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レビュー対象商品: 戦艦シュペー号の最後〈HDリマスター版〉 [DVD] (DVD)
☆戦争映画というジャンルは戦闘場面が見せ場の作品や上司と部下の対立、反戦を訴える等の大作や異色作が製作されてきましたが、この作品はまるで切り口が違う、新しい角度のタイプの斬新な設定の戦記映画である。映画の舞台は第二次世界大戦でピーター・フィンチ演じる艦長のドイツの戦艦グラフ・シュペー号が三隻のイギリスの戦艦と交戦。その結果撤退、そして作戦の練り直しのために中立国である、ウルグアイのモンテ・ビデオ港に逃げ込む。そしてアンソニー・クエイル演じる、イギリスの提督はこの戦艦の処理を巡りウルグアイに外交圧力をかける!と言う物語で監督、製作、脚本はあの早すぎた犯罪サスペンスの傑作である『血を吸うカメラ』を作り大批判にあい、映画界から追放された監督のマイケル・パウエルとエメリック・プレス・バーガーのコンビであるが、確かに戦闘場面ならぬ海戦シーンの見せ場も大迫力満点で緊迫感たっぷりだが、それ以上に中立国であるウルグアイの内情の中を巡っての外交の駆引きも興味深く、二転三転する知能戦の展開も面白いし、シュペー号が絶体絶命の大ピンチに陥る過程をじっくり丹念に正確に見せている。政治映画としても貫禄ある出来栄えになっている。そしてこの映画で1番感心させられたのは、イギリス提督とドイツ艦長らの2人が敵対国同士の関係でありながら、お互いの立場を越えて才能を認め合い理解し合っていく展開は今までの戦争映画には見られなかったお話で、非常に心打たれる屈指の名シーンになっている!。壮絶なラストも男泣き必死であります。人間ドラマ、または友情物語としても優れており、緻密な構成で描く戦争映画の枠を越えた、正統派の大傑作である!☆。
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