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山本を美化しすぎ,
2006/8/13
レビュー対象商品: 山本五十六 (下) (新潮文庫 (あ-3-4)) (文庫)
山本は、米内光政を連合艦隊司令長官にして、自分が第一艦隊司令長官に退くことを画策する。阿川氏はこのことを、「戦争回避のための必死の努力の現れ」だと解釈しているが、私はそうは思わない。連合艦隊司令長官は現場の長なのであって、政治的発言(日米開戦についての)はできない。私は、「連合艦隊の戦力では、アメリカとは戦えません」という発言を、米内に言わせるために、山本が画策したのだと思う。つまり山本は、日米開戦反対という考えを持ってはいても、井上などと比べると、かなり弱腰であったのだ。
また、戦艦なんか無用というのは、とんでもない誤解である。アメリカは真珠湾攻撃の後も、戦艦を結構作っている。確かに戦艦は空からの攻撃には弱いが、それは護衛の戦闘機をつけることで解決する。戦闘機で護衛されながら敵陣に突っ込んでいくならば、戦艦は結構な戦力になるのだ。沖縄戦では、アメリカの戦艦部隊の艦砲射撃で、日本軍は壊滅的な打撃を受けた。それなのに山本といったら、大和・武蔵・霧島・長門・榛名を戦力として活用せず、航空機一辺倒だった。そして・・・・・日本の航空戦力はガタガタとなり、日本は・・・・・
やはり、山本が優秀だったのは航空本部長・海軍次官の時までであり、それ以降は凡将中の凡将だったと言わざるを得ない。いかに政治家・官僚として優秀であっても、航空機に着目した先見性があっても、連合艦隊を壊滅させた責任は大きい。
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