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18レビュー
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59 人中、55人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
感情が揺さぶられる異色の「戦争ヴァイオレンス」、ロミーがひたすら美しい(悲),
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レビュー対象商品: 追想 [DVD] (DVD)
日本公開は1976年。既に30年以上も昔のフランス映画ですが個人的にはトラウマに近いインパクトを受けた作品です。 1944年のフランス。ナチス侵攻が迫る中、外科医ジュリアン(P・ノワレ)は妻のクララ(ロミー・シュナイダー)と娘を故郷の田舎に疎開させることにします。 ジュリアンはその村の名家の出で、古い城を所有しているのでした。 いよいよドイツ軍の軍靴の音が近づいてきた、週末、ジュリアンは村へと向かいます。 しかし到着した村にはドイツ軍の先遣部隊の姿が…そして駆け付けた城で彼が目にしたものは・・・。 私の中での本作の位置づけはペキンパーの「わらの犬」とほぼ同格。 ただ、アメリカ映画の乾いたタッチとは異なり、じっくりと主人公の心情に寄り添う演出がなされている分、感情がかき乱される度合いはこちらの方が大きいかも知れません。 非エンタティメントよりなそのアプローチを良しとしないビューワーもいらっしゃるでしょう、しかし見れば分かるのだがその悲劇的な展開も壮絶なヴァイオレンス描写もちゃんとメッセージの手段であることが伝わって来ます。 そこが「暴力」を娯楽要素として利用するだけの昨今の映画とは大いに違う部分でしょう。 温厚で善良ながら冴えない風貌の主人公、ジュリアンが想いを寄せた美しく聡明なクララのハートを射止めるまでの切ないロマンスが前半にじっくりと描かれております。 その部分を冗長と見る向きもありましょうが、フィリップ・ノワレとロミー・シュナイダーという仏映画界の大スター二人の共演ですから、しっとりとした情感が息づいており申し分ありません。 この展開からは戦争の非道さを描いた、ともすれば気が滅入るような作品であるとの印象を受けるかも知れません。 実際、そのとおりではあるのですが、この映画に対して私が複雑な気持ちになるのは後半のシークエンスの描かれ方にあります。 ジュリアンは城を占拠したドイツ軍の部隊に対してたった一人で復讐のための「戦争」をしかけてゆくのです。 手にしたのは「古い猟銃」(原題です)一丁。 圧倒的に不利な状況ではあるのですが彼は幼少期を過ごしたこの城を文字通り隅から隅まで知り尽くしており、地の利を生かしてゆきます。 古城にはつきものの「隠し扉」「抜け穴」「秘密の通路」それらを利用して神出鬼没のゲリラ戦を繰り広げてゆくのです。 誤解を恐れずに言えばこの部分が「滅茶苦茶に面白い」。 気弱な一人の男が復讐に燃えて巨大な敵に戦いを仕掛けるという、ちょっとゲーム感覚も感じさせるエキサイティングな展開になっているのです。 ドラマ部分の悲劇性の大きさと「アクション映画」としての完成度の高さによってちょっと他に類のない印象の作品になっております。 ただ、結末のつけ方にはやはりヨーロッパ映画らしいシリアスさが漂っており、けっしてエンタティメントに流されてはおりません。 この「筋の通し方」もスゴイっす。
18 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
孤独で激しい大復讐劇アクションと、冒頭巻末のリリシズム・メロドラマと。,
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レビュー対象商品: 追想 [DVD] (DVD)
ロベール・アンリコの「追想」に初めて出逢ったのは、名古屋の高校生時代。町山智浩氏やレビュアーのアイク氏と同様、自分もまた観終わった後トラウマ状態に陥ってしまった。その後、東京の名画座で1度見返したものの、一向にソフト化されず、いつしか“幻の1本”として、忘却の彼方に忘れさられつつあった映画だが、「イングロリアス・バスターズ」公開に併せ、タランティーノが今作への愛と影響をたっぷりと語り、また、町山氏の「トラウマ映画館」でも取り上げられて、是非再見したいと思っていたら、この度晴れてDVD化されるとの事。まずはめでたいと言っておきたい。 で、映画の内容、作品解説については、前述のアイク氏が的確かつ詳細に述べられているので、それを参考にして頂ければ、と思うが、今作は、フィリップ・ノワレの悲しみの名演によるノワレ主演の映画であるにも拘わらず、やはり、ロミ―・シュナイダーの魅力に負う処が多いと思う。 製作サイドは、当初この役をカトリーヌ・ドヌーヴかジャクリーン・ビセットで考えていたらしいが、アンリコが、ロミーで行きたいと彼女を口説いたらしい。ドヌーヴもビセットも魅力的ではあるが、よくぞ、ロミーで、と思う(笑)。 冒頭と巻末、映画で言えば、プロローグとエピローグの部分と、本編での主人公ノワレの“甘美で幸福な記憶”の中でのみ登場するロミ―だが、否、それだからこそか、実に美しく聡明で理知的なのだ。 本編での主人公の“行動”の総ては、“彼女への思いの深さ”に起因する以上、当然と言えば当然なのだが、彼女のあまりの素晴らしさゆえに、観る者は皆、間違いなく深い悲しみから転じた凄まじい主人公の憎悪の大復讐劇に、共鳴すると同時に、やはり失ったものは決して取り戻す事は出来ない絶望と喪失感を痛感させられるのだ。 今作にはモデルがあるし、映画の4分の3を占めるのは、主人公の孤独な闘いだが(もちろん、これはこれで実に面白いのだが)、それでも、親子3人が仲睦ましく自転車で走っていく姿にフランソワ・ド・ルーべの哀切なメロディがかぶるあの印象的なオープニングとラストこそ、アンリコが本当に撮りたかったパートなんじゃないかとさえ思う。 リリシズムこそ、アンリコの真骨頂だから。そして、男は、こんな映画に弱いのだ。
17 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
アンリコ映画 ― 失われしものへの追憶,
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本作『追想』に関しては、先行して書かれた名レビューがすでにあり、アイク氏は「復讐劇」として、そして hide-bon氏は「男の哀愁映画」として紹介されていて、ある意味この2つのレビューで本作の魅力は語り尽くされたと言ってもよく、「私も書きます!」と手を挙げてはみたけれど「さて何が書けるだろうか・・・」と思案してしまった。そんな中、ロベール・アンリコ監督の映画のある共通点に気づいたので、それを中心に書きたいと思います。アンリコ映画は、愛する者(時には自身)の死=「喪失」と、失ったものに関わる「記憶」にまつわる物語が多いように思われます。 ポランスキーの「タンスと二人の男」「でぶとやせっぽち」と共に、短編映画の名作として語られてきたアンリコ初期作品『ふくろうの河』は、死の瞬間に男が自らの人生を「回想」する物語です。また『若草の萌えるころ』は一種の青春映画でありながら、ジョアンナ・シムカス演じる主人公のおば=かつてスペイン市民戦争の闘士だった人物、との思い出を「追想」しながらその死を受け入れる物語でもあります。そして名作『冒険者たち』もまた、「失ったもの」の大きさを背負った男たちの物語、と捉えることができます。 戦争を体験した世代でもあるアンリコは、映画を通して問いただし、訴え続けようとした何かがあるように思うのです。 そして本作『追想』は、愛する妻と娘をナチスに無残に殺害された男の復讐が、かつての幸せの日々の回想を交えながら描かれる作品です。 戦争を扱った映画は、いわゆる「○○大作戦」ものかレジスタンスの抵抗を描いたものが中心ですが、この作品が個性的なのは、ナチス・ドイツを相手にした、一人の男のあくまで個人的な「復讐」を描いたことで、そこにアンリコの個人的な思いが込められているように感じられます。 そして、非常に重いドラマである一方、アイク氏の指摘にもあるように、ある種のエンターテイメント性を持っているのも確かで、特に憎っくき最後の一人を討ち果たすあの名シーンは、思わず喝采の声を上げてしまったことを認めます。 ビデオ版の解説に「フランス映画ならではの詩的アクション」という言葉がありますが、シンプルながら言いえて妙、ではないでしょうか。 いつもは色々と調べてレビューを書く方なのですが、この映画に関しては、先入観を持たずに書いたほうがいいのでは、という気がして、純粋に一作品を観た印象として感じたままに書きました。なので、今回は町山智浩氏の「トラウマ映画館」にも目を通していない、という事を書き添えておきます。 hide-bon氏も指摘されていましたが、筆者も同感なのは、この映画を思い出すとき、まっさきに脳裏に浮かぶのは、ロミー・シュナイダーのあの衝撃的なシーン・・・ではなく、フィリップ・ノワレが家族3人で自転車に乗っている、冒頭とラストのシーン、なのです。 なぜなのでしょうか? それゆえに、この映画の邦題は『追想』なのかもしれません。 最後に、たちどころに「あの時代」に連れ戻してくれる、フランソワ・ド・ルーベの美しい音楽も心に残ると言わせて下さい。 蛇足ながら、今年に入ってからの'60、'70年代映画のDVD化、全くレビューの手が追いつかないくらいの猛ラッシュですが、何と次はパトリシア・ゴッジの『かもめの城』がDVD化決定のようです!が・・・、この作品は残念ながら未見なので、見巧者の方々のレビューを楽しませて頂く、読み手に回りたいと思います。
18 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「本商品を実際に購入して、視聴した人にしか分からないこと」を中心にレビューを書きます。,
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レビュー対象商品: 追想 [DVD] (DVD)
本作品は、テレビ放映時が初見です。何気にテレビ放映していたものを、映画の途中から何となく見ていた、 そんな出会いです。 男女の心の機微など理解できない子供の私でしたが、 それでもあの「鏡」のシーンは、心に突き刺さった棘のように、 時折、チクリと痛みました。 映画のタイトルすら思い出せないのに。 歳月が流れ、今年(2011年)になって、町山智浩さんの「トラウマ映画館」を読み、 本作品の邦題が「追想」であることを知りました。 同時に、完治していたと思い込んでいた「棘」の痛みがよみがえりました。 昨日、本商品が届いたので、早速日本語吹替で視聴しました。 私の「グランド・ゼロ」はテレビ放映の日本語吹替版なので。 作品の内容については、すでに優れたレビュアーの方々が語り尽くしていると感じますので、 私は「本商品を実際に購入して、視聴した人にしか分からないこと」を中心に追記いたします。 本商品のマスターは、昨年(2010年)フランスで「限定版」として発売され、 今年(2011年)「通常版」として同国で発売された本作品のDVDの最新のマスターを使用しています。 本商品のジャケット裏の、著作権(copyright)の発生年数が、2011年となっていることからも、それは明らかです。 またフランス盤はPAL早回し規格で収録時間は約98分ですが、 本商品は日本市場向け規格で収録時間は約102分です。 つまり、本商品は現時点において、世界最高の鮮明で美しい画質を、 本国フランスを差し置いて、4分間も長く堪能できるのです。 音声は、原語(フランス語)、日本語吹替ともにモノラルです。 日本語吹替の音源発掘に関しては、日本のフィールドワークス社が協力しています。 日本語吹替音声はヒスノイズも極力抑えられており、なんらストレスを感じません。 日本語吹替版では、主人公のジュリアンの声を、 俳優としても、声優としても著名な、石田太郎さんが当てておられます。 まったくの余談ですが、本作品が初めてテレビ放映された1979年に、 石田太郎さんは、声優として、日本アニメ史上に残る偉大な仕事を残しておられます。 アニメ「カリオストロの城」の「摂政カリオストロ伯爵」役としてです。 ジュリアンもカリオストロ伯爵も「仕掛けの多い城の城主」である点で共通していますが、 石田太郎さんの膨大な仕事量からすれば、特段なんらかの「作為」等はなく、 「まあそういう「偶然」もあるさ、だってこの仕事量だぜ?」止まりでしょうね。 閑話休題。 特典映像は予告編のみですが、きちんと日本語字幕がついているあたり、関係各位の思い入れを感じます。 画面比は1.66:1なので16:9型対応のテレビで視聴した場合、画面左右に黒オビが入ります。 封入特典として、日本劇場公開時の本作品のチラシの復刻版(なぜか2色刷。フルカラーでないのが残念!)が封入されています。 本作品の日本劇場公開時のチラシの意匠は2種類あって、 1つはジャケットに使用されています。封入されているのはもう一方のチラシです。 チラシの裏面には本来、映画のあらすじ、主演俳優、写真を交えた簡単なレビュー、作品解説等が掲載されていますが、 復刻版チラシの裏面には、映画評論家の江戸木純さんによる、写真入りの作品解説が掲載されています。(こちらも2色刷…!) ともあれ本商品の制作にあたって、尽力された方々に、心から感謝する次第です。 初めて本作品に出会ってから、30余年、こうして最高の形で再会を果たせたことに対しても、 「鏡」のシーンを再び見るとこができたことに対しても、関係各位の方々に再度御礼申し上げます。
12 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
まさかのDVD化!,
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レビュー対象商品: 追想 [DVD] (DVD)
かなり諦め気味だったこの作品のDVD化。手に入れ、日本語吹き換え、鮮明な画像、2色刷りとはいえ当時のポスターの再現入り、解説ありと・・・至れり尽くせり。 本当にうれしいです。 ビデオを大事に観ていた私としてはいつビデオが見られなくなるかという状態で再生していた。 画像も悪く、部屋を暗くしないと、城の中のシーン(大半がそうなんですが・・・)が真っ暗で観えず・・・結構なストレスでした。 今回、DVDでストレスなく最後まで観れて感激。 ロミーの笑顔はやはり美しく、ファンでなくても「この女性のためなら・・・」と思ってしまうのではないかと思います。 戦争映画ですから、残酷なシーンも多いし、考えさせられるシーンもあります。 その反面、ロマンス映画としてもいい作品だと思います。 是非、多くの方にこの機会に観ていただきたい。 ロミーファンとしてはロミー映画をもっとDVD化してほしいです。
10 人中、8人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
「追想」というTitleからは予想もつかないHardな内容だが、観終わったら納得するでしょう,
By スレイブデイトン (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 追想 [DVD] (DVD)
大阪は梅田スカラ座にてRoad Show公開された時(2週間で打ち切り)は中学生だった事もあり、映画鑑賞で使えるお小遣いも限られていた為、殆ど見向き目もせずにThroughしたのだが オッサンになってロミー・シュナイダーの美しさが理解できるようになってからは、 この作品をどうしても観たいという欲望に駆られ、漸くDVDで観る事が出来た。 独逸占領下のFranceの片田舎に住む医師ジュリアン一家を襲う不幸な出来事を描いた悲劇。 1944年、連合国の上陸に備え、Resistanceの掃討に躍起になっていた独逸軍の魔の手から守る為 ジュリアンは再婚した妻(ロミー・シュナイダー)と前妻の娘を実家に疎開させる。 暫く2人から連絡が無かった為、心配になったジュリアンは実家へと赴くのだが、何と実家のある村の住民たちは独逸軍に虐殺されており、愛する妻子も惨殺されていた。 絶望のどん底に陥ったジュリアンは妻子を無残にも殺した独逸軍への復讐を誓い、1挺の古い銃(原題である)を手にし行動を起こすのであった。 ここまでが今作の大まかなStoryであり、独逸兵を1人又1人と倒す合間に幸福だった頃の回想Sceneが挟まれるところから邦題が付けられたのだろう。 暴力と幸福という相反するものを交互に見せる事で監督が訴えたかったのはやはり反戦という思いだったんではないだろうか。 復讐劇が非常にSuspensefulに描かれており、それだけでも充分に見応えあるのだが 主人公の描かれ方が昨今のHollywood製Revenge物に出てくるSuper Manとは違い、等身大である点が好感持てる。 この辺りは「狼よさらば」のポール・カージーとダブって見えるのは私だけでしょうが。 又、私にとって印象に残ったSceneが3カ所。 1つは疎開先へ出発する車の中でのロミーの美しさ。まず間違いなくすっぴんのはずだが、これは一瞬で次のSceneではうっすらと化粧をしている。 2つ目はジュリアンが教会内でChrist像やMaria像を粉々にぶっ壊すScene。 私は無神論者だが、この主人公の行動は本当に理解できる。幸せを奪われる事が神の思し召しではないはずだ。 そして何と言ってもLast Scene。 妻子を失った事すら忘れてしまう程、我を失った主人公がふと我に返って微笑みながら、幸せだったひと時を思い出す。 Openingと同じ家族でチャリンコを走らせるLast Sceneが悲惨なDramaを僅かに救ってくれます。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
炎のような,
By かむ (おおさか) - レビューをすべて見る
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ナチスの描写があまりにテンプレートでリアリティがある映画というわけではないのですが その復讐心とその後の主人公の姿には強く打たれました。 これはナチスや戦争をモチーフにしてはいますが 中年男の炎のような全身全霊の愛の映画なのではないでしょうか。
4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
誰しも鬼となり得る。,
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「冒険者たち」のラストの銃撃戦に焦点を当てて掘り下げたような作品。ビジネスで騙されても、レティシアが死んでも怒りを抑えることが出来た冷静なロラン(ヴァンチュラ)が、最後マヌー(ドロン)を殺されるとブチ切れて敵を全滅させる城塞のシーン。建物(今作の城)の生かし方も古い武器(原題)の扱いも、メタボなおっさん(ノワレ)の無鉄砲ぶりもグレードアップしてます。しかし付録の解説にもあるように、この邦題には感心しません。実際紛らわしい。追想、追憶、慕情、旅情、哀愁、愛と追憶の…etc. いえ、確かに主人公しょっちゅう奥さんとの思い出(娘もいるけどイマイチ印象薄)に耽りますが。別にそこは主眼じゃないし… 素直に「古い銃」でいいじゃん。その方が硬質なものに哀愁漂う感じが出て作品に合うよ。 音楽はお馴染み・ルーベ。話と対をなす曲調が正に不条理を突いており、いかにもなメロにしないのはさすが。監督のノワレ起用(それまでのイメージと逆な配役)にうまくマッチしてると思います。テーマが重い割に、見終わってしんどくない理由の一つはここにあるんじゃないでしょうか。
5つ星のうち 5.0
平凡な男の壮絶な復讐劇,
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恐らく、タイトルとオープニング・シークエンスを観ただけで本作の内容を読み取れる人間はいないだろう。「地下鉄のザジ」、「マーフィの戦い」や「エスピオナージ」、「イル・ポスティーノ」など数多くの映画への出演で知られる名優フィリップ・ノワレが主演を務めた異色の戦争映画である。評価は非常に高く、セザール賞作品賞、主演男優賞、作曲賞、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞海外男優賞を受賞している。本作では、ナチス・ドイツによるフランス人に対する残虐極まる所業が生々しく描かれており、いわゆる娯楽映画としての戦争映画とは一線を画する作品となっている。そして、ナチス・ドイツ軍の占領下に置かれたフランスの様子がよく描かれている。画面からも、ノワレ演じるジュリアンの感じる息苦しさは観客にもひしひしと伝わってくる。また、ジュリアンは反独的としてドイツ側から睨まれてはいるが、純粋なレジスタンスという訳ではない。あくまで愛国心の強いフランス人という感じである。医師としても家庭人としても、ジュリアンは(その当時の人間としては)誠に平凡な男として描かれている。そんなジュリアンだからこそ、ナチス兵相手に繰り広げる壮絶な死闘が活きてくるのだ。さすがは名匠、ロベール・アンリコである。 本当に大切なものを奪われたとき、人間とはジュリアンのように、かくも苛烈な生き様を選ばざるを得なくなってしまうのか。人間も動物の一種であるということを、まざまざと見せ付けられた。紛れも無い名作である。是非一度御覧頂きたい。
7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
映画館で観たかった。,
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レビュー対象商品: 追想 [DVD] (DVD)
公開当時はまだ中学生で、親が一人で映画に行く事を許してくれず、鑑賞を断念した作品でした。幸福そのもののサイクリングシーンの写真と、ストーリーの内容のギャップに観に行けなかった口惜しさも相まって、ずっと忘れられなかった作品でした。今回DVDの発売に前後してテレビ放映があったので、まずそちらを観ました。親のいいつけなど無視して行くべきだったな…とつくづく思いましたね(笑)もちろんすぐに注文しました。吹き替えで観るのが楽しみです。
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追想 [DVD] 作成者 ロベール・アンリコ (DVD - 2011)
¥ 4,179 ¥ 3,396
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