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14レビュー
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有用性の高い順 | 最新のレビューから
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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
見えない真実〜哲学的でミステリアス,
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レビュー対象商品: 欲望 [DVD] (DVD)
60年代のロンドンを、鮮やかに切り取った映画。抽象絵画のような様式美をもち、ミステリアスで哲学的な作品だと思いました。 原題は「blow up(引き延ばし)」。 長い歳月を経ても、解き明かされていない、様々な解釈がある伝説的な映画だそうです。 名女優のV・レッドグレーブ(「ジュリア」「ジュリエットからの手紙」「つぐない」)の若い頃のセミ・ヌードシーンがあり、S・マイルズ(「ライアンの娘」「召使」)、J・バーキン、伝説のバンド、ヤードバーズも出演。 音声解説によると、J・バーキンのヌード・シーン、パーティー、ドラッグを吸うシーンなどは、当時物議をかもした衝撃的なシーンの連続だったとのこと。 60年代のファッション、髪型、メイク、音楽、ロンドンの町並みが鮮やかです。 アントニオーニ監督ならではの、抽象絵画のような美しい構図、伝説の名シーンの数々は楽しめました。 有能で人気写真家の、甘いマスクの青年(D・ヘミングス)が主人公。 写真家として成功した彼は、裕福で女にも全く不自由していない。 青年にとっては、他者は被写体としてのみの価値だけ。 傲慢で気楽な人間関係しか求めていない青年は、モノにも人間にも執着心や愛着心がなく、用事が済んだらサッサと捨てる。 そんな彼が公園で撮影した男女の写真に興味を抱き、「blow up」して執着し、最大の興味の対象となっていく所が皮肉。 それまでの青年は社会問題や貧困問題を、非情なファインダーからのぞいて撮影していただけで、何事にも無関心で他人事だった。 青年が撮った、ある重要な事件・・だが、彼は警察に通報せずに、ファインダー越しに捉えようとするところが、写真家・芸術家の業なのかもしれない。 劇中二度登場するパントマイムの集団とラストシーンは印象的で、ミステリアスな伝説の映画となった理由に納得しました。 見えないボールと聞こえる音、エンドロール直前映像・・様々な解釈ができて面白かったです。 主人公の青年役はT・スタンプにも似合いそうだなと思っていたら、T・スタンプにもオファーされていたそうですが、T・スタンプ、J・シムカスのキャスティングで観たい気もします、 解釈は人それぞれ、抽象絵画のように意味は後付されるもの・・という解説がありましたが、私はこの映画のもつ雰囲気が好きです。
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
blow up,
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レビュー対象商品: 欲望 [DVD] (DVD)
カメラのファインダーを通して捉えた世界が、ありのままの現実であると信じている自己中のカメラマンが、 公園で盗み撮りしたアベックの写真を blow up(引き伸ばし)して行くうちに、 思いも寄らない物が写っているのを発見して驚愕する。 骨董品屋で買ったプロペラや コンサート会場で叩き壊されたギターの破片のように、 主人公が見ている世界は現実の片割れでしかなく、 ファインダーの外にある世界は、友人が描く抽象的な絵画や ラストシーンの見えないテニスボールに象徴されるように、 主人公には不条理で理解し難いものであり、 潜像となって隠された真実を見る事は叶わない。 社会が作り出した虚構の中で、 真実を見失ってしまっている現代人に対する警鐘。 20代の頃、この映画をはじめて観た時に 感じることのなかった主人公が味わう閉塞感を、 30年後の今日見直して、漸く理解することが出来た。
15 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
買いです。,
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レビュー対象商品: 欲望 [DVD] (DVD)
最初はヤードバーズの映像が見たくて、次は英語を話しているジェーン・バーキンを見たくて、そして最後にコルタサルにインスパイアされていると知ってどのようにか確認したくて、そのほかにもリヴァイヴァルの映画館でなにかと二本立てだったのも見たような。結局都合四、五回は見てるのですが、スウィンギング・ロンドンといいますか、抽象的な思考にいざなわれるような喚起力のある映像とトリックといいますか、なかなかどうして経年劣化しない作品であります。
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
コメンタリーについて,
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Amazon.co.jpで購入済み(詳細)
レビュー対象商品: 欲望 [DVD] (DVD)
内容についてはたくさんの方が述べられていますので省略しますが、本DVDパッケージについてひとつだけ。 特典映像のコメンタリーの字幕は中国語、韓国語のみで「日本語」がありません。 日本製なのに・・・
5 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
現実の傍観者から実存へ,
By フクロウナギ (東京都) - レビューをすべて見る
Amazon.co.jpで購入済み(詳細)
レビュー対象商品: 欲望 [DVD] (DVD)
コルタサルの小説を元に、「疎外」三部作で知られるアントニオーニが脚本を書き、鮮やかな色彩と、当時の最先端をゆくモードに満たされた画像で映画化。それまでの鬱なイメージを払拭し、ここでは現実から遊離した暮らしをおくりながらも、鬱の影はない普通の若者を描いている。偶然撮影した殺人事件を公表しようとする主人公、だが証拠は消え、誰にも信じてもらえない。常に現実の傍観者でしかない主人公は、周囲の人々にはある意味存在しないのも同然の存在なのだ。 画面の外から加える音楽を全く使わず、主人公の日常を淡々と綴っていくだけの映像、極端に少ないセリフ、直線的に進まず絶えず脇道にそれる展開と見る人を選ぶ作品ではある。が、それがリアルな印象を作品に与えている。ラストは苦い。だが、作り話は時に見るものを疎外する。たとえ苦くはあってもリアルなものの方が心に響く。 ちょっとだけだが、ヤードバーズのステージが見れるのもロックファンには魅力か。 パルマの「BLOW OUT」(ミッドナイトクロス)の元ネタでもある。 ついでに言えば、ヴェンダースの「ベルリン天使の詩」との共通点にも注目したい。
15 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
芸術家,
By 真治 - レビューをすべて見る
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男は、地位、名誉、金、華々しい仕事、女、全てを持っている。しかし、男の興味は、芸術のみ。 芸術に、狂ったように、魅せられたその様は、観るものの笑いを誘う。 相反して、芸術に没頭している時以外は、空虚そのものだった。 若者達は、徒党を組み、同じ価値観を共有する。 その価値観は、傍から見れば、大概、まったく、愚なものである。 そのコミュニティで自分を騙し、相手を騙し、赤信号を皆で渡る。 みんなで、狂う。 芸術家である彼、男は、冷ややかな眼差しでこの若者共を見つめ 餌を恵んでやるのだ。 若者共は、芸術家を仲間とみなし、コミュニケーションをはかろうとする。 芸術家は、苦笑し、それに、応える。 ラストシーン。 彼は一人だった。 芸術家からは、芸術以外の全てが逃げてしまうらしい。
9 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
芸術はバクハツだ,
By かなり悪いオヤジ (銀河系) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 欲望 [DVD] (DVD)
おそらく、この映画を観た人の数だけ解釈が存在する、非常にアントニオーニらしい抽象的な超難解映画だ。芸術の解釈そのものをテーマとしている点で、メタ芸術的な要素をも内包している作品だ。ロンドンの売れっ子カメラマン(デヴィット・ヘミングス)は、金のため意図的に行われるファッション撮影を軽蔑している。だから、真の芸術家たらんと浮浪者の中に混ざって無意識下の生活のドキュメント写真を撮ったりしているのだ。しかし、そのドキュメント写真撮影やアンティーク品探しも、結局は金のために意図的に行われていることに写真家は気づいていない。 ある日、中年カップルの逢引を盗み撮ることに成功し、いい写真が撮れたとほくそえむ写真家。しかし、その逢引が実は殺人の意図をもって意識的に計画されていたことを知る。友人の画家が語ったように、芸術家の意思とは関係なく、まさに<作品に解釈が後付された>のだ。ファッション撮影のモデルたちを軽蔑することによって差別化をはかり、表面上の意識をコントロールすることで芸術家気取りをしていた自らの浅はかさに写真家は疑問を抱く。 ヤード・バーズのロック・コンサートに写真家が紛れ込むシークエンスも興味深い。演奏中アンプの調子が悪くて、ジェフ・ベックがアンプにギターをぶつけて八つ当り。しまいには頭に来て、エレキギターをぶっ壊し観客に投げつける。何の意図もなく観客席に投げつけられたギターの破片に、聴衆は<芸術的価値を勝手に見出し>奪い合う。しかし、コンサート会場を一歩外に出れば只のゴミ、あっさりと路上に捨て去られ拾う者もいない。 殺人の確証となる死体(芸術の解釈)を捜しに三度公園を訪れる写真家。FOAの電照板(?)の明かりが消えてしまった公園では、もう何も見つからない。と、そこに冒頭登場したパントマイム集団(既成概念を破壊する芸術のメタファーか?)が再び現れて、あるはずのないボールでテニスを始める。柵を越えて飛んできたボールの存在を<感じた>写真家は、コートにボールを投げ返す。ボールを打ち合う音が写真家の耳に聞こえてくる。写真家が芸術に一歩近づけた瞬間だ。 写真家の姿を借りた映画監督アントニオーニは、本作品の中で自己批判的な目を自分に向けながら、一方で彼の作品にさまざまな解釈をつけたがる我々観客や批評家に対して痛烈な批判を浴びせている。芸術にたいする評論は儚く消え去っていく運命にあるが、40年以上を経ていまだに色あせないアントニオーニの芸術的作品は、さまざまな物議をよびながら永遠に語り継がれていくにちがいない。
1 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
これが、アントニオーにだ,
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レビュー対象商品: 欲望 [DVD] (DVD)
ああ、これイギリス映画だったんだ。映像に1960年代とイギリスの風がはいってます。表紙が刺激的すぎ。
1 人中、0人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
完璧に限りなく近い映画,
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レビュー対象商品: 欲望 [DVD] (DVD)
洗練されたモダニズム。形状化された実体に対しての欲求によるニヒリズム。これに対しての一つの解答を提示してくれるエンディング。 完璧に限りなく近い映画。
7 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
史上初のカラータイツ・フェチ映画!,
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レビュー対象商品: 欲望 [DVD] (DVD)
一昔前はなかなか鑑賞できなかったこの映画、 廉価盤が毎年再発売される現状はなかなか喜ばしい、音声はオリジナル英語とポルトガル語の二つ、 字幕は日本語・英語・スペイン・ポルトガル・インドネシア・タイ・中国・ハングル・音声解説用の9パターンが選べます、 メニューで「サウンドトラック」を選択できるので台詞なしオリジナル・サントラ音源としても使用可能、 アントニオーニ研究家をなのるアメリカ人による音声解説あり(かなりのフェニミストらしい見方は鼻につく点も多いがさすがに研究家らしくよく知っている雑学うんちく類がけっこうおもしろい)、 リマスターされていないがオリジナル・ビスタ画面で見る本作品、 個人的には初めて見たような新鮮さがありました、もともとが晴れているのに曇っているようなロンドンの印象をイタリア人監督が強調して撮った映画なので本DVDの発色もこれはこれでなかなか良いものです(この「光が足りない」という印象は羽田をたち札幌へ移動しただけでも感じる亜熱帯と寒帯の差でしょう)、本作がスウィンギング・ロンドンの実像に近いとすれば「オースティン・パワーズ」がなにを強調して面白みを増したかも容易になります、 物語としての面白みは鑑賞者が何を期待するかによりまちまちになるのは古い芸術映画としては当然のこと、 現在ではいたるところで見慣れてしまった本作を手本とした映像美、そして60年代のカラフルなファッションと美しいモデルたちだけでも十分楽しめる映画です、本作のアイデアを娯楽サスペンス映画として徹底させたデパルマ「ミッドナイト・クロス」(原題Blow Out、トラボルタ主演)は未見の映画ファンは急いで見ましょう、 よく不条理な世界と本作を評しますが、主人公がたくさんの人たちと接触しながらもけっして誰とも打ち解けていない実に人間関係の希薄なきわめつけの孤独な人物であることこそ物語の鍵だろうと再認識しました、死体を目前にしながら警察に通報できないのも主人公の人間関係の薄さによる人間不信・社会不信と考えれば不条理でもなんでもない当然の結果であるともいえるでしょう、胡散臭い連中ほど公的な権力と直接に接触することを嫌うものです、法と交わることで自信の胡散臭さが明瞭になってしまうからなのですが、主人公はまったくその範疇の人物でしょう、 無線付きのロールス・ロイスに乗る売れっ子ファッション・カメラマンで不動産投資も怠らないという世間的な成功はなんとなく手に入れたようなものの絶壁の端を目隠しで歩くような主人公の危うい精神状態によるただの妄想劇の印象も受けます、 内容とはまったく関係ないが、冒頭の主人公登場時の粗末な服がいまみるとなかなかおしゃれな印象、それが当時のそこそこ贅沢な服に着替えるととたんにダサくなるのが男服の流行を象徴しています、モデルたちのヘアスタイルを観察するとこの40数年の理容・美容技術が格段に進歩していることもわかります、ロック・ファンはヤードバーズ登場の直前に写るライブハウスのドアに張り紙されたボブ・ディランに関するジョークを静止画像でぜひ確認して大笑いしましょう、 |
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欲望 [DVD] 作成者 ミケランジェロ・アントニオーニ (DVD - 2010)
¥ 1,500 ¥ 991
在庫あり | ||