「心の除染」という虚構 除染先進都市はなぜ除染をやめたのか (日本語) 単行本 – 2017/2/24
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商品の説明
内容紹介
福島第一原発から50km以上離れている福島県伊達市には、原発事故後、風にのって放射性物質が降り注いだ。街は行政の理不尽な線引き(「特定避難勧奨地点」)によって、「避難できる人」と「避難できない人」の格差を生む。街も、人の心も分断されていく。
「除染先進都市」を宣言し、他よりも早く除染をはじめた伊達市だったが、次第に放射能汚染を過小評価し、「安心・安全」を市民に植え付けるようになり、いつしか「除染をしない都市」に変わっていった。「放射能を除染するのではなく、『心の除染』をする……」と言い出す伊達市。
放射能への不安と行政に対する不信感のなかで、子どもたちの未来を守るために、立ち上がった市民たち、分断された地域社会を取り戻すために、賠償金を勝ち取った市議会議員の奔走など……。原発事故は、私たちの人々の心に何をもたらすのか!
「誕生日を知らない女の子」で開高健賞受賞のノンフィクション作家が、放射能汚染に揺れる故郷・福島県伊達市の実態と、そこに生きる人々を描くヒューマン・ドキュメント!
【目次】
はじめに
序章
第1部 分断
1 見えない恐怖
2 子どもを逃がさない
3 特定避難勧奨地点
4 届かぬ思い
5 分断
6 除染先進都市へ
7 「被曝」しています
8 「避難しない」という決断
9 訣別
第2部 不信
1 「蜂の巣状」
2 小国からの反撃
3 公務員ですから
4 解除
第3部 心の除染
1 家族を守るために
2 放射能に負けない宣言
3 除染交付金の動き
4 少数派
5 除染縮小の方向へ
6 「どこでもドア」があれば
7 選挙前の「変心」
8 手にした勝利
9 市長、ウィーンへ行く
10 交付金の奇妙な変更
11 新しい一歩
12 Cエリアに住むということ
13 「放射線防護」のための除染
あとがき
【著者紹介】
黒川祥子(くろかわ・しょうこ) ノンフィクション作家。1959年、福島県出身。東京女子大学卒業後、弁護士秘書、ヤクルトレディ、デッサンモデル、業界紙記者などを経てフリーに。家族の問題を中止に執筆活動を行う。2013年、『誕生日を知らない女の子 虐待―その後の子どもたち』で第11回開高健ノンフィクション賞受賞。
内容(「BOOK」データベースより)
福島第一原発から50キロ離れた伊達市には、風にのって多量の放射性物質が降り注いだ。避難できる家と避難できない家の格差を生む政策で、分断される市民の心。先進的に取り組むはずの除染事業は失速。行政は「心の除染」を強調するようになる。不安の中、子どもたちを守るため立ち上がる市民たち、引き裂かれた地域社会を修復するため奔走する若き市議会議員…伊達市出身のノンフィクション作家が、被曝に揺れる故郷を描くヒューマン・ドキュメント!
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