食の「安全」と「安心」は全く異なるものである。食(以外のことも述べているが)に関してゼロリスクなど存在しない、「安心」とは思考停止状態に生じる不安に対する一時的な麻酔のようなものであると言う。
総じて、人は安心を求める方法をオカミに求め、オカミは都合の良い科学データや情報を強調して、保身的な対応をとる。著者はオカミ依存体質と、国民の知性と判断力の劣化を憂いており、食の安全を考えることを通して、その点を問題提起している。
耳障りの良い情報に左右されず、かつ頭ごなしに否定もせず、科学的な検証を進め、二元論に陥らない理性的な判断を示そうとする姿勢が十分感じられる。
極論本のほうが結局売れてしまうのかもしれないが、個人的にはこういう本こそが多くの人に読まれてほしいと思っている。
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「リスク」の食べ方―食の安全・安心を考える (ちくま新書) 新書 – 2012/10/9
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- 本の長さ238ページ
- 言語日本語
- 出版社筑摩書房
- 発売日2012/10/9
- 寸法11 x 1.2 x 17.6 cm
- ISBN-104480066845
- ISBN-13978-4480066848
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商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
放射能に汚染された食品は危険。食中毒を引き起こすレバ刺しは禁止。食にはさまざまなリスクがあるが、食の絶対安全は可能だろうか?一方で、健康にいいからグルコサミンを摂取する、抗酸化物質を排除するといったブームもあるが、それは本当に効くのだろうか?本書では、危険であれば拒否し、効果があれば礼賛する状況に抗するため、それぞれの問題を丁寧に検証していく。「安全」「安心」はただでは手に入らない。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
岩田/健太郎
1971年生まれ。島根医科大学(現・島根大医学部)卒。米国アルバートアインシュタイン医科大学ベスイスラエル・メディカルセンター、北京インターナショナルSOSクリニックなどを経て、神戸大学大学院医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1971年生まれ。島根医科大学(現・島根大医学部)卒。米国アルバートアインシュタイン医科大学ベスイスラエル・メディカルセンター、北京インターナショナルSOSクリニックなどを経て、神戸大学大学院医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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登録情報
- 出版社 : 筑摩書房 (2012/10/9)
- 発売日 : 2012/10/9
- 言語 : 日本語
- 新書 : 238ページ
- ISBN-10 : 4480066845
- ISBN-13 : 978-4480066848
- 寸法 : 11 x 1.2 x 17.6 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 286,099位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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島根県生まれ。島根医科大学卒業。沖縄県立中部病院、ニューヨーク市セントルークス・ルーズベルト病院、同市ベスイスラエル・メディカルセンター、北京インターナショナルSOSクリニック、亀田総合病院を経て、2008年より神戸大学。神戸大学都市安全研究センター感染症リスクコミュニケーション分野および医学研究科微生物感染症学講座感染治療学分野教授。神戸大学病院感染症内科診療科長、国際診療部長。
資格:日本内科学会総合内科専門医、日本感染症学会専門医・指導医、米国内科専門医、米国感染症専門医、日本東洋医学会漢方専門医、修士(感染症学)、博士(医学)、国際旅行学会認定(CTH),感染管理認定(CIC)、米国内科学会フェロー(FACP)、米国感染症学会フェロー(FIDSA)、PHPビジネスコーチ、FP2級。日本ソムリエ協会ワインエキスパートエクセレンスなど。
カスタマーレビュー
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2018年12月29日に日本でレビュー済み
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2012年11月15日に日本でレビュー済み
前半部分では、レバ刺の提供禁止となった状況について、その背景などを丁寧にみていく。
これによって、食べ物とは本来、二面性(薬にも毒にもなる)を持っていて、それを把握した上で、付き合っていく必要がある、ということをよく理解できた。
後半は病気との付き合い方、医薬品との付き合い方も丁寧に記しているほか、(過度に健康増進を訴えるなどの)健康本の読み方にも触れており、興味深く読んだ。
また、今でも関心の高い問題である「放射能のリスクを考える」と題して福島県産の食料を食べるリスクについても冷静に記している。
著者の本を読んだのは初めてであるが、過度に特定の人物や業界(例えば原発事故を起こした東電など)を批判するのではなく、冷静に論理的に物事を考え結論を導くスタンスには好感を持った。
原発の再稼働と計画停電リスクも考察しており、強く共感できる内容であった。
余談であるが、最近つまらない新書が多い中で、久しぶりに「ためになる新書」を読んだ印象。
食の安全と自分を取り巻くリスクを考える一助となる良書。
これによって、食べ物とは本来、二面性(薬にも毒にもなる)を持っていて、それを把握した上で、付き合っていく必要がある、ということをよく理解できた。
後半は病気との付き合い方、医薬品との付き合い方も丁寧に記しているほか、(過度に健康増進を訴えるなどの)健康本の読み方にも触れており、興味深く読んだ。
また、今でも関心の高い問題である「放射能のリスクを考える」と題して福島県産の食料を食べるリスクについても冷静に記している。
著者の本を読んだのは初めてであるが、過度に特定の人物や業界(例えば原発事故を起こした東電など)を批判するのではなく、冷静に論理的に物事を考え結論を導くスタンスには好感を持った。
原発の再稼働と計画停電リスクも考察しており、強く共感できる内容であった。
余談であるが、最近つまらない新書が多い中で、久しぶりに「ためになる新書」を読んだ印象。
食の安全と自分を取り巻くリスクを考える一助となる良書。
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本書は、著者が感染症臨床医として、日本の現状に対して「食の安全性(リスク)をどのように考えるべきか」を記述した本です。ともすれば、「絶対にリスク0でなければならない」というような風潮の日本社会において、著者は、正しくリスクと向き合うことはどういうことかを記述しています。
「読みやすく、ためになる」、「こういう本を良書というべき」と思わせる本です。
本書で著者が記述しているように、「一つのリスクを減少させれば、他のリスクが高まる」というトレード・オフの関係があり、一概に「リスク0にせよ」という主張が正しいかどうか疑問です。現在の日本社会や日本人は、リスクに関して、非科学的、かつ無意味なまでにセンシティブすぎると言えるでしょう。
一方、本書では、食の危険の面だけでなく、いわゆるトクホのような健康食品についても、その功罪をバランスよく論評しています。
また、原発事故後の福島産食品の風評被害などにも触れています。
本書は、「食の安全、リスク」だけでなく、我々が生活する上での様々なリスクに対処するスタンスについて、多くの参考になる記述がある本と思います。
著者の主張は、とてもまっとうであり、バランスよくリスクの考え方を記述しています。平易な文章で記述された良書であり、読む価値の高い本と思います。多くの人に読んでいただきたい良書と思います。
「読みやすく、ためになる」、「こういう本を良書というべき」と思わせる本です。
本書で著者が記述しているように、「一つのリスクを減少させれば、他のリスクが高まる」というトレード・オフの関係があり、一概に「リスク0にせよ」という主張が正しいかどうか疑問です。現在の日本社会や日本人は、リスクに関して、非科学的、かつ無意味なまでにセンシティブすぎると言えるでしょう。
一方、本書では、食の危険の面だけでなく、いわゆるトクホのような健康食品についても、その功罪をバランスよく論評しています。
また、原発事故後の福島産食品の風評被害などにも触れています。
本書は、「食の安全、リスク」だけでなく、我々が生活する上での様々なリスクに対処するスタンスについて、多くの参考になる記述がある本と思います。
著者の主張は、とてもまっとうであり、バランスよくリスクの考え方を記述しています。平易な文章で記述された良書であり、読む価値の高い本と思います。多くの人に読んでいただきたい良書と思います。



