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ベームの演奏は、ベートーヴェン、シューベルトからブルックナーなどでも共通し全体構成がしっかりと組み立てられており、テンポは(驚くべきほど)一定、かつ弦と管の楽器のバランスと融合が絶妙でどちらかが突出するということがない。それを可能とするのは、いくどもベーム自身が語っているように、スコアを徹底的に読み込み(新即物主義と言われる場合もある)、オーケストラに周到な練習を課することによって可能となる。その一方、リスナーにとってどこに連れていかれるかわからないような、ある種のわくわくどきどき感(たとえばカルロス・クライバー)とは無縁である。

以上の特質から、ベームらしさとは非常な集中力のもと、はじめの一音から作品そのものに導き、演奏の個性よりも作曲家の心象へリスナーの関心が集中することにある。落ち着きのあるアプローチは、重心の低さを常に意識させるが、磨かれた音は、けっして軽からず重からず、ウィーン・フィルの場合は特に瑞々しくも美しい。よって、幾度耳にしても飽きのこないオーソドックスさを感じさせる。

但し、本集は多くの作曲家を選定しているゆえに、曲目の選択の幅が狭くなり、ブラームス が入っていない、ベートーヴェンとブルックナーではより曲目を増やしてほしい、モーツァルトの協奏曲( モーツァルト:クラリネット協奏曲、フルート協奏曲 )などももっと聴きたいといった欲張りな期待もあろう。ほかのセットを考えているからかもかも知れない。いずれにせよ、最良の演奏記録であることは折り紙つきである。

(収録情報)

【ハイドン】
・交響曲第88番、第89番、第90番、第91番、第92番、協奏交響曲(1972〜73年)V

【モーツァルト】
・交響曲第29番、第35番、第38番、第39番、第40番、第41番、「フリーメイソンのための葬送音楽」「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」「管楽器のための協奏交響曲」(1974〜80年)V、「レクィエム」(1971年)V

【ベートーヴェン】
・交響曲第9番※(1980年)V、「エグモント序曲」「コリオラン序曲」「プロメテウスの創造物序曲」(1971年)V、「フィデリオ序曲」「レオノーレ序曲第3番」(1969年)、「ミサ・ソレムニスOp.123」(1974年)V
 ※ギネス・ジョーンズ(Sp)、タティアナ・トロヤノス(Ms)、ジェス・トーマス(T)、カール・リッダー  ブッシュ(Bs)、ウィーン国立歌劇場合唱団

【シューベルト】
・交響曲第5番(1979年)V、第8番(1977年)V、第9番(1979年)D

【シューマン】
・交響曲第4番(1978年)V

【ワーグナー】
・「リエンツィ序曲」「タンホイザー序曲」「ニュルンベルクのマイスタージンガー 第1幕への前奏曲」「パルジファル 第1幕への前奏曲」「さまよえるオランダ人序曲」「ローエングリン 第1幕への前奏曲,第3幕への前奏曲」「トリスタンとイゾルデ 第1幕への前奏曲, イゾルデの死」(1978〜1980年)V

【ブルックナー】
・交響曲第7番、第8番(1976年)V
→ ブルックナー:交響曲第3番《ワーグナー》ブルックナー:交響曲第4番<ロマンティック> も名演

【ヨハン・シュトラウス】
・「美しく青きドナウ」、「トリッチ・トラッチ・ポルカ」「皇帝円舞曲」「雷鳴と電光」「南国のばら」「ピチカート・ポルカ」「アンネン・ポルカ」「常動曲」(1971〜1972年)V

【チャイコフスキー】
・交響曲第4番、第5番、第6番(1977〜80年)ロンドン交響楽団

【ドヴォルザーク】
・交響曲第9番(1978年)V
 
【R・シュトラウス】
・英雄の生涯(1976年)V
 
(摘要)V:ウィーン・フィル、D:ドレスデン・シュターツカペレ
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2015年7月26日
昨日、届き、今聴いています。数枚、重複でした。モーツアルト29、35、レクイエム、LPでも、ベートーベンの9番、ベーム初のデジタル録音で新品が買えず、セコハンで購入。モーツアルトの40、41番、もLPで買いました。あの頃はなぜか、ベームの新譜が、ドボルザーク9番、チャイコフスキーの4、5、6番、いったいなんなの、という感じの時代でした。ロンドン交響楽団からの名誉指揮者の称号とか。当時、私は高校生で、LP一枚2500円の時代、お小遣いで、すべては買えず、すべては我慢しました。4番は買ったかな。チャイコフスキーならムラビンスキーを買うほうが…という時代でした。5番はストコフスキーとか、評論家が言っていました。今は、そんな、先入観なく、安く、ベームを聴くことができます。ワーグナーの序曲集がいいです。クナのパルジファルの演奏をふと、思い出しました。ベームで青春時代を過ごした人は、お買い得です。ベーム75年の来日時に、同伴した、ムーテイが「新世界」を振ったので,この録音に影響したのかな、なんて想像しました。じっくり聴いてベームを懐かしみたい人にはぴったりのCDです。ともかく、晩年のベームファンは買った方がいいと思います。ハイドンの後期交響曲も入手しにくいと思います。ウィーンフィルとの再録のモーツアルトの後期交響曲、ブルックナー、などが聴くことができるのですから、ともかくお買い得のCDです。ジャケットは、発売当初のLPと違いますが、ベーム先生(ウィーンフィル名誉指揮者)の雰囲気の写真が多く、楽しませてくれます。【追記】ブルックナーの7番、8番、良かったです。ベームというと、ロマンティックや3番の名演で有名ですが、あまり評価されていない、この7番、8番、とても気に入りました。当時3枚組のLPで、高くて買えませんでした。美しく、乱れない、しっかりした演奏です。ハース版とあります。7番はシューリヒト、マタチッチ、カラヤン、ミスターSの幾つか、8番は、クナ、朝比奈、シューリヒトなどで聴いてきましたが、このベーム盤の美しさに、久しぶりに感動しました。ところで、ビスコンティの映画「夏の嵐」に出てくる七番、だれの演奏なのでしょうか?調べてみたくなりました。ブックレットには日本語の翻訳があります。
0コメント|23人のお客様がこれが役に立ったと考えています. このレビューは参考になりましたか?はいいいえ違反を報告
ベームの表現力の懐の深さとその特徴、そして収録曲については織工氏のレビューに詳しいので、ここでは別の面から観察したこのセットのセールス・ポイントを書いてみることにする。この23枚はベームがドイツ・グラモフォンに録音した演奏集の中でも比較的晩年のセッションからオーケストラル・ワークを中心に収録されている。このために録音状態も良好で、またランダムに選曲したようで意外にも先頃ユニヴァーサル・イタリーからリリースされた彼の交響曲集22枚のバジェット・ボックス・セットとの曲目のだぶりが皆無なのが嬉しい。

このセットのモーツァルトの交響曲集とシューベルトの交響曲第9番はウィーン・フィルを振ったものだし、ベートーヴェンの『第九』は1980年の再録音の方が選ばれている。また前者には収録されていなかったハイドン、シューマン、チャイコフスキー、ブルックナーの交響曲の他にベートーヴェンの序曲集も加わって、事実上ユニヴァーサル・イタリーのセットと対をなしてベームのよりインテグラルなオーケストラル・ワーク集のコレクションになる筈だ。通常こうしたバジェット・ボックスは、同じ傘下のレーベルでも独自の企画でリリースされるために、先に出たものに飛びつくと、その後更に充実したセットが出る可能性が高く二の足を踏んでしまう。かと言って両方揃えると同一録音で溢れてしまうという懸念がある。しかし今回は偶然なのか、あるいは売り上げを見込んだ戦術なのかは分からないが、結果的には入門者にも揃え易い企画になっていることは評価したい。

ライナー・ノーツは55ページあり、『第九』は英語対訳、『ミサ・ソレムニス』及びモーツァルトの『レクイエム』はラテン語のテキストに独、英語の対訳付。ボックスはクラム・シェルではなく、上下にスライドさせて開閉するタイプでしっかりした装丁。サイズはやや大きめの12,5X13,5X7cm。尚最近メンブランからリヒャルト・シュトラウスのオペラ8曲を収めた全曲盤20枚が復活したが、欲を言えばベームの振ったオペラや声楽曲、更に協奏曲や室内楽などのレパートリーのリマスタリング盤での復活が望まれるところだ。
2コメント2件|26人のお客様がこれが役に立ったと考えています. このレビューは参考になりましたか?はいいいえ違反を報告
既にお二方が書かれていて(このお2人にはいつも参考にさせて頂いている)ほとんど同意見だが、せっかく晩年の録音がまとまって出たので、しばしば老いという形で批判されてきた彼の晩年の演奏について、(当たっているところもあるとは思うものの)この表現で何をしようとしたのかを拙いながら書いてみたいと思う。
ある日本の指揮者が、ベームの演奏に対する批判に関し、「老いていくにつれ、動作が遅くなることと、音楽の解釈がゆっくりになることを同一に論ずるのは誤解に基づく間違いである、音楽家というものは、そのテンポで表現したいことがあるからそのテンポをとるものである」という趣旨を述べていた、後は、それに賛同するかどうかである。

まずモーツアルト。実は最近刊行された吉田秀和の「モーツアルトとその音楽と生涯」(学研)の2巻目に、この中の40番の演奏が論じられている個所がある(82ページ)。かなり遅いテンポが目立つと述べたのちに、面白いのは「オーケストラの中の楽器の一本一本のソロイスティックな扱いが強調されていること・・・。モーツアルトは・・・室内楽的みたいに透明な色で・・やりたかったのでは・・そういうことがわかる演奏になっている。しかも面白いことに劇的なんですね・・・透明な音の流れの中でもって劇をやる・・・」。少なくないレコード評論家が単に遅いとか、老いたとか述べているのに比べ、(賛否は別にして)これこそ批評というものであろう。
それに付け加え、私としては、39番も、プラーグも29番もハフナーもゆっくり目のテンポでありながら音楽が流麗(特にプラーグの一楽章、彼は昔から良かった)で、管楽器の室内楽的な美しさと陰影に満ちていることを付け加えたい。王朝絵巻をゆっくり開いていくような、それでいて流麗さを失わない演奏。

ハイドン。パリとロンドンセットに挟まれて目立たない、でも円熟したハイドンの交響曲の優れた演奏が聴ける。こんな不必要なものはないけれどあるべきものはあるといった作品を振らせたらベームは(セルと並び)素晴らしいと思う、特に管楽器の魅力的な協奏交響曲と、オックスフォード(これはハイドンの傑作の一つである)。104番などどんなに良かっただろうと思う。残さなかったのは残念である。

チャイコフスキー。一般の解釈とやはり違う、他の指揮者がどんな演奏をしているか気にせず、自分が楽譜から読み取ったものを表現しているからと思う。全体にチャイコフスキーに必要な感傷が欠けている(例えば4番の2楽章)と思う。6番が特に問題があるところ(1楽章の展開部のブレーキのかかったような入り、2楽章の5拍子の変則的なワルツの硬さ)。でも1楽章の第2主題の歌い方は静かで美しいし、第3、4楽章は立派。4番の1楽章のコーダの迫力、3楽章の中間部の立体的な響きの見事さ、5番のブルックナーを思わせるような雄大な起伏をもった流れ。つくづく、ちょっと合わないからと言って凡演にならない所が大したものだと思う。LSOが実によくベームを理解し、表現しきっている。
ドボルザークの新世界の2楽章の深さ。1,4楽章のがっちりとした見事さ。

Rシュトラウスの英雄の生涯。絹織物のような美しい演奏(と発売当時誰かが言っていた)。かつて実演で聞かれた迫力はなくなった代わりに、後半の業績、引退の懐古的な美しさが光る。Jシュトラウス。皇帝円舞曲、こうもり序曲等の緩やかな部分に懐古的な味わいがある。クライバーの名演と対極にある演奏。

モーツアルトのレクイエム。これは今だに評価する人も多いであろう、もはや聞くことのかなわない深遠な演奏。ベートーベンのミサソレムニス。構築的な迫力こそ減ったが、ベネディクトゥス等の緩やかな部分の清らかな美しさ。それからついでに書いておくが、発売当時クリスタ・ルードヴィッヒしかほめられなかったが、ほかの歌手もいいと思う、特にマーガレットプライス(この人のドイツ歌曲は素晴らしいと思う)。

ブルックナー。7番の冒頭、虹をかけるような第一主題の歌い方が見事だと思う。7,8番共に緩やかな楽章が特にいい。8番の3楽章の中間部に金管の強奏があった後、静かに霧が湖面を掃いていくような部分等の演奏を含め、流麗。

ワーグナー。カラヤン等の演奏に比べ構築性が表にでた表現、あのパルシファルの前奏曲でさえそう、ゴチック建築を見るよう。一方モーツアルトの演奏に通じる透明さがある。その点では彼の絶頂であるバイロイトの一連のワーグナーの延長の表現である。それにしてもリエンツイやマイスタージンガーなど本当に立派。

シューベルト。5番のゆっくりとした1楽章がとてもニュアンスに富む。この若き日のしかし天才としか言いようのない、モーツアルトの29番にも通じる陰影の濃さが出ている。ドレスデンとのザ・グレートは実演ならではの迫力に満ちた名演、とても85歳前後とは思えない。1楽章のコーダのスケールの大きさ。2楽章の3つ目の主題が後半においてやや前のめりになりながら、内声も含め熱く歌われる所(ベームは遅いという俗説の反証)。
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2015年7月12日
国内発売の単品?CDは数枚もっていますが、晩年の録音集という事で購入してみました。2枚はだぶりましたが,これは一枚あたりが安価なので
いう事はありません。ただ,単品の方をどうするか、捨てるのももったいないし。(音は何となくですが全集の方が良いように感じます)
The Symphoniesの方も購入したので,ベームのウイーンフィルとベルリンフィルをしばらく楽しめそうです。
紙ジャケットの写真が単品CDのものでないので星4つにしました。
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ベスト1000レビュアー2015年6月8日
ベームとは長い付き合いで、LPレコードもたくさん持っています。モーツァルトの交響曲(古い方の全集)やオペラ、ベルクの「ヴォツェック」などは何度聞いたことでしょうか。しかしこのボックスの最晩年の録音(およそ1970~1980年位)はほとんど持っていなかったので有り難い発売でした。その多くが安定したオーソドックスな演奏で、ベーム愛好者からは「黄金の中庸」と呼ばれているそうです。J.シュトラウスのワルツやポルカなどは品の良い美しい演奏でとても楽しめました。ちょっとなあと思ったのはチャイコフスキーの「悲愴」で、最初の部分が弦のバランスやアンサンブルが良くないですし、木管楽器の最弱音のあとのフォルティシモが遅くてかっこ良くありません。私にとっては曲目があまりにも普通なのと、内ジャケットに魅力が感じられないので星4つにしました。欧文解説書の中にはベームに関わる5ページの日本語訳文が入っています。
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2015年7月25日
チャイコフスキーの「悲愴」をきこうとしてベームとロンドン交響楽団が第一の選択になるなどということは、まず考えられない。ドヴォルザークの「新世界から」なら、気分によってはベームとヴィーン・フィルハーモニーに手をのばすことがないともいえないが、でも、この録音をもっていなくても、あまり残念な気はしない。しかし、若き日に、ベームを求めたわたしには、どの録音もいとおしい。全部を手もとに置いて、折々に慰めを得たいのです。このようなコレクションは、そういう人に向けられたものというべきではないでしょうか。ベームに求めたものを記して、どこかにいるかもしれない共鳴する人を待ちたいと思います。

カラヤンのEMI盤と同時期に発売されたベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」は、あの不朽のモーツァルト「レクイエム」と同じヴィーン・フィルハーモニーとの待望の再録音でしたが、独唱者をはじめ演奏の技術的完成度が違い、評価に差がつきました。かつてCDにしたのは日本だけだったのではないか。冒頭のキリエ、オーケストラと合唱のアインザッツがそろっていない。それに、いくら何でも、遅すぎる。しかし、これは「あの」レクイエムの流儀が直接受け継がれている感動的な音楽です。テンポが遅いのではない、そういう問題ではなく、Kyrie の「呼びかけ」が柱のように立てられていくのです。むしろ、繰り返される Kyrie の間が広いというべきでしょう。なぜなら、演奏者はベームの棒に合わせて歌いだすのではないからです。指揮棒が振り下ろされた後、メンバーは各々の内面のエネルギーが高まりに従ってKyrieの音響を構築する。合唱はマスの響きより、それぞれの思いを訴えるような録音のされかたです。かけがえのない記録として指摘すべきは、天上から天使が舞い降りるようなヘッツェルのヴァイオリンで、陶酔ではなく叙事的に、だからこそ深く心に敬虔な感情を呼び覚ましてくれます。

そう、「遅い」のではない。あるいは、遅いで片づけては、きこえるものもきこえない。モーツァルトの29番や40番の第1楽章。物理的に遅いことは確かとしても、「遅く」演奏しているのというより、流麗な甘さとは違う、あるいはそれだけではない屈折をあぶりだすように演奏しているというべきではないか。シューベルトの5番、この名品も、これほど彫りの深い、それでいてモーツァルト的、青年的なしなやかさをもって演奏された例を、わたしは知らない。こういう流儀だからこそ、シュトラウスのワルツが重い硬いなどという予断を裏切り、最上のコクをたたえた音楽になっているのでしょう。

ブルックナーは、行間を詰めた感じ(あえてカットが多いとはいわない)の版を使い、テンポのゆれも有機的・合理的に処理していく名人芸で、しなやかなヴィーンらしさを生かした最良の記録だと思います。R.シュトラウスの「英雄の生涯」は、こけおどしの音響からのアプローチではなく、内容本位というか、ゆかりの深いこの作曲家の思いに寄り添い、克明だが「遅い」わけではなく、やはり透明な音づくりが特徴的で、むしろ芭蕉晩年のモットー「かるみ」のような世界を描いているといいたい気持ちです。そう、遅い=重いのではなく、克明・透明=かるみ。

その他、涙ぐむような心のふるえを感じさせるハイドン88番の2楽章とか、来日公演のアンコールでもしばしば演奏され、豪壮ながら諸声部の見通しの保たれたたヴァーグナーの「マイスタージンガー」前奏曲とか、ハイドンとヴァーグナーの高水準には、大方異論がないでしょう。

いずれにせよ、こうした「ベームの芸術」に共感し、その世界を愛する者にとっては、あまり聞かないだろうなと思うチャイコフスキーを含めて、どれも逸することができないわけです。
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2015年10月30日
現役時代、かったるいと購入せず、NHKライブと、遺作の第九、グレートをレコードで持ってましたが、あまり聞くことなく保管してました。自分も還暦を迎えるような年になり、改めてベームの心が理解できるようになりました。じっくり聞きたいと思います。
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2015年12月17日
80年来日時はゴールデンタイムにNHKでコンサートを放送されたりと大人気のベーム先生でしたが
今では少し忘れ去られた感がありますが、こうしてまとめて聞いてみますとやっぱりいいわね、
 おすすめは初のデジタル録音となるチャイコの5番でドイツスタイルの演奏をLPOから引き出してます
それとブルックナーの7,8番もウイーンフィルの音色で長く聴きたい名演でしょう。
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2015年9月27日
今までLPでしか持ってなかったので新しい気持ちで聞いたが、音質も良く何より安い費用で大好きなベームを聞けるのが嬉しい。
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