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カスタマーレビュー

5つ星のうち4.324
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本作は日本ではあたかもサスペンス大作のように宣伝されましたが、米国では誰もが知っている史実で、「歴史の一コマの映画化」と思います。ついでですが主人公ジエイムズ・ドノバン弁護士は実際にはCIAと無縁な民間人と言い難く、第二次大戦中はCIAの前身機関の顧問弁護士をされていたのだそうです。その経歴が後年重要な使命を託されることと無関係でないことは想像できますが。。。

映画ではドノバン氏は旧ソ連のスパイ、アベルの弁護をつとめた“平凡で善良な米国市民“。そして数年後彼は、米ソ東独3国間で行われた捕虜交換劇の、米国側交渉役を託される。トム・ハンクスの安定感のある演技は監督の期待に十分すぎるほど応えていると思います。が、それ以上にアベル役を演じたマーク・ライランスが抑え目の、しかし秀逸な脇役ぶり。本作で数々の助演男優賞を獲得しただけのことがある映画ファン必見の表情演技と思います。

ドリームワークス社に本作の制作依頼が来た時、共同社長スピルバーグ自身がメガホンを買って出たといいます。東独場面は「シンドラーのリスト」を想起する暗くも寒々しい映像で、当時の東側への入国体験が、この監督の真骨頂でもある“未知世界との遭遇”レベルであったことをスリリングな展開で魅せます。監督はドノバン弁護士を、徹底してCIAと全く見解の異なる「米国の民間人の良心」として描写しています。監督は「人種とか国家を超えた人と人の信頼をみてほしい」という意味のコメントを残してもいます。それはソ連のスパイ、アベルの反応にも印象的に投影されています。本作が世界の人々の心に残ってしまう前提があった以上、監督は一般の米国人たちが信じているそのままに、「感動の史実」のままに、美しく撮って残したかったのだと思います。タイトルの“ブリッジ”にも文字通りの意味の他に、そんな気持ちも込められたと思います。冷戦時代を描写した重い作品ですが監督の想いが人間的な余韻を残したと思います。見応えのある人間ドラマの良作。「シンドラーのリスト」が星5つなら、自分は星4つつけさせていただきます。
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2016年4月10日
深く感動する。
歴史背景に多少の知識が無ければ、何がなんだかさっぱり理解できないくらいの難易度。
無駄な説明も一切排除されるが、素晴らしいシナリオが深い理解をもたらせてくれる。
深い洞察の人間讃歌と面白さが一体化して、爽やかな感動気分に浸れる、スピルバーグの円熟期を感じさせる傑作だと思う。
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2016年3月31日
 立派な映画だ。作品の到達点はすこぶる高い。スピルバーグの人間としての矜持さえ感じる。

 自分の考えを、複雑な世界の成り立ちを、分かり易く面白く、そして優れたエンターテイメント
として結実させる力量も含め素晴らしい。脚本、撮影、現場・セット造形、俳優、全ての点でア
メリカ映画界の底力を感じる。

 映画の舞台は第二次大戦後の1950年代。米国とソ連が、イデオロギーをめぐり対立した冷戦の時
代の実話に基づく話だ。核兵器も含めた物理的な戦争をギリギリのところで回避しながら、日々、
両陣営のスパイによる情報戦に明け暮れていた時代だ。そのさなかにあって、一人の民間人弁護士
(トム・ハンクスの演技が素晴らしい!)が、米ソ両国が逮捕したスパイ(ソ連のスパイ役 マーク
・ライランスが良い!)をドイツの東西ベルリンを結ぶ橋で交換しようとする。

 優れた映画は多くの事を観客に感じさせ、そして考えさせる。国家の威信や、国家の形態をめぐる
イデオロギー論争の虚しさ。国家と個人のあり方。アメリカ憲法と移民の国としてのアメリカ国家
の成り立ち。自由、平等と正義。

 スピルバーグの軸足はいささかもぶれが無い。人間は平等である。ここに立ち返って物事は判断す
べきであると言う思いが、ひしひしと伝わる。国家や権力が言うことは常に正しいとは限らない。
重要なのは、誰が正しいかではなく、何が正しいかと判断する個々人の力なのだと改めて思う。

 映画ファンとしては、細部の描写も楽しい。見事な1950年台のニューヨークのブルックリンやベル
リンの街並み。米国スパイ飛行機U2の再現。当時の家庭に流れるTVドラマ。衣装、クルマ等々。

 もう一度、観たくなる!
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VINEメンバー2016年5月13日
冷戦下で起こった実話。
スパイ容疑の捕虜の交換に関わった弁護士ジェームズ・ドノヴァンを、トム・ハンクスが好演。
彼の憲法順守の信条を曲げなかった故の苦悩、そして忍び寄る危険。
それでも自らの直感と正義を信じ、体面が何よりも大切な大国の間で翻弄されながら、
人権派でもあるドノヴァンが奔走する。

それぞれの国の当時の事情や、国内に流れる空気までもが繊細に描かれていました。
交渉に失敗し救出出来なければ捕虜は勿論、
関わったドノヴァンまでもが闇から闇に葬られる、そんな危険と隣り合わせの任務。
冷戦という形の恐ろしい戦争。

作品中目に留まったのが “ベルリンの壁” です。
ここでは当時そこで起こっていたこと、背景の一つとしてそれはあったのですが、
最後に閉じられた大きなブロック, 越えようとして落とす命 ...
今まで見た “ベルリンの壁” の中で、何故か最も強く印象に残りました。
出演者の重厚な演技、それにこたえて背景も何かを語っています。

米国側が捕らえたソ連のスパイアベル (マーク・ライランス) の、
全く取り乱すことのない様子は、凄腕というより覚悟のように見えました。
ドノヴァンとの間に友情にも似た信頼が生まれます。
ドノヴァンが最後までアベルの身を案じる姿に、形を変えて続く戦争の残酷さを感じました。
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2016年5月8日
時は冷戦時代、旧ソビエトのスパイを弁護する仕事を請け負ったごく普通の弁護士。
アメリカとしては形だけの裁判にして死刑にするつもりが、人権最優先の立場を貫き、国を敵に回し、家族や本人に死の危険が迫ることも承知で法廷で戦い、最終的には死刑判決を回避することに成功させる。
そしてその後、今度はアメリカのスパイがソビエトに捕まってしまう。
また東ドイツにいたアメリカの大学院生が東ドイツに収監されてしまう。
またまたこの弁護士の登場で、ソビエトのスパイ1人とアメリカのスパイ+アメリカの大学院生、1対2の交換交渉の役目を担い見事成功させるって話。
これ実話だそうで、こんな勇敢な男がいたなんて信じられないが、その話をスピルバーグが見事なドラマとして見せてくれる。
時間にして141分、全てが緊張感ある映像でこういう映像作りってどうやったらできるのだろうかと関心さえするくらいだ。
特に見せ場は最後の20分くらい、人質の引き換え交渉シーンのなんとスリリングなことか。
観ていても緊張感が走る。
そしてラストの持って行き方、思わず涙がこぼれた。
ほんと上手いんだよなあ、スピルバーグの演出は。
これだけシリアスな重いテーマをしっかりとエンターテイメント作品に落とし込む技量、あっぱれです。
そして最後に、アメリカの飛行機がソビエトに撃墜され、落下していく様の映像はちょっと今まで観たことのないようなものだなあ。
常に新しい映像作りするスピルバーグはまだまだチャレンジ精神旺盛だと思ったなあ。
それと弁護士役のトム・ハンクスの演技とは思えない自然体の凄さとソビエトスパイ役のマーク・ライランスという役者さんのなんとも良い味だしていて、この2人のこの映画への貢献度は高いね。
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VINEメンバー2016年4月7日
米ソ冷戦時代の1957年、ソ連のスパイとしてFBIに逮捕された男の弁護を引き受けることになった
主人公が、死刑ありきの裁判で様々な嫌がらせや脅迫を受けながら、法の下での正義を貫き
通していくエピソードと、その5年後、偵察機でスパイ活動をしていたアメリカ人パイロットが
ソ連に拘束されたことで、弁護したソ連スパイとの交換交渉を任されることになった主人公が、
単身敵地に乗り込んで危険な任務を遂行していくエピソードを描いた実話で、スピルバーグが監督、
コーエン兄弟が脚本を担当したサスペンス作品です。
流石ハリウッドのヒットメーカーが手掛けただけあって、政治色の強いテーマでもエンタメ作品に
仕上げてしまう手腕は大したもので、結末は分かっているのに、緊張感を途切れさす事のない
スピーディな演出で、最後まで飽きることなく一気に観せます。
ただ何時もの事ながら、善悪の描き方がストレートで、愛国心を強要した作為的な描写は
相変わらずで、主人公と敵対する人物が、人食い鮫や暴走トラックと同じ感情の無い
モンスターに描かれていて、説教臭さも鼻に付きます。
本作で一番興味深かったのは、ベルリンの壁が作られていく場面で、今まで破壊される
ニュースしか見た事が無かったので、新鮮な驚きでした。
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2016年6月25日
アメリカとソビエトによる、捕虜になったスパイ交換のお話。
人の心のつながりに踏み込んだ良いお話でした。
冷戦時代の世界、東西ドイツの分裂、ベルリンの壁と、
当時の世界を知る意味でも良い作品だと思います。
実話がベースとなっているということで重みもありました。
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2016年3月8日
冷戦時代にこんな史実があったのかと、また一つ勉強になりました。
スパイというとMIや007、ボーンなどエージェントの活躍が見ものの映画を想像しますが、
これはエージェントの活躍を描いたものではなく、アメリカとロシアそれぞれにとらえられた
スパイ(捕虜)を交渉術で無事に交換させるという内容です。
だから話は淡々と進み、エンターテイメント性はないので面白さでいえば欠けるけども、
日本ではあまり知られていない冷戦時代の史実を知ることができました。
それにしても、アメリカの一市民、一弁護士でしかないジェームス・ドノバンという人物が
こんな重要な交渉を任されるという事実の方が私には驚きです。
ドノバンはその後、キューバから1113人の捕虜と物資を交換する交渉も任されたそうです。
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2016年6月16日
アベルへの最大の贈りものーそれは自分の為に身を削って働いてくれるという事実=信頼。
「若い時に国を出た。誰が僕を僕と確認してくれる?」国だって自分を補償してくれないと言う、寂しい言葉。
スパイとして生きてきたのなら、騙し騙されだったのだろう。一生懸命やったって、帰国すれば、敵国の手に落ちたものとして扱われる可能性だってあるのだから。

交渉を題材とした映画。だけど、細かい交渉過程はバッサリ。必要最低限。
そのかわり、短いエピソードで時代の雰囲気をたっぷり伝え、短いエピソードでその人柄を表現し、たっぷりと時間をとってクライマックスを見せる。人情・心情をたっぷり追体験させてくれ、ラストの落とし所は最高のカタルシス。ドラマの造り方がうまい。

アベルの口癖「それは何かに役立つのか?」-そのくせその対極ともいえる絵画・音楽を愛する人柄がとても感慨深かった。

泣き喚いたりはしない。ひょっとした目の動きだけで表現する。
アカデミー賞助演男優賞もかくやという演技、ご堪能あれ。
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2016年5月26日
私の文章力がないせいで、細かく内容を書けないですが、とにかく面白い!
実話なので、緊迫した状況に面白いという表現は如何なものかと思いますが、久々にスピルバーグ監督の力が観れた作品。
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