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5つ星のうち 4.0 いかにも、映芸的なチョイスです。, 2009/2/24
レビュー対象商品: 映画芸術 2009年 02月号 [雑誌] (雑誌)
「映画芸術」最新号は、恒例の08年ベストテンに、何と「男はつらいよ」特集。いつにも増して、興味深々のラインナップだ。
数あるベストテンの中でも、日本映画のみの選考、選者たちのベストのみならずワースト票の合算値による集計結果から導き出された独自のランキング、栄えある今年のベストワンは、熊切和嘉の「ノン子36歳(家事手伝い)」!。キネ旬ベストテンでは全く黙殺された坂井真紀主演作が選ばれ、逆に、ワーストワンに位置しているのが、オスカー受賞の快挙も真新しい「おくりびと」。私はどちらも未見なので、判断のしようがないが(笑)、いかにも映芸的なそのチョイスに潔さを感じずにはいられない。異議ある人は、荒井晴彦以下の選考理由を読まれたし。
ぶっちぎりのベストと思えた「連合赤軍」は、ワースト票との相殺で第2位。日本赤軍との関与でフランスから国外追放された松田政男と若松プロの赤バス造反組だった荒井晴彦、若松孝二同様かって赤軍と極めて近い筋に居たふたりが厳しい評価を下しているのが印象的。個人的には、寺脇研の「闇の子供たち」評価に共感する。
世の中が混沌、騒然とし、映画観客人口が史上最低を記録した69年に瀕死の松竹で産湯を上げ、以来48作もの国民的シリーズとなった「男はつらいよ」と、69年と09年、この40年間を同時代人として生きた人たちのチェンジズ・オブ・タイムズ。前述の3人の他に、樹木希林、菅孝行、福間健二、かわなかのぶひろ、稲川方人らが語っているが、この企画、ちょっとこじつけっぽい。当たり前だけど、寅次郎よりも、各々社会との関わり合いや自らの生き様について触れている評者が殆どなのが、やっぱり映芸的ではある。
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