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「反日」で生きのびる中国 -江沢民の戦争 単行本 – 2004/2/24
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- 本の長さ262ページ
- 言語日本語
- 出版社草思社
- 発売日2004/2/24
- ISBN-104794212887
- ISBN-13978-4794212887
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商品の説明
商品説明
中国の反日歴史教育を問題にした書物は少なくない。本書の著者自身が「彼以前に北京特派員はいなかった」と評価する古森義久も彼の著書『日中再考』の中で、国民に日本人を憎悪させるのは中国共産党が正統性を堅持し続けるための基本政策であると言っている。しかし、本書の特徴は、1950年代後半の「三面紅旗」路線の大失敗から説き起こし、失政の責任を他に転嫁する中国共産党特有の「政治思想工作」を際立たせている点だろう。
1958年に毛沢東が始めた「社会主義建設の総路線」「大躍進」「人民公社建設」は、わずか2年間で2000万人以上の農民を餓死させるという惨澹たる結果に終わった。しかし、党指導部は自らの失政から農民・兵士の目をそらすために「政治思想工作」を展開していく。「貧乏人が貧乏である所以は、地主と資本家の搾取があったからだ」「経済的搾取は国民党、蒋介石の反動政権がやったことである。この反動軍隊を支えてきたのはアメリカ帝国主義である」といういわゆる「両憶三査」で、20年前の「階級苦」と「民族苦」に責任を負わせた。
天安門事件後に国家主席となった江沢民が、1994年に制定した「愛国主義教育実施要項」はまさしく毛沢東以来の伝統なのである。ソ連・東欧圏の崩壊で、中国の青少年は共産主義に疑問を抱き始めている。中国が資本主義への移行を進めていけば、共産党の統制力は弱まっていくことを江沢民はよく知っている。中国は今ふたたび「政治思想工作」を必要としている。しかし、自由主義経済を志向する党指導部が「階級苦」を教えるわけにはいかない。そこで「民族苦」を教え込もうというのが「愛国主義教育」であり、その唯一最大の標的こそ日本なのだ、と本書は主張するのである。(伊藤延司)
内容(「BOOK」データベースより)
内容(「MARC」データベースより)
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
1929年、東京生まれ、横浜に育つ。日本および中国近現代史研究家。夥しい資料を渉猟し、徹底した調査、考察をもとに独自の史観を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 草思社 (2004/2/24)
- 発売日 : 2004/2/24
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 262ページ
- ISBN-10 : 4794212887
- ISBN-13 : 978-4794212887
- Amazon 売れ筋ランキング: - 898,679位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 518位中国のエリアスタディ
- - 3,306位国際政治情勢
- - 12,488位政治入門
- カスタマーレビュー:
著者について

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カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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さて、本書では中国がなぜこれほどまでに日本を憎み、敵視するのか、その理由が検証されている。これまで漠然と、「国内問題から目をそらさせるために、日本を敵視しているのだ」と思っていたが、本書を読み、その理由が単に中国共産党の存続のためだけにあることを知った。そして未曾有の経済発展を続ける中国が、今もって民度が低い国であることの理由に触れた気がした。中国は、その経済発展の度合いに関係なく、後進国、発展途上国なのである。
なぜこんな事になってしまっているのか疑問を感じている方、現在中国にビジネスその他で係わっている方、これから係わる方はもちろん、今や一人でも多くの方に是非読んでいただきたい本です。
日中経済関係の自然な拡大の一方で、政治関係は冷え切ってしまっています。
国民感情としても上海の安全神話も崩れ、中国全土に反日運動が展開されてしまっています。
正に著者の懸念が現実のものとなってしまった言うべき状況でしょう。
「趙薇事件」など、こうした兆候は以前からあったのですが、私達日本人の多くはそうした事に無関心でしたし、実のところ、こんな状況がつい十数年の間の変化によるものであること、その背景に何があったのかを判っていません。
この本はそれを非常に判りやすくまとめた、優れた内容の本です。
著者は、中国人民がごく普通に持ってしまっている反日感情を、江沢民の治世が生み出した、両国にとって深刻な問題と捉えています。
この辺、詳しくは本書を読んで頂くとして、最近の中国政府の対処を見ていて、私個人は彼等が保身のために展開した反日教育の想定外の成果を持て余し、対応に苦慮していると感じます。
こうした解釈は、この本を読まずしてありえませんでした。
そして、この本が本当に優れている所は、中国の反日に対して多くの日本人が抱きつつある嫌中意識を煽る事無く、私達の希望として「胡耀邦が存在したこと」「対日新思考の存在」「発展する隣国が最良の隣国という考え方」に触れ、日本が態度を硬化させるべきではないということを後半で伝えている点です。
アジアの安定と発展、世界経済の成長には日中友好が不可欠であり、私達が中国におもねるのでは無く理解し、日本人としての矜持を持ちつつ冷静に対応する必要性をこの本は教えてくれています。
著者はサッカーアジアカップでの中国人の蛮行など、本書で見事に予想していたし、このままのお人好し的日本人感覚を続けると、さらに重大な事件を引き起こすと予言している。
中国国民が抱いている不満や怒りを日本人に対する恨みと反感に転化させ、共産党が日本の侵略から中国を救うのだと中国人民を洗脳する事により成功した1990年代の江沢民の政策は、21世紀の日本をトロイの木馬の犠牲者とする可能性を示唆している。しかし、不思議なのはどうして中国駐在の日本人記者、大使たちがこんな状態を黙認していたかである。本書にはその原因と失策が見事に示されている。
最終章では、それでは我々日本人はどうしたらいいかが示されていて、著者の洞察力の鋭さを裏付けているが、こういった感情に陥っている中国人に日本人ができる事は、あまりにも少ないと私は感じた。時代は21世紀となり、中国での言われなき反日感情に触発され、日本での反中感情が高まりを見せる中、我々は片時も中国の暴挙から目を離してはならない事を痛感させられる。
南京事件、東京裁判、靖国問題を一通り理解された方は、本書の視点に戦慄を覚えると思います。是非、一読下さい。
曰く・・・
一人っ子政策の根拠は、もともとは党の命令による地方の条例があっただけ。きちんと明文化されたのは20年にわたって施行が続いたあとの2002年になってから。
トウ小平は、ソ連が支持するベトナムと戦うことで(中越戦争)、ソ連と決定的に決裂する。アメリカは密かにソ連軍の動きをトウに伝えるなど中国を隠然と支援する。もともとのきっかけは、ベトナムが在留華人を締め付けて外洋経由で退去させようとしたことで、ボートピープルと言われるようになったのは中越戦争のあとになってから。25万人を海に追い出し、4万人以上溺死したという。また、ベトナム軍がカンボジアに侵攻し、中国が支援するポル・ポト政権を倒したことも一因。更にさかのぼると、ポル・ポト派が領内のベトナム人を殺戮し、カンボジア人に「(心は)ベトナム人」というレッテルを貼ることで大量虐殺をしたことがベトナム侵攻の原因。中越戦争が始まると、ベトナムはカンボジア政府と友好条約を結ぶ。その意味でもトウ小平の戦いは失敗していた。
トウ小平は、ソ連の衛星国ベトナムと戦うことで、中国はソ連の敵となったことをアピールし、アメリカの支持を得ようと戦争を始めた。ソ連とは共産圏内の内輪もめとしてドロドロともめてはいたが、フルシチョフがスターリン批判演説をすると、中国党幹部はますますフルシチョフと仲良くできなくなった。なぜなら、毛沢東が自分の死後、フルシチョフのように自分を批判する気ではないか、と部下を疑いかねない。フルシチョフが失脚すると、ソ連の高官が「毛沢東もひきずり下ろしたら?」と口をすべらせ、いっそうソ連と仲良くできなくなった。トウ小平はソ連と訣別し、アメリカにとって中国こそ戦略上の同盟国であると売り込み、公式な外交関係を樹立して、中国繁栄への門戸を開こうとした。アメリカの資本に安心して進出してもらうために、トウ小平はソ連の衛星国と戦ってみせた。
江沢民は、日本憎悪を教えこんだ国民の喝采を得るために日本と喧嘩する。江沢民は、運良く出世した。私的所有により資本主義への道を歩むほど共産党の支配力は落ちる。日本憎悪運動を展開して、共産党こそ中華民族を日本から救ってみせた、と国民を教化することによって、党の威信を確保しようとする。とうの昔に賞味期限の切れた地主・富豪を敵とする代わりに新たに日本を敵とした。
毛沢東の死後、4人組を叩きだして権力を握ったのが華国鋒。華国鋒は、統治を安定させるため実力者のトウ小平を副主席に引き込む。しかし、トウ小平と行動を共にしていた胡耀邦が中央党学校を政治改革論議の場としてしまい、華国鋒の毛沢東路線をぶち壊す世論が出来て華国鋒は権威を失った。胡耀邦が先頭にたち、トウ小平を引っ張るという政治状況になる。
胡耀邦は根っからの親日派ではないし、地主・富農の代役に日本を割当てて日本を攻撃することが有効なやり方だと承知もしているが、右派分子や地主・富農のような憎しみを喚起するためにつくられた階級を廃止しようとした。つまり、毛沢東の統治システムであった、隊列の外に置いた敵、という装置をやめようとした。
胡耀邦は青年との関係が深く、共青団とのかかわりも深い。胡錦濤は胡耀邦の側近の一人。胡耀邦は対日政策を批判され、トウ小平は胡耀邦を切り捨てるこ。トウ小平は胡耀邦のあとをついていくようなところがあったが、胡耀邦は行き過ぎた。
胡耀邦がどのような政治プランをもっていたかは不明だが、おそらく、党と司法、行政を分離し、党から労働組合と経営組織を分離し、情報公開を進めようとしたのではないか。
経営を大規模にし、機械化しなければ、国際価格に対抗できる農作物を作れない。農民3000万人は多すぎる。それゆえに都市化政策で、2000万人を都会に移し、農業をやめさせねばならない。
中国は資源小国であるため、都市化計画を完遂するためには、貿易重視を基本戦略としつつ、外資参入を求め、世界の工場で在り続けねばならない。世界の工場で在り続けるためには平和主義が原則となる。
国民の不満や怒りを日本人に対する恨みに転化させ、共産党が日本の侵略から中国を救い、いまなお日本は再侵略を企図しているから警戒しなければならない、という教義で中国共産党がしっかりと権力を握り、その上で資本主義の道を進む、というのが江沢民の基本路線。
などなど。





