東大が作り上げたアイデンティティに
巻き込まれ、そして、自分の道を見つけ出すことの
苦しさ・決意まで克明に描かれている。
東大はあくまで素材に過ぎず、人生をどう生きていくかを
教えてくれる秀作である。

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カスタマー

いま本当に考えなくてはいけないこと

2004年2月29日

形式: 単行本

日本社会の様々な歪みが指摘されて久しい。その中でも、生まれてきたほとんどの人が、関わることになる教育とそのシステムについての議論は長い間多くの人に議論され、具体的な解決策がなされないまま、おざなりになってきた問題のうち、我々が早急に手を打たなければならない度合いが非常に高い問題の筆頭である。
この問題を考えていく中で、この本は、誤った教育システムが如何に歪(いびつ)なものかを、ピラミッドの頂点に足を踏み入れた三人の切実な言葉でもって示している。教育に関係がある人全てに、社会の淵に隠されがちな問題を明るみに出し、開かれた議論を行う意味で、この本を読んで欲しい。

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2003年12月12日

形式: 単行本

タイトルにドキッとして手にとってしまいました。私も、わが子の受験に躍起になっていた親のひとりでしたので。結果として息子は東大には行けませんでしたが、受験や学歴をめぐっては家族内で色々な出来事がありました。
私と息子の中で整理できなかった感情が、この本に凝縮されている気がします。特に第２部と第３部を読んで、わが子もこのような思いを抱えていたのかと今更ながらに胸の詰まる気がしました。
私も息子と共に過ごしていた時期に、このような本に出会ってもう少し語り合うことができていたらと思います。子どもの受験や教育に躍起になって、子供と語り合うことを忘れている親御さんに、自戒を込めてお勧めしたい素晴らしい本です。

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