三浦展さんの本をたくさん読んできましたが、
私の中では、この本が最高傑作。とても愛しい本です。
私は東京オリンピックの直後に生まれましたが、
自分が生きてきた時代背景、目に映ったもの、好きだったもの、
そして家族のあり方のベースにあったものが、
その源流から理解できました。
これから、「家族」というものはどうなっていくのか?
それはまた、三浦展さんの次に出される本を読みながら考えたい。
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「家族」と「幸福」の戦後史 (講談社現代新書) 新書 – 1999/12/20
家庭内でそれぞれ孤立する夫・妻・子供たち。アメリカ的豊かさの象徴であるはずの「郊外」生活が、戦後日本にもたらしたものは何か。
大量生産された家族──家族や郊外というものは、高度経済成長期の日本においていわば意図的につくりだされてきた一種の「装置」である。その家族は自然なものでもないし、伝統的なものでもない。少なくとも、今われわれが普通に思い描く家族は、戦後の高度経済成長期につくられた、きわめて特殊なものである。……家族は人々の欲望を充足させるだけでなく、同時に欲望を喚起する装置になった。すなわち、家族は大量生産されたのだ。団地や家電や自動車が大量生産されただけでなく、家族そのものが大量生産されたのだ。戦後の核家族とは大量生産された家族なのだ。そして家族はマスメディアを通して大量に広告され、大衆によって大量に消費されたのである。──本書より
大量生産された家族──家族や郊外というものは、高度経済成長期の日本においていわば意図的につくりだされてきた一種の「装置」である。その家族は自然なものでもないし、伝統的なものでもない。少なくとも、今われわれが普通に思い描く家族は、戦後の高度経済成長期につくられた、きわめて特殊なものである。……家族は人々の欲望を充足させるだけでなく、同時に欲望を喚起する装置になった。すなわち、家族は大量生産されたのだ。団地や家電や自動車が大量生産されただけでなく、家族そのものが大量生産されたのだ。戦後の核家族とは大量生産された家族なのだ。そして家族はマスメディアを通して大量に広告され、大衆によって大量に消費されたのである。──本書より
- ISBN-104061494821
- ISBN-13978-4061494824
- 出版社講談社
- 発売日1999/12/20
- 言語日本語
- 本の長さ232ページ
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
家庭内でそれぞれ孤立する夫・妻・子供たち。アメリカ的豊かさの象徴であるはずの「郊外」生活が、戦後日本にもたらしたものは何か。
著者について
1958年、新潟県生まれ。82年、一橋大学社会学部卒業。株式会社パルコ入社。「アクロス」編集長を経て、90年、三菱総研入社。99年、独立。信州大学大学院非常勤講師。内閣官房少子化問題有識者会議委員。著書に『「家族と郊外」の社会学』──PHP研究所、『新人類、親になる!』──小学館──などがある。
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カスタマーレビュー
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ベスト1000レビュアー
なぜ私はこの本を購入したのだろう? 今となっては昔の自分が何に興味を持って読書したのか不思議な気がしているのだけど、日本の核家族化とマイホームを購入しマイカーを所有して父親は仕事で家におらず、母親は逆に専業主婦で家にいる、といった標準的なライフスタイルは、アメリカから輸入されて大量生産されたものである、と言う指摘に感心した覚えがある。確かに私の少年時代にはアメリカのホームコメディがよくテレビで流れており、家族間でキスしたりするのはとてもマネ出来ないと思いつつ、これからは日本でもこういう家庭になるのかな、と一種憧れに似た気持ちを持ったものである。この頃はあんな番組はあまり流行ってないのかな?
本書はそんなライフスタイルががそのまま日本に適応するわけではない、と言う問題提起をしているように思った。宗教観・道徳観など日本には日本独自のものがあるのだから。21世紀もかなり進んだ今、社会状況も大きく変わったといえ、本書の問題提起はなお生きていると思う。
本書はそんなライフスタイルががそのまま日本に適応するわけではない、と言う問題提起をしているように思った。宗教観・道徳観など日本には日本独自のものがあるのだから。21世紀もかなり進んだ今、社会状況も大きく変わったといえ、本書の問題提起はなお生きていると思う。
2010年1月6日に日本でレビュー済み
大都市の郊外や地方都市では一般的になった、モータリゼーションを前提にした社会。郊外に広がる住宅街、標準的な核家族を前提にした大量供給、大量消費の社会。
著者は、最近10数年、今までなかった社会問題の根がここにある事を明らかにしました。標準的な核家族が、広まるにつれ、それまで心の中でくすぶっていたものが、大きくなり、社会問題になりました。アメリカに始まった社会構造の転換や社会問題が、20年遅れで日本に広まった歴史をひもといています。
元来、宗教の規範が乏しい日本、新しい郊外住宅街では、昔からの規範を言う者はおらず、規範を言う者がいないから、子供には、善悪の基準が育ちにくいとの指摘。ごもっとも。
自由なようでいながら、逆に、標準からはみ出たものに、違和感を覚え、はみ出ないようにと、真綿で首を締められているような、息苦しさを生み出し、外向きな若者には社会への反発を、内向きな若者には引きこもりを招き、夫は仕事、妻は家庭と言う役割分担を当然とする風潮と相まって、専業主婦には人生の空虚さと不安感になったと指摘。なるほど。
最終章では、郊外型社会の壁を超えようとする萌芽にも触れています。今のサブカルチャーの健闘を予想していたかのようです。それから10年以上経った今、時代の閉塞感は深まるばかり。多様性の薄い社会、標準に偏りすぎた社会の脆さを証明しているように感じました。
著者は、最近10数年、今までなかった社会問題の根がここにある事を明らかにしました。標準的な核家族が、広まるにつれ、それまで心の中でくすぶっていたものが、大きくなり、社会問題になりました。アメリカに始まった社会構造の転換や社会問題が、20年遅れで日本に広まった歴史をひもといています。
元来、宗教の規範が乏しい日本、新しい郊外住宅街では、昔からの規範を言う者はおらず、規範を言う者がいないから、子供には、善悪の基準が育ちにくいとの指摘。ごもっとも。
自由なようでいながら、逆に、標準からはみ出たものに、違和感を覚え、はみ出ないようにと、真綿で首を締められているような、息苦しさを生み出し、外向きな若者には社会への反発を、内向きな若者には引きこもりを招き、夫は仕事、妻は家庭と言う役割分担を当然とする風潮と相まって、専業主婦には人生の空虚さと不安感になったと指摘。なるほど。
最終章では、郊外型社会の壁を超えようとする萌芽にも触れています。今のサブカルチャーの健闘を予想していたかのようです。それから10年以上経った今、時代の閉塞感は深まるばかり。多様性の薄い社会、標準に偏りすぎた社会の脆さを証明しているように感じました。
2005年5月5日に日本でレビュー済み
本書は、戦後における「家族」にまつわる、社会経済的諸側面について、特にそうした「家族」と並行的に出現した「郊外」との関連で考察したものである。
特に本書の指摘の中で興味深いのが、戦後日本における団塊の世代のライフサイクルに伴う、「モデル家族」の出現と、その家族が居住する、郊外地区の大規模開発という点であった。そこでは、ホワイトカラーの夫、専業主婦の妻、勉学にいそしむ子供、という「典型的」な家族構成が、少なくとも認識上は存在していたと指摘している。
しかしながら、本書の指摘が見事であるのは、こうした団塊の世代が、「理想の」家族と郊外を作り上げたと同時にさまざまな問題が発生したという点である。いやむしろ、そうした家族なり、郊外そのものが問題の発生源としている。
すなわち、郊外地区においては、「モデル家族」が規範となることから、家族構成や年齢構成、または階層的にも極めて均一で、強固な規範が支配するということだ。そして、この規範が強固であるがゆえに、そこにおける逸脱行動も異常・極端であり、これが当時発生した少年犯罪などの根源的原因であるとしている。
ここから見えてくるのは、戦後の理想的「家族」も「郊外」も、団塊の世代の存在という極めて歴史的特殊性の中で存在したものであり、その団塊の世代が消滅すると同時に消滅する運命を背負った、実に「一代限り」のものでしかないということだ。実際に著者は、本書の末尾で、従来の都市に若者世代が回帰していることを取り上げており、現実的にも、郊外が「オールドニュータウン」化し、荒廃化していく現実がある。
本書から見える今後の課題としては、こうした単なる特殊な「団塊一代限定」のものでしかない、問題の発生源である家族や郊外をどう乗り越え、多様な価値観が共存できるような、基本的な枠組み設定を行っていくということであろう。
特に本書の指摘の中で興味深いのが、戦後日本における団塊の世代のライフサイクルに伴う、「モデル家族」の出現と、その家族が居住する、郊外地区の大規模開発という点であった。そこでは、ホワイトカラーの夫、専業主婦の妻、勉学にいそしむ子供、という「典型的」な家族構成が、少なくとも認識上は存在していたと指摘している。
しかしながら、本書の指摘が見事であるのは、こうした団塊の世代が、「理想の」家族と郊外を作り上げたと同時にさまざまな問題が発生したという点である。いやむしろ、そうした家族なり、郊外そのものが問題の発生源としている。
すなわち、郊外地区においては、「モデル家族」が規範となることから、家族構成や年齢構成、または階層的にも極めて均一で、強固な規範が支配するということだ。そして、この規範が強固であるがゆえに、そこにおける逸脱行動も異常・極端であり、これが当時発生した少年犯罪などの根源的原因であるとしている。
ここから見えてくるのは、戦後の理想的「家族」も「郊外」も、団塊の世代の存在という極めて歴史的特殊性の中で存在したものであり、その団塊の世代が消滅すると同時に消滅する運命を背負った、実に「一代限り」のものでしかないということだ。実際に著者は、本書の末尾で、従来の都市に若者世代が回帰していることを取り上げており、現実的にも、郊外が「オールドニュータウン」化し、荒廃化していく現実がある。
本書から見える今後の課題としては、こうした単なる特殊な「団塊一代限定」のものでしかない、問題の発生源である家族や郊外をどう乗り越え、多様な価値観が共存できるような、基本的な枠組み設定を行っていくということであろう。
VINEメンバー
他の方のレヴューを見る限り、本書はマーケティングに関心のある方に好評のようだが、社会史に関心のある方にもお薦めしたい。冷戦の展開と並行して進行した郊外化と大衆消費社会の成立は何をもたらしたのか。冷戦下50年代のアメリカ社会の変容が60年代の激動の時代を準備することになったことが見て取れる。
後半は米国に倣って日本で進められた郊外化が、いかに現代の少年の凶悪犯罪などの問題の素地となっているか、興味深い議論が展開される。家族社会学などを専攻される方にもお薦めしたい。
手軽な読み物として、平易かつとても面白い内容であった。本書のような視点に立った社会史を、今後も期待したいと思う。
後半は米国に倣って日本で進められた郊外化が、いかに現代の少年の凶悪犯罪などの問題の素地となっているか、興味深い議論が展開される。家族社会学などを専攻される方にもお薦めしたい。
手軽な読み物として、平易かつとても面白い内容であった。本書のような視点に立った社会史を、今後も期待したいと思う。
VINEメンバー
ニュータウンの歴史をアメリカから日本に影響を与え、多摩ニュータウンが誕生。
そしてニュータウンの中で苦悩する人々まで。
多くのデータを用いながらその歴史を描いています。
現在多摩ニュータウンでは子どもが減り老人の一人暮らしや孤独死が報道されているが8年前のこの書はそれすら予感させていた。
神戸の少年Aが住んだニュータウンの無機質さなども描いている。
希望や幸福に包まれて?出来上がったはずのニュータウンは今大きな問題を抱えていることを知ることができる。
この50年間日本人がどのような風俗を好みどのようなテレビ、雑誌を受容していったのかを知るのにも便利だ。良い書物だと思います
そしてニュータウンの中で苦悩する人々まで。
多くのデータを用いながらその歴史を描いています。
現在多摩ニュータウンでは子どもが減り老人の一人暮らしや孤独死が報道されているが8年前のこの書はそれすら予感させていた。
神戸の少年Aが住んだニュータウンの無機質さなども描いている。
希望や幸福に包まれて?出来上がったはずのニュータウンは今大きな問題を抱えていることを知ることができる。
この50年間日本人がどのような風俗を好みどのようなテレビ、雑誌を受容していったのかを知るのにも便利だ。良い書物だと思います
2001年3月23日に日本でレビュー済み
商品企画の仕事にかかわって五年になります。最初は何を勉強すればいいのか分からず、図書館の心理学コーナーの本を立読みしたり、社会学の先生の講演を聞いたりしていましたが、難しくてさっぱり分からず成果が上がりませんた。そんなある日、近所にある本屋の新書コーナーで「家族と幸福の戦後史」をみつけました。中を流し読みしてみたら、小坂明子の歌から始まり、吉田拓郎、サントリーワイン、ニュータウン、サザエさん、金妻、アメリカ、と私が知っている言葉や出来事が次々と出てくるではありませんか。言葉使いもていねいで、雑誌のように写真が豊富で、わかりやすくまとまられています。本屋の棚には同じ本が二冊あったのですが、なにか吸い込まれるような気分になって、二冊とも衝動買いしてし!まいました。そして家で一気に読んでしまいました。私が幼い頃、白黒テレビで見た番組「パパは何でも知っている」で日本人はこういう気持ちになって夢を持ちつづけていたのか!電化製品がわが家に入ってきたあの頃の日本はこうだったのか!など、私のような企画の素人でも今まで見たり聞いたこと、それらをつないでいくだけで消費者の意識の変遷が理解できるので、とても嬉しくなりました。その後、著者の本はバックナンバーで全部買って読みました。どれをとっても商品企画を面白くしてくれる本ばかりです。




