私が山奥ニートについて初めて知ったのは数年前にyoutubeで個人的に取材した方が動画を上げていたのを、たまたま拝見したときだった。その頃はまだ5人で生活している頃でした。今では15人になり、妊娠している方もいるし、テレビ取材も多くなった事で今や知名度も上がり、彼らの生活に少なからず興味を持ち始めた人も多い事でしょう。彼らの生活を知るのにこの本はちょうどいいとは思います。
こちらの本は共感を多く得て高評価が多いですが、私は「山奥ニート」いわゆる田舎コミュニティ生活には共感を持てましたが、筆者の石井氏については、かなりマイナスの印象を持ちました。
石井氏は教育実習で失敗し、居酒屋のバイトで失敗し、山奥ニートに辿り着きました。
教育実習の現場や居酒屋のバイトで「一般的な当たり前」これができなくて引きこもりになります。
「母親が心配してハムスターを買ってきた。何日かは餌をやったり水を換えたが、こんな状態の僕に世話なんか出来るわけがなくハムスターは冷たくなっていた。」
めっちゃ胸糞悪いです。何あっさりペット死なせてるんだよと
ニートとかどうでもいいんですよ。読んでて人としてどうなの?という感想だった。「母親が勝手に買ってきた」「こんな精神状態では世話はできない」などの言い訳を散りばめているのも非常に不愉快
筆者は基本的に本の最初から最後まで、1mmも自分が悪かった事は無いという感じが、文章から感じられる。二言目には「だってニートだから」このフレーズが本書には多く使われているが、単なる自分への弾避けにしか感じない。
「その後ハムスターは深夜に近所の神社の木の下に埋めた。
ただそうするべきだと思ったから、そうした。」
公共、他人の私有地に勝手にペットの亡骸を埋めるのは「不法投棄」で違法です。
読み進めると、果実酒を作っているなど材料によっては違法になるグレーな話が出てきたり、非常にモヤモヤします。
この人に共感できない。ニートとか関係ありません。
115ページより始まる「山奥ニート、キレる」という章の感想です。
石井氏は滅多に怒らないそうで山奥生活でキレたときの出来事です。
ざっくり割愛して書きますが、石井氏のこの日の予定は
・午前中はキャンプ場で最近共生舎にきた新人2人とアルバイト
・午後はお隣さん(潤さんという共生舎の所有者で現在の生活をしてもいいと言ってくれた恩人)を車で送る。
・お祭りに参加
・深夜に潤さんと映画を観る
以上です。
キャンプ場についてスタッフのおばちゃんに「今日は15時までよろしくね」と言われて石井氏が「午前に終わるって聞いた。弁当持ってきてない」
若い新人住人が「えっみんなに言いましたよ?」
石井氏「言いましたよじゃねえよ!」と怒鳴ってキレたそうです。結構沸点が低いです。
おばちゃんに肩に手を回されてなだめられるまで怒り散らしてる様が書いてあります。
「ホワイトボードに書いてなかった」「みんなって誰だよ」「自分以外に興味ないの?」「僕がお祭りの話してたの朝聞いてたよね?」「午後まで体力持つ自信が無い」
恨みつらみがびっしり書いてあります。ちなみに午後の送迎は電話して他の住人に行ってもらっています。
仕事の勝手がわからないので、若者住人2人に指示を仰いだが、若いからか人に指示することに慣れてなくて、手持ち無沙汰になることが多かったと書いてあります。キレ散らかした上に戦力にならない無能な30代のおっさんの姿が想像できた。
私がこの時点で感じたことは、
・あんだけキレてるところ見せられたら指示もしづらいだろうという事
・自分が言われたことを忘れてただけの可能性は無いのか?
・自分が社会での「あたりまえ」ができなくて苦悩したのに、人には自分の「あたりまえ」を守れというのはどうなのか?筆者の言うニート的な考えではない。
・ホワイトボードホワイトボードと言っているが、共生舎には暗黙の了解はあるがルールは無い、筆者自身が言っている。新人だから勝手がわからなかったのだろう。次からは気を付けてねという気持ちはないのか?
・「自分以外に興味ないの?」と新人住人にキレていますが、「他人に興味はない」だってニートだからと筆者自身が本書のあちこちに書いている。自分はいいが他人はダメの典型である。
その後もタオルを地面に叩きつけたり、その場でピョンピョンジャンプしながら「ごめんなさい怒りが抑えられなくて」と言っている姿をみたおばちゃんが見かねて、バイト時間を1時間早めて帰してあげたそうです。午後の仕事はキャンプ客の車の監視で、石井氏のやることは殆ど無かったそうです。戦力外である。
なお、石井氏は帰り道の車の運転で「運転してもらってるんだから、退屈しないように話しかけてくるべきじゃねえの?」と思いながらずっと怒りが収まらなかったらしいし、本書を書いてる今も思い出して腹が立っているそうです。
石井氏がキレているから話しかけられる雰囲気ではないだけだと思う。
エピソードの最後に「祭りに遅れて参加して、お肉もいっぱい食べたし、ビールもいっぱい飲んだ。潤さんとの映画は行く気がしなかったから行かなかった。」「怒りの原因は僕が他の人のために動いたことだ。こんなにしてやったのに!って思っているからだ、自分のために動いていたら腹は立たない。」と書いてある。
私は筆者が何を言っているのかわからない。「こんなにしてやったのに!」の「こんなに」がどれの事を言っているのか読み直したが該当がなかった。結局お祭りに行けないかもという事だけで怒っていただけである。それらは全て自分の事である。他人のためには怒っていない。
エピソード最後にもう一文書かれているのが、キャンプ場のおばちゃんに午前で帰っていいよと言われたのに、自分がいないと他の人の負担が増えるからと残ったそうです。ですが戦力にならず、特に仕事はしなかったそうです。筆者曰く指示が下手なせいだという事です。
山奥ニートで精神的、時間的支配から解放されてみんなで楽しく余裕のある生活を送っていますという様なことがいっぱい書かれているのに、こんなことでここまで怒るのか?表面上だけで石井氏には精神的余裕がまるで無い。
269ページにも石井氏の嫌な部分を見た。
初期のころ、10代の少年が見学に来て数日滞在して、帰りはヒッチハイクで帰ってみると共生舎を後にしたそうです。駅まで車で2時間かかる距離の山奥からだ。
もう一人の住人の「ジョーくん」はとても心配したそうです。
石井氏は「出てった人の事を考えてもしょうがない。熊に襲われても僕らには関係ない」と言いました。
ジョーくんは「そんな冷たい事を言う人とこれからやっていけませんと」怒ったそうです。
その後、少年は無事に帰ったそうですが、石井氏は「僕は人にあまり興味を持てないんだけど、少なくともそれを表に出しちゃいけないなと反省した」と締めくくっています。
反省するところはそこでは無い。
石井氏がよく使う「僕は他人に興味が無い」「ニートは他人に興味が無い」当たってはいるが、それは表の部分である。本当の裏の部分は
「自分優先、自分本位」「自分にしか関心がない」「相手の気持ちは考えれない」私が本書を読み終えて筆者に抱いた感想はこれである。
ジョーくんに嫌われることで筆者が焦ったのは、これからの生活に彼が必要だったから、自分の利になる人間だったからだ。他人のためではない。自分のためである。少年を心配したのはジョーくんに嫌われるのが嫌だったから、それらは自分本位でとった行動だ。
本書に書かれておらず、気になっていたが、キャンプ場で揉めた二人はどうなったのか?
本書後半部分には山奥ニート歴半年や1年の人のインタビューが載っている。初期のメンバー以外は結構メンバーが入れ替わっているようだ。知名度も上がり今までの見学者が200人を超えているそうで滞在希望者も増えていることでしょう。ですが定員は15人です。
やはり、キャンプ場の二人は追い出されたのではないか?
何かあった場合は初期メンバーで決める独裁制でやっていると本書にも書かれている。
共生舎NPO法人団体の代表は石井あらた氏です。退去通告をしなくても石井氏に嫌われればコミュニティの中での生活は息苦しく、自ら出ていくものではないかと想像が付きます。
筆者も自分と気が合う人間だけで集まればよいとハッキリ書いています。
これは自分本位な石井あらた氏をNPO代表に置いたカーストコミュニティなのではないか?
亡き山本氏からNPOを譲り受けて好き勝手してるだけではないか?
少なくとも私は、ペットを死なせて勝手に神社に埋めたり、人の気持ちを考えられない人間が代表をやっているNPO団体という事がわかり、非常に不快な気持ちになった。ニートがどうこうではなく、人間性が大きく欠如している。
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「山奥ニート」やってます。 単行本(ソフトカバー) – 2020/5/20
購入を強化する
ひきこもりとなって大学を中退し、ネットを通じて知り合ったニート仲間と2014年から和歌山の山奥に移住。
以来、駅から車で2時間の限界集落に暮らしている。
月の生活費は1万8000円。
収入源は紀州梅の収穫や草刈りのお駄賃、ブログの広告収入など。
インターネットさえあれば、買い物も娯楽も問題なし。
リモートの可能性をフル活用し、「なるべく働かず、面倒くさい人間関係から離れて生きていく」を実現したニートが綴る5年間の記録。
■「はじめ」により抜粋
当時、僕は立派なひきこもり。
浪人、留年、中退と三重の親不孝を重ねて、その挙げ句ひきこもり。
バイトすら上手くできなくて、この社会ではどうにもやっていける気がしない。
社会の歯車にもなれない僕に、生きる価値がない。
こんなクソみたいな世界、早く滅びないかな。そう思って過ごす毎日。
そんなときに、山奥にニート・ひきこもりを集める計画を知りました。
自分を必要としない世界なんか、こっちから願い下げだ。
自分で、新しい世界を作ってやる。
僕はこの世界を捨てるつもりで、彼女も贅沢も人との繋がりも諦めて、山奥に住むことにしました。
ところが、それから6年経った今、僕には妻がいます。
お金はありませんが、ひきこもりのころよりずっと良い食生活をしています。
街からは遠く離れているけれど、人との繋がりは強くなりました。
(略)
やっていることは、ひきこもりだったころと同じなんです。
アニメ見て、ゲームして、SNSして、寝る。
ある意味では、僕はまだひきこまったままです。
村おこしとか、ビジネスを立ち上げるとか、そんな能動的なことはしません。
ただ、ひきこもる範囲は自分の部屋から、この集落に広がりました。
以来、駅から車で2時間の限界集落に暮らしている。
月の生活費は1万8000円。
収入源は紀州梅の収穫や草刈りのお駄賃、ブログの広告収入など。
インターネットさえあれば、買い物も娯楽も問題なし。
リモートの可能性をフル活用し、「なるべく働かず、面倒くさい人間関係から離れて生きていく」を実現したニートが綴る5年間の記録。
■「はじめ」により抜粋
当時、僕は立派なひきこもり。
浪人、留年、中退と三重の親不孝を重ねて、その挙げ句ひきこもり。
バイトすら上手くできなくて、この社会ではどうにもやっていける気がしない。
社会の歯車にもなれない僕に、生きる価値がない。
こんなクソみたいな世界、早く滅びないかな。そう思って過ごす毎日。
そんなときに、山奥にニート・ひきこもりを集める計画を知りました。
自分を必要としない世界なんか、こっちから願い下げだ。
自分で、新しい世界を作ってやる。
僕はこの世界を捨てるつもりで、彼女も贅沢も人との繋がりも諦めて、山奥に住むことにしました。
ところが、それから6年経った今、僕には妻がいます。
お金はありませんが、ひきこもりのころよりずっと良い食生活をしています。
街からは遠く離れているけれど、人との繋がりは強くなりました。
(略)
やっていることは、ひきこもりだったころと同じなんです。
アニメ見て、ゲームして、SNSして、寝る。
ある意味では、僕はまだひきこまったままです。
村おこしとか、ビジネスを立ち上げるとか、そんな能動的なことはしません。
ただ、ひきこもる範囲は自分の部屋から、この集落に広がりました。
- 本の長さ321ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2020/5/20
- ISBN-104334951651
- ISBN-13978-4334951658
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
#家賃0円、#リモートひきこもり、#限界集落。嫌なことはせず1万8000円(月額)で暮らす方法。「なるべく働かずに生きていく」を実現したニートがつづる5年目の記録。
著者について
石井あらた(いしい あらた)
1988年生まれ。愛知県出身。大学に進学するが、ひきこもりとなり中退。
ネットを通じて知り合ったニート仲間に誘われ、2014年3月から和歌山県の山奥に移住。NPOの支援を受けるはずが、移住3日後に代表がなくなり、理事として自主運営を開始。
以来、ブログ等を通じて集まった約15名の10代~30代の若者と一緒に、駅から車で100分、人口5人の限界集落に暮らしている。
家賃のかからない山奥に集団で住むことで、月の生活費は約1万8000円。収入源は紀州梅の収穫や草刈りのお駄賃、ブログの広告収入など。<なるべく働かないことを目指す自称「山奥ニート」。
2017年11月に名古屋で会社員をする女性と結婚。山奥と街と行ったり来たりの二拠点生活をしている。
1988年生まれ。愛知県出身。大学に進学するが、ひきこもりとなり中退。
ネットを通じて知り合ったニート仲間に誘われ、2014年3月から和歌山県の山奥に移住。NPOの支援を受けるはずが、移住3日後に代表がなくなり、理事として自主運営を開始。
以来、ブログ等を通じて集まった約15名の10代~30代の若者と一緒に、駅から車で100分、人口5人の限界集落に暮らしている。
家賃のかからない山奥に集団で住むことで、月の生活費は約1万8000円。収入源は紀州梅の収穫や草刈りのお駄賃、ブログの広告収入など。<なるべく働かないことを目指す自称「山奥ニート」。
2017年11月に名古屋で会社員をする女性と結婚。山奥と街と行ったり来たりの二拠点生活をしている。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
石井/あらた
1988年生まれ、名古屋市出身。自称「山奥ニート」。浪人・留年・中退の親不孝三重奏でひきこもり。2014年から和歌山県の山奥に移住。NPOの支援を受けるはずが、移住3日後に代表が亡くなり、理事として自主運営を開始。人口5人の限界集落に建つ木造校舎に、ネットを通じて集まった男女15人と暮らしている。2017年に会社員の女性と結婚。現在は山奥と街の二拠点生活をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1988年生まれ、名古屋市出身。自称「山奥ニート」。浪人・留年・中退の親不孝三重奏でひきこもり。2014年から和歌山県の山奥に移住。NPOの支援を受けるはずが、移住3日後に代表が亡くなり、理事として自主運営を開始。人口5人の限界集落に建つ木造校舎に、ネットを通じて集まった男女15人と暮らしている。2017年に会社員の女性と結婚。現在は山奥と街の二拠点生活をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2020/5/20)
- 発売日 : 2020/5/20
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 321ページ
- ISBN-10 : 4334951651
- ISBN-13 : 978-4334951658
- Amazon 売れ筋ランキング: - 62,283位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 145位社会と文化
- - 2,198位社会学概論
- - 6,618位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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2021年7月3日に日本でレビュー済み
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139人のお客様がこれが役に立ったと考えています
役に立った
2020年6月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
電子書籍派なので文庫から一月遅れで購入。
私が山奥ニートの存在を知ったのは四年ほど前です。
以前の就職先をやめて日雇いの用な生活をしながら何とか働かなくていい方法はないかと考える日々を送っていました。
そんな時、親が体調を崩してしまいいつまでもこの生活をするのは無理だと感じて渋々就職しました。引っ越すため身辺整理と称して2週間ほどニート生活しているときにたまたまネットで山奥ニートの存在を見つけました。
どうしてもそこの住人になりたかった私は山奥ニートのブログを閲覧したりTwitterを覗いたりしていましたが中々決心がつきませんでした。
就職後一度だけメールを送りましたが返事がなかったためそれ以降は時々ブログを拝見する以外彼らについて知る方法はありませんでした。
それから数年後まさか本が出るなんて。
彼らの生活、村の様子、独自のコミュニティ、知りたかった事が沢山書いてありました。
最低限必要な労働は行っているためニートでは無いのかも知れませんが月2万で都会で生活するのは無理です。ですが山奥ニートは月2万でネットを含めた文明を駆使して心豊かな生活を送っています。
月何十万も貰っていても精神が擦りきれる生き方よりも山奥ニートの方が豊かなのではと感じました。
ニートは周りに期待しないし周りもニートに期待するはずがない。しかし彼らは若者として村の労働に一役買っている。
一方私は有象無象の中の一人であり社会に貢献している実感がない。能力も低く社会の前に会社の役にたっている自信もない。
もし私が就職する前に勇気を持って連絡をしていればとこの本を読んで強く実感しました。
私は勇気かないのでこれからもニートになれないと思います。でも山奥ニートの人たち見たいな人はもっといてもいいのではと思います。これからも彼らを応援していきたいです。
ニートに憧れる。そんな本でした。
私が山奥ニートの存在を知ったのは四年ほど前です。
以前の就職先をやめて日雇いの用な生活をしながら何とか働かなくていい方法はないかと考える日々を送っていました。
そんな時、親が体調を崩してしまいいつまでもこの生活をするのは無理だと感じて渋々就職しました。引っ越すため身辺整理と称して2週間ほどニート生活しているときにたまたまネットで山奥ニートの存在を見つけました。
どうしてもそこの住人になりたかった私は山奥ニートのブログを閲覧したりTwitterを覗いたりしていましたが中々決心がつきませんでした。
就職後一度だけメールを送りましたが返事がなかったためそれ以降は時々ブログを拝見する以外彼らについて知る方法はありませんでした。
それから数年後まさか本が出るなんて。
彼らの生活、村の様子、独自のコミュニティ、知りたかった事が沢山書いてありました。
最低限必要な労働は行っているためニートでは無いのかも知れませんが月2万で都会で生活するのは無理です。ですが山奥ニートは月2万でネットを含めた文明を駆使して心豊かな生活を送っています。
月何十万も貰っていても精神が擦りきれる生き方よりも山奥ニートの方が豊かなのではと感じました。
ニートは周りに期待しないし周りもニートに期待するはずがない。しかし彼らは若者として村の労働に一役買っている。
一方私は有象無象の中の一人であり社会に貢献している実感がない。能力も低く社会の前に会社の役にたっている自信もない。
もし私が就職する前に勇気を持って連絡をしていればとこの本を読んで強く実感しました。
私は勇気かないのでこれからもニートになれないと思います。でも山奥ニートの人たち見たいな人はもっといてもいいのではと思います。これからも彼らを応援していきたいです。
ニートに憧れる。そんな本でした。
2020年5月27日に日本でレビュー済み
山奥にある限界集落に移り住んだニートたちの日々の生活を記したノンフィクション
著者は教員志望だったものの教育実習先でパワハラされた経験から引きこもりとなり、普通の労働に自分は向いてないと判断し、山奥の集落で暮らすことを決意
ネットで知り合い相棒となったニートと二人で和歌山の山奥にある限界集落に移り住みます
そこでの日々は、山菜をとったり、川で釣りしたり、ちょっとした菜園をつくったりと子供のころの夏休みのキャンプ生活の延長みたいで実に楽しそう
まったく働かないわけでもなく、たまに近くの農家の収穫の手伝いをしたり、キャンプ場の清掃をしたりといった仕事をして、ちょっとしたお金を稼いだりもします
山奥といっても完全な陸の孤島というわけではなく、電話も通じるし、インターネットもできるので、文明と隔絶した生活というわけでもない(アマゾンからの配達だって届く)
もちろん、この生活がなんの問題もないパラダイスというわけではなく、人間関係のいさかいもあるし、野生動物に菜園を荒らされたり、台風がくれば水害も発生するし、病気などになっても通院するのは大変手間がかかってしまう
しかし、著者たちはこのようなデメリットをおぎなってあまりまる魅力を現在の生活に感じているようで、もう5年以上もこのような生活をしている
考えてみれば、日本人はずっと何世紀も海辺や山辺に住み着いて、そこで自然の恵みを得ながら生きてきたわけで、学校卒業後会社に入り、そこで定年まで勤めあげるという生き方は近代以降のライフスタイルでしかない
都会は確かにインフラが整っていて便利ではあるけど、震災や今回のコロナ禍のような出来事があればたちまちその脆弱性が露わになってしまうという欠点もあるわけで、都会に住んでいるから絶対安心というわけでもないと思う
別に会社に入ってそこで勤めあげるのだけが人生じゃないだろうし、少子高齢化による地方の人口減少はもはや止めようもないのだから、行政も中途半端な就労支援なんてやるくらいなら、こうした限界集落を斡旋して、地方の活性化をはかったりしてもいいんじゃないかと思いました
著者は教員志望だったものの教育実習先でパワハラされた経験から引きこもりとなり、普通の労働に自分は向いてないと判断し、山奥の集落で暮らすことを決意
ネットで知り合い相棒となったニートと二人で和歌山の山奥にある限界集落に移り住みます
そこでの日々は、山菜をとったり、川で釣りしたり、ちょっとした菜園をつくったりと子供のころの夏休みのキャンプ生活の延長みたいで実に楽しそう
まったく働かないわけでもなく、たまに近くの農家の収穫の手伝いをしたり、キャンプ場の清掃をしたりといった仕事をして、ちょっとしたお金を稼いだりもします
山奥といっても完全な陸の孤島というわけではなく、電話も通じるし、インターネットもできるので、文明と隔絶した生活というわけでもない(アマゾンからの配達だって届く)
もちろん、この生活がなんの問題もないパラダイスというわけではなく、人間関係のいさかいもあるし、野生動物に菜園を荒らされたり、台風がくれば水害も発生するし、病気などになっても通院するのは大変手間がかかってしまう
しかし、著者たちはこのようなデメリットをおぎなってあまりまる魅力を現在の生活に感じているようで、もう5年以上もこのような生活をしている
考えてみれば、日本人はずっと何世紀も海辺や山辺に住み着いて、そこで自然の恵みを得ながら生きてきたわけで、学校卒業後会社に入り、そこで定年まで勤めあげるという生き方は近代以降のライフスタイルでしかない
都会は確かにインフラが整っていて便利ではあるけど、震災や今回のコロナ禍のような出来事があればたちまちその脆弱性が露わになってしまうという欠点もあるわけで、都会に住んでいるから絶対安心というわけでもないと思う
別に会社に入ってそこで勤めあげるのだけが人生じゃないだろうし、少子高齢化による地方の人口減少はもはや止めようもないのだから、行政も中途半端な就労支援なんてやるくらいなら、こうした限界集落を斡旋して、地方の活性化をはかったりしてもいいんじゃないかと思いました
2020年6月7日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
自分は毎週毎週平日5日も働くのに疑問を持っていて日々過ごしていますが、山奥ニートの皆さんは生活コストを最小限に抑え労働量を自分でコントロールして暮らしています。
暮らしもとても文化的で、自分たちで有意義に遊んでいます。ボードゲーム、バーベキュー、映画上映会、カラオケ、俳句などなど。それらは都会で個人が行っている単純な消費よりも素晴らしく、現代日本で最先端の暮らしなのではないかとマジで思いました。
この本では現状について書かれていますが、今後の山奥ニートの活動についても目が離せません。
暮らしもとても文化的で、自分たちで有意義に遊んでいます。ボードゲーム、バーベキュー、映画上映会、カラオケ、俳句などなど。それらは都会で個人が行っている単純な消費よりも素晴らしく、現代日本で最先端の暮らしなのではないかとマジで思いました。
この本では現状について書かれていますが、今後の山奥ニートの活動についても目が離せません。
2020年7月12日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
「山奥ニート」のことを知ったのは
ほんの先週のことだ。
いつも山奥に移住したい病なわたしは
「山奥 移住」と
検索してたどり着いたのが
山奥ニートの記事だった。
最初に
記事などに載ってる著者の写真を
見たとき「?」と気になった。
著者が醸し出す雰囲気やオーラ?!
なるものが
柔らかくて眩しくて稀有だったからだ。
そして、ネット上に公開されている
記事を読んでいるだけで癒されるような、
感覚になっていった。
本を出版したことも知り、
さっそく読ませていただいた。
正直びっくりした。
そういうことかー!
軽いタッチで山奥の生活を
書いているようでいて、
次の時代に向けた大切なメッセージ
が散りばめられていた。
著者は
とてもとても頭がよく ココロもよい。
そして 丁寧に生活をされている。
文化と伝統を大切にする
「真の教育者」だったんだ。そう感じた。
人生は選択の連続。
持続可能な生き方を選択する
たいせつさ。
その選択をするためには
どの視点でみて判断すればよいのか
ということのヒントをいただけた。
それとこの本は
著者が文才もあってユーモラスなので、
だれもが楽しめる内容だと思う。
個人的には
(息子さんではなくお母さんが
山奥に住むことをすすめたくだり)
に 爆笑してしまった!
ほんの先週のことだ。
いつも山奥に移住したい病なわたしは
「山奥 移住」と
検索してたどり着いたのが
山奥ニートの記事だった。
最初に
記事などに載ってる著者の写真を
見たとき「?」と気になった。
著者が醸し出す雰囲気やオーラ?!
なるものが
柔らかくて眩しくて稀有だったからだ。
そして、ネット上に公開されている
記事を読んでいるだけで癒されるような、
感覚になっていった。
本を出版したことも知り、
さっそく読ませていただいた。
正直びっくりした。
そういうことかー!
軽いタッチで山奥の生活を
書いているようでいて、
次の時代に向けた大切なメッセージ
が散りばめられていた。
著者は
とてもとても頭がよく ココロもよい。
そして 丁寧に生活をされている。
文化と伝統を大切にする
「真の教育者」だったんだ。そう感じた。
人生は選択の連続。
持続可能な生き方を選択する
たいせつさ。
その選択をするためには
どの視点でみて判断すればよいのか
ということのヒントをいただけた。
それとこの本は
著者が文才もあってユーモラスなので、
だれもが楽しめる内容だと思う。
個人的には
(息子さんではなくお母さんが
山奥に住むことをすすめたくだり)
に 爆笑してしまった!
2020年7月3日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
現代人は本当に週に5日も人によっては酷い残業をしながら残業代も出ないながら働きに出ている。
このことが本当に不思議でならなかった。働くために生きてきた人など殆ど居ない。そんな疑問の中でこの本を手に取れてよかった。
山奥ニートの生活は小学校や大学の夏休みに非常に近いのではないだろうか?
最低限の生活のための労働と自分の時間をもつこと、いつから人は自分の時間より仕事の時間が増えることを当たり前になってしまったのだろうか。
生活保護とはまた違うここの生活は非常に魅力的だ。
今の日常に疑問を持ったり息苦しさを持つ人は是非手に取ってみてほしい。自分の視野が広がることを感じるだろう。
このことが本当に不思議でならなかった。働くために生きてきた人など殆ど居ない。そんな疑問の中でこの本を手に取れてよかった。
山奥ニートの生活は小学校や大学の夏休みに非常に近いのではないだろうか?
最低限の生活のための労働と自分の時間をもつこと、いつから人は自分の時間より仕事の時間が増えることを当たり前になってしまったのだろうか。
生活保護とはまた違うここの生活は非常に魅力的だ。
今の日常に疑問を持ったり息苦しさを持つ人は是非手に取ってみてほしい。自分の視野が広がることを感じるだろう。