ノーベル医学生理学賞を受賞した山中先生とノーベル物理学賞を受賞した益川先生の対談ですから、
面白くないわけがないです。アカデミックな話が2割、人生観が8割と言った体ですね。
伸び盛りの中高生には是非とも読ませたい本です。
年頃のお子様がいる方は、押しつけがましさを極力排除して、
さりげなくリビングに置いておくのがよろしいでしょう。
特に印象に残った点は、学問の領域においても、経済力の有無が国と個人とを問わずに、
その成否を決める大きな要因になっていることを、
お二人が多少の悲哀を滲ませつつ、冷静に見据えていることでした。
「大発見」の思考法 (文春新書) (日本語) 新書 – 2011/1/19
山中 伸弥
(著)
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益川 敏英
(著)
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本の長さ208ページ
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言語日本語
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出版社文藝春秋
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発売日2011/1/19
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ISBN-104166607898
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ISBN-13978-4166607891
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
トップクォークの存在を予言しノーベル賞を受賞した物理学者と、二十一世紀最大の偉業といわれるiPS細胞の生みの親。世界が注目する二人が初めて語り合った。大発見はどうやって生まれるか。生命の神秘はどこまで解明できるのか。考えるとは、感動することだ―。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
益川/敏英
1940年愛知県生まれ。名古屋大学理学部卒業、同大学院理学研究科修了、理学博士。京都大学名誉教授、京都産業大学益川塾教授・塾頭、名古屋大学KMI研究機構長。2008年「CP対称性の破れ」の起源の発見によりノーベル物理学賞受賞。同年文化勲章受章
山中/伸弥
1962年大阪市生まれ。神戸大学医学部卒業、大阪市立大学大学院医学研究科修了、医学博士。京都大学iPS細胞研究所長。世界に先駆けてマウスおよびヒトiPS細胞(人口多能性幹細胞)の樹立に成功し、再生医学に新たな道を切り開いた。2009年ラスカー賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1940年愛知県生まれ。名古屋大学理学部卒業、同大学院理学研究科修了、理学博士。京都大学名誉教授、京都産業大学益川塾教授・塾頭、名古屋大学KMI研究機構長。2008年「CP対称性の破れ」の起源の発見によりノーベル物理学賞受賞。同年文化勲章受章
山中/伸弥
1962年大阪市生まれ。神戸大学医学部卒業、大阪市立大学大学院医学研究科修了、医学博士。京都大学iPS細胞研究所長。世界に先駆けてマウスおよびヒトiPS細胞(人口多能性幹細胞)の樹立に成功し、再生医学に新たな道を切り開いた。2009年ラスカー賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (2011/1/19)
- 発売日 : 2011/1/19
- 言語 : 日本語
- 新書 : 208ページ
- ISBN-10 : 4166607898
- ISBN-13 : 978-4166607891
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- - 899位科学読み物 (本)
- - 17,910位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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カスタマーレビュー
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2012年10月30日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
科学技術の地平を切り拓く真髄が散りばめられた珠玉の対談である。
第二章「無駄」が僕たちをつくった、が特に味わい深い。日本が科学立国を続けたい場合、仕組み
として教育に組み込まなければならないだろう。
当時、日米の研究環境の落差に苦しんでいた山中氏が、講演者の利根川進氏に質問した。
「日本では、研究の継続性が非常に重視されますが、それについて先生は、どのようにお考えですか」
利根川氏は、
「いったい誰がそのようなことを言っているんだ。重要で面白い研究であれば何でもいいじゃないか」
これは、研究テーマを変えることへの暗黙の圧力を感じていた山中氏が、邪念を振る切るために、
質問されたように思う。利根川氏の回答は明快そのもの。
益川氏は、
「宿題も真面目にやらず、いつもフラフラしていた僕みたいな人間が生き残れたのは、あの時代しか
なかったと思う」と述懐。
山中氏は、
「今は効率が最優先される社会ですが、一見遊びに見えたり、無駄に見えたりすることの中に、実は
豊かなものや未知なるものがたくさん隠されているかもしれないですね」
山中氏の研究が、まだ海千山千の頃に、科学技術振興機構の資金の選考担当であった岸本忠三は、
山中氏のイラストを使った説明を聴いて、
『百に一つも当たればいい。こういう人から何か出てくるかもしれん。よし応援したれ』という気になった
と述懐されているが、岸本氏のような目利きの存在も非常に重要である。
文科省大臣は、冷蔵庫の配慮以上に、本書で語られていることを教育へ反映させる努力をして欲しい。
第二章「無駄」が僕たちをつくった、が特に味わい深い。日本が科学立国を続けたい場合、仕組み
として教育に組み込まなければならないだろう。
当時、日米の研究環境の落差に苦しんでいた山中氏が、講演者の利根川進氏に質問した。
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利根川氏は、
「いったい誰がそのようなことを言っているんだ。重要で面白い研究であれば何でもいいじゃないか」
これは、研究テーマを変えることへの暗黙の圧力を感じていた山中氏が、邪念を振る切るために、
質問されたように思う。利根川氏の回答は明快そのもの。
益川氏は、
「宿題も真面目にやらず、いつもフラフラしていた僕みたいな人間が生き残れたのは、あの時代しか
なかったと思う」と述懐。
山中氏は、
「今は効率が最優先される社会ですが、一見遊びに見えたり、無駄に見えたりすることの中に、実は
豊かなものや未知なるものがたくさん隠されているかもしれないですね」
山中氏の研究が、まだ海千山千の頃に、科学技術振興機構の資金の選考担当であった岸本忠三は、
山中氏のイラストを使った説明を聴いて、
『百に一つも当たればいい。こういう人から何か出てくるかもしれん。よし応援したれ』という気になった
と述懐されているが、岸本氏のような目利きの存在も非常に重要である。
文科省大臣は、冷蔵庫の配慮以上に、本書で語られていることを教育へ反映させる努力をして欲しい。