Kindle版を購入。15〜30分程度で読める内容です。これまでの炎上を簡単に振り返っていますが、概ねネットで、書いてある程度の内容なのでこの本を購入するようなtehu君ついて多少知ってる人にとってはすらすら読めます。何も知らない人にとっては、某イキりメンタリストの出版物を彷彿とさせるクソでかい余白にクソでかい文字で当たり前のことを書く、一切の新しい知のないありがちな自己啓発本といった体裁です。
中身についですが、肝心の小4なりすまし事件には書かれておらず、ゲームのカード落として騒いだ奴やディズニーに騒いだ奴は僕じゃないなどの分かりきったことを蒸し返しており、本人はTwitterで答えあわせなどとほざいていましたが、求めていた答えはありませんでした。
しいて面白いと思った点を挙げるとすれば、未だに東大コンプレックスを拗らせSFCに入った理由を長々と講釈し、東大に入る成績があったなどど言い訳し、イキった大学新入生しか取らないようマウントを自身の著書の中でも取ってるところです。この部分は、本書の最大にして唯一の魅力であり、この香ばしさこそが本書の唯一の味となっています。
最終章付近では最近ネットを騒がせた誹謗中傷事件について語っていますが、本人がTwitterで披露したご高説をそのまま持ってきドヤ顔解説してきたのには驚きました。もちろんあれが彼の言いたいことなのでしょうが、Twitterで見たらよく考察できてる程度のものをこの本の最終章に持ってこれる勇気に驚嘆の一言です。
総じて言うなら本書の読後感はまるで爽やかなミネラルウォーター。水です。表紙はまるで脂っこい豚骨ラーメンですが、いざ食べてみると水。水に1600円出せるという川越シェフのような人にオススメの一冊です。
タイトルが「バズりたいをやめてみた」ということで、この本が恐らくバズらない、人々の目に触れることすらないだろうという点において有言実行であると言えます。これまで数々の有限不実行を成し遂げた著者からすれば素晴らしい進歩です。
さて、本来であればこの程度の自己啓発本、星をつけるに値しません。彼の今後と、次は3000円のこてこての豚骨ラーメンが出てくることを期待し、そして初めての有言実行を記念し、星5をつけたいと思います。よく頑張ったなtehu。褒めて遣わす。
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