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最後にやってくれた!,
2007/11/19
レビュー対象商品: 合気道極意の秘密 (単行本)
合気道を永年やってきて、やはり植芝翁、佐川総範ような過酷な鍛錬と高い境地に達しないと実戦使用は不能と自分なり納得し、まるで禅の修行者のごとく一つの心身一如の道として、いにしえからの伝統と文化財的な自己財産として、座右の友として大切に慣れ親しんできた。これは習得した太極拳、形意拳にしても同じで、師からみて授けていただいたものが自己相応のものであり、使用できないのは自分の稽古不足と精神力の弱さであると、ずっと自分に言い聞かせてきた。
著者の一連の著作も、こんなインナーマッスル理論で解き明かせるほど具体的なものでなく、観念的な奥深いものであり、一生かかっても完成できないロマンと思いこんできた。
この本のメッソドを1年間、さほど熱心でもなく、なんとなく稽古に取り入れてきたがなんと四方投げにしろ、天地投げにしろ、質的に変化していくのが目に見えて分かった。
触合気がやすやすとできてしまったのには、自分でも驚いてしまった(著者は、あこがれと思うのも無理はないが本義ではないと述べているが、それも実感できた(実戦では使えない))。
佐川総範に師事して15年、ほか他の武道も研究し、佐川師の絶技をなんとか理論的に構成し、神秘性や迷信、妄想、閉鎖的伝統を打破したいとの著者の誠意が結実した、誠に珠玉の1冊である。
空想、ロマンに浸っていたい向きは、多分この理論を否定するだろう。
実践してはじめて、永い妄想から目を覚めさせられた。合気武道はこれからも発展、進化していくだろう。多くの骨董品収集的武術修業に疑問を呈している修行者には、福音となるだろう。
もっと若い時にこの本に出合いたかった。(不遜であるが、できるなら自分だけの秘伝書としてあまり売れてほしくないという思いも一瞬よぎるが、わがままか・・・・・。)
現総範のことはよく知らないが、著者の理論は確かに佐川師の強さの秘密を納得させてしまう体験的説得力がある。
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