新卒採用における青田買い、年功序列、終身雇用、定年制、仕事の成果より忠誠心を評価するなどの日本の労働慣行はどこから来てるのか?その疑問に答えてくれる本でした。
大前提となっていたのは、「キャッチアップ型工場モデル」「人口増加」「高度成長」の3つだと。
「キャッチアップ型工場モデル」というのは、敗戦後にアメリカの工業を目標にして24時間工場スタイルで働きまくるというものです。
現在はこの3つの前提が成り立たなくなっているにも関わらず、相も変わらず同じ働き方をしている現状だとわかりました。
新卒採用では、体力があって、厳しいことを言っても潰れそうになく、どんなに無茶を言っても文句を言わずに黙々と働く人材を求めたこと。その結果、学生も社員も何も考えない人たちばかりになり、給料は我慢の対価としてもらうものになったということもわかりました。
国民皆年金制度も同じ前提で成り立っていることもわかりました。この制度が始まった1961年は現役11人で引退者1人を支えていたこと、寿命も短かったから支える期間も短かったこと。でも現在は3人以下で1人を長期間支えなければいけなくなっていること。
読んでて苦笑いしながら納得したのが、日本の企業がやっていることを家庭に持ち込めば、そのほとんどがDVであると言及されていることです。たとえば、若い時は死ぬ気で仕事をやれ、徹夜してでもやれ、など。ほんとヤバいよなあと。こんなこと言われたら即離婚です。若者の離職率が高いのも当然です。
日本の労働環境に違和感を抱いている人は必読だと思います。
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