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カスタマーレビュー

5つ星のうち3.834
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2011年12月15日
クトゥルー関連の映画の中では一番面白かったです
クトゥルー神話は聖書を意識してある部分もあるので
聖書狂の女性を登場させているあたり愛を感じます

登場する怪物もCGながらいい味出してます
特にアトラックナチャ…蜘蛛がリアルで気持ち悪いです

と、そんなSAN値直送ファンタジーなのはあくまで背景であり
内容は恐慌の中の心理状態を秀逸に描き続けています
特に主人公に感情移入させた上でのラスト15分のちゃぶ台返しは
絶句の後に「やられた!」と呟いてしまいました
サスペンスやホラーな雰囲気を漂わせてこのラストとは…
怒る人は怒るでしょうね(笑)

★一つ減らしたのはまず
DVDを購入した意義があまりないこと
話の都合上1度観れば十分であり
何度も繰り返して味を噛みしめるものではありません
映画フィルムとしてはもちろん傑作です

次に、やり過ぎだと思う演出があったこと
聖書狂の女性が偶然妖虫にスルーされるところと
冒頭で主人公が見捨てた、霧の中へ出て行った女性が
ラストで軍のトラックの上から冷たく主人公を見下ろしているところ
両方ご都合主義過ぎて興ざめしました

普通の人なら非常に楽しめると思います
私みたいなSAN値の低い人間は狂喜できます(笑)
ただ、桃鉄でキングボンビーが出ると怒るような
娯楽にのめりこみ過ぎる人にはおすすめできません
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2012年5月27日
DVDの箱には「映画史上かつてない震撼のラスト15分」と書かれています。
どうせB級ホラーだろう、とタカをくくって観た人は、言葉を失うでしょう。
「震撼」のラストを予言できる人は誰もいません。よくこんな映画を作ったものだ!

怪物の正体は、早い段階でわかります。「軍」のあわてようから、「秘密の軍事実験」が失敗したのは明らか。
ラストをみてから思い起こすと、確かにプロットはありました。家に残した子どもに会うため「だれか私を送って」という女性に、だれも目を背けます。「ここにいるみんなは地獄に落ちればいい」と捨てぜりふを残して出て行く女性。

「驚愕」のラスト、すなわち「意外性」だけなら、これと似た映画は多数あります。一番近いのはデビッド・フィンチャー監督の「セブン」ですが、このラストはタイトルからわかるように「必然」であり、「なんでこうなるの?」と観客がいぶかる本作は「必然性」がわからない。
ジェームズ・ワン監督の「ソウ」も観客を「あっ」と言わせるのは同じですが、真実を知ったとたん、観客は「その見事さ」に感心します。「なぜ目の前にあるものに気づかなかったのだろう」と。本作はただ「悄然」とするだけ。「まんまとだまされた」という感動がありません。

この映画の「怪物」は「巨大化した生き物」ではなく「人間そのもの」です。
高学歴で、人格者であり、勇気のある人でも「例外」ではありえない。最後の最後に「絶望」から間違った判断をしてしまう。その判断が更なる絶望を生み出すことに気づかずに。
どうして監督はこんな映画を作ったのでしょう。おそらく「完成品」ではないのでは。わざと様々な解釈が出るものを出して、「おまえならどのようなラストにするのか?」と挑発しているだと思います。

評価は迷いましたが、「だれも作れない映画をあえて作った勇気」に5点、「プロットが甘くて必然性がわからないこと」に1点で、平均して3点としました。
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2011年2月11日
突然の嵐によって被害を受けた主人公親子とその友人、車を走らせてスーパーマーケットへ行くとそこは同じく被害を受けたであろう人々でごった返している。そんな中、興奮して取り乱した男が血を流しながら店内に逃げ込んできた。 『ドアを閉めろ!霧の中に何かいる!』 外を見ると、彼の言うとおり真っ白な霧が店に迫っていた。 そして…外は霧で何も見えなくなった。 という始まり方なんですが、この段階で既に気になりだした方もいるでしょう。ウケる層は偏りますが、その本能に従って見ていただいても決して損しないと思います。 しかし、誰よりこの映画を見ていただきたいのはスティーヴン・キング氏の作品のファンの方々です。 私は現在高校生、キング氏の作品が次々と映画化されていた全盛期を知りませんのであまりデカい口は叩けませんが、一応ファンなので少しだけ語らせていただきますと…。 キング氏原作の映画はほとんど失敗している。私はそう思います。ホラー映画の傑作と言われている『シャイニング』でさえ、私にはそう受け取れました。(好きな方には申し訳ありません。あくまでも私個人の意見ですので…) なんというか、キング氏の作品には活字だからこそ伝わる重苦しい恐怖、というか不快感があると思うんです。ゆえに映像化するとそれが失われてしまって、全くの別物に仕上がってしまう…そう思うのです。『グリーン・マイル』とか『スタンドバイミー』とかもそうじゃないですか?原作にあった、なんとも形容し難い、重苦しく胸糞悪い描写が無くなって感動だけしか残らない。 それに比べるとこの作品は原作に非常に近い『キング節』が完成されていると思いました。極限状態の中で繰り広げられるエゴ丸出しの醜い争い。そしてあまりに救いの無い映画史に残るであろう究極のバッドエンド。 トーマス・ジェーン氏の悲痛な叫び声が耳から離れない…。
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2012年2月28日
単なるB級映画だと侮ってはいけない。
原作は、かのスティーヴン・キングだし、監督はフランク・ダラボンだ。

結果として意外性のある結末に、視聴者は息を呑むことになるのだが、作品は一貫して“あてにならない状況判断力”を表現している。

主人公らは危機的な状況下で、出来うる限りの冷静な判断のもとに行動したつもりだった。
だが、焦燥感と集団心理は、絶対的悲劇しか生み出さない。

この人間の不条理さに、鑑賞後はどっぷりと悲壮感に暮れ、目を背けがちな現実の落とし穴を再確認せずにはいられない。
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2011年9月19日
 人それぞれの意見が活発に語られる映画というのは良い作品と言えるのかも知れない。そういう意味での佳作。また、例によってスーパーマーケットを舞台にしているところに暗示がある。好き嫌いは別にしてエンディングを曖昧にしなかったところが良い。しかし主人公の最後の選択は自分ならあり得ない。

 宗教的な煽動者によって操られる人々の妄信性は、人種やお国柄だけでなく都会と田舎などの地域差によっても大きく異なってくると思うが、無神論者の顔をしながら結局最後は神頼みという弱い本質を露呈する日本人とこの国も、映画の中の人々とさほど違わない行動原理に支配されているのかも知れない。

 原因も結果も元はと言えば侵略戦争好きな者たちによって蒔かれた種だったというところに後味の悪さが残る。相も変わらず軍事力がすべてを解決できるという大国の誇大妄想は、本当に嫌なものだ。

 まあ、ようするにこの作品の寓話性はゾンビ映画のそれと同じである。同じく霧を題材にしたジョン・カーペンターの「ザ・フォッグ」という超有名なホラー映画もあるが、こちらは哲学も何もなくただそのおどろおどろしい雰囲気だけを楽しむ幽霊映画だった。異様な霧に埋没してゆく町の状景でついつい思い出してしまった。
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2012年1月7日
最初は、よくあるB級モンスター映画なのかと思いきや…

きちんと作られた人間ドラマなので、最後まで目が離せず見入ってしまいました。

恐怖に晒され、極限に追い込まれた人間の心理や、非情さもよく伝わってきて、霧の中にいるモンスターよりも怖かったです。

ラストは皆さんが書かれているように、後味悪い事この上ないです。
人間が生きて行く過程で必ず何度もぶち当たる迷い…
あの時、こうしていれば…あの時、違う方を選んでいたら…

そんな思いが交差する、派手さはないけど後味悪い驚愕のラストでした。
主人公の男性は、確かディープブルーにも出てたマッチョ俳優さんですね。

なかなかカッコ良かったです。
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2011年9月3日
この映画は最後まで展開が読めなかった映画です。色々なものを見てきてますが、さすがにこれは………
ホント追い込まれた人間の醜さ、1人の人間が及ぼす影響、集団心理、ホラーと言うより、色々なものを込めた映画だと思います。
一生に一回は見てもいい映画かと思われ、何より最後まで見た人しか味わえない気持ちがあります。
いつの時代も、これから先も人間の内にある、こういった心理が絡み合い、生きてるんだなぁと考えてしまう映画でした。
とにかく人に聞いたり、調べたりせず、最後まで見る事をオススメ致します。
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VINEメンバー2012年1月8日
判断に難しい映画である。設定はまさにアメリカB級ホラーのそれであり、スティーブン・キングの原作は読んでいないが、これほど月並みな作品を彼が書いたとはにわかには信じ難いほど安っぽい。霧の中に異次元の世界が現れ、それがスーパーマーケットの中に閉じ込められたアメリカの片田舎の人々を恐怖のどん底に陥れる。簡単に言えば、それだけのプロットであるが、多くの方が書かれているように、その恐怖と向きあう人間の様が面白い。人間と言ってもそこに現れるのはアメリカ人であり、アメリカ社会の縮図である。だから日本にはこんな奴はいないと思われるような登場人物も現れる。それでいて極限状態に置かれた人間の心理や行動には普遍的な面白さがある。衝撃的なラストは原作にはないそうだが、アメリカ映画でこのようなエンディングは稀である。自分ならどう行動するだろうかと思わず考えずにはいられない作品であった。
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2013年4月13日
スティーブン・キング原作,フランク・ダラボン監督というなかなかすごいSFホラー映画です。
ロードショーを観たのですが,改めてDVDも購入して観ました。劇場で見たときはラストの救いの無さに衝撃を受けてどんよりした気持ちで映画館を後にしました。
物語の展開は,理解を超えた何か(怪物)に怯えてスーパーマーケットの中に閉じこもった人々の心理状態が変化し,行動も変化する姿を描いていることが中心となります。
怪物に限りませんが,自分の理解を超えたあるいは理解できない状況に直面したときに,自分はどのように行動するのか,正気でいられるのか,考えてみたけど・・・わかりませんね。
経験主義ではない道徳的意識に基づく行動であっても,自分のとる行動が正しい結果をもたらすかどうかは当然ながらわからないわけで。この映画は形而上学的な問いなのでしょうか?
カントの三批判書を読もうかな。
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2010年6月10日
見事に賛否分かれる作品。まず内容の評価とは別に特筆されるるべき点の1つは、酷評した方々も大半は最後まで一応観ているという事でしょう。即ち娯楽映画としてのエンターテイメント性は極めて高いという事です。

次に内容、前半の触手や中盤の空飛ぶクリーチャーの安っぽさはさておき、何がスーパーの外で起きているか分からない、霧の原因や怪物の正体も曖昧とした事も私は評価します。何故ならそれこそが本作全体を覆う不穏な空気に結びつくからです。これについては説明不足、科学的におかしいといった声もちらほら聞かれますが、分からないからこそ、あの異常な女の説法に魅入られ常軌を逸する「正常だった人々」の存在を生むのではないでしょうか。

そして賛否の肝となったラスト。確か小松左京氏の短編に似た作品があり、霧が覆った空間は自分達以外生存しておらず、霧は世界中に渡っているのか、ごく狭い範囲なのかさえ分からないといった物がありました。こちらは微かな希望を抱え車を宛もなく走らせ終わるのですが、本作はフェードアウトせずある意味清く描きましたね。そしてこれも私は大いに有り得る終わり方だと評価します。生物で唯一自分の意思で最期を演出できる、高等生物故の皮肉な決断。

作品として優秀か云々というよりこれ程記憶に残り、人と議論したくなる作品も稀ではないでしょうか。私は佳作だと思います。
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