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カスタマーレビュー

221 人中、206人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 速く走られるようになりました【旧題:手強いのは初日だけです】, 2012/11/1
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傾き始めた車体を立て直すコツが分からずに最初は戸惑いましたが 15 分程度の練習で普通に乗られるようになりました。ただ、初日の今日の状況では車体を安定させるには 30 km/h 以上を維持する必要がありました。また、目視では認識できない程度の緩い坂を上るぐらいの負荷を感じながらペダリングを続けることになるので、車体を安定させる労力とも相まって予想以上の運動量があります。ちなみに、バイクは 46x16T のシングルスピードです。
 三本ローラには黙々とペダルを踏むだけの単調なトレーニングというイメージがあったのですが、体の小さな動きが車体の大きな揺れとして増幅されるので走行感覚は実走よりも緊張感があり、これはこれで路面走行とは異なった面白みもあります。

慣れればもうすこし低速でも安定走行ができるようになるのでしょうが、いずれにしてもこのマシンを使ったトレーニングを始めるには最低でも 30 km/h を 5 分間は維持できる程度の体力は必要だと思います。効果があるようなら妻にも勧めようかと思っていたのですが、前提要件が高すぎてちょっと難しいかなと思いました。

ーーーーーーーーー その後 ーーーーーーーーーーーーーーー

【 3日目 】
初日の渾身疾走モードでは 10 分ぐらいの連続走行がせいぜいのところでしたが、導入3日目にして私にとっては休息緩走モードにあたる 16 km/h 台での安定走行ができるようになりました。また、無駄なリキミも抜けたようで、初日に感じた脱輪の不安もなくなり 30 km/h ( ケイデンス : 83 rpm ) は容易に維持できるようになりました。
 まだ手放し走行ができないので慣れ切ったという感じからは程遠いのですが、ペダリングを休むことができないことを除けば弱い向かい風での実走に近い走行感です。日頃の2時間程度の実走トレーニングと同じ感覚で使えそうです。

【 4日目 】
40 km/h 超の高速トレーニングをしていて気がついたのですが、高速走行のフォームチェックなど、そういえば公道ではやったことがない、というより出来ないことだったのだなと思いました。そもそも、高速度で安全に走行できる道路が非常に少ないということ自体の問題でもありますが・・・
 高速走行のフォームチェックには一定の高速度を維持できる長い平坦路を要する訳ですが、信号もなければ車も走っておらず、そのうえ舗装が奇麗な道路など普通にはあり得ないことを考えると、このマシンでしかできないトレーニングというのは確かにあるものだな、と思いました。

【 7日目 】
導入以来、初めて1時間ほどの実走を行いました。路上で自転車に乗った瞬間から車体の安定性とペダリングの軽さに驚かされました。走行感はケイデンスで 10 rpm ( 時速換算で 3.6 km/h ) ぐらいは上がったように感じます。これは、筋力がこれほどの短期間で増す筈もないので、車体の揺れを抑制する平衡能力の向上に伴ってペダリングを推進力へと変換する過程でのパワーロスが減少したからだと思います。
 これまでにもライディングフォームを左右するポジション・セッティングには気を使っていましたが、車体の安定性を高めることがこれほどの効果をあげるとは全くの予想外でしたし、今までの走行がいかに不効率だったかということにも少なからぬショックを受けました。長時間の実走によっても平衡能力は向上すると思いますが、実走以外のトレーニング・メニューとして早い時期から積極的にバランス・トレーニングを取り入れるほうが、より効果的だと思いました。

本来、このマシンは持久力を高めるための LSD トレーニング機器として購入したのですが、優れたバランス・トレーニング機器でもあった、というのは望外の幸運でした。これからは、当地での屋外スポーツはスキーやスノーボードにその主役の座を譲るのですが、この冬はモッズローラーのおかげで来シーズンへ向けての効果的なバイクトレーニングができそうです。

【 4ヶ月目 】
導入以来3ヶ月が過ぎ、毎日 30 分の走行で積算距離も 1,500 Km を越えました。当初は曖昧だったトレーニングメニューも、予定の LSD トレーニングとしてではなく、最終的には短時間の高速トレーニングに落ち着きました。具体的には、ケイデンス 90 rpm での 10 分間走行が容易になった時点でギアを交換して速度を上げるという方法で、現在はトレーニング開始時からは3番目のギヤ比となる 3.6 (50T/14T;固定ギア) での巡航速度 36~40 Km/h (80~89 rpm) の 5~10 分間走行を繰返しています。
 導入時に比べると 100 rpm を越えるペダリングでもほとんど上体が揺れなくなり、踏み込んだ力のほとんどがホイールの回転に置き換わっているように感じます。これは体幹筋と呼ばれる腹筋、背筋、及び側筋(腹斜筋)の強化によって力が逃げなくなったためだと思いますが、このことはトレーニング後に体幹筋にだけわずかな疲労感が残ることからも実感されます。(トレーニング中は息が切れますが、毎日続けられるように、運動量は疲労がほとんど残らない程度に抑えています)

自転車は、自然の中での日差しや風の感触、走行とともに展開していく田園や街並などの風景、上っては下る起伏の変化など、そもそもは外界の環境に適応しながら走る『実走』に本来の楽しみがあるのだと思いますが、天候や地形の影響を受けない室内トレーニングの楽しみは、実走では実感しにくい数値による客観的な向上度合いの認知にあるように思います。
 巡航速度 40 Km/h というのは、以前は全く考えられないことでしたが、ごく単純なはなし、導入時にはかなりの運動量と思われた 30 Km/h も、今では何時間でも継続走行ができるようになりました。(実際には30分走ったところで、これでは楽すぎてトレーニングにならないと思って中断しました。感覚的には、当初の 30 Km/h に相当する運動量は、現時点での 36 Km/h 相当ぐらいに感じられます)出来ないことが出来るようになるというのは、対象がなんであっても楽しいものです。

私もそうであったように、初めはこのローラーに乗れない人であれば『 誰・で・も・20%・は・速・く・な・れ・る 』と思います。
 速く走るのに、一般に想像されるほどの逞しい筋肉はいりません。容易に想像がつくと思いますが、3ヶ月のこの程度のトレーニングで筋肉質の体型に変わるというような効果もありません。ただ、この程度のトレーニングでも、ペダリングを速くしても上半身が揺れないようにするコツ、すなわちペダルで踏み込んだ力を効率的に回転力に変える方法と、ペダリングの荷重に見合った必要最低限の体幹筋は得ることができます。結果的に、日常生活で使う筋力でも驚くほどの速度で走られるようになります。
 このローラーに乗れないということは、あとほんの少しのトレーニングで、今以上に速く走ることができるという大きな可能性があるということだと思います。

あと1ヶ月もすれば当地も雪が融けて実走可能になりますが、ギヤ比を長時間走行用の 3.1 (50T/16T;フリーホイール) に換えて、以前と比べてどれだけ楽に走られるようになったかを確かめるのが今から楽しみです。

【 10ヶ月目 】
導入から9ヶ月が過ぎました。積雪期だけの限定使用のつもりだったのですが、高速での連続走行は実走以上に効率的な持久力トレーニングになることが分かったので、天候の悪い日に限らずオンシーズンでもフル活用しています。

ローラーによるトレーニング効果もあって、今シーズンはトレーニング・コースの中では最長の 120 Km を 30 Km/h で走られるようになりました。
 誰もが体験することでしょうが、平均速度が示す数値は巡航速度 ( ここでは『平坦地を定速で一定時間以上走行する速度』と定義します ) をかなり下回るのが現実です。120 Km コースにしても平均速度 30 Km/h 達成には 36 Km/h の巡航速度を必要としました。

ところで、平均速度と巡航速度の開きは、全行程の距離と安全の確保された平坦地での高速走行可能区間の比率に大きな影響を受けます。
 道幅の割には交通量が多い道路や、減速せざるを得ない集落内の生活道路、起伏が多く勾配がきつい道路などを回避して走ることができれば平均速度は上げることができます。
 しかし、理想的な走行環境というのはそれほど多くはありません。私が住んでいる地方都市は都会とは比較にならないほど恵まれた環境ですが、それでも巡航速度 36 Km/h を 5 分間維持できる区間 (3 Km) ですら、街の周辺部にはほとんどありません。
 結局、長い距離を高速で走るには、
   1. (長い巡航区間を得るために)市街地から遠いところまで足を延ばす
   2. (持久力を強化して)巡航区間での巡航速度をあげる
という方法をとらざるを得ません。しかし、いずれにしても容易なことではありません。

ここで、1. の目的が「長い巡航区間を得る」であることを考えれば、上のふたつの方法はローラーを利用することによって効率的に実現することができます。
 現時点でのギア比 3.3 (52T/16T) は、オンロードでの巡航速度 36 Km/h (90 rpm) を前提としたものですが、ローラーの場合には走行風による抵抗がないこともあり、ここしばらくは 40 Km/h (100 rpm) での連続 10 分走行による 40~60 分のトレーニングをメイン・メニューとして利用しています。(10 分走行後の休憩は汗を拭いて身体を冷やすためのもので、最近は息が切れて 10 分以上は続けられないということがないまでに持久力がつきました。導入時にはとても考えられなかったことです)

自転車のほかにも、水泳、スキー、テニス、ジョギングなどのスポーツ経験から、最高のトレーニングは実際の運動そのものだという感覚を持っていたのですが、その目的を『遠くまで速く走る』こととするのであれば、自転車については実走以外にも効率的なトレーニング方法があるということを最大限に活用すべきだと思います。

【 この1年をふり返って 】
導入から1年が経ちました。今年は年末までには走行距離も 10,000 Km を越え、2013 年はロードバイクを始めてからの年間の走行距離が、これまでで最も長い一年になりそうです。

モッズローラーの導入までは、どちらかと言えば『走っているだけでも楽しい』という充実感に満足し、“遠くまで速く” という欲求は夢や希望に近い、いわゆる単なる願望に過ぎず、そのためのトレーニングとまでは考えたこともありませんでした。
 このローラーを始めたのも、そもそもは積雪時の運動不足解消が目的だったのですが、導入後一週間目の実走での『今までとはなにかが違う!』という実感がなければ、継続的なトレーニングを始めることはなかったと思います。
 その後の一年を振り返ってみても、“毎日走る” という目標こそ設定はしたものの、『苦しくなったら休む・疲れたら止める・痛みを感じたら走らない』という、努力などという言葉とはおよそ無縁のトレーニングでしたが、それでも上に書き留めた極めて単純な方法で、予想もしなかった効果を体験することができました。

公道での走行では車の往来や信号停止、道路の凹凸やグレーチングなどの障害物によって、自分自身の走行フォームに気を配る余裕はほとんどありません。そうは言っても、足を廻す意識は平地では 11:00 - 05:00 方向の長楕円だとか、長軸の方向や力点は状況に応じて変えるとか、ペダリングは無意識のままに脚を動かせばいいという単純運動でないことも確かです。
 ローラーは『退屈で飽きる!』という話をよく聞きますが、私にとっては『楽しくてしょうがない!』ものでした。他の人と多少違っていたことがあったとすれば、私の場合には、ペダリングにおける踵の動かし方や、リキミを抜いた状態での腕や肩の位置と形、回転数を上げた場合の上体の屈め方や重心の移動などをチェックしている間に、いつも終了時間が来てしまった、ということかも知れません。
 安全が確保された環境でしか実現出来ないこの “有意識運動” ともいえる屋内走行は、走行速度の向上を指標として、理想的な走行フォームを試行しながら習得する貴重なトレーニングでもありました。
 また、腕や脚の長さによって一意に決められると思い込んでいたポジションが、実は走行力の強化に伴って変化する -- ポジションを変えれば速く走られるようになるのではなく、速く走られるようになれば最適なポジションも・か・わ・る・ -- ということを実感できたのも安定した長時間走行が可能なローラー環境があってこそ、のことだと思います。

当地では、丸一日を掛けて走ることができる日は、今シーズンはあと十日もあるかどうかという時期になりましたが、今までのところ、ギア比 3.3 のシングルスピードでの最長・最速で 160 Km(*) の平均速度 29.5 km/h を記録することができました。 [ * 最大標高差 360m、峠1:平均上り勾配 1.6% x 15km、峠2:同左 2.0% x 8km ]
 走行速度の速遅もさることながら、トップスピードを5時間以上も維持するには持久力と共に無駄な力を使わない効率的なペダリングが不可欠です。その意味では、このトレーニング機材との出会いは大変な僥倖だったと思います。

【 追記 : 固定ギアの効用 】
リアのフリーホイール [16T] を固定ギア [13T] に替えてローラー専用・冬期仕様でのトレーニングを開始しました。
 固定ギアを使うのは 16T というフリーホイールの最小歯数よりも小さい歯数を得るため、という単純な理由だったのですが、固定ギアでしか実感できないトレーニング効果というものがあったんだ、ということを一年ぶりに思い出しました。
 一般的ではないのであまり参考にはならないかも知れませんが、改めて気が付いたことを蛇足として追記します。

ペダリングとは『踏む』ものではなく『廻す』ものだとよく言われます。関節と筋肉の解剖学的な動きからすれば、ある意味、仙人にでもならなければ実感することができない抽象的なはなしだと思います。
 しかしその言葉がどうであれ、その意図するところが『最小限の力による効率的なペダリング』ということであれば、ローラーと固定ギアによって仙人直伝でのペダリング指導を受けることができます。
 ことの次第は以下のとおりです。

一般的なロードバイクのリア・スプロケットはフリーホイールです。
 フリーホイールはペダリングをやめてもホイールが回転するというだけでなく、不規則なガク踏みであってもホイールは滑らかに回転するという意味で非常に便利な機構ですが、『廻す』というトレーニングにおいては二番目の利点は大きな弊害となります。ペダリングが正しかどうかをホイールの回転によって判断することができないからです。
 一方、固定ギアの場合には、いったんペダルを『踏み』出すとホイールが慣性によって定速で廻りだし、ホイールの回転に伴ってクランク(ペダル)も一定速度で廻り始め、ペダルに直付けになった足首も極めて正確な円運動で『廻り』だします。・・・と、いうよりも、いったんペダリングを始めてしまうと、回転するホイールの慣性力によって廻すペダリングが強要されるという感覚ですが・・・。
 この、いわば巨大な弾み車を持ったペダリング矯正装置が生み出す拘束力のもとでは、速度維持であれ加速であれ、ペダリングの仕方 ( させられ方?) とホイールの回転との関係が、まさに靴底を通した反発力として実感させられることになります。

この固定ギアによるトレーニングがフリーホイールに替えた屋外での実走において客観的にどれほどの効果をあげているのかは定かではありませんが、回転を一定速度で維持するための力加減の体感訓練のみならず、加速する場合の立ち上げ方と力の掛け方は、フリーホイールでは決して習得できるものではありません。
 二台のローラーを並べて、一人はフリーホイールのバイク、もう一人は固定ギアのバイクで走っている様子を考えてみます。
 フリーホイールのほうは不規則な踏み方で無駄に力を使っているということを自覚することができません。一方、固定ギアのほうは、無駄に掛けようとする力はホイールの回転力によって跳ね返され、掛けなければならない力がある場合 - 例えば引き足 - にはペダルが強制的に靴底を突き上げることで、そこでは足を引き上げる力が必要なことを知らされます。
 フリーホイールであっても固定ギアであっても『押されるとか引かれるとかの力をなにも感じない状態でペダルを廻す』ことができます。しかし、上にあげたふたつの例から推測すれば、固定ギアで『それ』ができるということにはそれ相当の意味があるように思います。
 もしトレーニングの一環としてパワーメーターを検討しているのなら、その費用はむしろ練習用のピストバイクの購入にあてたほうが賢明かもしれません。
 ひところ、公道でのピストバイクが社会問題にもなりましたが、利用方法によっては非常に有益なトレーニング機材になるのでは・・・、というトピックにてこのレビューはお仕舞いにしたいと思います。

スポーツバイクに関してはペダリングのみならず、ライディング・フォームやトレーニング理論など、プロの分野においてもまだまだ未完成なところがあり、ましてアマチュアレベルでは人の数だけの蘊蓄があり、それ相応に実績を伴った正解なのだと思います。
 ここに記したことは単なる一素人の経験談であり、理論もなにもあったものではありませんが、直接的な役にはたたないまでも、“遠くまで速く” と願うローディにとってなんらかのヒントにでもなれば幸いです。
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このトピックの全投稿2件中1件から2件までを表示
最初の投稿: 2015/01/28 2:38:31:JST
Amazon Customerさんのコメント:
何度読んでも良いカスタマーレビューです!参考になりました。ありがとうございました。

前の投稿への返答(返答日時: 2015/01/28 10:21:24:JST )
投稿者により編集済み(最終編集日時:2015/01/29 10:12:31:JST)
ランスケーパーさんのコメント:
コメントありがとうございます。

3本ローラーは理想的なフォーム作りやペダリングの上達に効果的な機材だと言われています。しかし、退屈さをアニメで凌ぎながら時間だけを費やしたり、『目標とすべきフォームやペダリングとはどういうものなのか』を考えずに闇雲にトレーニングに励んだところで効果はあまり期待できないように思います。

一方で、トレーニングのハウツーは書籍やネットなどさまざまなメディアに溢れていますが、それぞれが相反する方法論であったり、場合によっては筆者の技量を疑ってしまうような記述などがない訳でもありません。
また、各自の体力やスキルに応じた効果的なトレーニング方法が存在するとしても、その方法を知るすべはありません。

この3本ローラーが素晴らしいのは、ライディング姿勢の変更やペダリングにおける力加減など、さまざまな試行錯誤を繰り返すうちに、その『理想的なイメージ』が走行速度という客観的な数値によって次第に見えてくることだと思います。たとえ、最初はなんの知識もなかったとしても !!!

考えて。試して。確かめてみる。使い方によっては自分の知らない能力までをも引き出してくれる素晴らしいトレーニング機材だと思いますよ。
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