非営利団体の財務状況にかなり疑問を抱いていたが、ここまで考えたことはなかった。皆が考えて動くと、自分の地域のことも順位が届くのだろうけど、今はまだ途上国支援の段階というのも、納得。
少し煽る言い方がいやだったけど、正しいは正しい。
鶏肉と卵は控えようと思ったし、非営利団体を調べてみよっかなと思った。
あと注釈にたくさん論文がついていたから、読んでみたいと思う。
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〈効果的な利他主義〉宣言! ――慈善活動への科学的アプローチ 単行本 – 2018/11/2
ウィリアム・マッカスキル
(著),
千葉 敏生
(翻訳)
購入を強化する
「効果的な利他主義は、自己満足や売名のためではなく、
本当の意味で人々の役に立つための活動であり、
21世紀最高の発明のひとつといえよう。
この刺激的な新しいムーブメントについて学びたいなら、本書を読むしかない」
スティーブン・ピンカー(ハーバード大学教授。心理学)
「効果的な利他主義のもっとも面白い部分は、私が本書で提供している提言そのもの
ではなくて、「どうすればできるかぎりのよいことができるか?」という疑問を探るための
方法論だ。…よいことを完璧に行なうことはムリでも、もっと効果的に行なおうと努力する
ことなら、いつだってできるのだ」(あとがき)。
世界をよりよい場所にする無数の方法のうち、最善なのはどれか? どの問題に今すぐ
取り組み、どの問題を次の機会に先送りするべきなのか? ひとつの行動を別の行動よ
りも優先するのは、心理的にも現実的にも難しいが、不可能ではない。エヴィデンス・ベース
の寄付、慈善活動をすすめる新たな潮流を紹介。
本当の意味で人々の役に立つための活動であり、
21世紀最高の発明のひとつといえよう。
この刺激的な新しいムーブメントについて学びたいなら、本書を読むしかない」
スティーブン・ピンカー(ハーバード大学教授。心理学)
「効果的な利他主義のもっとも面白い部分は、私が本書で提供している提言そのもの
ではなくて、「どうすればできるかぎりのよいことができるか?」という疑問を探るための
方法論だ。…よいことを完璧に行なうことはムリでも、もっと効果的に行なおうと努力する
ことなら、いつだってできるのだ」(あとがき)。
世界をよりよい場所にする無数の方法のうち、最善なのはどれか? どの問題に今すぐ
取り組み、どの問題を次の機会に先送りするべきなのか? ひとつの行動を別の行動よ
りも優先するのは、心理的にも現実的にも難しいが、不可能ではない。エヴィデンス・ベース
の寄付、慈善活動をすすめる新たな潮流を紹介。
- 本の長さ280ページ
- 言語日本語
- 出版社みすず書房
- 発売日2018/11/2
- 寸法13.8 x 2.4 x 19.5 cm
- ISBN-104622087421
- ISBN-13978-4622087427
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出版社より
徹底的に意識高い系ミレニアル世代の慈善マニュアル!
ゲイツ財団も注目する新しい国際貢献運動、EA(エフェクティブ・アルトリズム)の若きリーダー、マッカスキルによる実践書。
世界をよりよい場所にする無数の方法のうち、最善なのはどれか?
どの問題に今すぐ取り組み、どの問題を次の機会に先送りするべきなのか?
ひとつの行動を別の行動よりも優先するのは、心理的にも現実的にも難しいが、不可能ではない。
エヴィデンス・ベースの寄付、慈善活動をすすめる新たな潮流を紹介。
商品の説明
出版社からのコメント
『〈効果的な利他主義〉宣言! 』への賛辞
人々の生活に最大限の影響を及ぼす方法を教えてくれるわかりやすい指南書。詳細な分析によって裏づけられた一連の鋭い疑問を中心に展開していく本書は、世界をよりよくする方法に関するマッカスキルの思想と経済学の入門書を同時に読んでいる感覚だ。
――スー・デスモンド=ヘルマン(ビル&メリンダ・ゲイツ財団CEO)
見事な筆致とこの上ない知性。世界をよりよくしたいと思う人にとって必読の書。
――スティーヴン・D・レヴィット(『ヤバい経済学』『ヤバすぎる経済学』の共著者)
ウィリアム・マッカスキルは、冷静ながらも心を揺さぶる形で、厳密に計算された思慮深い寄付活動の普及に勤しんでいる。
――リード・ホフマン(リンクトイン共同創設者および会長)
傑作書。効果的な利他主義運動を牽引するリーダーであり、哲学界の新星であるウィリアム・マッカスキルが、こんどはパンチ力のある物語でも才能を発揮している。自分自身のキャリアや人生、そして世界をよりよくしたいと考える人々にとって必読の書。
――ピーター・シンガー(プリンストン大学イラ・W・ディキャンプ教授(生命倫理学)、『動物の解放』『あなたが世界のためにできるたったひとつのこと』の著者)
寄付をもっと効果的に行ないたい? それなら、本書は最高の指南書だ。
――タイラー・コーエン(ジョージ・メイソン大学ホルバート・C・ハリス教授(経済学)、『大格差』の著者)
ウィリアム・マッカスキルは、私たちの利他的な衝動の矛先さえまちがえなければ、世界の恵まれない人々の人生を変えるほど巨大な影響を及ぼせることを証明している。本書は誰でも読めるくらい面白く、わかりやすく書かれている。本書のメッセージに耳を傾けること自体が、大きな善行になるだろう。
――マーティン・リース卿(王立協会元会長)
哲学者は冷酷。近寄りがたい。考えるばかりで行動しない。本書を読んだあとでも、そう言えるだろうか? 本書で、マッカスキルは目の醒めるような主張を述べている。心と頭を組みあわせれば、世界をよりよくすることはできる、と。そして、その具体的な方法を提示している。
――ディーン・カーラン(イェール大学経済学教授、『善意で貧困はなくせるのか?』の共著者)
効果的な利他主義は、〝慈善〟にまつわる誤解に杭を打ちこみ、その代わりとなる真の考え方を提唱している。このムーブメントの重要性をみくびってはいけない。それはきっと巨大なムーブメントになる。そして、本書はその中心となるだろう。
――オーブリー・デグレイ(SENS研究財団の最高科学責任者)
人々の生活に最大限の影響を及ぼす方法を教えてくれるわかりやすい指南書。詳細な分析によって裏づけられた一連の鋭い疑問を中心に展開していく本書は、世界をよりよくする方法に関するマッカスキルの思想と経済学の入門書を同時に読んでいる感覚だ。
――スー・デスモンド=ヘルマン(ビル&メリンダ・ゲイツ財団CEO)
見事な筆致とこの上ない知性。世界をよりよくしたいと思う人にとって必読の書。
――スティーヴン・D・レヴィット(『ヤバい経済学』『ヤバすぎる経済学』の共著者)
ウィリアム・マッカスキルは、冷静ながらも心を揺さぶる形で、厳密に計算された思慮深い寄付活動の普及に勤しんでいる。
――リード・ホフマン(リンクトイン共同創設者および会長)
傑作書。効果的な利他主義運動を牽引するリーダーであり、哲学界の新星であるウィリアム・マッカスキルが、こんどはパンチ力のある物語でも才能を発揮している。自分自身のキャリアや人生、そして世界をよりよくしたいと考える人々にとって必読の書。
――ピーター・シンガー(プリンストン大学イラ・W・ディキャンプ教授(生命倫理学)、『動物の解放』『あなたが世界のためにできるたったひとつのこと』の著者)
寄付をもっと効果的に行ないたい? それなら、本書は最高の指南書だ。
――タイラー・コーエン(ジョージ・メイソン大学ホルバート・C・ハリス教授(経済学)、『大格差』の著者)
ウィリアム・マッカスキルは、私たちの利他的な衝動の矛先さえまちがえなければ、世界の恵まれない人々の人生を変えるほど巨大な影響を及ぼせることを証明している。本書は誰でも読めるくらい面白く、わかりやすく書かれている。本書のメッセージに耳を傾けること自体が、大きな善行になるだろう。
――マーティン・リース卿(王立協会元会長)
哲学者は冷酷。近寄りがたい。考えるばかりで行動しない。本書を読んだあとでも、そう言えるだろうか? 本書で、マッカスキルは目の醒めるような主張を述べている。心と頭を組みあわせれば、世界をよりよくすることはできる、と。そして、その具体的な方法を提示している。
――ディーン・カーラン(イェール大学経済学教授、『善意で貧困はなくせるのか?』の共著者)
効果的な利他主義は、〝慈善〟にまつわる誤解に杭を打ちこみ、その代わりとなる真の考え方を提唱している。このムーブメントの重要性をみくびってはいけない。それはきっと巨大なムーブメントになる。そして、本書はその中心となるだろう。
――オーブリー・デグレイ(SENS研究財団の最高科学責任者)
内容(「BOOK」データベースより)
世界をよりよい場所にする無数の方法のうち、最善なのはどれか?どの問題に今すぐ取り組み、どの問題を次の機会に先送りするべきなのか?ひとつの行動を別の行動よりも優先するのは、心理的にも現実的にも難しいが、不可能ではない。エビデンス・ベースの寄付、慈善活動をすすめる新たな潮流を紹介。
著者について
ウィリアム・マッカスキル(William MacAskill)
オックスフォード大学哲学准教授。非営利組織である Giving What We Can および 80,000 Hours の共同創設者。
生涯にわたる寄付者を集め、5億ドル以上を慈善事業におくるとともに、〈効果的な利他主義〉運動を進めている。
『ニューヨーカー』『ガーディアン』『インディペンデント』『タイム』『ワシントン・ポスト』に寄稿。
千葉敏生〈ちば・としお〉
翻訳家。訳書ニール『素数の未解決問題がもうすぐ解けるかもしれない。』(岩波書店、2018)
ワインバーガー『DARPA秘史』(光文社、2018)ピレイ『ハーバード×脳科学でわかった究極の思考法』(ダイヤモンド社、2018)ほか。
オックスフォード大学哲学准教授。非営利組織である Giving What We Can および 80,000 Hours の共同創設者。
生涯にわたる寄付者を集め、5億ドル以上を慈善事業におくるとともに、〈効果的な利他主義〉運動を進めている。
『ニューヨーカー』『ガーディアン』『インディペンデント』『タイム』『ワシントン・ポスト』に寄稿。
千葉敏生〈ちば・としお〉
翻訳家。訳書ニール『素数の未解決問題がもうすぐ解けるかもしれない。』(岩波書店、2018)
ワインバーガー『DARPA秘史』(光文社、2018)ピレイ『ハーバード×脳科学でわかった究極の思考法』(ダイヤモンド社、2018)ほか。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
マッカスキル,ウィリアム
オックスフォード大学哲学准教授。非営利組織であるギビング・ワット・ウィー・キャンおよび80,000アワーズの共同創設者。生涯にわたる寄付者を募り、5億ドル以上を慈善事業におくるとともに、“効果的な利他主義”運動を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
オックスフォード大学哲学准教授。非営利組織であるギビング・ワット・ウィー・キャンおよび80,000アワーズの共同創設者。生涯にわたる寄付者を募り、5億ドル以上を慈善事業におくるとともに、“効果的な利他主義”運動を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
- 出版社 : みすず書房 (2018/11/2)
- 発売日 : 2018/11/2
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 280ページ
- ISBN-10 : 4622087421
- ISBN-13 : 978-4622087427
- 寸法 : 13.8 x 2.4 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 263,667位本 (の売れ筋ランキングを見る本)
- - 1,380位経済学 (本)
- - 2,154位外交・国際関係 (本)
- カスタマーレビュー:
カスタマーレビュー
5つ星のうち4.3
星5つ中の4.3
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5つ星のうち5.0
もしあなたが1万円を慈善活動に寄付するなら、そのお金をムダにせず、最も有効に使ってもらうには、どこを選べばよいのか?
2018年12月30日に日本でレビュー済み
もしあなたが1万円を慈善活動に寄付するなら、そのお金をムダにせず、最も有効に使ってもらうには、どこを選べばよいのか?(あるいは、社会に貢献するなら「NGOで働く」「フェアトレード商品を買う」「選挙に行く」といった行動も含め、何をするのがベストか?)というマニアックな問いに、やたらと定量的な分析で答えている約200ページなのですが・・・同じ100ドルを寄付するなら?教科書の配布 VS 腸内寄生虫の駆除、ケニアの子ども達の教育にどちらが効果があったのか?・熱狂的な支持を得て、巨額の資金が投入されたものの、後で「むしろ悪影響だった」と分かった慈善/社会プログラムの事例 〜「プレイポンプ」と「スケアード・ストレート」〜・なぜNGOの財務諸表で、「間接費」(管理費)の比率をチェックするのが、(この本の趣旨からは)全く意味がないのか?・フェアトレードやエシカル消費は、途上国の発展に本当に役立っているのか?経済学の視点からみると・・・世界を良くしたいなら、「ソーシャルセクターで働く」のと「稼いで寄付する」のどちらが良い?などなど、機会費用や期待値、限界効用あるいはランダム化比較試験(A/Bテスト)といった視点で解き明かしていきます。私はNGO・NPOが寄付を集める「ファンドレイジング」の仕事をしているので、寄付を受け取る団体側への影響を動的or静的に捉えるか?や、寄付する側への幸福度の影響など、それだけじゃないよね!という突っ込みポイントは、個人的にはいくつか浮かびました。ですが原則的には、寄付されたお金の「費用対効果」を最大化する、というこの考え方には賛同します!寄付を集める側のマーケティングの視点に経つと、定量的なインパクトというのは、(この本の「功利的な利他主義」の考え方が行き渡らない限り)どこまで効果があるのか・・?というところだったりしますが、インパクトを定量的にご報告して「寄付した良かった」と納得していただくのは、ちゃんとトライしていきたい!と個人的にも思いました。
2018年12月30日に日本でレビュー済み
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2022年7月18日に日本でレビュー済み
限られた時間とお金を自らの良心に従って
最大限に有効に世界の役に立てるように
私自身いたって平凡な一市民なのですが、
ものの例え?
成功するギバーと餌食になるギバー
善行を行う場合の注意点
科学的な裏付けに基づいた的確な指南書だと思います
何気に、台湾IT大臣オードリー・タン氏の
「みんなが善意を持てば世界は魔法のように良い場所になる。私もそんなことを無邪気に信じているわけではない」
「それでも、デジタルスペースには好意の『足跡』を残すことができる。(中略)信頼の蓄積へ」
コード・フォー・ジャパン・サミット2020
での言葉を思い返します
最大限に有効に世界の役に立てるように
私自身いたって平凡な一市民なのですが、
ものの例え?
成功するギバーと餌食になるギバー
善行を行う場合の注意点
科学的な裏付けに基づいた的確な指南書だと思います
何気に、台湾IT大臣オードリー・タン氏の
「みんなが善意を持てば世界は魔法のように良い場所になる。私もそんなことを無邪気に信じているわけではない」
「それでも、デジタルスペースには好意の『足跡』を残すことができる。(中略)信頼の蓄積へ」
コード・フォー・ジャパン・サミット2020
での言葉を思い返します
ベスト1000レビュアー
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いかに効率的に利他主義を実践するか、という視点を持つことの重要性を指摘している。
個人が実践できる利他主義的な行為には限界があり(例えば、慈善団体に寄付するにしても寄付可能な金額には限度がある)、そうであるならば、同じ利他主義的な行為であってもその行為の影響を最大化したい。では具体的にどうすれば最大化なし得るのか…。そのことを考え続けることの大切さ、が本書のテーマであろう。慈善団体・プログラムの質をげにつに評価するためにRCTなどの手法が用いられていることなどが紹介されていて実に勉強になったし、注釈も充実していて好感が持てた。ただし、翻訳が自分にはあまり合わず、日本語の言葉の選択や文章構成等でモヤモヤした箇所がいくつもあった。英語に不自由しない方は原書を読んでも良いのかも。Kindle版だと1000円もしないくらいだし。
尚、利他主義的な行為の影響を最大化することが重視されることの是非については深く論じられておらず、この点についてはピーター・シンガーの著作を読んで見るのが良いかもしれない(注釈の中に、著者がシンガーの影響を強く受けていると書かれている)。また、手っ取り早く本書の内容を知りたい場合は、本書中にたびたび登場する団体であるGiveWellの公式サイトなどを見てみるのが良いだろう。
個人が実践できる利他主義的な行為には限界があり(例えば、慈善団体に寄付するにしても寄付可能な金額には限度がある)、そうであるならば、同じ利他主義的な行為であってもその行為の影響を最大化したい。では具体的にどうすれば最大化なし得るのか…。そのことを考え続けることの大切さ、が本書のテーマであろう。慈善団体・プログラムの質をげにつに評価するためにRCTなどの手法が用いられていることなどが紹介されていて実に勉強になったし、注釈も充実していて好感が持てた。ただし、翻訳が自分にはあまり合わず、日本語の言葉の選択や文章構成等でモヤモヤした箇所がいくつもあった。英語に不自由しない方は原書を読んでも良いのかも。Kindle版だと1000円もしないくらいだし。
尚、利他主義的な行為の影響を最大化することが重視されることの是非については深く論じられておらず、この点についてはピーター・シンガーの著作を読んで見るのが良いかもしれない(注釈の中に、著者がシンガーの影響を強く受けていると書かれている)。また、手っ取り早く本書の内容を知りたい場合は、本書中にたびたび登場する団体であるGiveWellの公式サイトなどを見てみるのが良いだろう。
2018年12月30日に日本でレビュー済み
(あるいは、社会に貢献するなら「NGOで働く」「フェアトレード商品を買う」「選挙に行く」といった行動も含め、何をするのがベストか?)
というマニアックな問いに、やたらと定量的な分析で答えている約200ページなのですが・・
・同じ100ドルを寄付するなら?教科書の配布 VS 腸内寄生虫の駆除、ケニアの子ども達の教育にどちらが効果があったのか?
・熱狂的な支持を得て、巨額の資金が投入されたものの、後で「むしろ悪影響だった」と分かった慈善/社会プログラムの事例 〜「プレイポンプ」と「スケアード・ストレート」〜
・なぜNGOの財務諸表で、「間接費」(管理費)の比率をチェックするのが、(この本の趣旨からは)全く意味がないのか?
・フェアトレードやエシカル消費は、途上国の発展に本当に役立っているのか?経済学の視点からみると・・
・世界を良くしたいなら、「ソーシャルセクターで働く」のと「稼いで寄付する」のどちらが良い?
などなど、機会費用や期待値、限界効用あるいはランダム化比較試験(A/Bテスト)といった視点で解き明かしていきます。
私はNGO・NPOが寄付を集める「ファンドレイジング」の仕事をしているので、寄付を受け取る団体側への影響を動的or静的に捉えるか?や、寄付する側への幸福度の影響など、それだけじゃないよね!という突っ込みポイントは、個人的にはいくつか浮かびました。
ですが原則的には、寄付されたお金の「費用対効果」を最大化する、というこの考え方には賛同します!
寄付を集める側のマーケティングの視点に経つと、定量的なインパクトというのは、(この本の「功利的な利他主義」の考え方が行き渡らない限り)どこまで効果があるのか・・?というところだったりしますが、インパクトを定量的にご報告して「寄付した良かった」と納得していただくのは、ちゃんとトライしていきたい!と個人的にも思いました。
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もしあなたが1万円を慈善活動に寄付するなら、そのお金をムダにせず、最も有効に使ってもらうには、どこを選べばよいのか?
(あるいは、社会に貢献するなら「NGOで働く」「フェアトレード商品を買う」「選挙に行く」といった行動も含め、何をするのがベストか?)
というマニアックな問いに、やたらと定量的な分析で答えている約200ページなのですが・・
・同じ100ドルを寄付するなら?教科書の配布 VS 腸内寄生虫の駆除、ケニアの子ども達の教育にどちらが効果があったのか?
・熱狂的な支持を得て、巨額の資金が投入されたものの、後で「むしろ悪影響だった」と分かった慈善/社会プログラムの事例 〜「プレイポンプ」と「スケアード・ストレート」〜
・なぜNGOの財務諸表で、「間接費」(管理費)の比率をチェックするのが、(この本の趣旨からは)全く意味がないのか?
・フェアトレードやエシカル消費は、途上国の発展に本当に役立っているのか?経済学の視点からみると・・
・世界を良くしたいなら、「ソーシャルセクターで働く」のと「稼いで寄付する」のどちらが良い?
などなど、機会費用や期待値、限界効用あるいはランダム化比較試験(A/Bテスト)といった視点で解き明かしていきます。
私はNGO・NPOが寄付を集める「ファンドレイジング」の仕事をしているので、寄付を受け取る団体側への影響を動的or静的に捉えるか?や、寄付する側への幸福度の影響など、それだけじゃないよね!という突っ込みポイントは、個人的にはいくつか浮かびました。
ですが原則的には、寄付されたお金の「費用対効果」を最大化する、というこの考え方には賛同します!
寄付を集める側のマーケティングの視点に経つと、定量的なインパクトというのは、(この本の「功利的な利他主義」の考え方が行き渡らない限り)どこまで効果があるのか・・?というところだったりしますが、インパクトを定量的にご報告して「寄付した良かった」と納得していただくのは、ちゃんとトライしていきたい!と個人的にも思いました。
(あるいは、社会に貢献するなら「NGOで働く」「フェアトレード商品を買う」「選挙に行く」といった行動も含め、何をするのがベストか?)
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・同じ100ドルを寄付するなら?教科書の配布 VS 腸内寄生虫の駆除、ケニアの子ども達の教育にどちらが効果があったのか?
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・なぜNGOの財務諸表で、「間接費」(管理費)の比率をチェックするのが、(この本の趣旨からは)全く意味がないのか?
・フェアトレードやエシカル消費は、途上国の発展に本当に役立っているのか?経済学の視点からみると・・
・世界を良くしたいなら、「ソーシャルセクターで働く」のと「稼いで寄付する」のどちらが良い?
などなど、機会費用や期待値、限界効用あるいはランダム化比較試験(A/Bテスト)といった視点で解き明かしていきます。
私はNGO・NPOが寄付を集める「ファンドレイジング」の仕事をしているので、寄付を受け取る団体側への影響を動的or静的に捉えるか?や、寄付する側への幸福度の影響など、それだけじゃないよね!という突っ込みポイントは、個人的にはいくつか浮かびました。
ですが原則的には、寄付されたお金の「費用対効果」を最大化する、というこの考え方には賛同します!
寄付を集める側のマーケティングの視点に経つと、定量的なインパクトというのは、(この本の「功利的な利他主義」の考え方が行き渡らない限り)どこまで効果があるのか・・?というところだったりしますが、インパクトを定量的にご報告して「寄付した良かった」と納得していただくのは、ちゃんとトライしていきたい!と個人的にも思いました。
5つ星のうち5.0
もしあなたが1万円を慈善活動に寄付するなら、そのお金をムダにせず、最も有効に使ってもらうには、どこを選べばよいのか?
ユーザー名: 山内 悠太、日付: 2018年12月30日
もしあなたが1万円を慈善活動に寄付するなら、そのお金をムダにせず、最も有効に使ってもらうには、どこを選べばよいのか?ユーザー名: 山内 悠太、日付: 2018年12月30日
(あるいは、社会に貢献するなら「NGOで働く」「フェアトレード商品を買う」「選挙に行く」といった行動も含め、何をするのがベストか?)
というマニアックな問いに、やたらと定量的な分析で答えている約200ページなのですが・・
・同じ100ドルを寄付するなら?教科書の配布 VS 腸内寄生虫の駆除、ケニアの子ども達の教育にどちらが効果があったのか?
・熱狂的な支持を得て、巨額の資金が投入されたものの、後で「むしろ悪影響だった」と分かった慈善/社会プログラムの事例 〜「プレイポンプ」と「スケアード・ストレート」〜
・なぜNGOの財務諸表で、「間接費」(管理費)の比率をチェックするのが、(この本の趣旨からは)全く意味がないのか?
・フェアトレードやエシカル消費は、途上国の発展に本当に役立っているのか?経済学の視点からみると・・
・世界を良くしたいなら、「ソーシャルセクターで働く」のと「稼いで寄付する」のどちらが良い?
などなど、機会費用や期待値、限界効用あるいはランダム化比較試験(A/Bテスト)といった視点で解き明かしていきます。
私はNGO・NPOが寄付を集める「ファンドレイジング」の仕事をしているので、寄付を受け取る団体側への影響を動的or静的に捉えるか?や、寄付する側への幸福度の影響など、それだけじゃないよね!という突っ込みポイントは、個人的にはいくつか浮かびました。
ですが原則的には、寄付されたお金の「費用対効果」を最大化する、というこの考え方には賛同します!
寄付を集める側のマーケティングの視点に経つと、定量的なインパクトというのは、(この本の「功利的な利他主義」の考え方が行き渡らない限り)どこまで効果があるのか・・?というところだったりしますが、インパクトを定量的にご報告して「寄付した良かった」と納得していただくのは、ちゃんとトライしていきたい!と個人的にも思いました。
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2019年5月19日に日本でレビュー済み
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私自身まだキャリアの導入段階で今後のキャリア形成の中で、社会貢献を大きなテーマとして考えていたので、大変興味深く、参考になった。
社会貢献となるとどうしても感情的な面を強調して活動参加を呼びかけることが多いが、『効果的な利他主義』では論理的に、統計的にも活動の価値を分析・評価しており、社会貢献に興味のある、全世代にオススメできる本。
特に私と同様にキャリア導入・中期段階の方については、キャリア形成に関する情報もあるので必読書かなと感じる。
社会貢献となるとどうしても感情的な面を強調して活動参加を呼びかけることが多いが、『効果的な利他主義』では論理的に、統計的にも活動の価値を分析・評価しており、社会貢献に興味のある、全世代にオススメできる本。
特に私と同様にキャリア導入・中期段階の方については、キャリア形成に関する情報もあるので必読書かなと感じる。
ベスト500レビュアー
本書は、あなたが「世界のために出来るだけ役に立つような行動をしよう」と思い立った場合に、何をするのが最も世界のためになるか、を実証的に考えている本である。
本書の多くは寄付に費やされており、どのような慈善団体の活動が効果的で、どのような活動が無益(場合によっては有害)かということが議論されているので、さまざまな慈善・支援活動の良し悪しを論じる評価軸を与えるものとしても本書は役に立つだろう。
本書はまず、先進国に住む人々がいかに恵まれているか、ほんのわずかのお金を寄付に回すだけで、正しく使われれば多くの人を助けることにつながるか、をデータで見せる。
ではどのような活動を支援するのか。ルワンダ虐殺の際にトリアージを行った医師オルビンスキーの苦悩を枕に、支援対象を選ぶ必要性を論じ、その評価尺度として生活の質と寿命の増加分を測るQALYという量を筆者は擁護する。
「援助は無駄である」という強い意見に対し、筆者は「無駄な援助は多いが、一部には非常に有効な援助があり、それが援助の大半の効果を上げている(から有効な援助に注力すればいい)」と反論する。就学年数を上げるために寄生虫の駆除をする、というような一見つながらない方策が非常に効果的だったりする(寄生虫病で学校に行けなくなり、学業についていけなくなるのは大きな障壁だった)。
寄付先を決める際には、「その分野はどのくらい見過ごされているか」というのも重要な基準となる。既に多くの人が注目し支援しているのならば、自分の支援の追加による効果はあまり大きくないからだ。これを理由に災害支援などは行う必要がないと筆者は考える。
そして関連する問題として「自分がそれをしなかったとしてどうなるか」という視点がある。例えば自分が医師にならなかった場合には代わりに別の人が医師になるのであれば、自分が医師になっても救える命の総数はほとんど変わらないかもしれない。この「他の人を押しのけてしまう効果」を考えると、直接的に慈善活動に当たるよりも「自分の得意分野で稼いで、そのお金を寄付する」方が有効な場合が多いと筆者は訴える。
最後に筆者は投票は極めて効果的な活動だと論じる。その論拠は「自分の票が当落を決める可能性は低いが、当落を決めた場合には一人当たり1000ドル×国民の人数の便益につながる」からとしているが、この論証は極めて怪しいと思う。アメリカ大統領選なら、民主党支持者は民主党大統領が通れば1000ドルの価値があるかもしれないが、共和党支持者からすればむしろマイナス1000ドルかもしれない。「お前らは頭が悪いから誤った人を支持しているが、お前らにも1000ドルの価値があるのだ」と押し付けるのはかなりの傲慢に見える。そもそも政治はそんな風に単純に「得する政策」と「損する政策」が決しているものではなく、イデオロギー等の対立も多い。
後半では具体的に「効果的な利他主義」を実践することを考える。
まず慈善団体の評価は「どのくらい効果的な活動に使われているか」で測られるべきで、広告費や人材費の割合は重要でないと論じる。
搾取工場で作られた製品を避ける動きはしばしばあるが、搾取工場であっても途上国ではかなりよい労働環境であることが多く、搾取工場閉鎖はむしろより劣悪な労働環境(過酷な農業労働、ごみあさり、売春等)へとその工場で働いていた人を追いやることになると指摘する。またフェアトレードについても、極貧国はフェアトレード基準を満たす製品を作れないので多くは中流国になり、しかもマージンが多く抜かれて生産者の手に渡るのはほんのわずかな上に、労働環境を見るとフェアトレードの方が劣悪かつ低賃金になりやすいという。
環境保護に関しては、二酸化炭素を排出した分、熱帯雨林保護などに寄付して埋め合わせる「オフセット」を擁護している。しかし、肉食に関しては、自分が食べた動物の分だけ動物を救うオフセットには筆者は否定的で、ここには一貫性がないように思う。恐らく筆者は、肉を食べることは帰結(殺された動物の総数)ではなく「その行為それ自体」が罪なのに対し、環境問題は純粋に帰結主義で判断しているのだと思うが、この基準は恣意的である(スーパーに並ぶ豚は、私が買わなくてもすでに殺されてしまっているのだ。私の買い控えがスーパーの大規模な買い控えにつながりうるので、私の買い控えは無意味でないという筆者の後の章での議論は賛成するが、それを正当化するには「殺される豚の総数」という帰結主義に訴える必要がある)。
倫理的とラベルされた行動をすると、その後には埋め合わせるかのように「倫理的なことをしばらくしなくてもいい」と思ってしまう「モラル・ライセンシング効果」についても指摘がある。(ただしこの効果がみられないという研究報告もいくつかあり、恐らくどういう状況でこの効果が現れる/現れないの条件が明確には分かってないのだろう)
最後に「情熱に従うこと」の罠を指摘し、むしろ仕事への相性(評価軸として、仕事の自律性、アウトプット全体に占める自分の貢献の割合、内容の多様性、成果からのフィードバック、要求される技能と自分のアドバンテージなど)、仕事による影響力、スキルアップ、等を重視した方がいいとしている。この辺りはキャリアデザイン論に近い。
端々では同意できないところもあるが、「慈善活動・社会貢献をするうえで、どういったことを考えるべきか」というものの見方を本書は明快に提供してくれている。
本書はすべての人を平等に扱うため、必然的にほとんどの支援は貧困国向けのものであり、例えば日本国内の貧困や社会問題のための活動はほとんど入ってこない。また、本書は極めて無私に貢献を考える人を念頭に置いているため、「どういう人を助けたい」「こういうことを成し遂げたい」等の個人的なモチベーションは特に反映されていない(しかしそういう思いがある人が大半だろう)。
だが、そうしたことを評価する場合にも本書の視座そのものは十分に応用が出来るだろう。
慈善活動について「効果」「最良の手段は何か」をきちんと考えることの意義を伝えてくれる一冊。
本書の多くは寄付に費やされており、どのような慈善団体の活動が効果的で、どのような活動が無益(場合によっては有害)かということが議論されているので、さまざまな慈善・支援活動の良し悪しを論じる評価軸を与えるものとしても本書は役に立つだろう。
本書はまず、先進国に住む人々がいかに恵まれているか、ほんのわずかのお金を寄付に回すだけで、正しく使われれば多くの人を助けることにつながるか、をデータで見せる。
ではどのような活動を支援するのか。ルワンダ虐殺の際にトリアージを行った医師オルビンスキーの苦悩を枕に、支援対象を選ぶ必要性を論じ、その評価尺度として生活の質と寿命の増加分を測るQALYという量を筆者は擁護する。
「援助は無駄である」という強い意見に対し、筆者は「無駄な援助は多いが、一部には非常に有効な援助があり、それが援助の大半の効果を上げている(から有効な援助に注力すればいい)」と反論する。就学年数を上げるために寄生虫の駆除をする、というような一見つながらない方策が非常に効果的だったりする(寄生虫病で学校に行けなくなり、学業についていけなくなるのは大きな障壁だった)。
寄付先を決める際には、「その分野はどのくらい見過ごされているか」というのも重要な基準となる。既に多くの人が注目し支援しているのならば、自分の支援の追加による効果はあまり大きくないからだ。これを理由に災害支援などは行う必要がないと筆者は考える。
そして関連する問題として「自分がそれをしなかったとしてどうなるか」という視点がある。例えば自分が医師にならなかった場合には代わりに別の人が医師になるのであれば、自分が医師になっても救える命の総数はほとんど変わらないかもしれない。この「他の人を押しのけてしまう効果」を考えると、直接的に慈善活動に当たるよりも「自分の得意分野で稼いで、そのお金を寄付する」方が有効な場合が多いと筆者は訴える。
最後に筆者は投票は極めて効果的な活動だと論じる。その論拠は「自分の票が当落を決める可能性は低いが、当落を決めた場合には一人当たり1000ドル×国民の人数の便益につながる」からとしているが、この論証は極めて怪しいと思う。アメリカ大統領選なら、民主党支持者は民主党大統領が通れば1000ドルの価値があるかもしれないが、共和党支持者からすればむしろマイナス1000ドルかもしれない。「お前らは頭が悪いから誤った人を支持しているが、お前らにも1000ドルの価値があるのだ」と押し付けるのはかなりの傲慢に見える。そもそも政治はそんな風に単純に「得する政策」と「損する政策」が決しているものではなく、イデオロギー等の対立も多い。
後半では具体的に「効果的な利他主義」を実践することを考える。
まず慈善団体の評価は「どのくらい効果的な活動に使われているか」で測られるべきで、広告費や人材費の割合は重要でないと論じる。
搾取工場で作られた製品を避ける動きはしばしばあるが、搾取工場であっても途上国ではかなりよい労働環境であることが多く、搾取工場閉鎖はむしろより劣悪な労働環境(過酷な農業労働、ごみあさり、売春等)へとその工場で働いていた人を追いやることになると指摘する。またフェアトレードについても、極貧国はフェアトレード基準を満たす製品を作れないので多くは中流国になり、しかもマージンが多く抜かれて生産者の手に渡るのはほんのわずかな上に、労働環境を見るとフェアトレードの方が劣悪かつ低賃金になりやすいという。
環境保護に関しては、二酸化炭素を排出した分、熱帯雨林保護などに寄付して埋め合わせる「オフセット」を擁護している。しかし、肉食に関しては、自分が食べた動物の分だけ動物を救うオフセットには筆者は否定的で、ここには一貫性がないように思う。恐らく筆者は、肉を食べることは帰結(殺された動物の総数)ではなく「その行為それ自体」が罪なのに対し、環境問題は純粋に帰結主義で判断しているのだと思うが、この基準は恣意的である(スーパーに並ぶ豚は、私が買わなくてもすでに殺されてしまっているのだ。私の買い控えがスーパーの大規模な買い控えにつながりうるので、私の買い控えは無意味でないという筆者の後の章での議論は賛成するが、それを正当化するには「殺される豚の総数」という帰結主義に訴える必要がある)。
倫理的とラベルされた行動をすると、その後には埋め合わせるかのように「倫理的なことをしばらくしなくてもいい」と思ってしまう「モラル・ライセンシング効果」についても指摘がある。(ただしこの効果がみられないという研究報告もいくつかあり、恐らくどういう状況でこの効果が現れる/現れないの条件が明確には分かってないのだろう)
最後に「情熱に従うこと」の罠を指摘し、むしろ仕事への相性(評価軸として、仕事の自律性、アウトプット全体に占める自分の貢献の割合、内容の多様性、成果からのフィードバック、要求される技能と自分のアドバンテージなど)、仕事による影響力、スキルアップ、等を重視した方がいいとしている。この辺りはキャリアデザイン論に近い。
端々では同意できないところもあるが、「慈善活動・社会貢献をするうえで、どういったことを考えるべきか」というものの見方を本書は明快に提供してくれている。
本書はすべての人を平等に扱うため、必然的にほとんどの支援は貧困国向けのものであり、例えば日本国内の貧困や社会問題のための活動はほとんど入ってこない。また、本書は極めて無私に貢献を考える人を念頭に置いているため、「どういう人を助けたい」「こういうことを成し遂げたい」等の個人的なモチベーションは特に反映されていない(しかしそういう思いがある人が大半だろう)。
だが、そうしたことを評価する場合にも本書の視座そのものは十分に応用が出来るだろう。
慈善活動について「効果」「最良の手段は何か」をきちんと考えることの意義を伝えてくれる一冊。








