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12レビュー
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有用性の高い順 | 最新のレビューから
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40 人中、35人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
作品は文句なし,
By 細麺 (埼玉県) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 甘い生活 デジタルリマスター版 [DVD] (DVD)
デジタルリマスター版という言葉に期待をこめて購入しました。東北新社のものと比較すると確かに映像の質は幾分高いです。 フィルムの傷は軽減され、色調も黒がマイルドになっています。 しかし気になった部分として、パッケージ裏に 本編167min ん? 174分じゃない? どうやらPAL盤のNTSC変換のようです。 確かにいわれてみれば少しせわしないような気もしました。 次にもとのマスターが原因なのかもしれませんが、 カットの切り替わりの時に一瞬すごい量の傷が発生して画面に雨が降ります。 古い作品ということも考慮すれば仕方ないんでしょうが。
39 人中、32人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
映画史の流れを変えました,
By
レビュー対象商品: 甘い生活 デジタルリマスター版 [DVD] (DVD)
“甘い生活”はやはりフェリーニ一世一代の傑作であり、その後の映画の地平を大きく斬り拓いた画期的な作品だったと思います。 この映画のスタイルを模倣した作品はその後無数に作られ、現在でも作られ続けていますが、そのアイデアの革新性とテーマの大きさにおいてこれを凌駕する作品は未だにないと思います。 まずこの作品には起承転結のストーリーというものがありません。 それよりも同じ登場人物たちが繰り広げる複数のエピソードを繋ぎ合わせて、そこから一歩距離を置いて見ると作品全体のテーマがパッチワークのようにして見えてくる−という構成になっています。 こういう手法は前例がないわけではありませんが、はっきりとそれを意識して映画を作っていった監督としてフェリーニの右に出る人はまずいないでしょう。 彼がそのパッチワークで描いてみせたテーマはズバリ、大量消費社会に生きる私たち人間の姿−その不安、滑稽さ、不可思議さそのものだったのだと思います。 作家志望なのにゴシップ記事を書いてそれなりに甘い生活を楽しんでいる主人公。 演技力ゼロのグラマーなスターに群がるパパラッチの群れ。 身を焦がす愛に生きたくてもそうなれない宙ぶらりんなセックスライフ。 成功しているように見える登場人物の原因不明の自殺。 心は空虚でも街に出るとそこは夜毎のドンチャン騒ぎ。 宗教ももはやエンターテイメントの一種。 この内容を1960年という時点で映像化して見せたというのはまさに天才のひらめきだったと思います。 ラスト、海辺にうちあげられた醜悪な怪魚を見つめる主人公に、天使のような少女が向こう側から何か一生懸命語りかけます。 しかし彼には彼女が何を言っているのか聞き取れません。 もはや天使の声は人間には届かないということなのでしょうかー。 映画の楽しみ方は人それぞれですし、古典的作品を見なければならない、などと言うつもりもないのですが、まだ未見の方がいましたら−これを見逃す手はありませんよ。
16 人中、12人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
”豪奢”を「知り過ぎる」ことは「幸福」とは言い切れぬもの,
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レビュー対象商品: 甘い生活 デジタルリマスター版 [DVD] (DVD)
ヘリで空輸されるキリストの像。「信仰」までもはや「物」と同様に扱う意味しか無くなったことの象徴のようです。目も眩むような華やかで絢爛なローマを舞台に、アメリカ女優や、大富豪や、妖しげな人物達と、ゴシップ記者の主人公マルチェロが交わりつつがまるで酔いどれ船のように翻弄されていくというのが大筋です。 華やでありながら何処か腐敗臭の漂うような「退廃的な危うさ」を孕んだパーティーシーンや乱痴気騒ぎは、所々に東洋的なエッセンスが効果的に散りばめられ、日常の倦怠から逸脱するような妖しげな輝きを放ち、観ていて何故か恐いくらいに現実感がありません。 その後豪奢と退廃にまみれたマルチェロの前に「理想の指針」となるような堅実で非の打ち所のないような、古くからの友人が登場しますが、その友人は、自身の家庭の「完璧な平和」を自らそれを崩壊させてしまうかのように、家族を巻き込んだ衝撃的な自殺を遂げます。 絶望を絶望で塗りたくって全てを消しさるような乱痴気騒ぎで夜を明かし、マルチェロは朦朧とした意識のまま夜明けの浜辺に彷徨い出て、自らが幾度も味わい、浸り続けた「腐敗と崩壊の象徴」でもあるかのような、巨大なおぞましい「エイの死骸」を引き揚げます。 海岸でかつて出会った少女が、マルチェロにに語りかける意味は何なのでしょうか。マルチェロは、少女の言葉を聞き取ることもままならぬまま仲間と去ってしまいます。そしてそれを見送る少女の微笑みの一点の濁り気も無い無垢な美しさ・・・・。 結局人は、何かを「知り過ぎる」ことは「幸福」とは言い切れぬものであり、その「知り過ぎる」代償によって受ける心身の腐敗は、第三者から見た「甘い生活」などとは程遠い「凄惨なもの」であり、我々を蝕むだけのものでしかないと言っているような気がしてなりません。 観終わった後、「エイの死骸」と「少女の微笑」が目の裏側で幾度も幾度も交錯し、呆然としてしまいました。 恐ろしい作品です。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
天国なき「神曲」。映画力マックス。,
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レビュー対象商品: 甘い生活 デジタルリマスター版 [DVD] (DVD)
観ていてこれほど豊かな気持ちになるのはなぜだろう。以前、一度観ていたが、まったく新鮮な気持ちで観られるDVD。 画質のリマスターも効いていて、画面は鮮やか。 映画の豊かさの原因を考えてみると、様々な要素の融合ということが大きい。 筋書きとしてはこれといったことが起こるわけではなく、その点では通常の劇映画とは大きく異なる。 だが退屈とは対極で、画面から一瞬も目が離せないほどの力がみなぎる。 それはフェリー二監督を元に、俳優、脚本家、音楽、撮影、美術、衣装などの達人たちが結集し、 よってたかって映画力を最大に高めてしまっているから。 トレヴィの泉のシーンばかりが話題になるが、冒頭のヘリで吊り下げられたキリスト像から名場面の連続。 名場面しかないと言えるほどの映画作品。 いくつものエピソードが線的に並列されていく。その内容に価値の高低はつけられていない。 すべてのエピソードが等価。冒頭のキリスト像と主人公マルチェッロは同じ位置にいる。 その分、マルチェッロは地に足がついていなくて、宙に浮いている。 そのことを強調するように、彼は屋上のプールに水着でいる女性たちに電話番号を聞く。 これはラストの乱痴気騒ぎと対応している。この時はキリスト像の代わりに天女がいる。 しかしマルチェッロは彼女の声が聞こえない。 それにしてもあのラストシーンはどうだろう。マルチェッロは、心の支えにしていた友人の悲劇的な死の後、 容姿も服装も変わり果て、夜通しの虚無と退廃だけが支配する乱痴気騒ぎの中心にいる。パーティが終わり、 明け方、参加者は家の外へ出て行く。そこは海へ続く林で、巨大な怪魚が引き揚げられ、 人々は海岸へ向かう(この動作は、次作『8 1/2』のラストでも繰り返される)。 この海岸へ、マルチェッロが真剣に原稿をタイプで打っていた時、そこにいた天使に似た少女が現れ、 彼に話しかける。その声は彼には届かない。この映画を最初に観た時は、この時のマルチェロ・マストロヤンニの 表情がひどく印象的だったが、今回は、この少女の顔が心に残った。 特に映画の本当のラスト、それまでマルチェッロを見ていた彼女が、カメラ目線になる。 このカメラ目線は、物語的には何の意味もない。彼女の視線の先には、ただ撮影用のカメラがあるだけ。 その視線に見られるのは、映画を見ているわたしたち自身。 この時、映画が丸裸になって、すべてが終わる。これで映画を終わらせようと考えたのは、フェリー二だったのか、 共同脚本家だったのか、ともかくすごい一瞬。
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「清く生きろ」は永遠のテーマ,
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レビュー対象商品: 甘い生活 デジタルリマスター版 [DVD] (DVD)
ラストの少女の声は私にも届きませんでした。監督がマルチェロに託した思いは、それこそ 永遠に伝えられていくのでしょう。 「道」とならぶスーパースタンダード。 映画好きを志すなら、必ず見ましょう。
10 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ネオ・リアリスモへの決別表明,
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映画マニアを自称する人々は、フェリーニというと大体初期作品(「甘い生活」を含むそれ以前の作品)がいいという評価が圧倒的に多い。「81/2」以降はイメージ先行&ストーリー性の希薄さが指摘され、黒澤明までが苦言を呈しているのが少なからずショックであるが、ストーリーや政治的思想といった、ありきたりなイタリア映画の文法から開放されて、思う存分にイメージの世界に羽ばたいて行った、中期以降の作品こそ、フェリーニの真骨頂ではないかと思う。「甘い生活」は、イタリア社会の暗部や矛盾を告発した社会派ジャンル“ネオ・リアリスモ”の系譜に入れられて論じられる事が多い。確かに、この映画の中には、当時のイタリア社会を風刺し、皮肉った描写が多くある事は事実だ。フェリーニ自身も、ネオ・リアリスモ運動の中から監督としてのキャリアを始めたことは間違いない。しかし、筆者は思う。この作品は、フェリーニがネオ・リアリスモというジャンルの中での頂点を極めた作品なのではなく、決別を表明した作品なのではないか、と。 この映画の中で最も有名なシーンは、トレビの泉と、ラストの、浜辺に打ち上げられたエイのような怪魚の死骸である。この怪魚の死骸は、当時の腐敗したイタリア社会の象徴だ、という解釈が定説になっている。その解釈に関して特に反論する気はないが、それ故にこの作品は“ネオ・リアリスモ”の烙印を押されてしまうのである。しかし、実は最も重要なのはその後である。他のレビュアーの方からの指摘も多いと思うが、映画のラストでは、浜辺に流れ込む川の向こうから、一人の少女が、実に清々しい笑顔でマストロヤンニに何かを呼びかける。その声は、人々のざわめきや波の音にかき消されて、マストロヤンニに届くことはない。しかし、このシーンにこそ、フェリーニが真に言いたかった事が込められているのではないか。 「確かに、この世は汚いものでまみれている。しかし、それでも私は、純粋、無垢で美しいものを信じる」と。 フェリーニは、太った女性が好みだと良く言われるが、それは“母性”を投影したキャラクター、いわば大人の世界を象徴するキャラクターなのである。実は、フェリーニが真に憧れの対象として描くのは「無垢」で「冒されざる」女性(あるいは少女)=それは他の作品にもたびたび登場する(ジュリエッタ・マシーナ演じるジェルソミーナやカビリアに始まって、「81/2」のクラウディア・カルディナーレ、や「そして船はゆく」の少女、そして「カサノバ」ではあまたの女性遍歴の果てにかの性豪が最後に選んだのは“純粋無垢”な自動人形の少女だったではないか!)のだが、“巨女”たちと比べるとヴィジュアル・インパクトが弱いためか、あまり言及される事がないのが残念だ。 「甘い生活」は、“映画監督”フェデリコ・フェリーニを育んだネオ・リアリスモへの最後の奉公であると同時に、決別を表明した作品なのだと、筆者は信じる。 そしてこの作品以降、フェリーニは少年⇔大人の世界を自由に行き来しつつ、めくるめく夢幻の世界・ヴィジュアルの冒険へと、我々を誘っていってくれるのである。 ストーリー?思想?そんなものはブンガクにかぶれたインテリの戯言だ。 フェリーニこそ映画だ! Ciao! Cinema d'amore!!
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
ローマの繁栄と退廃に対するニヒリズム,
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日本でも「もはや戦後ではない」という言葉があったが、同じように敗戦から立ち直ったイタリア。敗戦後の日本もイタリアも貧しかった。一般的には、豊かな国アメリカに対して、圧倒的なコンプレックスと憧れを抱いていたのは同じ。1950年代から、ハリウッド映画界は、イタリア各地でロケーションを行い、チネチッタを利用し、イタリア人のエキストラを用いて多くの映画を制作した。アメリカ資本とドルが大量に流れて、ハリウッドスター達も、ローマのベネト通りで、華やかな夜を過ごしていた。パパラッチもその時の産物。ローマオリンピックが1960年だったので、建設ラッシュもあり、経済的にも潤い景気も上向きだったであろう。イタリア伝統の文化から、アメリカ文化が浸透しはじめた過渡期。 そんなローマの一時期(繁栄、狂乱、退廃)と上流階級のライフスタイルの変化期を、フェリーニ独特の切り口で、切り絵のように切り取った映画。ローマの街の繁栄に浮かれた様子を、ニヒルに描いているけれども、登場人物に対して批判などはしていない。どんな人間をも包み込む愛情が感じられる。 マルチェロ(マストロヤンニ)は、女性にだらしのない記者。その彼が取材の対象とするのは、モンローをモデルにしたかのような、グラマー美人(アニタ・エクバーグ)。彼女にさんざん振り回されたあげく、自分自身もパパラッチの餌食となる。 冒頭のヘリコプターで運ばれる巨大なキリスト像の運搬シーンと、主人公が乱痴気騒ぎのパーティーで夜を明かした後の海辺のラストシーンは、印象的。 この謎を解くまでに、まだ自分には時間がかかるような気がする。 イタリアが得たもの、代わりに失ったものへの強烈な風刺。この映画の主役は、あくまでもフェリーニの愛したローマの街そのものである。
11 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
Fellini note vol.1'' La dorce vita'',
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I watched it again to write this note and noticed many things.'' La dorce vita'' and ''8e1/2'' seem like twin. Because I think also ''La dorce vita''is Fellini's autobiographcal cinema as same as''8e1/2'' ''La dorce vita''has the eye for social criticism. But I feel it is a kind of Fellini's private film. Why did he say Good bye! to 'neorealismo' ? You can find out its answer in this cinema. The time has changed and the sprit of 'neorealsmo' died. Cinema and human being started to lose innocence and pureness. Therefore there is no true love. and even true life. Only false life exists.Because it is more sweeter and easier. Also God is dying in this world. Decadence began. Fellini symbolized his difficult theme in opening and last scenes. Especially last scene talks many things to us. We modestly need to understand his message(=warning). To be continued in next note''8 e1/2''...... 以上が、先週facebookのマイページ上で発表して、イタリア人とアメリカ人相手に大喧嘩した私の評論・全文です。 前者は「果たして日本人にデカダンスが理解できるのか?」後者は「スノッブだ」という理由で・・・。 おかげで、あまりにも頭にきて、昨日は早々に寝込みました。 しかし、私達も世界を相手に闘う勇気が必要だと考えました。 責任をもって、自分の意見を堂々と世界に発表するという意味において。 私は、母国語である日本語を大切にしています。特に川端・三島文学は私のお手本です。 しかし、世界では日本語は通じないのです。 それ故、その哀しみを託して、英語にてメッセージを残します。
4 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 2.0
パパラッチの語源はこの映画,
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レビュー対象商品: 甘い生活 デジタルリマスター版 [DVD] (DVD)
キリスト教的思考だと『堕落』という事がいとも簡単にテーマになるのか。 大人のバカ騒ぎを延々と見せられ、その合間でマストロヤンニが影のある顔をしてなんとなく苦悩しているような雰囲気を出す、という繰り返しの作品。綺麗な女優がたくさん出ているのでそれだけで星二つ。 作品はど真ん中の星一つです。 当時のローマにはこういう暮らしに憧れがあったのかもしれません。 そういう意味ではイタリア版の太陽の季節みたいなもんかもしれませんね。
13 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
見所満載!!,
By マストロヤンニ (東京都) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 甘い生活 デジタルリマスター版 [DVD] (DVD)
【ネタばれ注意】冒頭の、宙吊りにされてヘリで運ばれる 巨大なキリスト像、そしてそのヘリから 洗濯物を屋上で干している女性をナンパする マルチェロ・マストロヤンニ!! 有名なトレビの泉のシーンなどなど・・・・ 数々の印象的なシーンが満載の、 すばらしい映画。 |
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甘い生活 デジタルリマスター版 [DVD] 作成者 フェデリコ・フェリーニ (DVD - 2008)
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