この本が発売され、書店の新刊本棚で本書を手に取った人の中には、この本に書かれた事が
アメリカ社会の全体を表しているのではなく、一部の目立った傾向をそれらしくまとめたの
ではないか?と半信半疑で読み進めた人も居ただろうと思います。
これは「市場主義や競争社会が進むとこうなりますよ」という預言書のような、売らんが為の
恐怖心を煽るオカルト本のようだと・・・。
でもその後、日本社会の様々な分野で明らかとなる耐震計算偽装や食品偽装やインチキ教員
採用やホリエモンや年金・社会保険庁問題等々・・・この本で描かれたアメリカ社会の「うそつき病」
に半信半疑だった事が恥ずかしくなる程の現実が日本でも次々に明らかになっている。
今となっては初版発行時にこの本を肯定的に評価した人達のレビューすらも認識が甘すぎた
といえるでしょう。キリスト教の倫理が生きているアメリカですら「うそつき」をはびこらせた
厳しい競争社会は、より宗教心の薄い日本社会でアメリカ以上に「うそつき」や「卑怯者」を
蔓延らせてしまったようです。
他国の真似ばかりする前に、他国の内なる失敗にも目を向けさせる良書。
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「うそつき病」がはびこるアメリカ 単行本 – 2004/8/27
デービット・カラハン
(著),
小林 由香利
(翻訳)
いまやアメリカではあらゆる人がうそをつき、ズルをしている。罪悪感はほとんどない。理由はただ「みんながやってるから」。
そうしないと生き残れない極端な競争社会になってしまったのだ。
この国のいたるところに蔓延する不正は、どんな将来を指し示しているのか。
現代人の不安を的確にとらえ、アメリカ精神の喪失を浮き彫りにした、注目の文化論。
そうしないと生き残れない極端な競争社会になってしまったのだ。
この国のいたるところに蔓延する不正は、どんな将来を指し示しているのか。
現代人の不安を的確にとらえ、アメリカ精神の喪失を浮き彫りにした、注目の文化論。
- 本の長さ317ページ
- 言語日本語
- 出版社NHK出版
- 発売日2004/8/27
- ISBN-104140808926
- ISBN-13978-4140808924
商品の説明
内容(「BOOK」データベースより)
いまやアメリカでは、あらゆる人がうそをつき、ズルをしている。罪悪感はほとんどない。理由はただ「みんながやってるから」。そうしないと生き残れない、極端な競争社会になってしまったのだ。この国のいたるところに蔓延する不正は、どんな将来を指し示しているのか。現代人の不安を的確にとらえ、アメリカ精神の喪失を浮き彫りにした問題作。
著者について
デービッド・カラハン David Callahan
1965年生まれ。プリンストン大学Ph.D。
シンクタンク「デモス」を設立し、アメリカ社会についての調査・研究を行っている。
1965年生まれ。プリンストン大学Ph.D。
シンクタンク「デモス」を設立し、アメリカ社会についての調査・研究を行っている。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
カラハン,デービッド
1965年生まれ。ニューヨーク在住のジャーナリスト。プリンストン大学Ph.D.。1999年にシンクタンク「デモス」を設立。ニューヨークタイムズ、ワシントンポストなどの主力紙に執筆している。アメリカ社会について5冊の著作がある
小林/由香利
翻訳家。東京外国語大学英米語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
1965年生まれ。ニューヨーク在住のジャーナリスト。プリンストン大学Ph.D.。1999年にシンクタンク「デモス」を設立。ニューヨークタイムズ、ワシントンポストなどの主力紙に執筆している。アメリカ社会について5冊の著作がある
小林/由香利
翻訳家。東京外国語大学英米語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : NHK出版 (2004/8/27)
- 発売日 : 2004/8/27
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 317ページ
- ISBN-10 : 4140808926
- ISBN-13 : 978-4140808924
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,010,195位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 564位アメリカ・中南米の地理・地域研究
- - 8,564位外交・国際関係 (本)
- - 39,343位社会学概論
- カスタマーレビュー:
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2005年2月4日に日本でレビュー済み
アメリカの現代人、ことにホワイトカラー層は、モラルをなくした、ということを、
豊富な実例とともに指摘した本です。
カリフォルニア大学ペパーダイン校のMBA(経営学修士)コースでは、
学生たちに、ホワイトカラー犯罪を犯して服役した人々の講演を聴かせる、
という授業をしているそうです。
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企業犯罪者の末路という厳しい現実を、MBAコースの学生たちに見せるのが目的だ。(中略)
囚人たちひとりひとりが、滑りやすい坂道をどのようにして滑り落ちていったのか。
生々しい体験談はMBAコースの学生たちに計り知れない影響を与えた。(中略)
的を射た質問をした学生のひとりはゼロックスの重役で、才気あふれる女性だった。
『どの時点で、自分はやってはいけないことをしているのかもしれない、と感じたのですか?』
彼女に訊かれて、囚人は答えた。
『妻や家族に自分が何をしているのかを話したくなくなったときだ』」
シャーマンはこのやりとりについて言う。
「わたしたちはそれを『ママの法則』と呼ぶようになった。
母親に話せないようなことなら、それはやってはいけないことだろう」(pp.278-279)
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豊富な実例とともに指摘した本です。
カリフォルニア大学ペパーダイン校のMBA(経営学修士)コースでは、
学生たちに、ホワイトカラー犯罪を犯して服役した人々の講演を聴かせる、
という授業をしているそうです。
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企業犯罪者の末路という厳しい現実を、MBAコースの学生たちに見せるのが目的だ。(中略)
囚人たちひとりひとりが、滑りやすい坂道をどのようにして滑り落ちていったのか。
生々しい体験談はMBAコースの学生たちに計り知れない影響を与えた。(中略)
的を射た質問をした学生のひとりはゼロックスの重役で、才気あふれる女性だった。
『どの時点で、自分はやってはいけないことをしているのかもしれない、と感じたのですか?』
彼女に訊かれて、囚人は答えた。
『妻や家族に自分が何をしているのかを話したくなくなったときだ』」
シャーマンはこのやりとりについて言う。
「わたしたちはそれを『ママの法則』と呼ぶようになった。
母親に話せないようなことなら、それはやってはいけないことだろう」(pp.278-279)
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2005年5月25日に日本でレビュー済み
ホワイトカラー犯罪については、すでに知っていたのでそれほど驚きはない感じ。
でも、発見もあった。特に7章「不正はスタートラインから」。
勝ち組のトップ1%が、資産の半分以上を独占し、企業経営者と普通の人の所得が300倍も違うので、皆が勝つことに必死。名門高校で、大学入試に必要な点数稼ぎのため、カンニングやら、レポートのパクりが横行しているという。
驚いたのは「学習障害」と認定されたがる人が増えていること。恩恵として、テスト時間の延長が認められるからだ。そこまでやるか、という感じ。
かつて朝日新聞なんかが「日本の学歴主義はいかん」みたいなことを書いていたけれど、アメリカも同じじゃん、と思う。というか、アメリカの方がひどいんじゃないか。「日本は~」という形で、社会問題批判をする人を、ますます信じられなくなった。
でも、発見もあった。特に7章「不正はスタートラインから」。
勝ち組のトップ1%が、資産の半分以上を独占し、企業経営者と普通の人の所得が300倍も違うので、皆が勝つことに必死。名門高校で、大学入試に必要な点数稼ぎのため、カンニングやら、レポートのパクりが横行しているという。
驚いたのは「学習障害」と認定されたがる人が増えていること。恩恵として、テスト時間の延長が認められるからだ。そこまでやるか、という感じ。
かつて朝日新聞なんかが「日本の学歴主義はいかん」みたいなことを書いていたけれど、アメリカも同じじゃん、と思う。というか、アメリカの方がひどいんじゃないか。「日本は~」という形で、社会問題批判をする人を、ますます信じられなくなった。
2004年8月29日に日本でレビュー済み
こういう本は初めてだ。凡百の反米ものより、よほどアメリカが怖くなる。なんでもアメリカの真似をする日本は、10年経てば、この本に描かれているようなことが蔓延するのだろうか?そういう日本は見たくない。
最近、アメリカでは凶悪犯罪とかは減りつつある。家族回帰で伝統的価値観やコミュニティへの責任などが見直されている。が、出世と成功と金に関しては、モラル・ハザードの度は急速に進みつつあるそうだ。
成功と富は個人の才覚と度量で獲得できる、貧乏で馬鹿なのはその人間の怠惰のせい、ということが建前であるアメリカでは、成功と富を、きちんと正当な努力で獲得するのではなくて、ズルと不正をしてでも手に入れようとする。
企業はもちろんのこと、大学入試でさえ、学習障害(SLD)と医師に判定されると受験時間が延びるので、健常な高校生が、医師に高い金を出して、「障害者」の認定をしてもらって、有利な条件で入試を受けて、有名大学に合格する。ほんとうの学習障害の高校生は、親に財力がないので、医師の診断を受けられず、障害者救済の制度が生かされない。
もう、この種の実例が、いっぱい載っている。面白いです。アメリカのリアルな側面を見せられた。すごく面白い!
しかし、これでは、えげつない弱肉強食の倫理も道徳もない未開のジャングルだ。到底文明国とは言えない。21世紀は、アメリカの滅亡は必死だ。あのこの著者は、アイン・ランドのことを、アメリカの過度な個人主義の蔓延の原因のように書いていますが、この著者は、ランドのテキストは、実際に読んでいない。読んでいれば、ああいうことは書けないはず。そこが残念。
最近、アメリカでは凶悪犯罪とかは減りつつある。家族回帰で伝統的価値観やコミュニティへの責任などが見直されている。が、出世と成功と金に関しては、モラル・ハザードの度は急速に進みつつあるそうだ。
成功と富は個人の才覚と度量で獲得できる、貧乏で馬鹿なのはその人間の怠惰のせい、ということが建前であるアメリカでは、成功と富を、きちんと正当な努力で獲得するのではなくて、ズルと不正をしてでも手に入れようとする。
企業はもちろんのこと、大学入試でさえ、学習障害(SLD)と医師に判定されると受験時間が延びるので、健常な高校生が、医師に高い金を出して、「障害者」の認定をしてもらって、有利な条件で入試を受けて、有名大学に合格する。ほんとうの学習障害の高校生は、親に財力がないので、医師の診断を受けられず、障害者救済の制度が生かされない。
もう、この種の実例が、いっぱい載っている。面白いです。アメリカのリアルな側面を見せられた。すごく面白い!
しかし、これでは、えげつない弱肉強食の倫理も道徳もない未開のジャングルだ。到底文明国とは言えない。21世紀は、アメリカの滅亡は必死だ。あのこの著者は、アイン・ランドのことを、アメリカの過度な個人主義の蔓延の原因のように書いていますが、この著者は、ランドのテキストは、実際に読んでいない。読んでいれば、ああいうことは書けないはず。そこが残念。
2004年10月2日に日本でレビュー済み
やや大仰な「うそつき病...」という邦訳の題名は、あまり適切ではないかもしれない。なぜなら本書は911以降やたら出版されるようになったアメリカ批判の書物とは一線を画すものであるからだ。アメリカにおける不正とその不正を赦してしまう社会的背景について極めて冷静に分析している。とりあげられている話題も、エンロン、ワールドコムからスポーツ、医療、そして大学生による不正まで、幅広い。なぜ皆不正をするのか、それは勝者一人勝ち社会では、それによって得られるものがあまりに大きいからだ。
これまで一人勝ち経済について書かれた書物は幾多とあるが、その道徳的側面に触れたものは無きに等しかった。身近な例でいえば、「万引きと脱税、どちらが重罪か」、というのは面白い問いかけだと思う。大きな犯罪ほど見逃されてしまい、さらには弱者のために整備された法律が強者に利用されてしまうという皮肉が指摘されている。
これは、決して対岸の火事ではないはずだ。
これまで一人勝ち経済について書かれた書物は幾多とあるが、その道徳的側面に触れたものは無きに等しかった。身近な例でいえば、「万引きと脱税、どちらが重罪か」、というのは面白い問いかけだと思う。大きな犯罪ほど見逃されてしまい、さらには弱者のために整備された法律が強者に利用されてしまうという皮肉が指摘されている。
これは、決して対岸の火事ではないはずだ。
2004年11月26日に日本でレビュー済み
ロバート・マートンという社会学者の言葉が始のほうに書かれている。「大志」を抱くものは「逸脱行為」に向かうのがアメリカの現状であるといったことだが、この言葉が書かれた頃と今の日本はほぼ一緒の状態ではないだろうか。仰げば尊しで学をつけ、高度成長を支えた後に来たものは、何であるのか。私たちは何を犠牲にしているのか。まずは人間性だろうが、モラルなどという簡単な言葉では片付けられない。おそらく、今の社会学者が一番に肝に命じなくてはならないのだろう。己はどうかと、同士はどうかと、目上はどうかと。そのときに、一番に逸脱を扱いながらも腐敗しているところにいる自分たちの構造が見えてくる。
この本がその契機になればよいのだが、おそらくはならない。そんな恐怖を知らしめてくれている。
この本がその契機になればよいのだが、おそらくはならない。そんな恐怖を知らしめてくれている。
2014年2月1日に日本でレビュー済み
105円古本で購入です。(・・・・・・でも、アマゾン経由でも買ったのかな・・・・・忘れてしまいました。)
いい本です。
アメリカも、経済格差が酷くなり、しかも仕事の安定性も失われ、厳しい労働条件や生活条件に陥りつつあるようです・・・・・・
そのため、一種の自己防衛としてに「ずる」が色々な階層で増えていると、著者は指摘しています。
(追記1) 2・3
内容はアメリカの厳しい現実を描写しています。
でも、色々な調査・研究もしてあって、充実した書物です。
原著でも、アマゾンで安く出品されていましたので、購入しました。
原著でも、どんどん読めるようになれたら・・・・・・・いいな〜^^
いい本です。
アメリカも、経済格差が酷くなり、しかも仕事の安定性も失われ、厳しい労働条件や生活条件に陥りつつあるようです・・・・・・
そのため、一種の自己防衛としてに「ずる」が色々な階層で増えていると、著者は指摘しています。
(追記1) 2・3
内容はアメリカの厳しい現実を描写しています。
でも、色々な調査・研究もしてあって、充実した書物です。
原著でも、アマゾンで安く出品されていましたので、購入しました。
原著でも、どんどん読めるようになれたら・・・・・・・いいな〜^^