戦争体験者のご高齢の方々が、今でも芯のあるふるまいをされている事に心を動かされました。
一方、著者の男児論について、特に戦争体験者と関係が無い箇所においては、表現に幼さを感じる箇所も多く、あまり共感出来ませんでした。
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「日本男児」という生き方 単行本(ソフトカバー) – 2011/2/22
●“戦跡巡礼団の看板娘”が贈る、異色の日本男児論!
著者の笹幸恵さんは、ガダルカナル島、ブーゲンビル島、サイパン島など、先の戦争で戦場となった太平洋の島々を旅し、日本兵の慰霊追悼に努めているジャーナリスト。
その旅先で行動を共にした戦争体験者たちは、80~90代の老齢にもかかわらず、炎天下のなか、背筋をピンと伸ばし、快活に動き回り、周りの人への気配りも忘れない。かたや日本の若者たちは、電車に乗れば真っ先に席を陣取り、背中を丸めてゲームに没頭…。
「これって、おかしいのでは??」「男は、男らしくあってこそ男なのでは?」――著者のそんな疑問から本書は生まれました。
本書で紹介する日本男児の筆頭は、戦争体験者たちです。戦地で亡くした戦友たちを想い、南洋の島で慰霊の旅を続ける彼らのひたむきで誠実な態度は胸を打ちます。
また、歴史に名を残す日本人将兵たちの秘話も多数収載。
最期まで部下を思い盾となって戦った山崎保代(やすよ)大佐(アッツ島の戦い)や、戦後の戦争裁判で、部下の実行したことであっても責任は自分にあるとし、最期まで毅然とした態度を貫いた岡田資(たすく)中将など、筋の通った熱い男たちが描かれています。
その他、自衛官から企業経営者、今を懸命に生きる市井の一男性まで、数々の男の生きざまが紹介されます。その生きざまとは、内に秘めた芯の強さ、行動力、包容力、落ち着き、野性味…といった、いつの時代も変わらない「男ならではの魅力」です。
ヤワな男が増えたと言われる昨今、本書で描かれる男の生きざまは、「最近の若者は…」と嘆く中高年世代や、周りの男性を不甲斐ないと感じている若い女性たち、あるいは心意気ある若者たちに大きな共感を呼ぶことでしょう。
本書は、いわゆる「生き方本」として好著というだけでなく、エッセイとしても大変秀逸な作品です。
「男は凛々しく生きてほしい」という叱咤激励のメッセージが、厳しくも温かく、また、ユーモアを交えて軽快に綴られているので、読み物として楽しみながら己を顧みることもできる本に仕上がっています。
女性ならではの視点で綴る異色の「日本男児論」をぜひお楽しみください。
■目次
1章―男の背中
2章―辛くとも「死ぬわけじゃない」
3章―動じない心
4章―俺がやらねば
5章―女におもねる男なんて
6章―デキる男は「聞き上手」
7章―傷ついてこそ人生
8章―潔さという美学
9章―「お姫様」は幸せか
10章―その「志」は本物ですか?
11章―人と「会話」ができますか?
12章―何のために偉くなる?
13章―やせ我慢ができてこそ
14章―逃げ道をつくるな
15章―転がす女、転がる男
16章―現代版「男尊女卑」のススメ
17章―半径50メートルの外へ出でよ
著者の笹幸恵さんは、ガダルカナル島、ブーゲンビル島、サイパン島など、先の戦争で戦場となった太平洋の島々を旅し、日本兵の慰霊追悼に努めているジャーナリスト。
その旅先で行動を共にした戦争体験者たちは、80~90代の老齢にもかかわらず、炎天下のなか、背筋をピンと伸ばし、快活に動き回り、周りの人への気配りも忘れない。かたや日本の若者たちは、電車に乗れば真っ先に席を陣取り、背中を丸めてゲームに没頭…。
「これって、おかしいのでは??」「男は、男らしくあってこそ男なのでは?」――著者のそんな疑問から本書は生まれました。
本書で紹介する日本男児の筆頭は、戦争体験者たちです。戦地で亡くした戦友たちを想い、南洋の島で慰霊の旅を続ける彼らのひたむきで誠実な態度は胸を打ちます。
また、歴史に名を残す日本人将兵たちの秘話も多数収載。
最期まで部下を思い盾となって戦った山崎保代(やすよ)大佐(アッツ島の戦い)や、戦後の戦争裁判で、部下の実行したことであっても責任は自分にあるとし、最期まで毅然とした態度を貫いた岡田資(たすく)中将など、筋の通った熱い男たちが描かれています。
その他、自衛官から企業経営者、今を懸命に生きる市井の一男性まで、数々の男の生きざまが紹介されます。その生きざまとは、内に秘めた芯の強さ、行動力、包容力、落ち着き、野性味…といった、いつの時代も変わらない「男ならではの魅力」です。
ヤワな男が増えたと言われる昨今、本書で描かれる男の生きざまは、「最近の若者は…」と嘆く中高年世代や、周りの男性を不甲斐ないと感じている若い女性たち、あるいは心意気ある若者たちに大きな共感を呼ぶことでしょう。
本書は、いわゆる「生き方本」として好著というだけでなく、エッセイとしても大変秀逸な作品です。
「男は凛々しく生きてほしい」という叱咤激励のメッセージが、厳しくも温かく、また、ユーモアを交えて軽快に綴られているので、読み物として楽しみながら己を顧みることもできる本に仕上がっています。
女性ならではの視点で綴る異色の「日本男児論」をぜひお楽しみください。
■目次
1章―男の背中
2章―辛くとも「死ぬわけじゃない」
3章―動じない心
4章―俺がやらねば
5章―女におもねる男なんて
6章―デキる男は「聞き上手」
7章―傷ついてこそ人生
8章―潔さという美学
9章―「お姫様」は幸せか
10章―その「志」は本物ですか?
11章―人と「会話」ができますか?
12章―何のために偉くなる?
13章―やせ我慢ができてこそ
14章―逃げ道をつくるな
15章―転がす女、転がる男
16章―現代版「男尊女卑」のススメ
17章―半径50メートルの外へ出でよ
- 本の長さ256ページ
- 言語日本語
- 出版社草思社
- 発売日2011/2/22
- 寸法2 x 14 x 19 cm
- ISBN-104794218109
- ISBN-13978-4794218100
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
女はいつの時代も、「骨のある、頼りがいのある男」に惹かれるもの。内に秘めた芯の強さ、行動力、寛容さ、落ち着き、野性味、ユーモア…そんな「日本男児の魅力」を女性ならではの視点で綴る、異色のエッセイ。“戦跡巡礼の看板娘”が贈る異色の「日本男児」論。
著者について
●笹 幸恵(ささ・ゆきえ)
昭和49(1974)年、神奈川県生まれ。大妻女子大学短期大学部卒。出版社の編集記者を経て、フリーに。企業経営者のインタビューなどビジネス関係の編集・執筆活動のかたわら、太平洋戦争をテーマにした記事を雑誌等に寄稿。公益財団法人特攻隊戦没者慰霊顕彰会理事。近現代史研究会(PandA会)主宰。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る 軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)など。
昭和49(1974)年、神奈川県生まれ。大妻女子大学短期大学部卒。出版社の編集記者を経て、フリーに。企業経営者のインタビューなどビジネス関係の編集・執筆活動のかたわら、太平洋戦争をテーマにした記事を雑誌等に寄稿。公益財団法人特攻隊戦没者慰霊顕彰会理事。近現代史研究会(PandA会)主宰。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る 軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)など。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
笹/幸恵
昭和49(1974)年、神奈川県生まれ。大妻女子大学短期大学部卒。出版社の編集記者を経て、フリーに。企業経営者のインタビューなどビジネス関係の編集・執筆活動のかたわら、太平洋戦争をテーマにした記事を雑誌等に寄稿。公益財団法人特攻隊戦没者慰霊顕彰会理事。近現代史研究会(PandA会)主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
昭和49(1974)年、神奈川県生まれ。大妻女子大学短期大学部卒。出版社の編集記者を経て、フリーに。企業経営者のインタビューなどビジネス関係の編集・執筆活動のかたわら、太平洋戦争をテーマにした記事を雑誌等に寄稿。公益財団法人特攻隊戦没者慰霊顕彰会理事。近現代史研究会(PandA会)主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 草思社 (2011/2/22)
- 発売日 : 2011/2/22
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 256ページ
- ISBN-10 : 4794218109
- ISBN-13 : 978-4794218100
- 寸法 : 2 x 14 x 19 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 781,527位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 21,333位人生論・教訓
- - 23,169位エッセー・随筆 (本)
- - 27,727位自己啓発 (本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2011年4月19日に日本でレビュー済み
男の私でさえ、最近の日本の男達から緊張感が余りにも消え失せてるという危機感を感じていたので、笹さんの言葉には非常に共感を覚えてしまった。
男という者は、ヤンチャだろうが優しかろうが力があろうが無かろうが、年配者、女性、子供らよりは”多少なりとも”気を張って居ての者だと思う。本当に現代の日本には”日本男児”が少なくなり、それは小さい頃からの躾や教育によって中性的な価値観という物が植え付けられてしまうからなのだろうか等と想像しながら読み進んだ。
笹さんの言葉は、何処か薄っぺらになって来た”男らしさ”というものを修正してくれる切っ掛けになる。精神的逞しさや寛容さ洞察力などの総合として得る物が”男らしさ”であり、それを纏うにはやはり自分自身を磨く以外に方法は無い。
笹さんは綺麗で何よりも凛とした感じのする女性だ。そんな女性の言う言葉は聞いて置いて損は無いと思う。男女に限った事ではないが笹さんは”この人の言う事なら信じられる”と思わせる人だと思う。
男という者は、ヤンチャだろうが優しかろうが力があろうが無かろうが、年配者、女性、子供らよりは”多少なりとも”気を張って居ての者だと思う。本当に現代の日本には”日本男児”が少なくなり、それは小さい頃からの躾や教育によって中性的な価値観という物が植え付けられてしまうからなのだろうか等と想像しながら読み進んだ。
笹さんの言葉は、何処か薄っぺらになって来た”男らしさ”というものを修正してくれる切っ掛けになる。精神的逞しさや寛容さ洞察力などの総合として得る物が”男らしさ”であり、それを纏うにはやはり自分自身を磨く以外に方法は無い。
笹さんは綺麗で何よりも凛とした感じのする女性だ。そんな女性の言う言葉は聞いて置いて損は無いと思う。男女に限った事ではないが笹さんは”この人の言う事なら信じられる”と思わせる人だと思う。
2011年3月30日に日本でレビュー済み
−君死にたまふことなかれ
−すめらみことはおほみずから出でまさね
−死ぬるを人のほまれとは
−おほみこころのふかければもとよりいかで思されむ 与謝野晶子歌抄
逆説的だが、かつての女の美点は勇気、男は寛容であった。それを互いに見習ったのである。
今は見る影もない。
「軍隊なき占領」があった。3S(Screen、Sport、Sex)なる享楽を与えられ、我々は高邁なことを考えることを止めた。「民主主義」「平等主義」を無抵抗に受け入れた。自分のこと以外には思いが至らなくなった。「日本人家畜化計画」を行ったアメリカは狡猾であったが、簡単に思いどおりになった我々を、より情けなく思う。堕落して行くアメリカ自身を見て、そのとおりに行った計画であろう。 物はあふれ、拝金主義は蔓延し、保険会社のコマーシャルは子供に「お金は大事だよ」と歌わせる。どちらが先か、今、最も大切なものとして子供が答えるのは「お金」である。
一見、無害な「カラオケ」だが、素人が突然、苦もなくプロになることが出来るという錯覚を生じさせたという点で、怖ろしい遊びの発見であった。歌のうまい歌手が消えただけではなく、同様のことが多くの考え方や行動に見られるようになった。さらには、歌手とも言えない歌手は、歌手と呼ばれるのも気に入らなくなり、アーチストと言われ悦に入っている。
「ケータイ」は最終的な破壊装置であった。どんな状況でも、突然、大人が、そばにいる自分ではない誰かと話はじめるのを、物心つく前から見ている子供が「時と場合をわきまえなさい」と言われても、どういう意味かがわからないのは当然である。
著者の日本男児の復活の願いはわかるつもりである。私もそれに応えたいと思う。
しかし、現代の若者への批判どころか悪口を延々と述べるのに対し、戦跡巡礼のサークルの軍隊経験者には手放しの絶賛をくりかえしていることに、私は違和感を覚える。年長者を敬うことは大切である。そして、戦争を戦った方々の犠牲のもとに我々があることを忘れたくはない。しかし、絶賛は常に狂信をも内包しているのである。若いボランティアに対しては、「その志は本物ですか」と、入り口からチェックをする厳しさである。著者の活動をライフワークと称するのであれば、後輩に対して、厳しくとも寛容な気持ちを持って指導し見守るべきではないだろうか。
不毛な神経戦のような、今の惨状をもたらしたのは、私、著者を含む上の世代の人間の責任である。
大上段の構えで物を言って、にわかに解決するような簡単なことではない。若者の中に入って話をする、困窮する人のために出来得ることをする、一人ごみ拾いをする、自然史・人間史を複数の視点から勉強するなど、より地道な行動と考えが必要であると思う。
「玉石混淆」(高みから評価する言葉であって、戦記に対しては使うべきではない)、「敷居が高い」(自らに非があって近寄り難いという意味。高等で、入学が難しいという意味では使わない)という言葉の使い方を知らず使い、「阿諛追従」と難しい言葉を無理に使ってしまう。 瑣事にこだわりたくはないが、物を言う人間としては、まずは使いこなせる言葉から使い、少しづつでも習得して行くべきであろう。
「自分を棚に上げて言えるのは私が女だから」「でも、女というだけで下に見ないでほしい」「女の手のひらで転がっていなさい」とおっしゃる。 「男どうしならスウィーツの話より上司の悪口が普通なのではないか」「でも、酒飲みは嫌い。酔って態度が変わる人はストレスがたまっているのだろう」 「会話の出来ない男が増えた。仕事以外の話が出来ない人は、異性としては対象外」「でも、どちらかというと寡黙な人の方が好き。デキる男は聞き上手」 「男は立って小便をすべきと思う」 「メスの本能は、これというオスの遺伝子を取り入れること」
何と言っていいのか・・。とにかく、高い志を持った著者を陰ながら応援したい、と申し上げる。
−すめらみことはおほみずから出でまさね
−死ぬるを人のほまれとは
−おほみこころのふかければもとよりいかで思されむ 与謝野晶子歌抄
逆説的だが、かつての女の美点は勇気、男は寛容であった。それを互いに見習ったのである。
今は見る影もない。
「軍隊なき占領」があった。3S(Screen、Sport、Sex)なる享楽を与えられ、我々は高邁なことを考えることを止めた。「民主主義」「平等主義」を無抵抗に受け入れた。自分のこと以外には思いが至らなくなった。「日本人家畜化計画」を行ったアメリカは狡猾であったが、簡単に思いどおりになった我々を、より情けなく思う。堕落して行くアメリカ自身を見て、そのとおりに行った計画であろう。 物はあふれ、拝金主義は蔓延し、保険会社のコマーシャルは子供に「お金は大事だよ」と歌わせる。どちらが先か、今、最も大切なものとして子供が答えるのは「お金」である。
一見、無害な「カラオケ」だが、素人が突然、苦もなくプロになることが出来るという錯覚を生じさせたという点で、怖ろしい遊びの発見であった。歌のうまい歌手が消えただけではなく、同様のことが多くの考え方や行動に見られるようになった。さらには、歌手とも言えない歌手は、歌手と呼ばれるのも気に入らなくなり、アーチストと言われ悦に入っている。
「ケータイ」は最終的な破壊装置であった。どんな状況でも、突然、大人が、そばにいる自分ではない誰かと話はじめるのを、物心つく前から見ている子供が「時と場合をわきまえなさい」と言われても、どういう意味かがわからないのは当然である。
著者の日本男児の復活の願いはわかるつもりである。私もそれに応えたいと思う。
しかし、現代の若者への批判どころか悪口を延々と述べるのに対し、戦跡巡礼のサークルの軍隊経験者には手放しの絶賛をくりかえしていることに、私は違和感を覚える。年長者を敬うことは大切である。そして、戦争を戦った方々の犠牲のもとに我々があることを忘れたくはない。しかし、絶賛は常に狂信をも内包しているのである。若いボランティアに対しては、「その志は本物ですか」と、入り口からチェックをする厳しさである。著者の活動をライフワークと称するのであれば、後輩に対して、厳しくとも寛容な気持ちを持って指導し見守るべきではないだろうか。
不毛な神経戦のような、今の惨状をもたらしたのは、私、著者を含む上の世代の人間の責任である。
大上段の構えで物を言って、にわかに解決するような簡単なことではない。若者の中に入って話をする、困窮する人のために出来得ることをする、一人ごみ拾いをする、自然史・人間史を複数の視点から勉強するなど、より地道な行動と考えが必要であると思う。
「玉石混淆」(高みから評価する言葉であって、戦記に対しては使うべきではない)、「敷居が高い」(自らに非があって近寄り難いという意味。高等で、入学が難しいという意味では使わない)という言葉の使い方を知らず使い、「阿諛追従」と難しい言葉を無理に使ってしまう。 瑣事にこだわりたくはないが、物を言う人間としては、まずは使いこなせる言葉から使い、少しづつでも習得して行くべきであろう。
「自分を棚に上げて言えるのは私が女だから」「でも、女というだけで下に見ないでほしい」「女の手のひらで転がっていなさい」とおっしゃる。 「男どうしならスウィーツの話より上司の悪口が普通なのではないか」「でも、酒飲みは嫌い。酔って態度が変わる人はストレスがたまっているのだろう」 「会話の出来ない男が増えた。仕事以外の話が出来ない人は、異性としては対象外」「でも、どちらかというと寡黙な人の方が好き。デキる男は聞き上手」 「男は立って小便をすべきと思う」 「メスの本能は、これというオスの遺伝子を取り入れること」
何と言っていいのか・・。とにかく、高い志を持った著者を陰ながら応援したい、と申し上げる。
VINEメンバー
とても読みやすいタッチの文章であり、すらすらと読み終へる事ができました。然るに、読後感をまとめようとする段になると中々言葉がまとまりません。
現代に「日本男児」を求めたいといふ筆者の願望、現代日本への込み上げて来る問ひ掛け、更には自身の生き方論の蘊蓄披瀝でパワー全開で書きまとめられてゐます。筆者の日頃からの倫理意識の高さと直情的な感情表現の率直さもとてもいいです。
そして、筆者の交友関係の一端も自然と開示され、筆者のファンなら興味深く感じるでせう。
最後には、古くて新しい男らしさ、女らしさを渡部昇一の「人間らしさの構造」の論を敷衍する形でまとめてくれてゐます。
現代に「日本男児」を求めたいといふ筆者の願望、現代日本への込み上げて来る問ひ掛け、更には自身の生き方論の蘊蓄披瀝でパワー全開で書きまとめられてゐます。筆者の日頃からの倫理意識の高さと直情的な感情表現の率直さもとてもいいです。
そして、筆者の交友関係の一端も自然と開示され、筆者のファンなら興味深く感じるでせう。
最後には、古くて新しい男らしさ、女らしさを渡部昇一の「人間らしさの構造」の論を敷衍する形でまとめてくれてゐます。
2011年3月3日に日本でレビュー済み
読んでいて、じつに気持ちのいい本だった。
本書では、著者が出会ってきた戦争体験者をはじめとする男たちの生き様が、ていねいな筆致でつづられている。
タフさ、潔さ、不言実行、肝っ玉、冷静さ、厳しさと優しさ……数々の男の生き様に触れ、我もそうあらねばと、あらためて思った。
人間の器量をテーマにした本はこれまでもあったが、それらはどれも過去の偉人のエピソード紹介にとどまっていて、
十分な納得感が得られなかった。
だが本書は、なにより、著者自身が深い交流をもつ「日本男児」(戦争体験者など)が紹介されているだけに、生き様の描写にリアリティがある。
また、エピソードの行間に著者の真摯な願い(男性には、そうあってほしいという思い)がにじんでおり、その誠実な態度には好感をもてた。
本書の特長をもうひとつ言えば、「日本男児」をテーマにしていながら、著者が30代の若い女性ジャーナリストであることだ(しかも、かなりの美人である)。
中高年の男性作家や、大御所の女性作家がこのテーマで本を書くと、よくあるような本になりがちだが、
本書は、現代の若い女性ならではの視点で「男」が語られており、「女性は男をそういう視点で見ていたのか」と驚かされる点が多々あった。
本書のあとがきで、著者は「本書を最後まで読んでくれた貴方は、まさに日本男児たる器量の持ち主」と言っている。
本書を読んで、「女性にそんなことを言われたくない」的な意識が芽生えたのなら、
それこそ「日本男児たる器量がない証拠」ということだろう。
「若い女性が、自身の体験をもとに、ここまで真摯に綴っている。ならば、いっそう男らしく生きてやろうじゃないか。」
サラリとそう言える男ならば、男子たる器量をもっているといえるだろう。
わたしにとっては「日本の男子」の描いた最良の著となった。
本書では、著者が出会ってきた戦争体験者をはじめとする男たちの生き様が、ていねいな筆致でつづられている。
タフさ、潔さ、不言実行、肝っ玉、冷静さ、厳しさと優しさ……数々の男の生き様に触れ、我もそうあらねばと、あらためて思った。
人間の器量をテーマにした本はこれまでもあったが、それらはどれも過去の偉人のエピソード紹介にとどまっていて、
十分な納得感が得られなかった。
だが本書は、なにより、著者自身が深い交流をもつ「日本男児」(戦争体験者など)が紹介されているだけに、生き様の描写にリアリティがある。
また、エピソードの行間に著者の真摯な願い(男性には、そうあってほしいという思い)がにじんでおり、その誠実な態度には好感をもてた。
本書の特長をもうひとつ言えば、「日本男児」をテーマにしていながら、著者が30代の若い女性ジャーナリストであることだ(しかも、かなりの美人である)。
中高年の男性作家や、大御所の女性作家がこのテーマで本を書くと、よくあるような本になりがちだが、
本書は、現代の若い女性ならではの視点で「男」が語られており、「女性は男をそういう視点で見ていたのか」と驚かされる点が多々あった。
本書のあとがきで、著者は「本書を最後まで読んでくれた貴方は、まさに日本男児たる器量の持ち主」と言っている。
本書を読んで、「女性にそんなことを言われたくない」的な意識が芽生えたのなら、
それこそ「日本男児たる器量がない証拠」ということだろう。
「若い女性が、自身の体験をもとに、ここまで真摯に綴っている。ならば、いっそう男らしく生きてやろうじゃないか。」
サラリとそう言える男ならば、男子たる器量をもっているといえるだろう。
わたしにとっては「日本の男子」の描いた最良の著となった。
2011年2月25日に日本でレビュー済み
近年はやりの「草食系男子」に「日本男児」たる戦友の方々ともお付き合いの深い、笹先生が一石を投じる作品。それ行け日本男児!!