26 人中、24人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
ポストJavaを求める人向けです,
2009/9/23
レビュー対象商品: Scalaスケーラブルプログラミング[コンセプト&コーディング] (Programming in Scala) (単行本)
頭から3分の1は普通に、それ以降はパラパラと目を通している程度ですが、こんな感じと思います。
・まずは、Java言語(or それ相当)の言語知識が前提
他の方も指摘しているとおり、Java(またはC#など相応のOO言語)のプログラミング知識が
なければ読めません。前提条件と考えてください。
・高度で、理解に時間を要する部分がある
上級のソフトウェア開発者は大丈夫でしょうが、
普通レベルのプログラマは、読みこなせない・使いこなせない「峠」的な部分が
いくつかあるようです。
私(=Java系中級プログラマ)自身苦戦してまして、何度も繰り返し目を通し、さらに実際に自分でソースを書いて動かして
ようやく理解できる、といった感じになりそうです。
これは、言語自体の持つ機能の多さ・深さと、言語自体の考え方(OO+関数型)によるものと思われ、
避けては通れなさそうです。
ちなみに、文章自体は問題はなく、翻訳ものですが日本語として特に違和感を感じることはありません。
あとしいて言えば、図解がもう少しあれば、理解が容易になったかもしれません。(リスト処理などの部分で)
・「実用書」とは言えない
Scala標準で含まれるRDBアクセスライブラリや、Java資源の具体的な活用方法などは
書かれていませんので、これを開発者に渡して「さあ、Scalaでシステムを作ろう」と
いうのはありえません。
#これで作れれば、一流レベルの人です
今後、使いこなしの本が出てくることを期待しています。
・ポストJavaの有力候補として
私自身はJava言語中心で開発していますが、Java言語の限界が見えてきているため、
自分のチームで導入可能なポストJava言語を少しづつ探していました。
その中でScala言語は、
- LL系言語から高い生産性を実現する機能・要素を盛り込み、かつ言語自体の洗練度が高い
- 他のLL系言語とは異なり、静的型付け言語というチーム開発向きの特長を持つ
- Javaとの親和性が高く、Java開発からの移行が他言語に比べて比較的容易
#といっても、それなりに難しいと思いますが
ということから、ポストJavaとして発展・普及が期待されます。
Scala自体が流行るかどうかは正直分かりませんが、
今後1レベル上のプログラム開発をしたいと考えている人にとって、とても勉強になるはずで、
将来他の言語が主流になったとしても、この本から学んだことは無駄にはならないでしょう。(きっと)
レビューを評価してください
このレビューは参考になりましたか?