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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
大工哲弘/蓬莱行,
By yazur (京都府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ~蓬莱行 exo-PAI PATIROHMA~ (CD)
ウチナーの視点によるヤマトの批評とも言うべき「ウチナージンタ」、「ジンターナショナル」と続くジンタ・シリーズ(と、勝手に位置づけました)の第3作目。戦前、八重山の過酷な生活をのがれ、波照間のさらに向こうにあるという理想郷「蓬莱」(=台湾)に向けて、旅立っていく人たちの生活、願い、希望などが、八重山民謡、戦前の唱歌や流行歌、占領時代の抵抗歌、さらにはパンタ&ハルの有名な曲まで、古今東西の唄に載せてつづられています。 個人的には「標準語励行の唄」、「一坪たりとも渡すまい」、「国民の煙草新生」などのような唄の存在が歴史を生々しく伝えていて強く印象に残りました。また、1曲目のオクノ修作「ハートランド」とラストのミルトン・ナシメント作の「トラヴェシア」が蓬莱を目指して旅立った人々を祝福するように響き、感動的です。 演奏される音はもちろんのこと、パッケージのデザインやブックレットにあるスタッフたちのコメントなどを含め、作った人たちの気持ちがこもっていることがよくわかる本当に素晴らしいディスクだと思います。
6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
音楽の桃源郷〈ユートピア〉を目指して,
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レビュー対象商品: ~蓬莱行 exo-PAI PATIROHMA~ (CD)
「音楽の桃源郷〈ユートピア〉を目指して」というコピーのとおり、南へ西へとユートピアを探す旅に出るというテーマの歌ばかりを集めた一枚。ときには途中下車して、しばらくそこにとどまったり、あるいは故郷を思い返してみたり・・。沖縄・八重山の人たちが戦前、台湾へ出稼ぎや病気治療、進学、かけおちなどのために多く渡っていたという数々のエピソードが、映像のように浮かび上がってきます。「蓬莱行」を聞いていると、私も彼らといっしょに大海の波間に浮かぶ客船に乗って、どこか幸せになれる場所に行けるような気持ちになるのです。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
あまりにすさまじい選曲,
By
レビュー対象商品: ~蓬莱行 exo-PAI PATIROHMA~ (CD)
二枚組というのも凄いとおもうが、「太平音楽」のほうには文字通り呑気な唄が並び、そして「蓬莱行」ーーー仙人が住む東方の島とは、沖縄のことか?ーーーのほうには、徹底して政治的な唄が並んでいる。特に「琉米親善の唄」以降は、ある意味呆れてしまうばかりである。「沖繩を帰せ」も入るとよかったかもしれないが、あれは「OKINAWA JUNTA」で録音してしまっていたから。作曲され、歌われた当時は、politically correctであったであろうこれらの唄が、今はことごとく時代に裏切られている(「一坪たりとも」にしても、沖縄から完全に米軍が撤退してしまった暁には、沖縄の経済は破綻してしまうであろうという現実を直視できているとは思えない)のを聴くのは、小気味よくもあり、また空しくもある。ひとのいとなみは、これほどにうつろいやすいものであるのか。
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