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5つ星のうち 5.0
痛みと神, 2007/1/2
レビュー対象商品: C.S.ルイス宗教著作集〈3〉痛みの問題 (1976年)
本書は、著者が「まえがき」で述べるように、苦しみのさなかにある人々に堅忍不抜を説く書物ではなく、苦痛が人間の知性に対して投げかける問題について語ろうという意図の本である。
「地獄」についての考えは、聖書の伝統に従ったものであり、地獄への反論によく答えていると思う。そして、「天国」についてメタファーを多用しながらも述べているがゆえに、「痛みの問題」を扱った本書は、高く評価されてきたのだろうし、これからもそうだろう。この問題は、神学の中でも、おそらく厄介な問題の一つだろうが、ルイスは、神学者ではないと断りつつも、誠実に答えていったところに彼の真摯さがある。
痛みについて何ほどかを知り、また経験してきた人は、これをよりよく理解できるだろうし、教えられることも多いように思われる。やや難しいが一読に値する。