1年ぶりの西村幸祐氏の新作はやはり期待を裏切らなかった。
アベノミクスという言葉が独り歩きして半年以上が経過した。いま、日本人が一番注意しなければならないのは、安倍政権が誕生したことによって、3年以上の民主党政権の数々の悪政を忘れてしまうことだ。
本書で最初に驚かされたのは、台湾の若手女性ジャーナリストの安倍政権の評価が紹介されていたことだ。
アベノミクスをたんなる経済政策でなく、「安倍維新」という言葉を用いて日本の歴史上の大きな変革と彼女は位置付けている。
西村氏はこの台湾人、王美'e氏の評論を紹介すると同時に、「ロケットスタートで経済面ばかりが脚光を浴びているが、アベノミクスの持つ多義性と内包力に、もっと多くの人は目を向けなければならない」と指摘する。
西村氏はそんなアベノミクスの敵をトクアノミクスという造語で明らかにする。それは、日本と文化圏も違う特定アジア、中国、韓国、北朝鮮であり、トクアこそアジアから孤立していることを説得力をもって訴える。
そして、安倍外交がその仮説通りの外交を展開していることが、本書の価値を一層高めているのではないか。
とどのつまり、「日本を取り戻す」という安倍政権誕生のスローガンは、アベノミクスの本当の意味、日本の独立と戦後体制からの脱却を目指していることを、分かりやすく西村氏は第3章で描いてくれた。
もっとも、冒頭49ページの「アベノミクスは、実は、プラザ合意以降、初めて明確な円安基調をもたらしたのであり、ある意味、これは80年代に日本が失ってきたものを取り返す復讐戦という感じさえする」という記述は、非常にスリリングで本書を貫く隠されたテーマが示されていた。敏感な読者はこの時点で西村氏の並みはずれた構想力に気がつくであろう。
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「反日」包囲網がアベノミクスを壊す トクアノミクスの正体 新書 – 2013/7/11
西村 幸祐
(著)
購入を強化する
2012年末の安倍政権が誕生してから、さかんに「アベノミクス」という言葉が使われるが、それは単なる経済政策に止まらず、裏に秘められた国家の安全保障、外交の基本方針、ひいては国家の在り方をを問う壮大な構想が含まれている。それを阻害するのが、中国、韓国、北朝鮮の「特定アジア」反日原理主義=トクアノミクスだ。その正体を、本書は暴き、強い日本を再生させる。
- 本の長さ214ページ
- 言語日本語
- 出版社文芸社
- 発売日2013/7/11
- ISBN-104286142035
- ISBN-13978-4286142036
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登録情報
- 出版社 : 文芸社 (2013/7/11)
- 発売日 : 2013/7/11
- 言語 : 日本語
- 新書 : 214ページ
- ISBN-10 : 4286142035
- ISBN-13 : 978-4286142036
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,570,401位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 90,633位新書
- - 150,884位ノンフィクション (本)
- カスタマーレビュー:
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1年ぶりの西村幸祐氏の新作はやはり期待を裏切らなかった。アベノミクスという言葉が独り歩きして半年以上が経過した。いま、日本人が一番注意しなければならないのは、安倍政権が誕生したことによって、3年以上の民主党政権の数々の悪政を忘れてしまうことだ。本書で最初に驚かされたのは、台湾の若手女性ジャーナリストの安倍政権の評価が紹介されていたことだ。アベノミクスをたんなる経済政策でなく、「安倍維新」という言葉を用いて日本の歴史上の大きな変革と彼女は位置付けている。西村氏はこの台湾人、王美'e氏の評論を紹介すると同時に、「ロケットスタートで経済面ばかりが脚光を浴びているが、アベノミクスの持つ多義性と内包力に、もっと多くの人は目を向けなければならない」と指摘する。西村氏はそんなアベノミクスの敵をトクアノミクスという造語で明らかにする。それは、日本と文化圏も違う特定アジア、中国、韓国、北朝鮮であり、トクアこそアジアから孤立していることを説得力をもって訴える。そして、安倍外交がその仮説通りの外交を展開していることが、本書の価値を一層高めているのではないか。とどのつまり、「日本を取り戻す」という安倍政権誕生のスローガンは、アベノミクスの本当の意味、日本の独立と戦後体制からの脱却を目指していることを、分かりやすく西村氏は第3章で描いてくれた。もっとも、冒頭49ページの「アベノミクスは、実は、プラザ合意以降、初めて明確な円安基調をもたらしたのであり、ある意味、これは80年代に日本が失ってきたものを取り返す復讐戦という感じさえする」という記述は、非常にスリリングで本書を貫く隠されたテーマが示されていた。敏感な読者はこの時点で西村氏の並みはずれた構想力に気がつくであろう。
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2013年7月28日に日本でレビュー済み
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1年ぶりの西村幸祐氏の新作はやはり期待を裏切らなかった。
アベノミクスという言葉が独り歩きして半年以上が経過した。いま、日本人が一番注意しなければならないのは、安倍政権が誕生したことによって、3年以上の民主党政権の数々の悪政を忘れてしまうことだ。
本書で最初に驚かされたのは、台湾の若手女性ジャーナリストの安倍政権の評価が紹介されていたことだ。
アベノミクスをたんなる経済政策でなく、「安倍維新」という言葉を用いて日本の歴史上の大きな変革と彼女は位置付けている。
西村氏はこの台湾人、王美'e氏の評論を紹介すると同時に、「ロケットスタートで経済面ばかりが脚光を浴びているが、アベノミクスの持つ多義性と内包力に、もっと多くの人は目を向けなければならない」と指摘する。
西村氏はそんなアベノミクスの敵をトクアノミクスという造語で明らかにする。それは、日本と文化圏も違う特定アジア、中国、韓国、北朝鮮であり、トクアこそアジアから孤立していることを説得力をもって訴える。
そして、安倍外交がその仮説通りの外交を展開していることが、本書の価値を一層高めているのではないか。
とどのつまり、「日本を取り戻す」という安倍政権誕生のスローガンは、アベノミクスの本当の意味、日本の独立と戦後体制からの脱却を目指していることを、分かりやすく西村氏は第3章で描いてくれた。
もっとも、冒頭49ページの「アベノミクスは、実は、プラザ合意以降、初めて明確な円安基調をもたらしたのであり、ある意味、これは80年代に日本が失ってきたものを取り返す復讐戦という感じさえする」という記述は、非常にスリリングで本書を貫く隠されたテーマが示されていた。敏感な読者はこの時点で西村氏の並みはずれた構想力に気がつくであろう。
アベノミクスという言葉が独り歩きして半年以上が経過した。いま、日本人が一番注意しなければならないのは、安倍政権が誕生したことによって、3年以上の民主党政権の数々の悪政を忘れてしまうことだ。
本書で最初に驚かされたのは、台湾の若手女性ジャーナリストの安倍政権の評価が紹介されていたことだ。
アベノミクスをたんなる経済政策でなく、「安倍維新」という言葉を用いて日本の歴史上の大きな変革と彼女は位置付けている。
西村氏はこの台湾人、王美'e氏の評論を紹介すると同時に、「ロケットスタートで経済面ばかりが脚光を浴びているが、アベノミクスの持つ多義性と内包力に、もっと多くの人は目を向けなければならない」と指摘する。
西村氏はそんなアベノミクスの敵をトクアノミクスという造語で明らかにする。それは、日本と文化圏も違う特定アジア、中国、韓国、北朝鮮であり、トクアこそアジアから孤立していることを説得力をもって訴える。
そして、安倍外交がその仮説通りの外交を展開していることが、本書の価値を一層高めているのではないか。
とどのつまり、「日本を取り戻す」という安倍政権誕生のスローガンは、アベノミクスの本当の意味、日本の独立と戦後体制からの脱却を目指していることを、分かりやすく西村氏は第3章で描いてくれた。
もっとも、冒頭49ページの「アベノミクスは、実は、プラザ合意以降、初めて明確な円安基調をもたらしたのであり、ある意味、これは80年代に日本が失ってきたものを取り返す復讐戦という感じさえする」という記述は、非常にスリリングで本書を貫く隠されたテーマが示されていた。敏感な読者はこの時点で西村氏の並みはずれた構想力に気がつくであろう。
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29人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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殿堂入りベスト500レビュアー
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安倍政権が誕生してから(正確には前政権が解散を表明してから)、株価が急上昇し、超円高が是正され、日本はようやく20年来の不況から抜け出しつつある。この20年の日本は、自虐史観と自虐経済がパラレルに進行していた。自分のアイデンティティや自らに対する自信、誇りが、まず歴史の分野で持てなくなると、経済活動にも影響が出てくる。日本は悪い国だと教え込まれれば、活発な経済活動も悪いのではないかと感じてしまう。東西冷戦の終結で、アメリカの核の傘に入れば西側社会の一員としてトップクラスの国でいられた戦後日本人のアイデンティティが否応なく崩壊した。冷戦終結でこれまでの枠組みが外れたのだから、自分なりに羅針盤を見つけて航海していかなければならないのに、相変わらず、のん気にアメリカの船というお尻を追いかけるだけだった。そうして、真の自立ができなかった結果が、自虐史観と自虐経済なのだと、著者は主張する。
<トクアノミクス>とは、著者の造語で、中国、韓国、北朝鮮の特定アジア3カ国と米国の一部が結びついて、日本の自立、独立を認めない、日本を封じ込めるシステムだという。著者は、日本が真の独立国家へ脱皮するためには、「日本は敗戦国である」という思考から脱却すべきと主張する。安倍首相が訪米した際、記者会見で「尖閣諸島を守るのに米国の助けは要りません。私たちが自分たちの手で守ります」と明言したことを、「日本の自立しようという強い意志を示すもの」と歓迎する。
靖国参拝や教科書問題に抗議しているのは中国と南北朝鮮だけであり、日本は他のアジアの国々とは普通に外交関係を結んでおり、親日的で友好的な国も多い。中国や韓国がいつまでも日本を非難し続けるのは、日本に問題があるからではない。困っているときに手を差し伸べた相手を平気で裏切り、後ろから刺すのが中国人の本質だという。韓国の場合はもっと異様であり、韓国の反日原理主義は常軌を逸しており、宗教的なレベルに達している。<脱特定アジア>という<21世紀の脱亜論>がますます重要性を帯びてきている。
また著者は、日系2世のダニエル・イノウエ議員が1979年に北朝鮮による日本人拉致を知っていたことから、日本政府がその時期に日本人拉致を知っていながら放置していたことに言及する。拉致被害者の存在を認めたにもかかわらず、その人たちを奪還することに一歩も動けなかったのが日本という国なのである。そういう状況には、もういい加減日本はいられないんだという認識が、安倍首相の戦略と全部重なってくる、と著者はいう。安倍首相の論文を読むと、世界規模で安全保障を強化していくという、世界のキープレーヤーになるのだという確固たる意思表示が読みとれるという。また、フィリピン、ベトナム、インドネシアが憲法9条改正や集団的自衛権の行使を日本に求めるようになってきているという。
<アベノミクス>が日本を真に自立させると期待させる書である。
<トクアノミクス>とは、著者の造語で、中国、韓国、北朝鮮の特定アジア3カ国と米国の一部が結びついて、日本の自立、独立を認めない、日本を封じ込めるシステムだという。著者は、日本が真の独立国家へ脱皮するためには、「日本は敗戦国である」という思考から脱却すべきと主張する。安倍首相が訪米した際、記者会見で「尖閣諸島を守るのに米国の助けは要りません。私たちが自分たちの手で守ります」と明言したことを、「日本の自立しようという強い意志を示すもの」と歓迎する。
靖国参拝や教科書問題に抗議しているのは中国と南北朝鮮だけであり、日本は他のアジアの国々とは普通に外交関係を結んでおり、親日的で友好的な国も多い。中国や韓国がいつまでも日本を非難し続けるのは、日本に問題があるからではない。困っているときに手を差し伸べた相手を平気で裏切り、後ろから刺すのが中国人の本質だという。韓国の場合はもっと異様であり、韓国の反日原理主義は常軌を逸しており、宗教的なレベルに達している。<脱特定アジア>という<21世紀の脱亜論>がますます重要性を帯びてきている。
また著者は、日系2世のダニエル・イノウエ議員が1979年に北朝鮮による日本人拉致を知っていたことから、日本政府がその時期に日本人拉致を知っていながら放置していたことに言及する。拉致被害者の存在を認めたにもかかわらず、その人たちを奪還することに一歩も動けなかったのが日本という国なのである。そういう状況には、もういい加減日本はいられないんだという認識が、安倍首相の戦略と全部重なってくる、と著者はいう。安倍首相の論文を読むと、世界規模で安全保障を強化していくという、世界のキープレーヤーになるのだという確固たる意思表示が読みとれるという。また、フィリピン、ベトナム、インドネシアが憲法9条改正や集団的自衛権の行使を日本に求めるようになってきているという。
<アベノミクス>が日本を真に自立させると期待させる書である。
2013年12月29日に日本でレビュー済み
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じつは以前から西村幸祐氏の読者でありながら、本書のレビューを書くことを控えてきた。
それはアベノミクスの経済政策の3本の矢の3本目に疑問を感じていたからです。
しかし、12月26日、政権発足1周年の日に、安倍首相が靖国参拝を行って、本書の正しさをしっかり確認できた。
しかし、西村氏はアベノミクスを単なる経済政策として捉えるのではなく、外交、安全保障政策と一体となった、日本を取り戻すための総合政策として把握している。その意味がやっと分かりました。
そして、アベノミクスを壊すのが中国、韓国、北朝鮮の反日原理主義と絶えず日本に干渉するアメリカの一部勢力が連携するトクアノミクスであることも現実となりました。
トクアノミクスという西村氏の仮説が、首相の靖国参拝後の出来事でみごとに証明されたのではないでしょうか?
アメリカ大使の「失望した」という言葉は、中国、韓国をなだめるものとして出されたという説があるが、そんなことはない。
結局、日本にいつまでも基地を置きたいと考えるアメリカの意思が表になったのに過ぎない。
日本はどうやって自立し、戦後体制を乗り越えることができるのか、というテーマを分かりやすく提出したのが本書の魅力です。
政権発足1周年になり、安倍政権の真髄と本当の意味を考える上でも、本書はいま、ますます重要な指針を示してくれます。
それはアベノミクスの経済政策の3本の矢の3本目に疑問を感じていたからです。
しかし、12月26日、政権発足1周年の日に、安倍首相が靖国参拝を行って、本書の正しさをしっかり確認できた。
しかし、西村氏はアベノミクスを単なる経済政策として捉えるのではなく、外交、安全保障政策と一体となった、日本を取り戻すための総合政策として把握している。その意味がやっと分かりました。
そして、アベノミクスを壊すのが中国、韓国、北朝鮮の反日原理主義と絶えず日本に干渉するアメリカの一部勢力が連携するトクアノミクスであることも現実となりました。
トクアノミクスという西村氏の仮説が、首相の靖国参拝後の出来事でみごとに証明されたのではないでしょうか?
アメリカ大使の「失望した」という言葉は、中国、韓国をなだめるものとして出されたという説があるが、そんなことはない。
結局、日本にいつまでも基地を置きたいと考えるアメリカの意思が表になったのに過ぎない。
日本はどうやって自立し、戦後体制を乗り越えることができるのか、というテーマを分かりやすく提出したのが本書の魅力です。
政権発足1周年になり、安倍政権の真髄と本当の意味を考える上でも、本書はいま、ますます重要な指針を示してくれます。
2017年12月7日に日本でレビュー済み
失われた20年と民主党政権が戦後体制の終わりでアベノミクスと安倍政権が戦後から脱却した新しい体制になる。アベノミクスは単なる経済政策ではなく政治的な意味がある。それに抵抗する体制がトクア(特ア)ノミックスである。という主張は新鮮でその通りだと思った。特定アジアの異質性が例示されていて納得できた。日本が特定アジアに抵抗していくべきことがよくわかった。
2013年7月16日に日本でレビュー済み
例えばなぜ日本経済が復活すると、中国経済・韓国経済が落ち込むのだろうか。
例えばなぜ日本の政治が正しい方向に進むと、中国・韓国・北朝鮮が文句を言うのだろうか。
例えばなぜ日本が自立すると、中国・韓国・北朝鮮は困るのだろうか。
本書は、日本の復活を妨げる邪悪な勢力について書かれた最新の批評である。著者は、20年間落ち込んでいた日本経済を牽引する安倍総理の政策「アベノミクス」が、経済においてだけではなく、外交・安全保障にまで及んでいる事実を丁寧に踏まえ、その妨害を目指す勢力の正体を中国・韓国・北朝鮮の特定アジアおよびアメリカの左派勢力の一部と断じ、その妨害工作の総称を「トクアノミクス」と名付け告発している。
安倍総理が首相就任翌日に発表した英語の論文「セキュリティ・ダイヤモンド構想」について、著者は、菅原道真の遣唐使廃止、福澤諭吉の脱亜入欧の系譜に連なる、三度目の正直を願う「二十一世紀の脱亜論」と位置づけている。中国と韓国の真の姿として本書に挙げられている例を牽くと、天皇陛下への土下座発言、度重なる尖閣諸島周辺への領海侵犯、東日本大震災の二周年式典の欠席など、特定アジアはあらゆる機会で礼を尽くさぬ方針で日本に相対している。安倍総理の外交方針は、やられたらやり返す能のなさを発揮するのではなく、今後これらの国とは礼を逸さぬ程度の付き合いにしよう、という遠回しの提言を含んでいる。それが経済という枠内だけでは収まらない「アベノミクス」のポテンシャルなのだ。著者は、いま日本が迎えている事態は、明治維新や戦後の高度成長に匹敵するパラダイム・シフトに等しいとさえ断言する。
加えて本書は、テレビや新聞といったレガシーメディアが報じない安倍政権の実績・正当性が、クルーグマンやスティグリッツなど、海外の識者の声としてネットを通じて紹介される現在、正しい歴史認識、正しい経済知識、正しい国家意志など、日本を取り戻す力の原動力にネットメディアの存在を挙げる。パナソニックのスマートビエラのCMを排除するなど、ネットを排除しようと藻掻けば藻掻くほど一歩ずつ滅亡に近づくパラドックスの主・レガシーメディアの崩壊も目の前に迫っている。そのマスコミもまた特定アジアの毒牙にかかった存在なのだ。本書で多くのページを割いて紹介される米国議員・故ダニエル・イノウエ氏の拉致問題への取り組みを産經新聞以外のメディアが伝えないのは、これまでの反日活動が明るみに出ると困る連中が、特定アジアに代表される「平和を愛さぬ諸国民」だけでなく、警察や官僚といった国家の中枢や、第4の権力・メディアにも巣食っている証左に他ならない。
余談だが、片時もブルーリボンを忘れない著者・西村幸祐氏は、北朝鮮による日本人拉致問題を語るとき「日本に国家意志がないからだ!」と語気を荒げる。本書の末尾に書かれている「そろそろ日本人は、正気に戻らなければいけない時期に来ている」という言葉がとりわけ印象的なのは、総理就任前の安倍晋三が自衛隊の存在を問われたとき「自衛隊は軍隊でないと詭弁を弄するのはやめるべきだ」という断言に呼応する鬨の声のようにも読めたからだ。私たちはまともな国家意志を持つ宰相を戴くまで、戦後68年を費やしたのである。この間の回り道を無駄足だったと軽んずるか、世界でも希有な回り道を経た成熟国家としての立ち居振る舞いを見せることができるか、ひとえにそれは政治の問題を超え、既に私たち国民の側にかかっている。
例えばなぜ日本の政治が正しい方向に進むと、中国・韓国・北朝鮮が文句を言うのだろうか。
例えばなぜ日本が自立すると、中国・韓国・北朝鮮は困るのだろうか。
本書は、日本の復活を妨げる邪悪な勢力について書かれた最新の批評である。著者は、20年間落ち込んでいた日本経済を牽引する安倍総理の政策「アベノミクス」が、経済においてだけではなく、外交・安全保障にまで及んでいる事実を丁寧に踏まえ、その妨害を目指す勢力の正体を中国・韓国・北朝鮮の特定アジアおよびアメリカの左派勢力の一部と断じ、その妨害工作の総称を「トクアノミクス」と名付け告発している。
安倍総理が首相就任翌日に発表した英語の論文「セキュリティ・ダイヤモンド構想」について、著者は、菅原道真の遣唐使廃止、福澤諭吉の脱亜入欧の系譜に連なる、三度目の正直を願う「二十一世紀の脱亜論」と位置づけている。中国と韓国の真の姿として本書に挙げられている例を牽くと、天皇陛下への土下座発言、度重なる尖閣諸島周辺への領海侵犯、東日本大震災の二周年式典の欠席など、特定アジアはあらゆる機会で礼を尽くさぬ方針で日本に相対している。安倍総理の外交方針は、やられたらやり返す能のなさを発揮するのではなく、今後これらの国とは礼を逸さぬ程度の付き合いにしよう、という遠回しの提言を含んでいる。それが経済という枠内だけでは収まらない「アベノミクス」のポテンシャルなのだ。著者は、いま日本が迎えている事態は、明治維新や戦後の高度成長に匹敵するパラダイム・シフトに等しいとさえ断言する。
加えて本書は、テレビや新聞といったレガシーメディアが報じない安倍政権の実績・正当性が、クルーグマンやスティグリッツなど、海外の識者の声としてネットを通じて紹介される現在、正しい歴史認識、正しい経済知識、正しい国家意志など、日本を取り戻す力の原動力にネットメディアの存在を挙げる。パナソニックのスマートビエラのCMを排除するなど、ネットを排除しようと藻掻けば藻掻くほど一歩ずつ滅亡に近づくパラドックスの主・レガシーメディアの崩壊も目の前に迫っている。そのマスコミもまた特定アジアの毒牙にかかった存在なのだ。本書で多くのページを割いて紹介される米国議員・故ダニエル・イノウエ氏の拉致問題への取り組みを産經新聞以外のメディアが伝えないのは、これまでの反日活動が明るみに出ると困る連中が、特定アジアに代表される「平和を愛さぬ諸国民」だけでなく、警察や官僚といった国家の中枢や、第4の権力・メディアにも巣食っている証左に他ならない。
余談だが、片時もブルーリボンを忘れない著者・西村幸祐氏は、北朝鮮による日本人拉致問題を語るとき「日本に国家意志がないからだ!」と語気を荒げる。本書の末尾に書かれている「そろそろ日本人は、正気に戻らなければいけない時期に来ている」という言葉がとりわけ印象的なのは、総理就任前の安倍晋三が自衛隊の存在を問われたとき「自衛隊は軍隊でないと詭弁を弄するのはやめるべきだ」という断言に呼応する鬨の声のようにも読めたからだ。私たちはまともな国家意志を持つ宰相を戴くまで、戦後68年を費やしたのである。この間の回り道を無駄足だったと軽んずるか、世界でも希有な回り道を経た成熟国家としての立ち居振る舞いを見せることができるか、ひとえにそれは政治の問題を超え、既に私たち国民の側にかかっている。