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92レビュー
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有用性の高い順 | 最新のレビューから
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40 人中、38人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
● 故障したピアノで最善の演奏をしたキースに拍手 ●,
By パパ1964 (ドイツ) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: The Koln Concert (CD)
その日はスイス・チューリッヒからの長いドライブの後で、夕方にケルンに着いたキースはとても疲弊していた。何日間も睡眠不足が続き、背の痛みもピークに達して、矯正器具を外せないでいた。ケルンのオペラ会場に用意されるはずのピアノ「Boesendorfer 290 Imperial」(鍵盤が97ある大きなピアノ)が何かの手違いで届かず、リハーサル用に常置してある、チューニングに膨大な時間がかかりそうな古いピアノしか残っていなかった。それは笑いたくなるほどの小さな幅の薄い簡素なピアノだった。おまけに低音部が上手く出ず、足のペダルはまともに機能していない故障品だった。 キースは当日のコンサートをキャンセルできないか、18歳のドイツで最年少のコンサート主催者 Vera Brandes に直前まで検討してもらったが、チケットは全て売り切れており、演奏を強行することにした。 このコンサートの開始時間は23時30分。「オペラ会場でJAZZ」という当時初めての試みにチャレンジするためには、その日行われるオペラが終わるまで会場の使用が許されなかった。画期的なイベントで観衆を呼び込むため入場料はたったの4ドイツ・マルクに抑えられたプロジェクトだった。ほぼ夜中なのに1400の席は満席になった。 このCDを聞いて、オスティナートを何度も使うので音楽的に違和感を感じる人が多いと思いますが、それはピアノの調子が悪すぎて低音部は正確に音が出ないため、キースがわざわざ左手オスティナートで低音の補強を常に行い、右手で弾ける鍵盤だけで最良のメロディーを考え出し演奏したのです。 キースの声が気になるので嫌いと言う人も多いようですが、全ては彼がその場でベストと考えた演出です。一番高価で完全にメインテナンスされた楽器を演奏するだけが音楽表現ではありません。少なくともJAZZの精神はそうではありません。 普通のプロのピアニストであれば、会場での設定に飽きれてコンサートはキャンセルされたでしょう。非常に劣悪の環境の中で、それでも観衆に感動させる「誰にも真似のできない演奏」をしたキースのプロ意識に拍手したいです。
69 人中、57人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
これは音楽の域を超越した「宝」だ。,
By
レビュー対象商品: ザ・ケルン・コンサート (CD)
学生時代にLPを買ってから今まで果たして何回聴いただろうか。CDもLPとダブって初めて買ったのもこれだった。 「色んな音楽聴きたいんだけど何かいいのない?」と聞かれ、 「キースジャレットのケルンコンサート聴いてみ」と何回答えただろうか。 楽しい時、辛い時、幸せな時、寂しい時、、、 いつも引っ張り出して聴いていた。 そして今も何かあると聴いている。 一瞬たりとも隙の無い空間に浸りたい為に。 あるいは何かからとき離されたい為に。 ロック、JAZZ、クラシック、レゲエ、演歌に至るまで これは音楽とかジャンルとかそんなみみっちい世界の代物では無い。
15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
引き込まれる…が,
By 鬼月 (愛知県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ザ・ケルン・コンサート [SHM-CD] (CD)
私も音楽をやっており稚拙ながらギターを弾きます。ギターという特性上難しいのですが時折即興のまね事もします。そんな時頭にイメージとして浮かぶのは案外ギタリストではなくキースのこの作品だったりします。 何故ならギターの即興というとノイズ一歩手前のフリーであるか、逆にかなり形式張った進行であったりするのが通常で非常に参考にしづらい。その点ケルンは実に自由でありながらわかりやすいからです。 あまりにも美しい冒頭のリリカルな調べから徐々にドミナント7thのゴスペル調になり、マイナーとメジャーを行き来しながらフォーク調にまで及ぶ1曲目は、キースの心が解き放たれた観があり聴き手にまで高揚感をもたらします。 ただ音楽をやられる方はお分かりになると思いますが、これは純然たる即興というよりキースの引き出しのランダムな羅列と言ったほうがいいかもしれません。とくに冒頭は作曲とまでは言わないまでもキースの手癖となっているものでしょう。 「天から降ってくる」キースの言葉を借りると全て無心のもの、と言う事でしょうが実際は日々の努力によって指(頭?)に刻まれた膨大な量のフレーズが自然と出てきている。そう私は解釈しています。 少々キースの即興を愛する方々の反感を買いそうな事も書きましたが、純然な即興でなくともキースが凡百のピアニストではない事は明らかですし、ここに刻まれた音楽が素晴らしい事に変わりはありません。まごう事なき傑作といえるでしょう。
8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
心に余裕がない時には、聞けない曲です。,
By タッキー (横浜) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ザ・ケルン・コンサート [SHM-CD] (CD)
最近、仕事が忙しくて、もう何年も聞いていませんでした。会社の知り合いが、北海道に出張したら、JAZZ喫茶に行く、と言っていたのを思い出し、5年ぶりに聞くことに。 出だしの緊張感が続く、パート1。 心に余裕がないと、とても「ケルンコンサート」は聞けません。 なぜなら、緊張感をもって、聞く必要がありますから。 とても、BGMとしては聞けません。 だから、心に余裕がないと、聞く気になれないのです。 聞き終わって、緊張がほぐれ、それとともに、興奮が。 ジャズである、ジャズでない、という議論はどうでも良くて、純粋に、引き込まれる。 また、心に余裕が出来たら、聞きたいと思う。
15 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
筆舌に尽くしがたい音の洪水 ミューズの降臨した瞬間の美,
By
レビュー対象商品: ザ・ケルン・コンサート (CD)
30年以上前ですが、京都の荒神口にあったジャズ喫茶の老舗「しあんくれーる」に通った時にこのアルバムと出会って以来、何十回聞いたか分かりません。初めて出会った時の衝撃と感動は凄まじいものがありました。音の躍動とその後の余韻と静寂。収録時の聴衆の拍手は同感です。この作品は自分の中でも大切にしている音楽ですし、ジャズの歴史においてもエポックメイキング的な役割を果たしていますので、レビューを書くのに躊躇してきたのは事実です。ただ、今なお聴くたびに、新鮮な感動を呼び起こす音楽を前にして、何かしら、音楽の神が我々に与えてくれた瞬間芸術の美しさに対しての感謝の念をこめて記すのもまた一興かと思います。 たったピアノ1台で、ケルンの観衆に感動を与えることができるのは彼しかいないでしょう。じっくり聴けば聴くほど、即興演奏とは思えないほどの完成度です。あらゆる音楽ジャンルにおいて、インプロビゼーションの頂点に君臨していますし、旋律の美しさとリズムの躍動感、そして次なる展開の読めない浮遊感。どれをとっても一級品です。 キース・ジャレットは、この時の演奏に対して「私は創造はしていない虚空から降りてくるものをつかんでいるだけだ。」「私はこの創造物を大いなるものから受け取っているだけだ。」と発言しています。彼の音楽の真髄がその言葉に表れています。 このような透明で澄んだピアノの音色もまずありません。ケルンの観衆に媚びることなく、66分という濃厚な時間を音で埋め尽くした彼の才能にはただひれ伏すしかありません。他のミュージシャンによって数多の即興演奏が奏でられ、世に問われてきましたが、この作品を超えるものは今もなく、なお多くの人に感動を与えています。
18 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
忘我の境地,
By hirrywatts (福岡県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ザ・ケルン・コンサート (CD)
ジャズにはまったく疎い私です。ここでこの作品について書くのもおこがましいかな、と思いましたけど、とにかくスゴい! 素晴らしい! 全て即興の実況録音と聞いてまたビックリ! (ジャズの世界では普通ですか?) 美しく、親しみやすく、そしてしっかりとした構成力。比類なき才能をうらやましがるというより、もはや神を崇拝する境地です。ジャズとかポップスとかとっくに超越して、ただピアノ1本で奏で出される(日本語ヘン?)至高の音楽…。何度聴いてもため息が出ます。ときおり「合いの手」ふうに入るキース自身の唸り声、床を踏む音、客席の息づかい、ゾクゾクするほどの臨場感。ロックフリークの私をも魅了してやまない、歴史的名演といえるでしょう。
29 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
音楽のジャンルを超えています。,
By kt - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ザ・ケルン・コンサート (CD)
私が聴く音楽はもっぱらポピュラーミュージックばかりなのですが、以前から密かに「ジャズというものを聴いてみたいなぁ。でもむずかしそうだし、自分に鑑賞する耳があるだろうか。」などと思っていました。実際、モダンジャズの名盤というものを幾つか聴いてみたのですが、やっぱりロックに慣れた耳にはすんなりと入ってきません。しかし、ジャズの枠を飛び越えたこの作品は特別です。初めて聴いた時は、次はどんなフレーズが出てくるんだろう・・という期待と興奮で汗がでました。後にも先にも、こんな体験は初めて。まだ体験していないかたは是非! 今でもよく聴きますが、音の存在感が、読書中や就寝前のBGMとして聴くことを許しません。
21 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
永遠に歴史に残る傑作アルバム!,
By
レビュー対象商品: ザ・ケルン・コンサート (CD)
1975年、ケルンに於いて、体調が充分とは言えない、苦しい状況で行われたキースのソロコンサート。ところが、1曲目の出だしから、「天啓」を受けたキースの指は、流れるように鍵盤を叩く。前作では、内部奏法(私は好きですが)や、ピアノ本体を叩いたり、鍵盤の蓋を閉じたりという、ピアノという楽器のあらゆる部分も音源として演奏していた奏法は、このコンサートでは聴かれない。ただただ、美しい天上の音楽が聴き手を包み込む。26分間が、それこそあっという間に過ぎてしまう。2曲目はゴスペル風のメロディも聴かれ、LPでは1枚目の裏面と2枚目の表面に分かれていて、交換する事で、音楽の流れが中断していたのですが、CDの素晴らしさは、シ-ムレスに1曲として聴く事ができます。(実は、繋ぎ方に難があり、LPで聴いている人なら、音が欠けている事が判る筈です。初のCD化ではうまくいっていたのですが、そちらは、アンコール曲未収録。そのため、私は両方持っています)ある人が「シューマンの世界かな?」と言っていましたが、これは、過去のクラシック音楽を上と考えている事が判る発言です。これは、あくまでも「キース」の世界なのです。ジャズかどうかなんていう議論がLP発売当時盛んでしたが、たまたま、キースがジャズ畑出身だっただけの事。キースの音楽なのです。何でも分類しなければ、不安な日本人の悪いところでした。今では、そんな議論は有りません。エルビス・コステロがブロドスキー弦楽四重奏団と共演する時代なのですから(そのCDも個人的に大好きです)。20世紀音楽の歴史に名を残す名作です。もしかすると、譜面が作られるかも?
17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
なんて美しい音楽が紡がれていくんだろう。音楽がはじまった冒頭から魅了されました,
By
レビュー対象商品: ザ・ケルン・コンサート (CD)
興に乗ったキース・ジャレットの呟き、口ずさむ声が、ピアノの歌と不思議にマッチングした「パート1」(26:01)。終盤、20分10秒あたりのピアノのアルペジョの繰り返しからはじまる音楽の美しいこと! まるで、湧き上がる泉のような、流れ下る滝のような音楽のほとばしり。この音楽の流れに永遠に浸っていたい、そんな気持ちにさえ駆られました。 最後のトラック4、「パート2C」(6:56)の、軽やかで天衣無縫の歌に満ちたピアノも、本当に素敵。 魔法の音楽とともに、絵の中の鳥が歌いだしたかのような、絵の中の魚が泳ぎ出したかのような、夢幻のきらめきと生命にあふれた演奏。美しい風景が次々と立ち現れてくるような即興演奏の素晴らしさに、息を呑むような感じで聴き入っていました。
9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ピアノの音が一粒一粒立っている。,
By
レビュー対象商品: ザ・ケルン・コンサート (CD)
既に何度もCDが発売され、多くの方が絶賛されているので、私ごときにもはや付け足す言葉はありません。1975年1月24日にケルンで奇跡がおこりました。その瞬間を見事に捕らえた録音が素晴しい。まるでピアノの音の一粒一粒を手でつかめるかのようです。アナログ時代の録音の極致と言っていいでしょう。キースのハミングや足踏みの音もしっかり録音されていますが、全く苦になりません。それらを含めてこの巨大な作品が成り立っているのです。大学生のとき、ほとんど毎日LPを聴いていたのを懐かしく思い出します。今はさすがに毎日というわけにはいきませんが、時々CDを聴き返して、現実に立ち向かう勇気をもらい続けています。ところで、私のCDにはパート2cが含まれていないのに、このCDではそれが含まれていることを発見しました。いつ発売されたCDからパート2cが 含まれるようになったかは知りませんが、この機会に買い直すことにします。 |
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ザ・ケルン・コンサート [SHM-CD] 作成者 キース・ジャレット (CD - 2008)
新品&中古品: ¥ 3,700
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